最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
この作品の根深さを改めて痛感させられる業の深い第5話。普通の人が「毎日ステーキばっかり食ってたら飽きるだろうから、たまにはお茶漬けでもどうだい?」っていうところを、この作品は「毎日ステーキばっかり食ってたら飽きるだろうから、たまにはすき焼きでもどうだい」って言って大量の肉を口に突っ込んでくる感じがします。
まず、下品なネタと言ってもトップレベルの小学生臭のする第9話。この作品はいきなり1話からウンコだったわけだが、とにかく排泄されるものだったら何でもネタになる、ということで、人々の鼻腔の奥の奥にスポットを当てた一本となっている。もちろん、それだけでは他のエピソードよりもパンチが弱くなりそうなので、「鼻をほじる」という行為そのものをパンティとストッキングの2人のメンタリティにぶつけることによって破壊力を倍加させている。 パンティの方は、「身体の内部をまさぐられる快楽」というファクターを置換して彼女が日常的に満喫している性行為に対応させてプレイを披露しているし、ストッキングの場合、彼女の飽くなき食欲と「鼻くそほじって食う」という小学生でもやりたくない行為に対応させることでアブノーマルレベルを底上げする。さらには、無闇に止まらない鼻ほじりを月まで飛んでいくエネルギーにまで置換してしまい、噴出する体液を宇宙への希望に繋ぐ。同じガイナックス作品では「グレンラガン」が「月が迫る」というシチュエーションを活用し、月そのものを最大級の敵として描写していたわけだが、今回はそんな月に迫るサイズの巨大な鼻くそゴーストでそれに対抗し、最後はちゃんと「月のくしゃみ」で締めている。なんだこの脚本。 そして、この9話のコンテが板垣伸というのが垂涎もの。滑空するゴーストの上でこれでもかと活劇を見せてくれる2人に加え、無駄なスピード感を演出する月への突撃シーンなど、今石・板垣という希有な「動画屋」2人のスキルを遺憾なく画面にぶつけてくれている。「こんな作品に精力をそそがんでも……」と思わないではないが、そこまで本気になっているからこそ、この作品は大馬鹿なのである。 そして、板垣コンテを腹一杯堪能した後の10話が、なんと小林治コンテ回である。もう、このギャップにはついていけませんがな。どこまでアクの強いクリエイターを引っ張ってくれば気が済むのだろう。 突如現れたダテンシティーとは似ても似つかないうらぶれた町、リトルトーキョーの中で、一切萌えも燃えもギャグもエロもグロも存在しない、うだつの上がらないおっさんの日常。初見で小林治だと分かるアクの濃い絵柄と、魚眼などの癖の強いカメラワーク、不必要としか思えないディティールまで描き込まれたつまらないおっさんの人生を体現するかのようなごみごみした下町の町並みには、良くも悪くも、これまでの9話で構築されてきた「パンスト」のテイストはかすってもいない。見れば見るほど鬱が進行するようなキツい日常風景は、「何で馬鹿アニメ観てるはずなのにこんなものを見せられるんだ」と絶望する以外にない。 そして、そんなおっさんの鬱憤は確実に堆積し、それが吐瀉物の形をとって一気に吹き出す。その異形は、我々視聴者が鬱々と蓄えていった「なんでこんなことしてるんだろう」という気持ちの表れでもある。そして、そこにようやく、見慣れたデザインのパンティとストッキングが駆け付けてくれるのである。いまだかつて、ここまで格好良く、美しく見えた2人があっただろうか。いつも通りのノリでゴーストを瞬殺した天使たちは、うらぶれたおっさんの願いを聞き届け、サインを置き土産に再び自分たちの町へと帰っていく。残されたのは、やっぱりおっさん。ただ、娘さんの机の上のサインや、小言を言う上司の机の後ろに飾られた巨大な亀の置物など、少しばかり、おっさんの人生も上向きになったような希望は残されたのだ。なんだ、このちょっといい話は。こんなのパンストじゃない! 結局何がやりたかったのかと言われれば、「馬鹿なことがやりたかった」といういつものスタイルと何一つ変わっていない気もする一本。もう一度観たいかと言われたら首を捻らざるをえないのだが、相変わらず手を抜くということをしらないこの作品らしい、奇天烈でインパクト充分の出来ではありました。 一応中の人の話。10話は清川元夢や屋良有作など、無駄に豪華なおっさんキャスト陣が眩しい。本当にゲストキャラについては一切手を抜かないのな。娘役の藤村はちょいちょい端役で顔を出してますね。そして、9話の杉田だ。……絶対楽しんでるだろ。あれが全部ディレクション通りだなんて、絶対信じないぞ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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