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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「虫籠のカガステル」 5→4

 ネトフリアニメのATーX放送っていう形式だから妙なタイミングで最終回を迎えるよ。こういう方式でフォローしきれるネトフリ作品ってどれくらいあるんだろう。もう、だいぶ知らない作品が増えてる気がするけど、そんなんまで必死にフォローしてたら俺のキャパが大爆発するわ(現状で爆発してないとは言ってない)。

 さておき、最終的には「まぁ、一番怖いのは人間だよね」っていうお約束のエンディングを迎えることになるわけで、あまり期待していたような驚きは得られなかった作品。個人的にはカシムの死あたりが一番のクライマックスになってて、そこからイリの真実が解明されて中核に食い込んでいく展開には、なんだか上滑りの印象があった。何でなんだろう。なんかね、世界の全体像が見えなくてうまいこと入り込めなかったんだよね。最初の居住区の街がこの世界に置けるどのくらいの広さを持っていて、全世界ってのがそれよりどれくらい大きいものなのか、地球上のどれくらいの広がりが、最終的な事件に関わっていたのか。そういう世界の描かれ方がすごく一方的で、「世界の運命」を左右する物語になったのだけど、その世界が広いのか狭いのかが分からないのでテンションが把握しにくかった。まぁ、1つの家族の物語なんだよ、と言われればどこまでもミニマムに集約できるお話ではあるのだが……。

 そうした上滑り感を助長していたのは、残念ながらポリゴンピクチュアズっぽいCG作劇なんじゃないかと思っている。ポリピク製のCG作品は最近では慣れてきたこともあって決してネガティブな印象ばかりではない(実際、現在放送中の「レヴィウス」は割と良いと思う)。ただ、今作はそうしたニュアンスのCGが作品の人間性を増すことに貢献しておらず、「人と虫と」という異形をテーマにした悲劇との食い合わせが悪かったのだ。人物造形はまだしも、虫のデザインがすごく機械的で、そこに「人との境界」を見出すことが無意味に思えてしまうのだよね。多分そこに「生命らしさ」がもう少し宿っていれば、本筋にも入り込みやすくなったのだろうけど。

 とはいえ、決してCGのレベルが低いというほどでもないし、やるべきことはそれなりにやりきった作品ではあると思う。最終的に「母も娘も花澤香菜の家庭、どう処理していいか分からんな……」というどうでもいい感想でフィニッシュです。

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