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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「86-エイティシックス-」 5→5

 放送枠の最後に総集編入れるってデザインはよく分からんな。11話だと短すぎて穴埋めが求められたってことなのかしら。まぁ、間に挟む総集編と違って視聴時に邪魔にならないのは良いか。

 今期マンパ枠は「MARS RED」の次にこれという、鬱々とした枠だった。続けて見てしまうと「人間ってほんっとクソだわ……」という気持ちになるため、さらに続く「ドラゴン、家を買う」まで見ちゃうと最後の番組に「うるせぇ黙れよ」という気持ちしか湧かなくなるというとんだとばっちりがあったりする(ドラゴンかわいそう)。まぁ、それくらいきちんと鬱になれる作品だったのは間違いない。

 「戦争と命」「兵士と上官」みたいな普遍的なテーマ設定で描かれる部分に関して、「まー、よくある描かれ方ではあるよなぁ」と思いながら見ていたのだが、本作のすごいところは、本当にその視点ただ1点だけで1本のお話を成立させたということである。そりゃま、戦記物なのだから「少しずつキャラが戦死していく」というのは普通の流れなのだが、普通はそこにもうちょいいろんなものをまぜこんでくるもんだ。幾ら何でも「戦場に出たら死ぬかもね」という恐怖感だけでお話を引っ張り続けるのは無理なのだから。しかし、本作はそれをやってのけた。マジでず〜〜〜〜っと、「戦場に行けば誰かが減るかも」だけで最初から最後まで走り抜けたのだ。その上で、不思議なことにマンネリ感や間延びした印象が無い。少しずつ減っていく味方兵士、それぞれに生まれるメインヒロイン・レーナとの絆。そして次第に明かされていく帝国の腐敗と、逃れようのない絶望の未来。兵士たちが置かれた状況には何一つ変化がなかったはずなのに、それを取り巻く心情の揺れ動きは大きくなり、「戦場で兵士が死ぬのは悲しい!」というスタートから、最後は「戦場で兵士が死ぬのは悲しい!!!!」になったのである。よくもまぁ、これだけの積み重ね方が出来たものだ。

 悲劇を悲劇らしく見せるってのもテクニックが必要なもので、本作は戦闘シーンのCGパートなんかは悪くない部類だが、そこに特別強烈な魅力があったというほどでもない。本当にただ地道に、作画を崩さずに必要なシーンを(嫌味なほどに)鮮明に描くことが目的。それを達成してしまったがために「人間ってほんっとクソだわ……」という結論にきっちりたどり着いちゃう寂しさね。いや、一応救いが与えられてることも頭では理解できるが……やっぱりヘコむ作品だった……。鬱に鬱を重ねる今回の枠、心あるテレビ関係者は、もうちょい考えて番組を構成していただけると助かります(誰が決定権持ってるんだろ)。そしてこっから2期やって何が起こるんだろね。

 最後に中の人に触れておくと、今作で強く印象に残ったのはやっぱりレーナ役の長谷川育美。すごく真っ当なヒロイン像なので何か特別なインパクトがあったとも思わないのだが、なんだろう、やるべきことを全部やれた真っ当な役者という感じがする。前クールのみみみも良い仕事だったし、今後の活躍にも期待したい。

 

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