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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 2日続けて劇場に出向いてブシロードにお布施してきた。だが安心してほしい、これは2日連続じゃなくて3日連続だ(明日はパスパレのライブがあるんだ)。そして、ついでだが言い訳をさせてほしい。封切りから1ヶ月も経つのに何故観ていなかったのかと。やる気あるのかと。いや、まぁ、色々と忙しかったのは事実だが、正直、スタァライトのアニメが終わり、間にあずかり知らぬソシャゲが入っていたことで多少心が離れていたことは認めよう。油断していたんだ。あと、ついでに言えば今作に関しては何やら周りの連中が過度に騒ぎ始めたのも要因だったと言える。私もどうやら何かとヒネた人間であるらしく、周りの奴らがすごいぞやばいぞと騒ぎ立てるごとに、「何をそんなに慌てるものか」と腰を重くする。正直、こうして事前に何かが入ってくることにはとにかく忌避感があり、その理由をさらに突き詰めるなら、大きく2つの可能性がある。1つは、「騒いでる連中を見てハードルを必要以上に上げてしまい、その結果がっかりする」というパターン。そしてもう1つは、「騒いでる連中がそもそも病的な連中ばかりだし、私が同病を患った場合に帰って来られなくなる」パターン。どちらにしても被害は甚大だ。しかしそれでも、いっそ前者であってくれれば助かったかもしれない。

 

<というわけで以下は一応ネタバレ禁止だが、多分大丈夫。ネタも何も、私は何も分からないただの木偶だ>

 




 無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理。いや、無理だろ、この映画は人類には無理だろ……。人類が理解することは到底無理な作品だと思われる。え、これ作ったのって人類? 嘘だァ……。……いや、まぁ、百歩譲ってそれは事実だとするなら、多少セーブして「1回の視聴で何かを理解するのは無理な作品」とでもしておこうか。いや、そうだ、これだ。スタァライトとは、これだったんだ。とにかく頭に突っ込まれる情報が雑多過ぎて、何を入れようにもすぐに次の刺激が押し寄せて何もかもを塗り替えてしまう。そんな経験をひたすら繰り返すだけの120分。私は常々「感想記事書かなきゃいけないから色々覚えて帰らないとなぁ」と思いながら映画を視聴しているわけだが、そんなスタンスを守り抜こうとする人間からしたら、今作は地獄である。何も残らない、残さない。それでいい(「ゴセイナイトは許さない」より)。

 まぁ、来週もう一回観にいくことはとりあえずの前提としておいて、何か1つくらい書けることを探していこう。まず、「スタァライトの劇場版をやるよ」といって、この構造にたどり着くのはどういう神経なのだろうか。いや、正しいよ。九九組の9人の全員に活躍の場面を与えて、本作の真髄を髄の髄の髄までしゃぶるにはこれしかないよ。レヴュー地獄だよ。120分まるまるレヴューだよ。延々ダンガンロンパでオシオキシーンだけ見せられてる状態だよ。そう、合ってる。でもね、ほら、人間ってさ、色々限界とか、あるじゃない? もう少し手加減してもよかったんだよ。映画観てて「もうやめろこの野郎!」って心の底から思ったのって、鎧塚みぞれがオーボエを手に取った時以来だよ。いや、みぞれのオーボエは何が起こるかが嫌という程分かってしまったが故に止めたくなった現象だが、今回はもう、本当に恐怖心から叫びたくなっただけかな。物語の基本構造と言えば「起承転結」なわけだが、今作の構造は……「なんだこれ分からん→やっぱり分からん→わか、わかわか……→分かります」だったからな。いや分かったのかよ。

 身も蓋もないまとめ方をするなら、今回のシナリオのテーマは「燃え尽き症候群」だ。愛城華恋は聖翔音楽学院での3年間で充実した毎日を過ごし、それを糧に未来へと羽ばたく。しかし、先に一歩進んでしまったひかりの存在に不安も覚えるし、隣にひかりがいないという不安にも苛まれる。あまりに充実していたこれまでの生活を思うがあまり、次への一歩が進めなくなった。そんな苦境を描いたお話。本当にそれだけで、周りの連中はそんな華恋チャンのお悩みに共鳴したり、しなかったり、各自好き放題に自分のやりたいことをやっただけである。もちろん、華恋のお悩みに真っ先に恭順して悪乗りしたのは大場ななである。そりゃま、こいつだったら乗るだろ。「再演」を望むだろ。考えてみれば、メインキャラクターのチーム9人の中にラスボス混じってる構造、どうにかしてるな。まぁ、とにかく皆殺しから幕を開けて、「みんな、学園最後の思い出に好きなことやりきれよ」という、卒業旅行みたいなお話なのである。こうして要素として抜き出せば、まー、普通のお話だ。

 ただ、残念ながらそれ以外は全部普通じゃない。例えば順番に書いていくなら、我らがクソアマ代表・花柳香子さんはいつも通りにわがまま勝手。この後に及んでまだ双葉はんが自分のこと分かってないとか言い出す。ウチの思う通りにならんと気に入らんとか言い出す。まぁ、予想の範疇の出来事だ。しかし、何故そんな状況でこんな映像が出てくるんだ? 「ちょっと拗ねた女子高生が、進路の話ですれ違った親友と仲直りするお話書いてください」って言われてデコトラ爆走清水舞台賭博高級クラブ大仏バトルが出てきたらどう思う? 「気持ちよくなる葉っぱやってんのか?」くらいしか答えようないじゃん。そしてそんな葉っぱの産物を観たら俺らも気持ちよくなるしかないじゃん。双葉はん、えろぅ苦労かけますなぁ。ちなみに私の中ではやっぱり九九組ナンバーワンが香子なので、今回も「本当に彩沙の京都弁がクセになる……その囁きは反則じゃろ……」といちいち戦慄いていました。

 次点のキャラは誰かと言われたら、次はまひるになるのかな。テレビ版5話の病的な作劇に心酔してしまった身としては、まひるさんの全力ヤンデレパワーは劇場版でも期待したいところだったのだが……いや、そこまでは期待してなかった。マジでおっかなくて泣くかと思った。多分泣いた。映画の見どころはもちろんダイナミックな映像部分にあるわけですが、それ以外にも、劇場にしかない強みに音響ってのがあるんですよ。「重い女」の象徴たる彼女の無骨なメイスが競技場の床を叩き割るサウンド、マジでやばかったんすよ。ぐしゃんでがちゃんでずどんなんですよ。彼女のメイス音が聞けただけでも、今作は意味があると思います。そのあとのサラウンドまひるボイスもめっちゃ怖かったけども。唯一ペアになれないイレギュラーのまひるさん、出番のうちに全部やりきる姿勢。

 そして今回最高にぶち上がったのは星見純那の必死の戦い。そう、私は「持たざる者の苦悩」も大好きなテーマなのであった。我が永遠のヒロインめぐっちゃんを代表とする、「届かないことに言い訳をし、受け入れる弱さ」。そこをぐちゃぐちゃにする大場なな。この2人の関係もなぁ……そうそう、今回の脚本ですごく印象的な要素として、とにかくセリフのリフレインが多いというのが上げられる。もちろん、印象的なセリフを何度も繰り返して使うのは基本的な作劇法ではあるのだが、本作の場合にはとにかくその数が多く、スパンも短い。「電車は次の駅に着く」もそうだし、皆殺しを締めくくるためにバナナがうわ言のようにセリフを繰り返すのもそう。そして、「言葉」を武器にしようとした純那ちゃんの戦いだってそう。格好いいセリフと言われて思い出すのは「殺してみろ!」かもしれないが(文字通りの殺し文句だ)、彼女の強さと変化を最後に刻み込んだセリフは「泣いちゃった」である。バナナが漏らし、それを純那がリフレインさせる。これだけの短いスパンで、この関係性よ。

 お友達バトルのトリを務めるのは当然この人たち、西條クロディーヌと天堂真矢。偶然にも昨日クロディーヌさんの中の人(の外の人)がチェスやってるシーンに突っ込んでしまったところで、クロディーヌさんがどうぶつ将棋やってて笑ってしまった。こっちも中の人はやっぱり弱そうだが……。真矢クロの試合はもう、理由も何もあったもんじゃないくらいひどい。ふたかお戦はまだ「痴話喧嘩」と言えるものだったのでバトル要素があったが、こっちの2人はもう、単にイチャイチャしてるだけである。散々相手のことを好きだ好きだと叫び続けて、最終的に2人して同時に告白して満足げに帰る。本当に「いったい何を見せられてるんだ?」の世界だよ。ほんとバカしかいなくて、「掟破りのThis is封じじゃ!」とかさ、もうキン肉マンの世界じゃん。反則だろあれ。そして「天堂真矢がサインするときに頭文字のTを使ったら、それってポジションゼロにも見えますよね。これってトリビアになりませんか?」とか、どこの誰がそんなこと考えるんだよ。数多のポジションゼロが降り注ぎすぎてて感覚がおかしくなってるわ。「数多のポジションゼロ」ってなんだ。

 そうして最後には、無事に華恋ちゃんがひかりのところに戻ってきてめでたしめでたしですよ。俺の中でさ、もう東京タワーが実在の建造物なのかどうかもよく分からなくなってきたわ。「あれってスタァライト次元にしかない架空の約束タワーでしょ?」と思わないとやってられないよ。こんだけ東京タワーのデザインを擦り倒した作品、過去に存在してないでしょ。最後のポジションゼロ、ほんとにやりたかっただけだろ。グレンラガンやってるんとちゃうぞ。

 そして、全てを見届けたのは当然我らがキリン。キリンさん、今回はようやく焦ったような姿を見せてくれてたけど、結局いつも通りに1人だけ満足げに溶鉱炉に落下してサムズアップしてただけやね。一応「燃料」という概念が出てきたのは新機軸なのかな。確かにテレビシリーズの時点であれだけガンガン上掛けのボタンを鋳造してたんだから、そのエネルギーはどっかから出てたんだろうな。いや、トマトは燃えないと思うが。最後の燃料があまりに激しすぎて、3世代華恋ちゃんをまとめて焼き尽くした上に愛城宅を消し炭にしたとこはゲボ吐きそうになった。いや、思い出を乗り越えるってそういうことじゃねぇよ。ママンごと焼くな。何もかもを明日の糧にしすぎだ。

 ………………本当にさ、もう何もかもを冗談めかして突っ込んでいかないとやってられないよ。受け止めきれないよ。現代アニメに、こんなエンターテイメントがあるって信じられるかい? 将来的にさ、これのソフト版が出てさ、みんなして集まって「何か気づいて言いたいことがある人はそのシーンで一時停止して語っていいよ」っていうルールで視聴し始めると、多分120分のフィルムだけで18時間くらいかかる気がする。いや、もしかしたら再生ボタンが押されない可能性もある。トップスタァって、本当に人類に必要なものですか? 我々は、何かとんでもないものを生み出してませんか? もうちょっと、検討が必要なようです(血文字)。

 

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