たほいや譜（21／07／16）

　集まる人間がどんどん体調に不安を抱えていく……。ワクチン接種直後１名、突然の通院告白が１名、当日切開手術している奴が１名、そして毎度の心療内科通いが１名。……みんな、結石ニキのことを笑ってられないんや。

 

 

Round１・「こうしそうにょう」

１、便所で用を足すこと。転じて、日常生活で起こるありふれたこと。

２、脂質含有量の高い尿。脂尿。

３、（相思相愛とは逆に）互いに尿を掛け合うほどの犬猿の仲。

４、極限まで知力を振り絞った者から出るとされる薬尿。痴呆に効果があるとされる。高思考尿。

５、中国繁体字のしんにょうの一種。点がなく、はらいが二つある。

６、囚人達が総力を挙げて鉄格子に尿をかけて腐食させ、脱獄すること。転じて、わずかな力でも合わせれば目的を達成できること。

７、ドナドナした人間を社会的に葬り去る手段として尿を利用すること。

　１問目からにょうとか……。ちなみに、この出題の際の無駄話で登場した単語をダイジェストでまとめておくと「尿スピッツ」からの「尿道がチェリー」です（綺麗に何も分からないけど、載せとけって言われたから載せました）。　①「行屎送（走）尿」。「漱石は表記揺れ気にしないタイプか」。　②腎疾患の兆候だそうです。　③「尿を掛けあう間柄ってむしろ仲がいいのでは？」「そういう性癖の人ならね」「いや、でも犬だったらマーキングとかするし」「犬猿の仲って別に犬の話じゃないからな？」。　④知恵を振り絞ると熱も出るし尿も出る。……頭悪そうだ……。　⑤実際に書いてみましょう。それなりにクリーチャーが出来ます。　⑥脱獄できるようになるまでの時間、監獄はかなりの地獄絵図になることだろうなぁ。なんで訓話っぽい意味で解釈してんだよ。　⑦辞書の文を書けって言われてるのに「ドナドナした」から書き始める胆力、羨ましすぎる。

 

 

Round２・「こうしそうにく」

１、ビーフミルフィーユカツ。

２、お手洗いに行って用を足すこと。転じて、日常生活のよしなしごと。

３、孔子、尼僧、犬の3つの駒を使った知的遊戯。川渡りパズルの原型とも言われる。

４、惨たらしく目も当てられない様。死屍累々。

５、巨漢がその体重を大きく減らし、痩せぎすになること。

６、無学・無能の人をあざけっていう語。

７、仔牛の燻製肉。

８、孔子と孔子が互いに憎しみあうさま。すなわち、教祖は二人並び立たないということ。

９、（厠で肉を送ることから）脱腸。

　おそらく、長きに渡る我々のたほいや史の上でも初めてのことだろう。なんと広辞苑で隣り合った見出しから続けての出題である。これ、リアルでの対面たほいやだったら不可能なんですよ。だって、紙の広辞苑だと前の問題の出題時に絶対に隣の単語も見てしまうだろうから出題自体が成立しない。今回は、上の問題の出題者が電子版広辞苑から出題しているということを知っていたために、このようなチャレンジが出来たのである。　①「仔牛層肉」。美味しいよ。　②これ、何がすごいって、前の問題の出題時にはいなくてこの問題から参加した奴が、たまたま前の「こうしそうにょう」の答えを分かっており、それに合わせて書いたものだったという。つまり、こいつがいたら前の問題自体が不成立だった。ちょっとした奇跡。　③「孔子と尼僧を２人だけで船に乗せると、孔子は尼僧を食べてしまいます」。　⑤確認したら「痩肉」の読み方は「やせじし」だな。　⑥「行尸走肉」と書くとか。前の問題と漢字被ってるのに意味が全然違うのがすごい。ちなみに「乞う思考肉」というやっちゃばを（俺が）展開した。　⑧孔子ってどういう概念なんだろう。　⑨送り先はどこなんですかね。

 

 

Round３・「ひもかがみ」

１、（「紐鏡」に基づく造語か）氷の、面が鏡のようにきらきら光っているもの。

２、一般に、三尺を超える体長の蛇のこと。ひもかがち。

３、→ひまりもかつぐみ

４、張られたひもや棒の下を屈まずに潜り抜ける遊戯。リンボーダンス。

５、「ひもすがら鏡を見る」の意。

６、ひかがみ（膝の裏）に藻の生えたもの。

７、物理法則の対称性モデル。

８、一月四日のこと。

９、「ひかがみ」に同じ。

　これもすったもんだあった出題なのだが、出題後の解答検討時に「ごめんなさい、『ひもかがみ』がもう一個ありました」という告白があり、残念ながら同音意義語問題だったということが判明したのである。……まぁ、それ自体はそこまで大きな問題ではなかったのだが……。　①この解答、もう１つ別な「紐鏡」が見出し語として存在するならすげぇわかりやすくなるんだよな……。　②長いのに細い。　③今回のメンバーなら意外とこのまま謎の言葉として押し切れるんじゃないかと思ったが、ダメだった。ちなみに意味は「蘭は巴とよろしくやるといいよ」。ただし私は圧倒的モカ蘭派。　⑤多分ナルシスト的な意味合いなのだろうが、「恐縮です」とか言い出すと末期。　⑥例のフジツボ怪談のバリエーション。知らない人は自己責任でググれ。　⑦ひもと言われればね。

 

 

Round４・「せつごせん」

１、（雪のように白いことから）まだ、音階記号さえ記入していない五線譜のこと。

２、末梢側の神経線維。

３、国鉄の路線の一。摂津から播磨、但馬を経由し丹後までを結ぶ。

４、昼時を一つ過ぎた頃。早昼。

５、スキー板の滑った痕。

６、様々な角度から普遍的な事実として認められているということ。⇔嘘八百

７、5000円札のうち、切れこみが入った状態で流通したもの。

８、多くの命を犠牲にして実現する運動会。殺生五輪戦の意。

９、[医]前立腺に同じ。

　①それはまぁ、五線譜だろうなぁ……。　③普通に地理的に検討して「そんな国鉄走ってるか？」という話に。　④「接午線」とかなのかしら。　⑥800に対抗するのに5000持ってくるのは大人気ないな。　⑦そしてこれはなんのためにそんなことしてるか分からない5000。　⑧社会風刺。男塾っぽい。「ムゥ、あの技こそ、噂に聞く『牟桿脚（むかんきゃく）』！！」「知っているのか！　雷電！」　⑨これで我々が覚えた前立腺の別称は「ぜんいせん」に続いて２つ目。ちなみに、場所が場所なら２つまとめて載っている。

 

 

Round５・「へこいわい」

１、丑年生まれの子供の健やかな成長を願う祭事。

２、南但馬に伝わる祭事の一つ。六甲山の麓で若い衆の裸体を拝む。

３、妊娠の祝儀。

４、狂言。太郎冠者が夢のなかで「へこ祝」と「へこ鬼神」に誘惑され、「へこ祝」の肩を持つ。

５、狂言。意中の女性に己の気持ちを打ち明けた太郎冠者は、熱心に「我が家に来い」と何度も何度も繰り返すうちにその言葉が「ヘコイワイ」となり、何の謂れもない祭り事が幕を開ける。

６、元服した男子が用いる帯。

７、男児が従軍年齢を迎えたことを祝う祭り。

８、男女13歳か15歳に行う成年式の祝い。

９、（なろう）今の人生では呪詛を受けていても、並行世界では祝福を受けているので、自殺して転生すれば安泰であるということ。

　「屁のような小岩井を罵っていった語」は事前に消去されています。「どろうちいわい」のせいです。　①②⑦⑧まぁ、祝うよね。この中だと①だけ明らかにベコを祝ってしまっているので胡散臭い。　③これが「ヘコヘコ祝いなのではないか」という検討が行われたが、「でも、ヘコってのは童貞が腰を振る時にしか使われないでしょう」という過激派が現れて議論は揉めに揉めた。「正確にいうなら、メスガキに分からせられたおっさんか童貞です」。　④これも珍妙な出自の答えで、「なんか、ヘコキジンって入力したらATOKが勝手にこの変換したんですよ」という話。ちなみに「へこ鬼神」は妖怪ウォッチに登場する妖怪の名（準レギュラー並みに出番は多い）だが、書いた人間は妖怪ウォッチ未履修者だったので、よく分からずにそのまま出したとのこと。　⑤「ワイへ来い！」をリピートすると出てくるんですが（のうさのうさ）、読み上げで「ワガヤ」と読まれてしまい、「ワガイエ」要素が消えてしまった。　⑨「（なろう）」の表記、前もやってた気がするけど見つからんかった。妄想だったか。「これって、なんの作品を念頭に置いてるんですか？」「ワシ、なろうとかほとんど読んだことないわ」。

 

 

Round５・「すてーん」

１、オランダの風俗画家。農民や市民の生活情景を物語的にユーモアと愛情を込めて表現。

２、歯垢、歯石。

３、厳格な。

４、勢いよく転んだ時に出る音。すてーんころりん。

５、麻雀の必殺技。当たり牌を捨ててしまった場合、一度だけ捨てなかったことにできる。

６、→ヤン・ヨーステン。

７、スイスの地質学者。太平洋海山列からステーン石を発見し、テクトニクス論の発展に貢献した。

８、十四。また十四歳。

９、時間停止アプリの開発者。５分間時間を止められると銘打って販売したが、実際には５秒しか止めることができず、時間停止詐欺であると60人のクレーマーが集結し、５分間自身の時間を止められるという被害を受けた。

　悠久の昔に出題された「すらんがすてーん」の記憶が蘇る。「とよさかのぼり」（１回目）と同じ回ですよ。　①今回参加せずに傍で見てた（zoomたほいやなのに）奴が「これは人間が書く文章じゃない気がする」としきりに言っていた。人か、魔か、広辞苑か。なお、舐めきった我々は「えー、割と普通に思いつきそうじゃね？」とかいう態度。　②ステインからの発想なんだろうか。　③「何語だ」って言われてたけど普通にSternだ。Magicやってれば割と見かける形容詞。Magicは英語の勉強に役立つんですよ。　④載っててほしいけどなぁ……。　⑤「必殺ではないんだよなぁ……」「これって、牌倒した相手はチョンボになるのかね？」　⑥これの前の出題で「名前単騎」というよく分からない新概念が登場していて、「まさにここで繰り出して来やがった」と思って私は意気揚々と突っ込んだ。外れた。　⑧これどういうことだ？　ってしばらく考えたのに、傍から「スー（四）Tenでしょ」と教えられ、私はキレた。　⑨小賢しい答えに比べて、こののびのびと自由な解答はどうだろう。そして、描かれている状況がよく分からず、かなりの長時間に渡りどういう展開なのかの検討が行われた。「時間に自信ニキに聞きたいんですけど……エロ漫画における時間停止って、どういう状況なんですかね」「とりあえず、時間に自信ニキに聞く質問ではないな？」。まぁ、やっぱり快楽蓄積型が多いですよね（時間に自信ニキなりの解答）。

 

　来週再来週は患者さんがいないとのことで、開催されるかどうかは他の面々のモチベーション次第だと思います。