最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
どないせいっちゅうねん、第6話。いや、答えは「どないもしょうないやんけ」なんだろうが……。え、これ6話目? 最終話ではなかろうが……え? 情報が錯綜しすぎていて、もう何をどう信用したらいいのかが分からないケイオティックアニメーション。普通、訳のわからない情報をばらまくスタートだったアニメは後半にいくにつれて少しずつ何かが繋がり、解体されていくものだが、今作の場合には繋がることで新たな謎にしか接続しない。それぞれのツールに、シーンに、言動に意味があるのかもしれないが、考える前にどんどん新しい謎が追加されていく。ここまで謎の玉突き事故が続くと、もう、元いた場所がどこなのかが分からなくなっちゃって考えるにしても拠り所がなくなる。「イド」と似たような第一印象だった気がするのだが、気づけば随分毛色が変わったもんだ。あっちはあくまでも超常的な現象を警察の捜査という理性的な遡上に乗せて解明していく作品、こちらの作品は……「青春群像劇」かぁ……。 いや、でも諦めてはいけない今回何か大きなものにカタがついたのは間違い無いだろうから、今後の展開を想像しつつ、分かっている情報だけでも押さえておかねばなるまい。一番大きな新規の情報は、我々が見ていた長良たちが、作中のラジタニの言葉を借りるなら「神の降ったサイコロ」であったということ。これがなんの比喩なのかは想像するしかないが、よくあるパラレルワールドのたとえと考えて間違い無いだろう。この世は常に確率的に分岐しており、サイコロの1が出た世界と6が出た世界は、その後の未来が全く変わった別ルートとなる。それぞれ確率的には等価だし、どの未来にも「ありえたかもしれない」世界が広がっている。そして、今回の長良たちは「漂流した」という可能性の世界の住人たち。それは「漂流せずに無事に中学を卒業した」世界線とは全く関わりも無いし、交わるはずもない世界。つまり、この世界の長良たちは、「最終的に帰れる」という保証も必然性もなく、ただ「漂流したらどうなるのか」という未来が待っているだけだという。そこに数多の平行世界や奇妙なツールがあったからこそ「もしかしたら最後にはゴールできるに違いない」という望みを持っていたが、そもそも、その前提自体が単なる先入観で誤りだったということ。 世界のありようと未来の選択について、大きく3つのチームに分かれている。1つは長良・ラジタニ・希・瑞穂らの「長良の能力を信じていればいつかは帰れるよ」派。主人公目線ということでこれが一番真っ当な希望を持っていたグループだが、この度ラジタニと長良で繋いだ「平行世界ライブラリ」を通じて「元の世界」の映像にシンクロしてしまったがために、かえってその差異を浮き彫りにするという悲劇に見舞われた。 2つ目が明星を中心とする生徒会チームで、明星は漂流前の時点で「校長」に出会っており、「帰れない未来」を予見されていた。その上で、自分たちの可能性はもう「帰れない」に収束するのだから、新しい世界基準に対応し、新たな「箱舟」を形成して状況を受け入れろ、というのが明星の主張であった。今までやけに怪しい暗躍っぷりを見せていたわけだが、おそらく事前に「こうなること」が予測できていたからこそ、彼は彼なりに統制をとって未来を受け入れようとしていたのだろう。 そして3つ目が、長良たちを糾弾する過激派のあき先生チーム。朝風を救世主として立て、こちらも「未来を受け入れる」ことを強要する。明星の考えとあき先生の考えは近い部分もあるのだが、あき先生の方はまだ本人に謎が多く、裏がありそうには見える。おそらく、ここまで来てしまったら「校長」の話を事前に聞いていた明星の方が真っ当な「ここで生きていくしかないんだよ」派だと見た方がいいだろう。あき先生は、もしかしたらやまびこ(犬)先輩と同じように、すでにこの世界に付属していたシステムの一部なのかもしれない。犬先輩の言う「学生しか漂流しない」というルール自体が本当なのかどうかも定かでは無いのだが、彼がこんなところで嘘をつく意味もないだろうし、5000年のキャリアは伊達じゃないのでおそらく信じていいのだろう。となると、まだ底が割れていないあき先生という存在こそが、まだ何か可能性を残したブラックボックスだと考えることが出来る訳だが……どうなんでしょうね? 普通に考えれば、「学生時代に漂流しちゃった世界線のあき先生(この時代はまだ学生)」という話だが……。 もう1つ気になるのは、「光」を見ていた希の能力のこと。結局「光」を掴めなかった今回の顛末を考えると、単に彼女が希望的観測に基づいて動くだけの考え足らずだったと言う可能性もあるのだが、流石にそれだけじゃ彼女の能力がいかにもかわいそうだ。最後の最後に掴む「光」は、やはり彼女に見定めて欲しいところ。ここからの能力更新はあるんだろうか。 というか、そもそも来週のお話ってあるんだろうか。いつ最終回になってもおかしくないアニメ。
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