最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
やっぱトガちゃんなんだよなぁ……第109話。109話だってよ。気づいたらすげぇ話数になってる。なんだかんだでここまで追いかけられてるのだから丁寧なアニメ展開には感謝しないとね。 4期あたりから再び盛り上がりを見せてる感があるヒロアカ。いや、多分最初からきちんとクオリティは維持してるとは思うんだけど、単にエピソード展開が俺好みの傾向にあるっていうだけかもしれん。これがジャンプを読んでるお子さん達に人気が出る展開なのかどうかはよう分からんのだけどな。実際、今期割とがっつりやってくれた轟の家庭事情のお話とか、俺くらいのおっさんが見てると「うわぁん、エンデヴァーさぁん……」ってなってしみじみ出来るんだけど、お子さん目線でピンとくるんかね。 まぁ、それは置いといて、先週あたりから入ったのが「ヴィラン編」とでもいうべき、みつどもえの戦いのヴィラン側の苦闘にスポットを当てたお話。ヴィランはヴィランなりの矜持があって、それを単純にヒーローとぶつけるだけだと色々と勿体無いってんでわざわざ第三勢力を作ってそっちにぶつける形で魅力を発揮できるようにセッティングしてもらっている。そして、今回はヴィラン筆頭、いや、作品全体をひっくるめても多分ナンバーワンヒロインだと思われるトガちゃんがメインのお話である。やっぱ作中だとダントツでトガちゃんじゃない? いや、あたしゃ梅雨ちゃんも割と好きだけども。イカレ具合が丁寧なトガちゃんのキャラ造形はとても良い。 そして、そんなトガちゃんの「悪」を容赦なく掘り下げ、ヒーローなら絶対にやらない方法で傷口をグリグリとえぐったおかげでパワーアップしましたよ、という、少年漫画的にはある意味で王道的なお話である。こんなにも後ろ向きで絶望的なパワーアップもなかなか無いと思うのだが、トガちゃんの中では何一つブレていないし、まっすぐにこれまで通りの行き方を貫くという決意から、望んだ方向に能力が覚醒するという実にヒロイックな展開。格好いいじゃないですか。 また、これが自慢の高クオリティアニメと相まって本当に良いシーンになっている。あの絶体絶命の窮地でトガちゃんが繰り出したのがよりにもよってお茶子の血。そんなもん、ここで出したって何の役にも立たないだろうし、意図してパワーアップを成し遂げたわけじゃないんだから能力コピーなんてやろうと思ってないはずなのだが、気づいたら愛する者と「愛する者を愛する者」に変身することを選んでおり、いつしか素敵なお茶子ちゃんとのユニゾンが高まり、無意識のうちに能力が発動している。その際のぐちゃぐちゃにかき混ぜられた思考は、果たしてトガヒミコとしてのものなのか、それとも麗日お茶子としてのものだったのか。彼女の倒錯した「投影」は顔にもはっきり現れており、ドロドロと溶け合う二人の形相は、もう単なるコピー能力なんかではない繋がりを想起させるものだ。まさに文字通りの「守りたい、この笑顔」なのである。 この手の作品で悪役側の活躍の方が面白くなっちゃうってのは割とあるあるだと思うんだが、次週のお話も救いようが無くて面白そう。
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