最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「不滅のあなたへ」 6→6 このタイミングで最終回を迎えるあたりがNHKアニメの自由なところである。確認したら全20話というなんとも半端なような、むしろキリがいいような。まぁ、「第一部完」ってなもんだろうけど。確実に最後までやってくれそうなのもNHKアニメのいいところである。原作がいつ終わるかにもよるけどね。 さて、そんなわけで無事に幕を閉じた本作だが、正直、かなり面白いアニメだったと思ってる。1回も感想記事あげてないんだけど、「なんか書こうかな……まぁ、忙しいからやめとくか……」と思ったことはかなり多い。一番覚えてるのはグーグーの死の時かな。あれは観ててかなりヘコんだのでねぇ。1話目の時も書いた通り、本当に「これはつらい」を繰り返す作品なので視聴後にとにかくダウナーな気分になるのだが、こうして心動かされるというのは決して嫌な経験ではないのでね。 「死」は常に物語の中核だ。それは別に今作に限ったことじゃなく、人の生き死には太古の昔からドラマである。そして、そんなドラマの中心である生き死にを、とにかくぎっちり詰め込んで殺しまくるのがこの作品である。フシという存在がオムニバス形式でどんどんいろんな別れと接触して成長していくというデザイン自体が「死」に彩られた物語であり、「つらい」の物語である。ある意味でインスタントな死別劇場になってしまい、死そのものの価値が軽くなる恐れがあるデザインなのだが、幸いにして、今作の「死」はあまり軽くならない。冒頭の少年の死がいきなり辛いし、マーチの死はとても辛い。もちろんグーグーの死はとてもとても辛いし、最終回で見せたピオランの死だって辛さの総決算である。そして、それらの1つ1つの死は、どれも同じではなく、異なった意味を持ち、異なった視点をフシに与えてくれるもの。決して打算で組まれた物語ではなかった。これだけの「つらい」を提供してくれたというだけでも、まずはありがとうだ。 そうして編まれた物語を肉付けするのがブレインズベースのアニメーション。何かとんでもなく技巧的な部分がある訳ではないのだが、原作でやろうとしていることを丁寧に1つ1つ再現してくれているのだろう。ゆっくりと噛み締めながら物語を追いかけるのにちょうど良いペース配分だった。まぁ、ジャナンダ編だけ、冒頭でちょっと「どないやねん」と思うことはあったけども……全体を見れば瑣末な問題。出来ればこれを機に原作を追ってみたいなぁ、という気にさせてくれるだけの仕上がりになっていたんじゃなかろうか(まぁ、未完なのでまだ読めないけどさ)。 個人的には上述の通りグーグーの死のエピソード(というかリーンさんとのお別れシーン)がとにかく辛くて一番印象深いのだが、最後に思い切り追い込みかけて突き抜けていったハヤセさんのぶっ壊れヤンデレアマゾネスっぷりも大好きである。イカれ女は大好きなジャンルなんだけど、ここまでまっすぐにぶっ壊れてくれた女は久しぶりに見たかも。今後も事あるごとにフシを苦しめて欲しい。いや、むしろ真実の愛を伝えて欲しい。 他にも今作で注目したいポイントに「渋くてナイスなキャスト起用」ってのがあって、個人的にマーチ役に引坂理絵ってのがスマッシュヒットだったし、トナリ役が稲川プロだったのもめっちゃ嬉しい。いい仕事すると思ってるんだけどメインに食い込んでることが少ないキャスト、もっと色んなところで見かけたい。
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