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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「86 -エイティシックス-(第2期)」 ー

 こんなにストレートに癇に障る久野ちゃんは久しぶりかもしれん。いつだって幼女にブレはない。

 正直、1期が終わった時点では「胸糞悪りぃ終わり方だけど、これはこれで物語として成立していたし、2期とかやっても全部蛇足ちゃうんかい」と考えていたのだけど、このスタートを見て全部ひっくり返った。なるほどそういう展開なのか。これは普通に続けてもらって構わないわ。

 1期を見ていて、あまりにもそのテーマ設定がシュートというか、悪い言い方をすれば視野が狭いものだったおかげで「世界が閉じてしまっている」という部分には全く意識が向かなかった。考えてみりゃ、国をかけた戦争、世界をかけた生き残り合戦を繰り広げていたはずなのに、レーナとシンという2人の主人公の視界を合わせても、見えている部分というのは本当にわずかなものだったのだ。レーナはそれこそシンたちとの交流で蒙が啓かれたはずで、「世界の真実」に触れたことで一気に世界の見え方が変わったのだが、その実、彼女がたどり着いた「真実」というのは、これまたシンたちというエイティシックスの狭い狭い世界の中から見えた世界でしかなかったのだ。閉じた国、閉じたコクピットの中、どこにも行けぬ戦場暮らし。結局、2人の視野にはそこまで大きな差は無かった。しかし、世界にはもっと別な側面があったのである。

 残念ながらレーナの世界はまだ変わっていない。スピアヘッドを失い、彼女は自分の使命を果たすため、また新たな少年少女たちとの交流を持ち、来るべき終末に抗うために、必死に自分の出来ることをやり遂げようとしている。ただ、残念ながらその執念は妄念でもある。シンたちの霊に取り憑かれ、彼女は必死に償いと、責任を果たそうとしている。

 転じて、「実は生きてました!」というちゃぶ台返しを繰り広げたシンたち一行。もちろん在りし日に比べたらその数は激減してはいるが、それだけにコアメンバーが残っていたとも言える。そして彼らは彼らで、偶然にも「外の世界」へとたどり着いたのである。戦争を繰り返していたこの世界には、また別な国があり、別な思想があった。新たな世界を見て、シンたちは何を思い、これからなんのために生きていくのか。そして当然、このまま人生を歩み始めた時に、シンとレーナが再会するのはどんな状況になるのか……。

 ふむ、なんだか明るいシーンが多かった1話目だが、当然、今作でそんな幸せなことが続くとも思えない。ここからまた丁寧に鬱々とした話に沈んでいくのだろうか。もう、今から恐ろしくもあり、楽しみでもある。分割2クールにしたおかげで映像面に文句なし、楽しみな一本と言えるんじゃなかろうか。

 

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