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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  カタミ・ワカチタ・ヤガダンセ、第10話。最初は「片身分かちた」とかで恋しい思いを詠った呪文なのかなぁ、とか考えながら聞いてたんだけど、途中で単なる逆読みだと気付いて腰が砕けた。あの島、関東界隈なのか?

 突然の体育で、胡散臭いダーツバー軍団の一人を含む隣のクラスにぶつかるタクトたち。スタードライバーも、綺羅星も巫女も、野球をやるだけなら普通の高校生ですよ。普通に投げて、普通に打ってました。一応スポーツ万能少女であるマリノとの(文字通りの)接触はあり、お互いにミズノを通しての情報交換が行われている旨を伝えあい、ついでにミズノの胸中にはサブタイトルにもあるようなほのかな感情が。前回のミズノちゃんのファーストインプレッションで初恋は分からないでもないが、今回は単なるアクシデントだったわけで、そこから頬を赤らめる意味はよく分かりませんけど。

 タクトをどうしたらいいか、さらに分からなくなってしまうミズノ。そんな姉の胸中を知ってか知らずか、今まで以上に野放図に飛び回るマリノ。二人の意志とは無関係に、バニシングエイジは次なる刺客を送り込む。野球の試合でタクトを三振に打ち取った奴(名前はよく分からない)が、ごつい割には「飛び回る4つの球体」という地味な攻撃で攻め立てるサイバディで進軍してきた。予測不可能な動きを見せる飛び道具に防戦一方のタクトだったが、ミズノちゃんに教えてもらった胡散臭い「大丈夫の呪文」を唱えた途端、何となく元気になって何となく勝利。何となくおめでとう。

 「呪文を唱える」→「本当に大丈夫になる」ということは、少なくともタクトはミズノのいう通りに「呪文を信じていた」ということになるのだろうか。自分以外にも妹のことを信じられる人間を目の当たりにして、マリノはさらに揺れる。「お姉ちゃんと私はいつも同じものを好きになるから」。屈託のないミズノの笑顔に、マリノはさらに複雑な状態に……

 

 突然の野球回というのは、意味も無く視聴者を不安にさせる。伝説の「宇宙をかける少女」第9話の存在が頭をよぎるからだ。本作の場合、流石にそんなことは仕掛けてこないが、だからといって面白いかといったら微妙なところ。別に野球でなくても良かった気もするし、取り立てて盛り上がる要素があったわけでもない。あくまで「マリノとタクトの出会いの場」であり、「今回のバトルの伏線」であっただけ。一応話に繋がっているから構わないけど……ギャグのノリとしてもイマイチ盛り上がらなかったしなぁ。ちょっと消化不良。というか、今期はどれだけギャグを絡めようとも「パンスト」「ミルキィ」がいるから密度が薄く感じてしまうんだよね。イカんことだとは分かっているのだが。

 野球が終わればあとはいつも通りに。今回メインとなったのはマリノの心情であり、妹を思う気持ちと、綺羅星の一員としてタウバーンを打倒したいという気持ち、そして新たにタクトに対して生まれてしまった気持ちなど、本当にややこしい状態になっている。一時はミズノを説得してそうした関係性を簡略化しようとしたのに、タウバーンのバトルを見たおかげで余計ややこしくなってしまったわけだ。今後どういう風に動いてくるんだろう。

 そんなマリノの心情を表す演出として印象的だったのが、ミズノの部屋で彼女を説得しようと対峙するシーン。常に光を浴びながら明るい世界を生きるミズノに重ねて、全く同じ構図で部屋の奥に座るマリノが対比される。明と暗、動と静、双子の姉妹ははっきりと別れているが、綺麗に重なる構図がどうしようもないほどの「等しさ」も同時に表す。さらに、ミズノを膝枕するシーンになるとマリノは「光の当たる方」へと移動しており、妹の力によって、彼女が「明」の方向へと進めていることも暗示されている。もっとも、そんな妹は窓を飛び出してさらなる光へと進んでしまうわけだが。

 外へと飛び出したミズノは、巫女の名物であるアカペラ歌唱を披露。サカナちゃんやワコと比べて、随分明るくて活動的な歌である。当然今後はタウバーン登場シーンにこの歌が重なるわけだが、「モノクローム」に慣れてしまった身としてはちょっと浮いているような印象を受けてしまう。こればっかりは慣れの問題だとは思うけど、もう少し重厚さが欲しいかなぁ。下手ではないので今後のミズノの立ち位置次第では面白い素材だと思うんだけど。こうしてバックミュージックで「現在の物語の中心が誰であるか」というのが分かるのは面白い部分か。

 他に気になった点というと、まずは相変わらず微妙な立ち位置をうろうろしているスガタの存在。ものすごく安易に王の柱を起動しようとする浅慮には困ったものだ。そして、「バックアップは野球だけか」と、ゼロ時間での自分のふがいなさに嘆息するシーンも。彼は本当にタクトとうまくやっていけるんでしょうか。

 そして、そんなスガタやワコと旧知の仲だった科学部部長、ケイトの過去もちらっと見えた。あんなクールな立ち位置だったのに、ワコと仲良しだったとは意外である。ま、この島の社会はめちゃくちゃ狭くて小さいから、みんながみんな仲良しでも不思議じゃないけどね。

 そう考えると、毎回ボコられる負け犬同盟も案外スガタあたりとお友達だったりしてな。……ファンネルが飛んでくるとあっさり負けるってのは理不尽だよなぁ。そもそも「ソードスター」って呼ばれてるのにメインウェポンが飛び道具ってのは理不尽だよなぁ。ほんと、敵キャラ適当すぎやで。

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