たほいや譜（21／12／01）

　先週末参加出来なかった某氏からの呼びかけで突発的に開催された平日夜の狂乱。当初は参加人数が危ぶまれたが、なんだかんだではけ口を求めたお仕事帰りの面々が増えていき、いつも通りの活況を呈した。仕事では発揮できない、元気がある。

 

 

Round１・「あくしゃうつ」

１、握られただけで射精してしまったために気まずくなること。

２、（弓道）矢の軌跡が弧を描くように撃つ。

３、口がきけずに苦しむ者を打つ。

４、狂気に苛まれ糞尿を撒き散らすほど鬱々とした様。

５、膝を鳴らす。

６、（九州地方で）困り果てる。

　最初は５人戦。まぁ、平日夜だったらしゃーない。この人数ならきっと珍しくガチゲーに……。　①ならんよなぁ。誰が参加してるか一目で分かる安心クオリティ。　②「Arc射撃つ」。弓道の矢ってのは基本的に弦に回転をかけて撃ち出すので、横方向も一応カーブしてるというか、真正面に飛ばしているわけではないです。　③「唖苦者打つ」。「字面がどうにも……」。　④「むしろだいぶ元気じゃねぇか」。　⑤これ、結局なんだったんだろう。聞くの忘れちゃった。　⑥九州にゆかりのある人間は多いのだけどね。九州も広いからね。

 

 

Round２・「けずりかけのじんじ」

１、⇔人事を尽くして天命を待つ。

２、削り節をかけた麵料理。

３、あとで片手間に行うつもりだったがそのまま忘れてしまった仕事。

４、経営不振などのために、必要な社員を解雇しようとしている人事。将来、大規模なシステム障害などを起こし、関係者に多大な迷惑をかける危険がある。

５、（大工が木を削り、かんなをかけて丁寧に磨くように）時間をかけて磨き上げた人間関係。親友。

６、京都の八坂神社で大晦日の夜中に行う神事。子の刻に暗中で参詣人同士が悪口を言い合い、丑の刻に削り掛けの神木六本を一時に焼き、その煙のなびく方向で豊凶を占う。

　当然みんなの心の中の徳永が「けずり……かけの……じんじ♪」って歌うところからスタート。　①削りきったら天命もくるに違いない。　②「じんじ」が麺料理ってことになるのだが……「いや、なんも浮かばなかったんで、削り節かけるものって何かな、って考えただけです」「大抵のもんに合うわ」。　③片手間とか言ってるからかえって忘れるんですよね。私が忘れないうちにどれだけ急いでこの譜を書いていることか（アフィリエイトよろしくお願いします）。　④そういう会社で働き、今まさにそうならんとしている（？）人の作品。ただ、今回の雑談を経た果てに、みんなして次々に「僕なんかが社畜を名乗っていいのかって自信なくなってきた」と「自分はまだマシなのかもしれない」という切ない感情を抱くに至った。それだけのマジモンが混ざってるってことだ。　⑤書かれていることは綺麗なのだが、絶対に発想の起点が「けずりともだち」である。　⑥まさか自分の身近でこんなことが行われていたとは……いや、もうあと一ヶ月後にまさに行われるのか……見に行こうかな……今年は密を避けるために行われないかな……。

 

 

Round３・「にゅーちゃん」

１、第14代フィンランド王国国王。12歳で即位し、若き国王として注目を集めた。日本では「ニュー様ちゃん」の愛称で親しまれた。

２、「営口」参照。

３、乳父。

４、ちょっとムラムラしたときに手軽に性欲を発散できる二十四時間営業の風俗店。→ディックストップ。

５、前漢の儒学者・物理学者。道の傍らで李の実が落ちる様子を見たことにより、万有引力の存在に気づく。しかし、その後盗人であると誤解され、その場で処刑されてしまったために理論物理学の発展が数百年遅れたと伝えられる。

６、何でも「知っていた」と言う者をあざけっていう語。

７、ニュース番組の俗称。

　これは途方にくれた。何語なのかも全然想像できないし……。　①なるほどフィンランド語かもしれないよな……。なんかよくわからんが出題者と製作者だけ通じ合っていた。　②知らん言葉を知らん言葉で説明するなぁ！　と思ったが、実際に説明を聞いたら「あれ？　もしかして知っててもおかしくない言葉か？」と焦った。学がないことは恥じねばならぬ。　③そういやこの漢字で「めのと」って読むんだっけなぁ、なんてことをウン年ぶりに思い出す。それはそれとしてこれを「にゅう・チャン」とは読むまいよ。　④いつも通りのアクセルベタ踏み。「ディックストップ」があまりに強烈すぎて、「これ、絶対ミニストップでにコンビニの名前から発想を飛ばしてるはずだから……元ネタはローソンとかからきてるのかな？」とか色々と突き止めようとしたのだが、例によって「何も思い浮かばなかったんで」というにべもないお答え。「そもそもディックストップの方から考え始めたんで……」「そっちから？！」「最近見かけて面白いな、と思ってさ」「お前発案の言葉じゃないの？！？！？」　……先生、検索したら某有名エロ動画サイトしかヒットしません……。　⑤解答作成時にうっかり「待ってて、いまプロットだけ出来たから」と報告してしまったために、「これは確かにプロット書き出す必要がありますわぁ」とか看破されてしまった。力作だったのに……いや、李下作だったのに……。　⑥「Knewちゃん」。最初は一笑に付されたが、他の回答が次々消えていく中で「あれ？　これもしかしてあるんじゃね？」というところまで昇格を果たした（１票入った）。　⑦「チャン」って「２ch」とか「４ch」とかになるよね。考えてみりゃ番組はchannelじゃなくてprogramか。

 

 

Round４・「ろへんだんわ」（第２義を問う問題）

１、（fireside chat）アメリカのF.D.ルーズヴェルトが1933年から、①の雰囲気でラジオで行なった政見放送。

２、聖教新聞の朝刊に長期連載されるコラム欄。初期は掲載位置が不定だったが、後に一面下部に固定された。

３、食事中に交わす会話。

４、店先で落語を披露する噺家の見習い。

５、［(①から転じて無益な時間を惰性で過ごすこと）から転じて人生は有限と言えど無益なことに消費できる時間があることから］長い目で見れば無意味なことでも、今その瞬間の享楽を大切にする様。

６、（露辺とはロシアの辺境すなわち北方領土のこと）北方領土がわが国固有の領土であることを主張する、平成30年の安倍総理による談話。

７、金言集。「道端で婦人が話していた」という体で、生活に根付いた金言を紹介する。→MAC JK

　久しぶりに「同じ見出し語から２つ目以降の意味を問う」形式の問題。１つ目の意味は「世間話的なやつです」と説明を受けていたのだが、てっきり「路辺談話」なのかと思ってたら「炉辺談話」だったという天然のトラップも仕掛けられていた。こういう場合はちゃんと第１義を確認しとかないとダメだな。　①第２義の説明で「①の雰囲気で」っていう使い方になるのは面白い。「1933年からってことは割と長かったのかね」「調べてみたら10年以上やってますね」「まだ当時は配信者が少なかったから人気あったんやろうな」「この後次々にＶ統領が出てきてブームになりますからね」。　②確認したら正解は「名字の言」だそうです。その他、朝日はご存知「天声人語」、読売が「編集手帳」、毎日が「余禄」。赤旗が「潮流」だそうです。　③これが出てきたことで初めて「炉辺」であることに気づいたのよね。　⑤あまりに複雑な構造で転じて転じまくった結果、形式がぐちゃってよく分からなくなった。哲学書みたいな書き方しやがって。　⑥第１義からして「露辺」である可能性に賭けたらしい。安倍政権の対露姿勢とか言われてもさっぱり覚えてないのだけども。　⑦本当に、最後の余計なおまけさえなければ票が入っていたかもしれないのに……。「そっちから思いついて肉付けしてったんだからしょうがないじゃん」「骨が見えてる、骨が」。

 

 

Round５・「ふけいやく」

１、経口以外の摂取法を用いる薬剤。

２、薬を飲み（扱い）やすくするためのもの。例、乳糖。

３、決算で赤字処理される契約のこと。

４、老けるのが嫌な人が飲む薬。若返り薬。

５、尊属から受け継いだ不幸。

６、敬意をはらわれない役職。

７、（「FUCK 違約」の意）本番行為が禁止された性風俗店でコトに及ぼうとした客が受ける措置。つまみ出し、出禁など。

　最後は新明解。「みんなを代表して『天皇は人間だー！』って言いふらす役割」は事前に消されました。当局に消されました。　①「不経薬」だとしたら「どこも経ない薬」の意にっちゃうやんけ、という至極もっともなツッコミが入った。こういうミスよくやるんだよな。なぜか「ばんばんしゅっせ」で同じことしたのをむやみなトラウマとして覚えている（「バンバンジー」の鶏肉要素はジーの方であってバンバンじゃない）。　②「例、乳糖」のあたりが絶対に広辞苑じゃ出てこないフォーマット。括弧の使い方もなんか独特よね。　④「老け・嫌・薬」なのでヤが一個足りない。　⑤「尊属」っていう言い方が「わざわざ出てくるかぁ」というので疑念を呼び、「それっぽい言葉を使っておけば票が入るとか思ってそう」とか言われる。「尊属って言葉、尊属殺重罰規定の違憲判決以来聞いたことがない」「養子縁組とかの時には使われるで」「ならやっぱり聞かない」。　⑥何とは言いませんが、「ふーん、×××××のことね」って、私の仕事が侮辱されました。訴訟。ギブミー敬意。　⑦このお題で最後にこれがはじき出せるのはすげぇや。しかも、いつものあいつだとばかり思ってたら違う奴の予想外の一撃だった。そうそう、こういうのでいいんだ……いいわけあるか。

 

 

　平日にやっちゃったので今週末はお休みです。来週は普通にあるかもしれないですが、その際に「病院のベッドから参加するかもしれんわ」というとんでもない奴が１名。機械の体になって帰ってくるらしいですよ。