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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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誰も損をしない最終話。「無事終わったこと」に対する安心感もありつつ、それよりも「まだまだ終わりそうもない終わり方」をしたことの方がよっぽど嬉しいという、何とも希有な作品と相成りました。

 トイズ復活という最大のクライマックスにより迎えた峡谷での決戦。最終決戦の名にふさわしい大迫力の能力バトルは、実はよく見るとかなりギリギリの作画ラインで維持されていることが分かるという、逆の意味で完成度の高いシーン。いわゆる「ぬるぬる動く」や「バリバリCG」とかではなく、爆煙の描き方やちょこまか動き回るシャロ、大量の分身で際限なく襲いかかるアルセーヌなどのアクションが、インパクト重視のごちゃごちゃした動画によって表現される。もちろん最終回ということで普段よりも枚数の多い作画にはなっているのだろうが、だからといって「ものすごく人員を割いてやっている」という感じでもない。どちらかといえば作り手のセンスに物を言わせて力でねじ伏せる構図の取り方と、画の決め方。この「きわきわの安っぽさ」こそこの作品の真骨頂といえるかもしれない。怪盗帝国の三馬鹿瞬殺とかは冷静に考えればひでぇ投げっぱなしのはずなのだが、経過がどうあれ、元気玉VSかめはめ波の空中大決戦が盛り上がらないはずがないのである。

 改めて久し振りに見ると、ミルキィホームズの4人がトイズを使って一致団結している姿は、格好良くもあるが、気付けば普段のままの姿。相変わらずエリーはおどおどしているだけだし、コーデリアさんのテンションもやっぱりちょっとおかしい。シャロもネロも、いつも通り騒いでいる規模がちょっと大きくなったくらいのもんである。それでも、トイズがあれば彼女たちは輝ける。あのアルセーヌを絶頂に導く程度には。

 そのまま大迫力バトルがどのように決着するかと気を持たせておいて、突然のボヨヨンネタから、急転直下の「それっぽい」オチへ。アルセーヌ様、流石に動揺しすぎじゃないでしょうか。必死に作り上げてきたキャラが、シャロ達お馬鹿さんに引っ張られて台無しじゃないですか。そりゃま、どれだけ格好いい巨悪を描こうとも、結局戦うのがミルキィホームズじゃギャグにしかならないのは分かっちゃいたが……一人シリアスに頑張ろうとしていただけに、不憫よのう。何が可哀想って、最終的にその空気に馴染んでいるのがね。

 それでも、やっぱり視聴者が安心するのは「こっちの」シャロ達なのである。1話のシナリオをトレースして再び屋根裏へと戻る経緯や、そこでの忌憚の無くなった4人の触れ合いなど、「じゃ、次のエピソードは春までの3ヶ月ですね!」という期待が持てるだけでも嬉しくなる。ミルキィホームズ、アルセーヌと怪盗帝国、G4の面々など、誰一人変わることなく、この貴重な日常は続いていくのである。その「非日常的な日常」を生み出せたことが、これまで3ヶ月にわたって放送してきた12話の最大の功績なのではなかろうか。

 もちろん、今後物語の続きが生み出されるとしても、「全く同じ3ヶ月」とはいかない。ラストCパートは、この手の作品の投げっぱなしオチとしてはありがちな、「よく分からない新キャラ」で締め。スタンスとか、名前とか、性別とか、突っ込みどころがあまりに多すぎて、「あ、こいつがオチなんだ」ということが逆にしっくり来るという何とも不条理な存在。CV高城元気って、どないやねん。

 ま、不条理だろうがマンネリだろうが、この作品はこれでいいんです。むしろ「一応最終回っぽい雰囲気にはなった」ことだけでも驚きだし。文句なんていうだけ野暮ってな気分にさせられた時点で、こちらの負けである。わーい、空気読む。

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