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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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CUE!」 4→4

 最初に大枠を括っておくと、「思ったほど悪くなかった」。うん、スタート時の「ソシャゲ前提のアニメのはずなのにそのソシャゲすら無いってどういうことだってばよ……」というプロジェクトへの不安は圧倒的なものだったが、そうして色眼鏡で見るのは申し訳ないくらいに、色んなところで頑張っていた作品だったとは思う。

 良かったところから先に書いていくと、まずはテーマである「声優」を多角的に表現しようとしていたところ。「声優アニメ」ってのは過去にも例があったが、その中にクリティカルな成功例というのがほとんどなかったことからも分かる通り、なかなか難しい題材。声優が頑張る姿を、声優を使ったアニメという媒体で表現すること自体に奇妙な二重構造が生まれてしまうことはどうしようもないし、視聴者目線でその違和感というか、白々しさみたいなものを完全に払拭するのは難しい。本作においても、若手を多く起用してその子たちに「頑張ってる声優を演じるために頑張らせる」という構造はなかなかに歪。説得力に欠けるシーンも散見される。ただ、そうして苦しみながらも、「声優ってのは今の時代には色んな姿があり、仕事の幅が広がって夢のある職業なんですよ」という切り口はこれまで以上に積極的に掘り下げていたし、多すぎるくらいのキャラを使って「多様性」自体を売りにしていくという狙いは決して悪くはなかったと思う。

 また、キャラの置き方も案外面白いものが多くて、個人的には(結局キャラの名前すら覚えてないんだけど)厨二の子が第一印象とは全然違って実はすげぇ常識人でいい娘だったあたりが素直に面白かった。他にも第一印象でとにかく覚えてもらうためにキャラのとっかかりはトンチキだったが、みんなして案外地に足つけたところで自分の仕事を考えていたり、密に絡む関係性はふつーに友情物語として見ていて楽しい部分があった。女の子わちゃわちゃアニメの基盤は、部分的に案外強固だったのだ。

 ただ、そうして「面白そうな要素」は意外に多かったのだが、それを2クールのアニメの中から拾い上げるのはどうしても面倒。「多様性」が武器とは言ったものの、やはりキャラ多すぎのソシャゲ問題は解決してないし、玉石混交なのでほんとに箸にも棒にもかからないエピソードも良い部分と同じくらいにある。画にそこまでパワーがあるわけではないので、そうした「どーでもいい話」を乗り越えて最後まで今作を追いかけるのは結構な体力勝負だったんじゃなかろうか。話の密度を考えれば2クールでも足りないくらいだとは思うのだが、採算を度外視するなら、やっぱりメンバーの数を半分にして描き込みを倍にするくらいの心構えが必要だったとは思う。

 まー、そうはいってもやっぱり「スタートにソシャゲありき」だったんだろうし……キャラをとにかく捌くことに労力を割かれるのはしょうがないよねぇ。願わくは、今作で「声優」をやった若手の子たちから次代のスターが生まれてくることを。

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