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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「魔法使い黎明期」 4→5

 珍しいパターンなのだが、「多分ダメだろなー」と半端な気持ちで観てたら、途中から割と面白くなって「あれ、もっとちゃんと観ておけばよかったのでは?」と反省した作品。ただ、これを「もっとちゃんと」見るにはどこかに片づけられた「ゼロから始める魔法の書」の過去のデータを引っ張り出してくる必要があるわけで……まぁ、そこまでせんでもええか。

 「前作の評価が低かった」「前作をそもそも覚えてねぇ」などの要素から低めの採点にして「下手したらフェードアウト」くらいの覚悟で見始めた作品だが、なんかね、思ったよりも随分ちゃんとした作品になっていた。いわゆる剣と魔法のファンタジーな世界での魔法をめぐる冒険譚がベースにはあるのだが、そこに転がってる要素があまり見慣れないものが多くて、判で押したように同じような話しか出てこないなろうに辟易していた身にはとても新鮮に映ったのである。特に「ちゃんと考えて作ってんだな」と思ったのは作中での善悪の概念への言及で、この世界における「魔女」が一筋縄ではいかない存在であることを起点に、「じゃぁ何が正しいっていうのさ? 人を殺すことはいいこと? 悪いこと?」みたいな話をコロコロと転がし、青少年たちの成長譚へと絡めていく。主人公のセブ君が本当に真っ白な状態からスタートする素体みたいなキャラであり、そこに感情やら情動やら欲求やら、いろんなものを詰め込んで育てていく様は、何だか育成ゲームでも見ているかのようであった。

 そこに絡んでくるのが、現在の師匠であるロス先生、そして前作主人公にしてもう1人の師匠筋にあたるゼロ。普通の作品だったらどう頑張っても1人で満員になってしまいそうな「ロリババア枠」に2人のキャラが収まり、それぞれ別路線での指導力を発揮して後進育成にあたってくれる。成長するユニットもセブ・ホルト・クドーの3体がおり、それぞれに個性を伸ばす様子にバリエーションがある。暴虐をめぐる倫理的な議論など、単に「魔法のレベルが上がったよー」的なレベルアップだけを見せるのではない、人としての心の成長を見せる部分も抜かりなく、ラノベというか、小説として面白そうであった。あれぇ、もしかして「ゼロ書」の方も面白かったのかもしれんぞ……まぁ、あっちは作画がへちょかったせいで受け入れられなかったってことにしといてください。

 というわけでこっちは作画もそこそこ悪くないんだよ。考えてみりゃ桑原智&手塚プロの布陣って「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」の座組みなので、キャラデザをくりくり可愛く描く部分は実績があるんやな。メインヒロインのホルトも可愛かったし、もっとメインヒロインのロス先生も阿漕可愛かったし、もっともっとメインヒロインのゼロさんはゆみり可愛かった。最終的にこのキャラに到着することまで見越して前作時点でゼロが花守キャラになってたとしたら、この采配は素晴らしいな。

 年に何回か訪れる瞬間があるけど、やっぱり「アニメ、適当に観てたらあかんよな……」という申し訳なさが去来した作品でした。こんな私に誰がした。

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