○「異世界迷宮でハーレムを」 4
「本作はウェブ小説における『奴隷ハーレムもの』の先駆けとなった作品である」(Wikiより抜粋)。そんならこのタイトルでもしょうがないよな……そうね、分かりやすいって大事だし、先駆けだったら類似ジャンルに気を遣う必要もないしな……いや、だからって……。
当方、紳士の嗜みとしてワンランク上のアニメ専門チャンネルで「超ハーレムVer」を視聴しています。規制もないです、自由です。でもね、だからなんだって話なんですよね。あんま求めてないからなぁ……常々言ってる「エロいのが観たいなら専用のやつを観ろよ」という主張は変わらないので、特に求める作品ではございません。それがなろう文脈を色濃く含んだ作品ならなおさらである。エロというのは何もあけすけに見せるものを見せればいいというものではない。行為に至るまでの状況、そしてそれぞれのキャラクターが織りなす心理劇、人間模様。それらが渾然一体となって、理想のエロは完成する。その過程になろうイズムが挟まっちゃうと……「Pixivに既存作品のエロ画でも探しにいくか……」という気持ちになって終了である。
今作の連載スタートは2011年とのことだが、11年前にすでになろう的異世界スタートってこんなに適当だったのかよ。主人公はいきなりの転移にもあまり動じずにいきなり武器を持って人殺し(剣道やっててよかった!)。その後なんやかんやあってから「ログアウトできない!」と騒ぎ出すという謎のメンタリティの持ち主で、異世界転移の悲喜交々なんてあってなきが如し。すぐさま娼館へと至り、あとはエロいことを目指すだけである。まぁ、分かりやすさも大事ですけどね……。
そして今作のもう1つの特徴は、なんといっても二郎系ラーメンもびっくりのマシマシバディの描写。キャラデザはうのまことによるもので、そりゃもう特盛よ。先日ちょっと引いた「金装の某」が可愛く見えるような肉達磨である。これまた随分マニアックな方向を追求したもんで……私、もうちょっとあっさり目がいいかな……。
あ、エンディングはちょっと笑ったので、そこだけ悔しいけど負けです。健太仕事選べ。みかしーもっと仕事選べ。
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