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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「継母の連れ子が元カノだった」 5→6

 嫌いじゃぁないぜ。何がと言われると困るのだが……とりあえず異世界に転生しないだけで幾らかの加点があるこの世の中。

 わかりやすいラブコメではあるし、「義理の妹(姉?)」なんてものもファンタジーの中に存在する、ある意味テンプレには違いない。「付き合ってた相手と血縁がッ」っていう設定がここまで定番化しているというのも不可解な状況ではあるが、今期だと「カッコウの許嫁」もこれの亜種みたいなもんだし、やはり恋愛関係と親族関係が絡むというのは人類にとって常になんらかの欲求を突き動かすもののようだ。そして、今作はそうした奇妙な欲求をちょっと不思議な方向で掘り進めたところがセールスポイントになっていた。

 義理の兄弟ラブコメといえば「気になる相手と付き合いたいけど、法律上ダメになっちゃったし如何せん」みたいなデザインが多いと思うのだが、今作の場合、それがタイトルに表れている「元カノ」ポジションというのが新しい。なんと関係が法的にこじれる以前に既にこじれており、そこには1つの「終わった恋愛」がある。そもそも「終わった恋愛の再燃」を描くっていう時点でラブコメアニメとしては珍しいデザインで、「なんで好きあったの?」「なんで別れたの?」「なんで別れた相手なのにやっぱり気になっちゃうの?」と1つ1つの段階にいちいち心情劇が込められている。その辺りの顛末を追いかけるだけでも1クールなんてあっという間で、「そりゃ中学生の恋愛なんてぎこちなくて当然だもんなぁ」という感情が同情だったり、羨望だったり、忌避感だったり、なんだかいろんな感情から楽しめるのである。

 登場時は「こいつらめんどくせぇなぁ」としか思えなかったメインの2人も、各々の視点から心情を語らせれば「ふつーの高校生」だし、強めの自意識を満たすために相手との関係性を処理しきれない幼さも愛嬌になる。基本線がずっと2人の惚れた腫れたやくっついた離れただけで進み、それで引き伸ばし感も無かった。あ、いや、途中で色々と闖入者もいましたけどね。2人の関係にゴリゴリに割り込んできた暁月、いさなという2人のサブヒロイン(?)のキャラがメイン2人よりもよっぽどヤバくて引き込まれちゃうのは良かったですね。クレイジーサイコと単なるサイコ。お二人とも、いい友達をもったもんである。

 柳伸亮監督のお仕事はキャラデザが丁寧で活き活きとしていて良い。そして下野VS日高というメインの対決に、飛び込む地雷2人が長谷川育美・富田美憂という若手筆頭株2枚というキャスト陣も実に強力。アニメ化は容易な作品ではなかったと思うのだが、きちんと「アニメでやった意味」が感じられる作品には仕上がっていたんじゃなかろうか。

 

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