最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「メイドインアビス 烈日の黄金郷」 ―→7 万感のエンディングでした。本当にたっぷりと大河ドラマを見せられた感覚。始まる前には相当ハードルが上がっていた作品だったが……綺麗に飛び越えてくれましたね。 こちらも最終回感想とまとめてということで申し訳ないが、最後のスタッフロールが流れた時には本当に重めの劇場作品を観終わった時と同じような満足感がありましたね。それこそ「深き魂の黎明」でも同じような感覚はあったのだろうが、アレとは違って、今回のエンディングは不思議と晴れがましさもあるよね。 正直、開始1話目2話目あたりで「どうなるものか?」と不安をいっぱい抱えていた。ただでさえ訳のわからん奈落の底。そんな訳のわからん世界で訳のわからん連中が出てきて訳のわからんことをし始めたので、「流石に訳がわからなすぎてついていけないのでは……」と尻込みしたのは事実です。まさか言葉まで通じねぇ連中が出てきて、通じねぇ価値観をぶつけられるとも思ってなかったし、上昇負荷が消えてこれまでの「アビス」とも理が変わってしまった世界。「流石にあの劇場版の後じゃぁ、何をやったって霞む展開になってしまうよなぁ」と思ったり思わなかったり。しかし、ボ卿の騒動はあれですっかり終息したわけで、新たな火種から描かれる物語はまた別方向への刺激に満ち満ちていた。話の筋が掴めるようになってからは1期や劇場版と同じ、「本当にこれは人間が考えた物語なのかよ」と吐き捨てたくなるような展開もたくさんあり、たっぷりと「アビス味」を堪能することができた。 今作の良いところは、どこまで行っても「戦うべきはアビスそのもの」という軸がブレていないところ。そりゃまぁ、上の階層には頭のいかれた白笛もちょいちょいいらっしゃいましたが、連中にしても、結局は「奈落の底に行きたい」「奈落の謎を解きたい」という欲求はリコたち主人公パーティと同じ根を持つ願望。あくまでも「敵キャラ」ではなく「同業他社」みたいなもんであり、リコたちが立ち向かうのはいつだって「奈落の不条理」なのだ。今回はそんな奈落に完膚なきまでに叩きのめされた「過去の同業者」が登場し、彼らの苦しみが時を置いてリコたちにも降り掛かり、さまざまな不条理として襲い掛かってくる。しかしブエコにしてもそうだし、一度は敵対関係に見えたベラフやワズキャン、そしてもちろんファプタに至るまで、決してそこにいる人々が「敵キャラ」なわけではない。彼らの悲劇を理解し、飲み込むことで、レグもナナチもまた一つ大きくなれた。ドロドロの悪意も、最低の害意も山盛りで襲いかかってくるというのに、終わってみればそこに「悪いやつ」はいないのである。うん、多分……いや、どうだろう、だいぶ悪そうだったけども……。 とにかくそうして1話目から大上段に構えた目的意識が1ミリもブレず、「ただ穴の下を目指すお話」であるにもかかわらず、1期・映画・2期と全て異なる味わいでの壮絶なサバイバルを楽しむことができる。結局、人対人での智謀知略のぶつけ合いなんてものはいわば「人の脳の追いつくところ」なんですよ。そんなものが通じねぇ「環境そのものとの闘い」にこそ、人間が全てをかけた生き残り競争の切実さがある。こんなにも原初的でネイキッドな「生」を感じられるアニメもなかなか無いんじゃないでしょうか。生きることって、食って、寝て、排泄して、発情して……そういうことなんだものね。そうした「ダイレクトな生」に、さらにもふもふふわふわがまとわりついてるってんだから、もう言うことはありません。 当然のお約束で中の人についても触れておくが、もちろん怒涛の久野ちゃんラッシュに見るべき点があることは論をまたないが、実は今作の影の立役者はヴエコ役の寺崎裕香だったんじゃなかろうか。ブエコの滲み出る優しさ、そして悲しさ。それを下支えして常に鮮烈な場面を演出し続けるナレーションワークの巧みさ。ヴエコ・ファプタがこの2人で本当に良かったと思います。もちろんベラフ役の斎賀みつき、ワズキャン役の平田広明も「これしかないッ」っていうどハマりの配役が素晴らしかったです。そしてやっぱりナナチなんだよなぁ。ナナチが格好いいこと言い始めるとさ、もう1期のあたりの名台詞とかがいちいちフラッシュバックして泣きそうになっちゃう。偉大なるもふもふに乾杯だ。 追伸:追悼・マアアさん。今期可愛さナンバーワンは実はあなたです。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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