最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「うちの師匠はしっぽがない」 5 この作品、途中で「るなーぱーく」が出てくるんですよ。いや、だから何やねんって話ではあるんですが。 てなこって、原作は既読。というか全巻所持。私にしては珍しい状態ですが、何しろほら、「落語漫画」であり「たぬき漫画」でもあるのでね。以前「昭和元禄落語心中」との兼ね合いで何度も書いたことだが、実は私は昔落語好きだったんですよね。最近はめっきり聞かなくなっちゃったんですが、ある時期は本当に浴びるように聞いてた時期があって、今でも落語関係のメディアはいくらか興味がある。それに加えて、狸って可愛いじゃないですか。その2つが組み合わさった漫画なら、読んでみようかな、ってんで試しに開いて、別にそこまで大好きってわけでもないんだけど、悪くなかったんでとりあえず全巻買って読むことにしたわけですよ。 そうした付き合い方の漫画がアニメ化することが決まり、気にかけていた要素は大きく2つ。まず1つは当然「キャストは?」。今だから打ち明けますが、アニメ化の報があった時点で「よしっ、そしたらまめだが大空直美、師匠は寿美菜子でオナシャス」という勝手な妄想をしており、当然1ミリも掠らなかったんですが、現実でのキャストもなかなか面白いですね。師匠に美奈子っていうプランは、今作はまめだと師匠という「同性間の巨大感情」が見せ場になってくるので、そうなったら美奈子しか浮かばなかったんです。関西弁のネイティブってのも絶対条件ですしね。ただ、蓋を開けてみたら山村響という配置になっていて、これもなかなか悪くない。ヒビクは本当にオールマイティに何でもできる子でね……確認して初めて知ったんだけど出身は福岡とのこと。まぁ、西の人間なら大阪弁はそこまで難しくない。そして大阪が舞台ってことで無条件に大空直美をあげてしまっていた枠には、何とM・A・Oが起用された。もう、キャストを聞いた時点で「あぁ、その手があったか」って思いましたもんね。まめだはとにかく愛嬌に全振りしたキャラなので、そこにはめるキャストは阿漕なまでの声の魅力を必要とするわけですが……オールクリアです。文句のつけようがないです。キャストについては、制作側の1勝ということです(誰と戦ってるんだ)。 そして気になるもう1点は「落語演出、どうする?」という部分。前クールの「てっぺん」が微妙だったように、やはり演芸をアニメでやるのって難しいんですよ。もちろん漫才と落語では全然性質が違うし、それこそ「昭和元禄」という金字塔もあるのだから決して無理な挑戦とは言わないが、やはり落語の面白さをアニメに載せるのは難しい。そこをどうクリアするのかというのは注目ポイントだと思うのだが……まぁ、こちらについては「こんなもんかな」というぐらいですね。はっきりいうとあんまり「面白く」は出来なかった。でもなぁ、そこに具体的な解決法を提示するのも無茶苦茶むずいしなぁ。「昭和元禄」が落語描写も含めて傑作になったのって、正直畠山守っていう怪物の力があって、それに石田彰が全部乗せで世界を作ってくれたおかげなので、この作品でそこまで落語描写に全振りさせるのも酷だとは思う。一応の特色として、こちらの作品はいわゆる上方落語をテーマにしており、本当に話芸一本で見せなきゃいけない江戸落語と違い、鳴り物による演出を交えることができる。アニメにした時にはその辺は武器になるだろうし、何とか見て聞いて楽しい画面になるように頑張ってほしいですね。 というわけで、キャスト面は不満なしだけど、落語描写はハードルが高いと思うので現状は様子見です。1話目はきちんとまめだの可愛らしさが出ていたし、トータルで見ても決して悪くない滑り出しだとは思ってますよ。落語アニメは傑作「昭和元禄落語心中」を目指して頑張ってほしいし、狸アニメとしても傑作「有頂天家族」を目指して頑張ってほしい。京都の空も大阪の空も、季節がくれば化け船が飛ぶのはきっと現代も一緒よ。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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