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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 そこで言えるのはお前だけだ、嵐千砂都、第11話。全てはちーかのに収束していく。それがこの世界線。

 東京予選の決着は無情にもさらりと訪れる。前回の引きの時点で勝ち確みたいなもんだったので驚きやしないが、理由は漠然としてるので完全にマルガレーテdisみたいになっちゃったのがちょっとかわいそう。ポッと出てきてサニパを亡き者にしてさっさと退場させられるマルガレーテ、舞台装置に徹しすぎな気はするが、忙しないラブライブ本戦の流れの中に山を作ろうとしたら、こういう犠牲者が出るのは致し方ないところか。もう1クールあればもうちょいラブライブの試合展開にも説得力が持たせられるんだけどね。

 まぁ、その辺は先代先先代も似たような部分はあったのでしょうがない。とにかく「Liella!が結果を出した」「その結果、マルガレーテが名門校から蹴られた」という事実が分かればその次の展開につながっていく。なんとまぁ、東京予選を突破した時点で世界からは目に留まるようで(一応、そこはマルガレーテが伏線を張っていた形になる)、我らが歌姫・澁谷かのんに名門校から熱烈ラブコール。結ヶ丘の音楽科ですら落ちたってのに、この2年で凄まじい進歩である。元々才は持ち合わせていたのに発揮するのが下手っていう設定だったし、そこを乗り越えてスクールアイドルとなった今、かのんの才を邪魔するものはない。

 しかし、ここでお約束の問題。留学したらどう足掻いても国内での活動はできない。残り1年のスクールアイドル活動をとるか、夢への最短ルートになりそうな留学をとるか。ここでかのんは多少なりとも悩んだそぶりを見せるが、元々小心な彼女のこと、特に心配してくれるメンバーの様子を見た時点で「留学はないなー」とあっさり諦めたと思われる。身の丈に合わないと自分に言い聞かせもしたし、実際に天秤にかけた時、「このまま1年のスクールアイドル活動」も彼女の人生にとっては有益な選択肢であるのは事実だろう。そこから新しい夢が実る可能性もあるわけだし、これは別に消極的な選択というほどのことでもない。

 しかし、しかしである。彼女が自宅前で他のメンバーに釈明している時点で、当然私の中にはどす黒い感情が蠢く。「お前は、その言葉を千砂都の目を見て言えるのか」と。かつてかのんに与えられた夢を胸に、ダンスの頂点を目指した嵐千砂都。彼女はかのんの存在を心の支えとし、成就しなければ決別する意志まで固めた上で大舞台へと挑み、見事結果を残した。千砂都にとって、かのんは夢を生み出した存在、そして夢を支え、成し遂げるために欠かせない存在。千砂都が普通科に転学してまでスクールアイドルになったのは、自分が夢を成し遂げた後、今度はかのんの夢を支えるためなのだ。かのんの未来を最優先で考え、嵐千砂都の滅私があったのだ。そんな彼女の前で、「夢なんて別にいいからみんなでハッピーになろう」などと、果たして言えるものか。

 しかしかのんはそう結論づけた。それが彼女の人間性であるなら、致し方ない。しかし、それを「仕方ない」で片付けられない人間が傍らにいるのも、また致し方ない。かつて夢を成せと背中を押した親友に向けて、千砂都は挑戦する。夢を成せ。それがかつての誓いではないのかと。

 かのんは、そんな千砂都の切実な想いを受けてどんな結論を出すだろうか。どちらを選んだとて万全の正解は無い。どうか、千砂都のハッピーだけは、守ってやってくれ。

 

 

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