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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「後宮の烏」 5→5

 今期並みいる爆発作品の1つ。今期はあれよね、割と素直に「はいはい、爆発爆発」って思える作品が多かった気がするんだけど、今作もその代表格。不器用なカップルの辿々しいお付き合いを見て、「ガンバレッ」って応援したくなっちゃう。

 いわば「中華風『虫かぶり姫』」である。いや、単に順番の問題なのであっちを「西洋風『後宮の烏』」と表現してもいいんだけど、流石にあっちは後宮じゃなくてバリバリの正室だからな。さすがに語弊があるわ。いや、そんなんどうでもよくて、試聴時の印象はこの2作でかなり被るのよね。王族に座す者どうしの恋愛がテーマの1つになっており、ヒロインの方はちょっとどこかズレたところがある「おもしれー女」枠。身分や環境に振り回されながらもお互いの気持ちを少しずつ確認していき、いつしかその距離がとても縮まっていて爆発、そういうざっくりしたまとめ方をすれば、まぁ似てると言えば似ているし、似てないといえば似てないね。

 もう1点共通するのは、作品の大きなセールスポイントに「顔が綺麗」があるということ。「虫かぶり姫」のエリィはCV上田麗奈のパワーもあって(?)本当に可愛らしいルックスが魅力だったが、今作の烏妃も、とにかくビジュアルがふつくしい。中華風デザインってそこまで目にするものじゃ無いから目新しさもあるんだけど、目元のメイクの具合とか、髪型のデザインとか、全体的なルックス(ビジュアル)が本当に蠱惑的で、どうにもそそられる。こちらは妖の類を扱うお話ということもあり、ちょいとミステリアスな雰囲気で異質さを強く後押ししているのも惹かれる要因だろうか。1枚絵で見た時に今期一番美人だったのはもしかしたらこの烏妃だったかもしれない。

 ビジュアルイメージという点ではこうした「中華風」の雰囲気作りも作品全体の魅力の1つで、何気ない建物の外観、内装や料理の見た目1つとっても「あ、中華風だ」ってんでどこか憧れを持って見てしまう部分がある。別に中華風だからって憧れる理由もないはずなのだが、なんだろ、やっぱりこういう昔からある「ステレオタイプ中華風」ってどこかノスタルジックな匂いもあってそそられるのよね。これ、多分中国が作ったアニメの風景を見てもそうはならんのよ。日本人が考えて、日本人が作ってる「なんちゃって中国」だからかえって理想化されて綺麗に見えてる部分はあると思う。

 とにかくそうして見た目に美しい作品だし、メインヒロインの烏妃は可愛い。従者の九九だって可愛い。そんならもっと点数上げてもよかったじゃん、とは思うのだが、如何せんお話の方は……まぁ普通なのよ。「宮中にお化けが出ました」→「なんやかやで悲しい話や救われない話がありました」→「事情をだいたい理解した上で、祓っておきました」が基本形で、各々のショートストーリーにあんまり差がないというか……その間にきちんと烏妃と帝の関係性なんかが進展し、烏妃の出生についても掘り下げられているので決して同じことの繰り返しではないし、中心となるロマンス要素は割と魅力的だったとも思うのだが、やっぱり1つ1つのサイドストーリーにもうちょい厚みが欲しかったかな。毎回出てくるヘンテコ中華風人形劇の画面は好きだったけどね。

 でもまぁ、毎週見てても特に退屈はしないし、アニメとしての一見の価値はあるクオリティだと思いますよ。思いっきりデレた烏妃が今後宮中でどういう生活を送っていくのか、続きが見てみたい気もするな。

 

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