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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 4

 ほい、ちょっと間が空いたけど無事に10なろう目。二桁に突入したんだから、先発投手の勝利数だったら年俸の大幅アップが見込めるレベル。

 しかし残念ながらなろう選手の戦績は振るわない。ここにきてまただいぶネイキッド風味の強いなろう作品になりましたな……あ、作画は割と良い。制作がMAPPAということもあり、かなり意図的にキャラ作画と雰囲気をずらして際立ちを重視させた背景美術なんかも面白いし、キャラデザも整ってはいるので、画を見てストレスがかかる部分はない。それは安心していい。ただ、そんな貴重なアニメリソースで描かれるお話がいつも以上にいつものなろうなので、頑張ってスタジオが打ち出そうとした新鮮さはプラマイしたら結果マイナスくらいである。まぁ、分かりやすいマウント作品だから余計なこと考えなくてもいいってのはもう美徳なのかもしれないけどさ。

 デザインとしてはいわゆる追放ものよりもちょっと前時代的な「役立たずスキルもの」とでも言えるジャンルか。一見すると使えないスキルを持った主人公がそれを「実はこんなに強かった!」と言って展開するのが「使えないスキル系」の第1期だとするなら、今作はそこから「使える方向に使うだけにする」という形で「異世界食堂」あたりの日常系なろうのテイストを混ぜ込んだ。その結果として、「異世界食堂」などで「どうだい、日本の料理はすごいだろ。日常的に食う料理だけでもこんなに美味いんだぜ」とひけらかしていたマウントの場所を、食堂から外に引っ張り出しただけである。一応「外で採った素材を活かす」みたいなそぶりを見せてるくせに、肝心な部分は全部現代文化マウントにしてるからあまり意味のない設定。異世界の素材を研究して対応する、という「ダンジョン飯」みたいな形でのひねりがあれば面白みにもつながるが、その辺に発揮できる独創性もなく、これまた異世界名物の「キャベツっぽい野菜」が登場するのである。なんで異世界って「キャベツっぽい野菜」と「トマトっぽい野菜」は絶対あるんでしょうね。今の日本の食卓に並んだトマトやキャベツがどれだけの品種改良を繰り返して生み出されたものかってのを分かってるんでしょうかね。

 そうして、結局は既存のネタからのパッチワークしか出てこないのですぐにお腹いっぱいになる。個人的に一番よく分からんかったのは「物価は日本円換算で対応しちゃう」という部分で、そこで利鞘が出なかったら商売は成立しないし、特に旨味もない気がするのだが……あと、「ネットスーパー」という能力だけで押していく自信がないからって「アイテム収納し放題」とか「伝説的スキルである鑑定」とか「食材にステータスアップ付与」とか、適当にチート盛るのほんとやめて。お願いだからそれ以外の文法も学んで。

 

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