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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Bloodthrone Vampire/血の座の吸血鬼(M11)」 C
 むしゃむしゃする側の人。今回は「反逆の行動」も無いので、そこまで慌てずともいいカード。「流血の鑑定人」と組んで何かとんでもない吸血鬼デッキが作れないものか。
 
 
Dark Favor/闇の好意(M12)」 C
 最初に登場したときは「何で黒だけライフルーズやねん!」と思ったけど、実際リミテッドで使ってハマると白よかよっぽど強かったという。やっぱパワー3は偉大。
 
 
Disentomb/墓暴き(M12)」 C
 無くてもいい基本セットカード軍団の1枚。大体リミテッドでもほとんど使わないカードなんだから、入れ替えてくれりゃいいのにな。ただし、フレーバーテキストにはあの懐かしのネビニラルさんのコメントが書かれているので、そこだけはオリジナリティ。
 
 
Duress/強迫(M11)」 C
 黒にとっては最軽量にして最大級の福音。これでぐぐっと戦える幅が広がる! 「脳食願望」も詰め込んで1マナハンデス8枚体制のデッキを組む。俺は組むといったら組む。
 
 
Essence Drain/本質の吸収(10ED)」 C
 じわっと帰ってきた、じわっと除去。痒いところに手が届くけど、痒みがあまり治まらない感じが絶妙にコモン。魔法の言葉は「リミテッドなら」。
 
 
Giant Scorpion/巨大蠍(ZEN)」 C
 白の牛、青のイカに続き、なんと蠍までもがゼンディカーから参戦。一体何があったゼンディカー、フレンチバニラ王国でも築き上げるつもりなのか。
 
 
Mind Rot/精神腐敗(M12)」 C
 いつものように、「カードアドバンテージとは何か」を優しく教えてくれるよ。今回久しぶりにフレーバーテキストが変わっており、リリアナ姉さんの相変わらずな様子が楽しめる。
 
 
Mutilate/もぎとり(TOR)」 R
 再びこのカードが使える日が来ようとは! 「黒ラスゴ」業界では最初の成功例と言ってしまって良い、黒を代表する名選手。やはり黒といえばトーメントなわけですよ。これで「黒の太陽の頂点」が落ちてもまだ戦える!
 
 
Phylactery Lich/聖句札の死者(M11)」 R
 なんでお前が帰ってくるんだよ。ミラディン前のほのめかし役だっただけのくせに。
 
 
Ravenous Rats/貪欲なるネズミ(10ED)」 C
 個人的にはやっぱりこのあたりが青春、って感じのクリーチャーだなー。いいカードだなー。「雲隠れ」とかしようぜー。単騎? 知らん!
 
 
Rise from the Grave/墓場からの復活(M11)」 U
 1年ぶりの普通復帰。そういやM12って墓地から直接釣る手段が黒に与えられてないセットだったのね。
 
 
Shimian Specter/シミアの死霊(FUT)」 R
 今回のスペクター枠は、なんか地味だった未来予知のこいつ。書いてあることは強そうなんだけど、鬼コンボと鬼速攻しか無かった時代に生まれたのが運の尽き。今のご時世だと……どうかなぁ。
 
 
Sign in Blood/血の署名(M11)」 C
 なんだよ、今回の黒は俺を喜ばせようとしてくれているのかい? いいね! これで黒は完全復活だよ! とにかく引くんだ! 赤は手札でも全部捨ててろ。
 
 
Tormented Soul/苛まれし魂(M12)」 C
 「狂喜もなくなったのにあいつだけ残っててもな〜」「そうよね〜」ヒソヒソ。あ、違う、賛美あるやん。今後ともよろしく!!
 
 
Vampire Nighthawk/吸血鬼の夜鷲(ZEN)」 U
 あぁ! もう! 黒いセット! めっちゃ黒いセット! 素敵! でも1マナの変な虫のおっさんと相打ちなのがちょっと切ない!
 
 
Vampire Nocturnus/吸血鬼の夜候(M10)」 M
 これぞキングオブ吸血鬼。ヴァーズゴスさんの空気読めなさは半端じゃなかったから、この人の復帰で再び吸血鬼の時代は戻ってくるのか? ちなみにライブラリトップがみえるから奇跡とシナジれるんじゃね? とか考えたのだが、奇跡カードがトップの時点で夜候さん3/3確定や。ちょっと切ない。
 
 
Walking Corpse/歩く死骸(ISD)」 C
 ついに歴史が動いた。黒の熊も緑や白と同じく「熊」を名乗って良いという許可が、イニストラードの努力によってなし得たのである。もう、このセットをゾンビ記念日と名付けてしまってもいいくらいの大偉業だ。「どう見ても吸血鬼フィーチャー」「そもそもイニストラードがスタンダードなんだからこいつ邪魔」などの逆風に負けずに戦え。
 
 
Wit’s End/機知の終わり(DIS)」 R
 効果や活躍度合いよりも、そのイラストの方が強く記憶に残ってる珍しいカード。そして、今回は前回の鼻の穴とは打って変わって、圧倒的に恰好いいニコル様の勇姿が拝めるナイスイラストにバージョンアップ。これはもう、手札捨てさせるどころじゃない。3枚捨てさせて3枚引いて1体サクらせて1体戻してライフ5点吸うくらいならできる。出来る!
 
 
Zombie Goliath/ゾンビの大巨人(M12)」 C
 無くてもいい基本セットカード軍団の1枚。でも、歴代の黒ファッティの中ではそこそこ頑張ってる方。一瞬だけ「グールの大群(10ED)」が収録されたのは何でだったんだろう。
 


Blood Reckoning 血の報い (3)(B) U
エンチャント
いずれかのクリーチャー1体があなたかあなたのコントロールするプレインズウォーカーを攻撃するたび、そのコントローラーは1点のライフを失う。
 
 「風切る瘴気(GPT)」を現代風のテキストに書き直し、コストを微調整したもの。「風切る瘴気」自体がリミテッドでも割と地味キャラだったので、そのリメイクと言われても一切ぴんと来ないのである。一応、今回の白は賛美もあるくせに数で押す戦術も進めているため、そういうデッキ相手だったら割と刺さったり。現在の構築環境はそこまで数で勝負っていうデッキも無いし、あまり影響はないだろう。白黒トークンみたいなデッキが相手だとしても、「じゃぁ、サイドからこれで!」とか言っている暇があったらまずは全体除去を用意する方が先だと思われる。
 
 
Bloodhunter Bat 血狩りコウモリ (3)(B) C
クリーチャー・コウモリ
2/2 飛行
〜が戦場に出たとき、対象のプレイヤー1人は2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
 
 ラヴニカ環境のリミテッドで、オルゾフギルドが世に送り出した大人気クリーチャーに、「盲目の狩人(GPT)」がいた。憑依能力も駆使して8点というとんでもないライフ差を付けるスーパーコモンだ。こいつは、そんな大先輩からややこしいテキストを抜いてまろやかに仕上げたもので、ライフアドバンテージは4点にとどまった。とはいえこれだけでも充分なもんで、187効果だけを抜き取っても「吸魂(ONS)」なんだから3マナだ。それに2/2フライヤーまでついちゃって、黒なら死んでから再利用する方法だって考えられる。これで4マナなら充分リミテッドで主力を任せられるはず。「血の芸術家」にその勇姿を描いてもらったり、「ファルケンラスの貴族」と仲良く空を飛んで相手をいたぶったりすると芸術点はかなり高め。是非「マキマキー」と叫んでパッケージングしてほしいもんだ。
 
 
Cower in Fear 居すくみ (1)(B)(B) U
インスタント
あなたの対戦相手のコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで−1/−1の修正を受ける。
 
 インスタント版の「湿地での被災(ZEN)」。コストが「蔓延(ALA)」と同じなので物足りない効果に見えなくもないが、やはりコンバットも絡めて使える利便性は大きい。リミテッドではデッキを選ばずにアドバンテージが狙えるので黒いデッキならばとりあえず放り込んでおいて文句ないスペックだし、構築レベルでも「未練ある魂」のようなトークンに人気が集まるならば採用される可能性はあるだろう。その際には傍らに「血の芸術家」の準備を忘れずに。
 
 
Cripping Blight ひどい荒廃 (B) C
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされたクリーチャーは−1/−1の修正を受けるとともにブロック出来ない。
 
 黒が毎回1枚は入れようとしているー1トリックの新作。M12では「肉体のねじ切り」が登場しており、序盤の攻防が鍵を握る環境では重要な役割を果たしていた。このカードはエンチャントなので小回りの効いた仕事は出来ないが、その代わりにブロック抑止という黒らしからぬ仕事を1マナで出来るのは魅力。序盤は除去として使えば良いし、中盤以降は相手の勢いをそぎながら邪魔な壁を排除出来るのだ。仕事は多そうだぞ。
 
 
Diabolic Revelation 魔性の天啓 (X)(3)(B)(B) R
ソーサリー
あなたのライブラリから最大X枚までのカードを探し、それらを手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。
 
 どうでもいい余談なのだが、普段英語というとMagicばかりに触れていると、どうでもいい単語を覚えるし、どうでもいい覚え方をしてしまう。たとえばこのカードに含まれる「revelation」もそうだ。単語を見たときに「えーと、なんだっけな……『Ray of Revelation』が『天啓の光』だから、『天啓』やな!」とか思うんだけど、revealの名詞形なんだから単純に「暴く」とか「暴露」とかいう意味である。「天啓」なんて意味は辞書の一番後ろにちょっと載っているレベルの役に立たない意味なのだ。困ったもんだぜマジック英語。さておき、「魔性の教示者(M12)」のめっちゃすごい版。好きなだけ欲しいカードが手に入るというめっちゃすごい効果なので、コストもめっちゃすごい。流石に「教示者」になろうとするだけで最低6マナはいかがなものか。普通に使ったらあまり出番は無い。これを上手く使いこなせるようなトロン系のデッキとかが現れるんだろうか。一応、新リリアナさんが最終奥義を発動すれば、あり得ない量の黒マナが出るので好き放題出来るが、その場合って「魂の消耗」みたいなカードを1枚サーチすれば終わりな気もする。相性がいいのは「秘儀の打ち合い」かなぁ。
 
 
Disciple of Bolas ボーラスの信奉者 (3)(B) R
クリーチャー・人間、ウィザード
2/1
〜が戦場に出たとき、他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる。あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。Xは、そのクリーチャーのパワーの値である。
 
 「重大な落下(ROE)」に近い187効果を持つニコル様の手先。元々「重大な落下」はインスタントだったので除去に対応して使うことで大きなアドバンテージが狙えたわけだが、クリーチャーの死体をモリモリ食べる緑と違って、黒はあくまで元気なクリーチャーを生け贄にして利益を得るため、流石にそこまで便利な使い方は出来ない。その分、生け贄に捧げてからカウンターされる、なんてことは無くなって確実性が出たので一長一短。ただ、このカードの場合、形はどうあれクリーチャーである、というのが大きい。能力の使い回しがしやすいのはもちろんだし、最低限1枚でも引ければアドバンテージは失わないのだ。パワー3のクリーチャーがつぶせれば、大体コスト分くらいの仕事は果たしてくれるだろう。リミテッドではもちろん強力なエンジンになり得るカードだが、黒はどうやらリリアナさんの指揮の下で相変わらずの単色志向である。そんな黒単な前のめり感を出すならば、打撃力も兼ねながらドローが回せるこのカードは色々と面白い効果が望めるんじゃなかろうか。ブロックのコンセプト的には、賛美で殴ってから美味しくいただくと100点満点。
 
 
Duskmantle Prowler ダスクマントルをうろつくもの (3)(B) U
クリーチャー・吸血鬼、ならず者
2/2 速攻 賛美
 
 賛美と速攻の合わせ技。元々賛美は白青緑のバントシャードにしか無かった能力なので、速攻と手を組んだのは当然初めてのことである。一応4マナ3/3速攻が突っ込める可能性を考慮すれば、リミテッドではなかなかのもの。まぁ、単体攻撃限定での基準なのが残念だが。ちなみに、名前に冠された「ダスクマントル」はかつてディミーアギルドが本拠地を置いていたラヴニカ世界の地名だ。あの当時はラヴニカ世界に吸血鬼なんてほとんどいなかったはずなんだけど、思い返せばディミーアの一番偉い人、「秘密の王、ザデック(RAV)」さんって吸血鬼だったんだ。時を経た今、あのライブラリにしか興味が無かったマニアック集団はどんな姿になってるんでしょうね。
 
 
Duty-Bound Dead 任務に縛られた死者 (B) C
クリーチャー・スケルトン
0/2 賛美
(3)(B):〜を再生する。
 
 白が「アクラサの守護者」でがっちりアピールをしているので、黒も対抗して防御用の賛美クリーチャーを用意。パワー0は一緒だが、こちらは1ターン目から展開し、あわよくば(もしくは苦し紛れに)自分1人で殴って1点パンチが即座に繰り出せる。攻撃性能を見てもあの「狩り立てられたグール」がどんどん可哀想になる性能である。再生コストは無闇に高いが、軽くて使いやすい賛美サポーターなので、守りに文句を言うのは無粋だ。コモンにこういうバランスが良い小兵がいると、白黒の賛美ビートは案外やばいんじゃないか、という気がしてくるな。
 
 
Harbor Bandit 港の無法者 (2)(B) U
クリーチャー・人間、ならず者
2/2
〜はあなたが島をコントロールしている限り+1/+1の修正を受ける。
(1)(U):〜はこのターンブロックされない。
 
 隣の土地サイクルの黒は、島を使ってブロックを避ける。ステータス的にはそこそこのもんだが、同じサイクルの緑が2マナ2/2だったことを考えれば、そこまで負けてるってわけでもないだろう。プラスされる能力も青の絆魂についで魅力的で、青黒デッキならば3/3のアンブロッカブルとなり、例によってうちの誰かが興味を示しそうなパーフェクトな体躯。賛美が絡めば4ターンで人が死ぬサイズだ。なんだかリミテッドが難しそうな環境だのう。
 
 
Knight of Infamy 悪名の騎士 (1)(B) U
クリーチャー・人間、騎士
2/1 プロテクション(白) 賛美
 
 白の「栄光の騎士」と対になる賛美騎士の黒版。イラスト的には、手にしたものは全て自分の宝具にしてしまうチート能力がありそうなので白に圧勝。CV置鮎の時点でアーサー王以外にはまず負けない。基本的に黒の方が白よりもクリーチャースペックは低く設定されるものなので、対になってるんだったら黒の方がちょっと得。現環境でも「聖トラフトの霊」が受け止められたり、「忘却の輪」で除去られなかったり、そこそこ。秋には「ファイレクシアの十字軍」「戦争と平和の剣」という環境に数少ないプロ白カードが死に絶えるため、ひょっとしたらこいつにも独自の出番があるかもしれない。雁夜おじさんが過労死しない程度に。
 
 
Liliana of the Dark Realms 闇の領域のリリアナ (2)(B)(B) M
プレインズウォーカー・リリアナ
【3】
<+1>:あなたのライブラリから沼・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。
<-3>:対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+X/+XかーX/ーXの修正を受ける。Xはあなたのコントロールする沼の数である。
<-6>:あなたは「あなたのコントロールする沼は『(T):あなたのマナ・プールに(B)(B)(B)(B)を加える』を持つ」という紋章を得る。
 
 アジャニさんに引き続き、今回新作が発表されたのはリリアナ姉さん。グリセルブランドをぶっ殺したことでおどろおどろしかった異形もすっきりとして、露出度の上がった衣装と健康的に締まった腹筋が彼女の新たな冒険の旅への意欲を表しているかのようである。……でも、ヴェールの頃のムチムチしたイラストの方がエロかったんだけどね……ちょっとやせすぎじゃないかしら。肉喰え肉。
 さておき、そんな新たなリリアナさんは、過去の2枚の間をとった忠誠値4で登場したが、その能力は初見ではなかなか判断が難しいところ。安定してアドバンテージを稼げた初代のプラス能力や、ヴェールの小マイナスのようなセールスポイントがはっきりしていないせいだ。プラス能力は、プレインズウォーカーでも案外珍しい、実に直接的なアドバンテージ。起動するだけで純粋に手札が1枚増えるってんだから、ジェイスさんもびっくりだ。沼しかサーチ出来ないとはいうものの、土地を預けられて困るってこともないのだから、忠誠値を増やしながらする仕事としては破格と言ってもいい。当然、次のラヴニカで沼のタイプに関わる様々なギミックが絡むことも期待出来るだろう。
 小マイナスは、イメージとしては初代チャンドラのものに近いだろうか。起動すればほぼ確実に単体除去。黒単に近い構成を義務づけられるが、その名の通りに黒単を目指して組むカードになるだろうから、そこは大した問題じゃない。悩ましいのは、出してすぐ使うと死んでしまうというコスト設定だ。せめてマイナス2にしてもらうか、初期忠誠値4で出してもらえれば一度起動しても死なずに済んだのだが、これでは状況次第では「4マナの重たいソーサリー除去」として終わることもしばしば。場の状態に大きく左右されるので、安定してプレインズウォーカーらしい動きにならないのは悩ましい。そして大マイナスは何故か「魔女エンジン(USG)」のごとく。この紋章だけでは何も出来ないっていうのも悩ましいが、こちらも黒単志向を強く押し進めるものだ。
 全体的に、効果の固定具合が強いのでデッキを選ぶのがまず1つ目の難点。そして、単体ではコストに見合った結果を出すのに時間がかかってしまうのが2つ目の難点。現実的な利用法としては、状況次第では4マナの除去カードと割り切って使い捨てていくのが現実的だろう。いっそこれに「ヴェールのリリアナ」も全力で積んで「8リリアナ」にしてしまえば、遣い潰してすぐに後続を送り込めるようになるので、能力を起動して死んでしまうことは必ずしもデメリットとは言えなくなる。リリアナリリアナまたリリアナのめくるめく魔女ライフを堪能しつつ、気付けば爆発的な沼アドバンテージでもって大技をかます、そんな黒の権化たるデッキを狙うのが正しいのかもしれない。
 
 
Liliana’s Shade リリアナの影 (2)(B)(B) C
クリーチャー・シェイド
1/1
〜が戦場に出たとき、あなたのライブラリから沼・カードを1枚探し、それを公開して手札に加えても良い。その後、あなたのライブラリを切り直す。
(B):〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。
 
 新リリアナさんのプラス能力をお手軽に梱包した今作のシェイド。おまけがついた以外の素体としては分かりやすいシェイドだが、ベースとなる「立ちはだかる影」に1マナ加えたおかげでアドバンテージ機構が搭載されたことになる。黒には非常に珍しいマナ基盤安定カードなので、リミテッドなら黒単まっしぐらなタフガイたちに安心をお届け出来る。
 
 
Mark of the Vampire 吸血鬼の印 (3)(B) C
エンチャント・オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされたクリーチャーは、+2/+2の修正を受けるとともに絆魂を持つ。
 
 ありそうで無かったシンプルかつ強力なオーラ。+2をつけるカードはイニストラードだと大安売りしているので忘れがちだったが、基本的には緑でも2〜3マナの価値がある。そして、それに絆魂までつけちゃったおかげで4マナ。リスクの高いオーラに払う額としては決して安くないが、隙を縫ってワンパンチ入れられればかなりの回復力があるので充分ペイ出来るはず。回避能力を持つ「苛まれし魂」に張り、更に賛美も絡むとそれだけでゲームに勝てることも。
 
 
Murder 殺害 (1)(B)(B) C
インスタント
対象のクリーチャー1体を破壊する。
 
 Magicがその歴史の幕を開けて一体幾年月が過ぎたのだろう。ついに、このカードが完成した。シンプルきわまりないただ1つの文章。「クリーチャー1体を破壊する」。ここに到達するまでの紆余曲折は、とてもじゃないが書ききれない。一番近い「破滅の刃」と比べると、黒クリーチャーを対象に出来る分だけ1マナ重たくなっているが、この安心感は何物にも代え難い。今後の世界は、このカードが1つの指針となって判断されるようになるってことだろう。いや、まぁ、やっぱり3マナの単体除去はそれなりの性能でないと使いたくないし、最近はやたら呪禁だらけだからあんまり意味が無いし……。まぁ、気にせずに。環境のメタをあまり気にせずにとにかく放り込めるのは大きな利点だ。とりあえず殺すところから始めてみよう。
 
 
Nefarox, Overlord of Grixis グリクシスの首領、ネファロックス (4)(B)(B) R
伝説のクリーチャー・デーモン
5/5 飛行 賛美
〜がただ1体で攻撃するたび、防御側プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
 
 グリクシスは、次の舞台であるラヴニカではなく、ニコルさんが居座っていたアラーラ世界の地名。青黒赤で構成され、我等がヒーロー、スラクジムンダール先生の出身地でもある。そんなグリクシスから現れた伝説のデーモンは、スラクシ先生より一回り小さい5/5の体躯に飛行と賛美を備え、更に孤高の単騎攻撃を繰り出すことで毎ターン「残酷な布告」が起動出来るというハイパーな強さを持つ。……って、パクられた! スラクジ先生の能力がパクられた!! ……んー、まぁ、大したことはないな。単騎攻撃しないとサクり効果が起動出来ない時点でスラクジ先生の足元にも及ばないし、サイズアップも単体だと6/6が限界の時点で底が浅い。まぁ、所詮は単色クリーチャー。黄金の輝きに勝てるはずもないのだ。え? 飛行が付いてるから殴りやすいって? そんな……誤差だよ誤差。あと、「垂直落下」で死ぬとか……「木陰の道」でブロック出来なくなるとか……、とにかく弱いな!
 
 
Public Execution 公開処刑 (5)(B) U
インスタント
対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を破壊し、そのプレイヤーのコントロールする他の各クリーチャーは、ターン終了時までー2/ー0の修正を受ける。
 
 相手クリーチャーを衆目の前で惨殺することによって、他のクリーチャー達も怖じ気づいて戦闘意欲がそがれるよ、というカード。似たようなコンセプトの除去には「威嚇の稲妻(ARB)」なんてのがあったが、シチュエーションが想像しやすい効果なのは基本セットらしくて良いのではないだろうか。とはいえ、フレーバー的な側面が良いというだけで、単体除去としては当然重い。制限が無いのは救いだが、今回はコモン除去も「殺害」なので制限の有無はあまりセールスポイントにならない。副次効果たるパワーダウン効果も、乱戦模様になった戦闘時に効果を発揮するというだけでタイミングはひどく限定されており、わざわざ6マナ払って狙いたいほどの効果でもないだろう。まぁ、リミテッドなら除去は除去だし使うんだろうけど、そこまで慌てて引くカードでもない。マナ拘束が緩いので、他の色からタッチして使う素材と見た方が引きやすいかもしれない。
 
 
Servant of Nefarox ネファロックスの召使い (2)(B) C
クリーチャー・人間、クレリック
3/1 賛美
 
 はるばるグリクシスからやってきてくれたネファロックスさんの付き人たち。主君との間を結ぶ絆は賛美であり、こいつらを侍らせてご主人が単体で殴るとステータスもあがって相手クリーチャーもサクれるのでナイス、というわけ。まぁ、それが無くとも3マナ3/1は黒の基本ステータスだし、単独行脚ならば3マナ4/2のパンチャー、悪くはない。ただ、M12の黒は狂喜条件でフツーに3マナ4/2の「血怒りの吸血鬼」だったわけで、サイズアップが限定的だと考えるとちょっとしょぼん。
 
 
Veilborn Ghoul ヴェール生まれのグール (4)(B) U
クリーチャー・ゾンビ
4/1 〜はブロック出来ない。
沼があなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは自分の墓地にある〜を手札に戻しても良い。
 
 リリアナさんがお得意のヴェールの魔法でちょちょいといじったら出てきた、黒でお馴染みの自動復帰型のクリーチャー。好き勝手に手札に戻ってくるのだからアドバンテージの固まりには違いないのだが、この手のクリーチャーは過去にも構築を賑わせたり、コンボ要員になったりと色々きな臭い部門でもあるので、アンコモンで収録されたこいつの場合、流石に色々と制約が重たい。まず、クリーチャーとしての性能が微妙。パワー4あれば突貫カードとしては充分なのでリミテッドでは充分かもしれないが、手札に戻るだけなので、構築レベルだとこの程度の戦力のために毎回5マナかけ続けるのはちょっとしんどい。ネザーゴーにおける「冥界のスピリット(MMQ)」やフリゴリッドにおける「イチョリッド(TOR)」のように、こいつ自身を攻撃の要と見るのは流石に無理だろう。とはいえ、過去の先輩たちと比較しても帰還条件がかなり易しいのは見るべき点。毎ターン沼が置ける前提ならばあの「ゴブリンの太守スクイー(MMQ)」と同じような動きになるわけで、手札の枚数から何かが始まるデッキなら、一切戦場に出ずとも仕事が回ってくる可能性はある。
 
 
Vile Rebirth 不快な再誕 (B) C
インスタント
対象の、いずれかの墓地にあるクリーチャー・カードを追放する。2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
 
 日本語カードに誤植があったんだよ、ってことで当初の情報が間違っててちょっとしょんぼりなカード。せっかく信頼したらすぐに誤訳を飛ばしてくるあたり、なかなか日本語スタッフの質は上がらない。というわけで、実際は対象に取れるのはクリーチャーカードだけらしい。まぁ、フレーバーを考えればそうなのかもしれないけど、これだけの制限で最初のビジョンと比べて一気に使いにくくなっちゃうのが残念だ。一応、このカードの主な使い方である「リアニ対策」「不死対策」としては充分なのだが、それじゃフラッシュバックが止まらないし、いざというときの緊急戦力招集としても使いにくい。コモンならこんなもんなのかな。とりあえず「霧虚ろのグリフィン」とのシナジーから考え始めた自分の脳が心配。
 
 
Xathrid Gorgon ザスリッドのゴルゴン (5)(B) R
クリーチャー・ゴルゴン
3/6 接死
(2)(B)(T):対象のクリーチャー1体に石化カウンターを1つ置く。そのクリーチャーは、防衛を持つとともに無色になり、本来のタイプに加えてアーティファクトでもある。それらの起動型能力は起動出来ない。
 
 初めて基本セットがオリジナルカード含みになることが発表されたのが3年前のM10で、そのときに黒の神話レアに登場したのが「ザスリッドの悪魔(M10)」だ。性能自体はいつものデーモンだったので大して記憶に残るようなカードではないのだが、唯一「ザスリッドってどこやねん」という思いだけが残った。結局、同じくM10に「ザスリッドの見習い僧(M10)」がいただけで、次のセットからザスリッドの名は消えていた。そして、久しぶりにまたこの謎の名前が復帰する。今度はオリジナルギミックを備えたゴルゴンとして。6マナと重たい割にパワー3しかないのがどうかと思うが、一度回り始めるとその石化能力で次々と相手クリーチャーを封じ込めていく様はなかなか圧巻。まぁ、実は攻撃制限されるだけでブロックは普通に出来てしまうあたりが中途半端過ぎる気はするのだが。ギミック優先で効果が伴わなかった残念レアの一例である。ちなみに、「聖闘士星矢」ではペルセウス座アルゴルの「メデューサの盾」を封じるために紫龍は自ら目を潰したわけだが、この世界はゴルゴンの石化能力に視力の有無は関係無いようで、「盲目の忍び寄るもの(5DN)」だろうが「盲目の幻(FUT)」だろうが問答無用で石化する。あれ? 「古石の神(9ED)」とか「石の精(5ED)」とかはどういう扱いなんだろう……

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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