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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「最強陰陽師の異世界転生記」 3

 そろそろ挫けそう、っつうか多分挫けてる、13なろう目。不吉な数字にふさわしい作品。

 もうお約束の文句はいいでしょう。主人公のムカつき度数がかなり高めなので点数が低いです。そして今作の場合、いろいろ巡り巡って「異世界とは?」「転生とは?」という哲学のレベルにまで到達してる気がしますね。だってさ、「前世」が最強陰陽師なんですよ。「呪術」を使って敵を薙ぎ倒す魔法使いなわけですよ。ってことは、こいつって異世界転生する前から異世界にいるよね? 少なくとも、我々の住んでいるこの地球には、呪術で妖を操る陰陽師がいた時代は存在しないはずで(大丈夫だよね?)、数多のなろう作品が毎度掲げている「クソみたいな現代社会にグッバイ」な転生じゃないんですよ。異世界から異世界に移動した主人公。つまりはプレインズウォーカーですね。そういう物語でしかないので、「転生」という言葉にもあまり意味はないわけで。

 そうして、「異世界」の概念もよく分からなくなるようなビッグサプライズな出だしの物語なのだから、さぞかし他とは違う斬新な物語を見せてくれるものだと思っていたら……いや、ごめん、思ってないです。ハナから期待なんかしてなかったです。でもまぁ、その「期待しない」という想定は裏切らず……あとはいつものやつじゃん。しかも、今回は「魔力がない落ちこぼれだと蔑まれたけど呪力があるから実は超ツエー」というよく分からないマウント。うん、まぁ、別に何を言おうと言ったもん勝ちの設定マウントなんだからもう止めはしないけど……その設定で推し進めようとするなら、せめて「魔力とは何か」「呪力とは何か」を説明する必要があるよね? その差がわからなければ「蔑まれている」意味もわからないし、この世界でマウント取れる意味も分からない。単に前世から持ってきたノウハウでマウントが取りたかっただけなら、別に「魔力が無い」設定いらないよね? 「魔力は普通ですが、裏技として別な体系に支えられた呪術というやつを自分なりに編み出しているのです」でいいよね。いちいち「蔑んでくれるやつ」を用意しないとマウント取りに行けないのは、完全になろう脳に支配されているからだよ。

 挙句今度は「精霊術」という第3の尺度まで出てきたよ? ねぇ、この世界に働いている物理原則はどういうものなんだい? 主人公が「西洋のようなもの」と表現していたこの世界の文化設定だけど、魔力・呪力・精霊力が働くこの世界で、「科学」という体系が発達するとも思えないけど、なんで中世っぽい世界になってるんだい? あと、そもそも主人公はいつの時代の人間なんだい? 「西洋」って呼び方は多分江戸時代以降だと思うんだけど、「朝廷が」って言ってたよね。いや、そりゃ江戸時代にも朝廷がない訳じゃないが……まぁ、全部が全部「いや、この地球の話なんか一切してないですから」って言われりゃそれでおしまいなんだけど、知らん世界の人間が知らん世界に転生して知らんマウント取っても知らんよ。

 もう、疲れたよパトラッシュ……。

 

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