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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「異世界のんびり農家」 4→4

 やりたいことは随分理解できたと思うし、決して不快感は大きくない。そういう意味ではややプラス寄りでも見られるなろうではあったが……ただ、それでもやっぱり満足感があるかと言われると……。

 放送開始時に、「これまでRPG的な要素をメインの楽しみ方にしていたなろうワールドがマイクラ的な楽しみを提供し、そのゲーム実況を見ているような作品を生み出した」ということに言及したのだが、まぁ、本当に最初から最後までマイクラ的な楽しみを提供しようとしてくれていたのは間違いないだろう。1クールの放送に外敵の脅威といったストレスはほぼ存在しておらず、あったとしても主人公のチート能力、ならびにチーレムパーティの力で瞬殺。あとは噂が噂を招き、最強伝説が一人歩きして勝手に相手側が平伏してくれるというお約束のご都合展開。まぁ、これこそがマイクラを超えたオートクラフトななろうの目指す姿と言える。

 そうしてクリエイトすること自体を楽しみとし、野菜作りから始まって家作り、村作り、そして子作りまで、まーなんとも憧れに満ちた人生設計。現実に絶望し、スローライフという仮初の幻想に憧れるオタクには確かに心地よい楽園模様である。私だって、別にそうした様子を見るのが嫌いなわけでは無いし、今作は独特のデフォルメと色調を使いこなした画面設計はきちんとオリジナルの魅力になっていたし、画面を見ていて退屈しないというのはそれだけでセールスポイントになっていた。おそらくこれまでいくつかあった「スロー系」を謳ったなろうの中では割と上位に食い込める作品になったんじゃなかろうか。

 そこまでは認めた上でこの評価ってことで……まぁ、根本的に私が求めてないものなのだろうというのが1つと、やはりどれだけオブラートに包んだところで、やっぱりなろう的ご都合展開のオレツエーマウントは気に入らない部分が多いということ。やっぱ因果も何もないご都合主義の塊みたいな展開はただ飲み込むだけでもハードルが高い……。個人的に、最初につまづいたのはザブトンの存在だった。それまではギリギリ「神に与えられたたった1つの神器」を拠り所にして何とかチートにも説明をつけようとしていたと思うのだが、「突如近所の木の上に現れ、友好的で服飾縫製の技術を有した謎の蜘蛛モンスター」はいくら何でも便利すぎてクエスチョンマークしか出なかった。多分、作者は農業に関しては最低限調べるモチベがあったけど、服飾系は面倒でディティール書けなかったんじゃねぇかな……そういうところを頑張ってこそのマイクラ系小説だと思うのだが……その辺の「書きたいこと以外書かない」という姿勢は、どうしたってネガティブに映ってしまうよ。

 あくまで一例としてザブトンの話を出したが、そこからもまぁ、基本的に一時が万事という感じで、やはり「この作品じゃなきゃ見られない光景」ってものが無く、村を拡大するくだりも最初の農業知識と大差ない、Wikiで拾ってそのまんまみたいなものしかないのでなぁ。私のイメージするなろうの範疇からはみ出ることができなかったのは残念無念。アニメとして、もう一歩なにか売りがあれば印象も変わったかもしれないけどなぁ。

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