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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「コタローは1人暮らし」 5→5

 だいぶ想定を超えたアニメ。なんの想定かと言えば、「事態の重さの想定」。「一人暮らしの幼児のお話」っていうスタート時点で「現実感のない設定やなぁ」って思ってたのに、まさかそこの肉付けが鬱々とした方向からどんどん盤石になっていくとは……。掲載誌とか、バックグラウンドを知らんでアニメを観始めると変なとこで想定外のとこにぶつけられてショックを受けるな……。

 というわけで、描きたいテーマがある漫画だったのだということを思い知らされたら、ちゃんとそれは受け止めなきゃいけない。そして、受け止めようと思った時にわたしゃ「家族の問題」というテーマにすこぶる弱い。別に私は両親の問題なんて何も無かったし、むしろ幸せな家庭でぬくぬくと育った人間だとは思うが、それだけに「生まれながらに大変なご家庭」に想いを馳せた時に恐怖感が一際心にキてしまう。そりゃまぁ、「幼児の一人暮らし」なんて実際にはあり得ない状況だろうし、コタローみたいな幼稚園児なんているはずもないのだろうが、「もしかしたら現代社会はこういう子供を生み出してしまう可能性もあるんだよな……」というだけで怖いのである。こんな変なギャグ(?)漫画で恐怖を覚えてしまう私がおかしいんだろうか? でも、ちゃんとそういう問題を考えさせるのも間違いなくこの漫画の狙いではあるよなぁ。

 正面から受け止めたら重すぎるような設定を、一応はギャグのヴェールで覆ってそこそこ愉快に描いてくれているというデザインは救いにもなるし、独自の味わいである。コタローのキャラを見て楽しむ「キャラもの」ではあるのだが、設定の重さのおかげでコタローという幼児を一言で説明するのは難しい。「子供のやる事だから」と大人は単純なキャラ付けで済まそうとするが、よく考えて初めてその真意が見えたり、はたまた考えてもさっぱり分からなかったり、子供だって1人の人間であり、単純なキャラ付けで片付けられないだけの「人格」を持っていることを訴えかけてくるようだ。どこまでいってもリアリティのない設定のくせして、コタローを見ているとどこかで奇妙な実体感というか、「あったら嫌だけど、あるかもしれない社会」を想起させる。こうしてちょっとブルーな気持ちになり、「コタローってなんなんだろう」と考えさせた時点でこの作品の勝ちよ。

 まぁ、だからとてアニメとして強烈な印象を残したってわけではないので作品の評価は難しいところだが……まぁ、こうして色んなジャンルの色んな作品に触れられることに感謝するに止めておこう。そして定期的に「釘宮爆弾」みたいなものを叩きつけてくれる業界の皆さんにも感謝である。

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