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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「君は放課後インソムニア」 6

 1話目のサブタイトルが「能登星」だったもんだから「能登星!」って叫んだらマジで能登が登場してちょっと笑った。ほんでもうちょっと調べたらこのアニメの舞台が石川県でもっかい笑った。石川県、無駄にアニメでは人気があるの謎だ……生きてるうちに1回も足を踏み入れない人も多いだろうに……「石川は出られるけど入られへん!」。

 なんとも不思議な雰囲気を持った青春ストーリー。扱っているテーマは「よふかしのうた」に近い部分があるが、あれはまさに「夜」がテーマであり、夜の美しさ、楽しさや時に怪しさも含めて壮大なモチーフとして描かれているが、今作のメインは別に「夜」ではなく、あくまで「夜に寝られないこと」、つまりは不眠、インソムニアである。不眠というのはそれだけではネガティブなイメージになり、実際に主人公とヒロインはそんな不眠に悩まされてはいるのだが、いつしかその悩みは2人を繋ぐきっかけとなり、これまであんなにも億劫で怖かった夜が、ちょっとだけ楽しくもなる。吸血鬼などの超常も一切ないだろうし、あくまで「夜に向き合う『人』」をテーマにした作品だと考えるべきだろう。これはこれで面白い切り口だ。

 原作は「スピリッツ」掲載の漫画ということでさっぱり知らないが、合間のCMではなんと同時並行で実写映画まで作られていることが報じられているので、それなりに人気があり、クリエイターの興味をひけるだけの魅力を持った作品だと思っていいのだろうか。正直、アニメ1話目だけではなかなかつかみどころもなく、ライデンフィルムによる映像は悪くないのだが、「最高!」と叫ぶには色々と足りない部分も多いもどかしいライン。ラストシーンの「夜明け」の美しさなどは文句なしで加点要素なのだが、そこに至るまで、どうにも人物のモーションにカクついてしまう部分があるのが惜しいところ。いうて「中の上」くらいが妥当な評価だろうか。

 ただ……これも「カワイスギクライシス」と同じで、「共感高評価」みたいな部分があります。もしかしたら「よふかしのうた」の感想なんかでも書いてたかもしれないけど、私も幼い頃から不眠の気があり、この歳でも未だ不眠気味で苦労している。中高生時代とか、ほんとなら一番の成長期で、ぐっすりとストレスなく寝られて青春できれば楽しかろうが、そんな中での「寝られない」という状況への恐怖や焦りは今でも思い出してしまう。そうした身の上のせいもあり、今作における「不眠」への迫り方はどうにも他人事ではなく、メインの2人の境遇にはちょっと同情してしまうし、そこから発展する関係性というものには羨ましさと不思議な生々しさも感じる。寝られないという苦痛を若者特有の悩みに寄り添わせながらの作劇なら、通り一遍の青春ストーリーよりも私は楽しめてしまうようである。まぁ、今後どういう方向に転がってもおかしくないので単に1話目ボーナスというだけで終わってしまう可能性もあるが、それはそれでね。

 監督は名前で調べてもあまりデータが出てこないのでまだ若手で初の大役の様子だし、メインヒロインを演じているキャストも新人っぽい。不確定要素が全部プラスに向くことを願おう。

 

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