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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ハッピーゴールデンウィーク! というわけで映画を観に、いくよ! 実は4月の映画ラッシュの際に当然その分だけ予告編を繰り返し見る羽目になり、この連休は割と気になってる作品があるんですよ。まぁ、連休中かどうかは別として、少なくともあと1本は間違いなく観に行きます。もう1本もなんとなく観たいと思ってるんですが、劇場がめっちゃ混んでるのでちょっと様子見(と書いた時点でなんとなくどの作品かは察せる気がするが)。

 で、そんな記念すべき連休最初の1本がこちらの作品なわけですが……なんと、私にしては珍しく(厳密な意味での)アニメではない作品です。普段外画とかさっぱり観ない人間なんですが、こちらの作品ならまぁ、……観ておいた方がいいかな、と。いうて古参のファンだという自覚はありますし、原作については正直派生ものまでは全然追いかけられてないですが、本編への愛着だったら負けてない自負はありますので。せっかくのこんな謎作品、観といた方がいいじゃないですか。何故これを最初の1本に選んだかというと……「頑張って観に行こうと思わないと観に行けないくらいの作品だと思ったから」です。正直、あんまり期待してなかったというか、面白くなくても耐えられる精神的にゆとりのあるタイミングに観ておきたかったんですよ。

 そんで、観終わった後に困惑して普段はあんまりやらないのにちょっと感想ツイートとか漁ってしまったんですが、まぁ綺麗に賛否両方が出てる作品ですね。折り返し前に私の意見を端的にまとめておきますと、僕は、つまらなかったと思います!! なんなんでしょうね、これ。

 

<というわけでここからはネタバレ含みで行くかもしれないです>

 




 

 正直、視聴後にクソ長いエンドロールが流れてる間に必死に感想をまとめ、あわよくば褒める要素を色々と見繕っていたんだけども、出てくるのが「こんだけつまらんと思った映画は久しぶりやぞ」という気持ちばかりが先立ってしまってちょっと辛かった。率直に言って、私が求めていた要素はかなり、かな〜り少ない残念な作品。ただ、普段から実写物、外画は全く観ない勢なもんで「もしかして私の視聴姿勢そのものに問題があるのでは?」と思って感想ツイートを漁ってしまったのだが、批判的な意見はだいたい私の感想と同じで、やっぱり辛い人には辛い作品。ただ、「一定の評価をする」と書いている感想の方も理解できる部分はあり、「とにかく丁寧に、聖闘士星矢という作品世界の最序盤を解釈して落とし込んだら確かにこうなる」という意見はなるほどと思った。制作側の意図が「聖闘士星矢の物語を(外国人メインのキャストで)3次元のドラマにしようとしたら、こういう解釈しかなかった」と言われたら、まぁ、そうかもしれん。確かに「執拗さ」というか、もっと言えば「しつこさ」みたいなものは感じられる脚本ではある。「城戸沙織はいかにして己がアテナとしての運命を受け入れたのか」とか、原作でもなかなか触れられない部分だが、言われてみればそれはそれでドラマティックな題材である。そして、そこを描かない限りは「アテナの聖闘士」は成立しない。だから描くしかない。なるほど、理解はできる、理解はできるが……。

 やっぱ楽しくないよぅ。今時ジャンプ漫画では「人気が落ちるから」というので極力避けるとまで言われる「少年漫画の修行パート」を劇場作品2時間のうち数十分使ってやる展開、すでに蛮勇レベル。そりゃまぁ、星矢の精神的な成長を見せるためには必要だし、なんと言っても魔鈴さんの存在感を強く印象付けるためには、なるほど修行パートは欠かせない(あ、一応お断りしておきますが、以降の文章はキャラをだいたい全部原作名に置き換えて書いてます)。……でもさ、その魔鈴さんが絡む話、今回じゃないんよ。星矢、姉探しのエピソードは「beginning」に関わらんのよ。いや、なんなら原作だって、姉探しだって、魔鈴さんが直接は関係せんのよ。星華、ほんと訳のわからんところからぽろっと出てくるだけだから。……だとすると、やっぱり「なんであんなに修行パートしつこく描いたん?」というのが謎。最終的に星矢の成長が見えればそれでいいんだろうけど、よりによって修行のラストが「俺はこんなとこさっさと出てって城戸の野郎を問い詰めるんだ!」で聖衣に認められないうちに終わってるからね。

 そして何よりも困惑するのは、今作、別に「聖闘士の物語」じゃないのよね……アクションシーンが一番の売りとなる作品であり、アクションシーンが格好いいのは認めよう。「見るべき点が真剣佑の筋肉とモーションだった」と言われればそれは全くの事実であり、ダンサブルな殺陣は本当にお見事だし、生身のくせに聖闘士のバトルと言われても不足ない出来。ただ、そうしたアクションは別に「聖闘士星矢」でなくてもいいわけで……なんなら、そうした要素の一番いいサンプルは最初の闘技場のVSカシオスでだいたい出ちゃってるから、後の方は別になくてもいいんよ。さらに、聖衣着て戦うパートがマジでラストの一輝戦がちょろっとあるだけ。流星拳もせっかくマスターしたのに、あんまり大事なシーンで使われない。おそらく「必殺技名を叫んでド派手なエフェクト共に大技を炸裂させる」っていう実に東映特撮的な、ジャパニーズなお約束文化が伝わってないんだろうなぁ……。「普通に考えて真剣に戦ってる時におおきく振りかぶって技名叫ばないでしょ」って言われたらそうかもしれんけど、もうその時点で車田文法の全否定なんだよ。技名叫ばなかったら流星拳も鳳翼天翔も廬山昇竜覇もライトニングプラズマもオーロラボレアリスもデッドエンドフライも全部一緒なのよ。実際、今回一輝が唯一「毛色の違う技」である幻魔拳を使ってるシーンがあるんだけど、あんときもしばらく、「あ、こいつが一輝なら、あれって幻魔拳だったのか」って気づくのにしばらくかかったんだよ。

 そうして「バトルシーンが格好いいのは格好いいんだけど、それって聖闘士星矢のバトルじゃない」という不満を抱えつつ、さらに「戦ってる理由も結果もいまいちピンとこない」という消化不良感がシナリオに付きまとう。カシオスがかなり美味しい(???)役どころを任されたはずなのに、負ける時が秒殺だったのは遠回しな原作リスペクトなんだろうか。そんなことするなら、もっとさっさと退場させろよ。そりゃいいキャラだったけどよ。一輝も登場からずっとあんまり「一輝っぽくない」ポジションにずーっといるし、負ける時、というかアテナにぶっ飛ばされる時があまりに呆気なさすぎて「こんなフェニックスの聖闘士はいやだ」みたいな展開になってしまっている。まぁ、一輝のねじ曲がったアテナ・城戸への執着を考えれば、もしかしたらこういう一輝像があってもおかしくないし、確かに暗黒聖闘士が出てこないだけでやってることは一輝のモチベーションに一致する部分はあるのだが……でもやっぱりあんなの一輝じゃないよ。せめて「青銅最強」と呼ばれるフェニックスの格好いいところをもうちょい見せて欲しかった。

 ラストバトルが消化不良だった理由の1つに「最終的になんでグラードママが翻心したんや?」というがよく分からないというのがあり、光政(アルマン)をぶっ殺してまでアテナの抹消を目論んでいたはずなのに、ほんとのほんとに土壇場のところで「やっぱ娘が可哀想だからやめるわ」って、そりゃ一輝だって「何言ってんだおばはん」ってなりますよ。そのせいで暴走させてんだから世話ないし、家族の愛情を描く物語としても半端。あそこはもうちょい早く一輝の独断でやりました、にしちゃった方がよかった気がするんだけど。

 他にも色々「なんだこのシナリオ」って思った点はあった気がするが……トータルで、「あんま原作ファンを過剰に喜ばせようとはしてないな」というのが結論。そこが私のようなミーハーにはマイナスに映ったわけで、そこは何を言われても覆らないだろう。ただ、「beginningだから地味でもしょうがない」と言われたら、まぁ、ねぇ……続編があって、ここに紫龍・氷河・瞬が加わるなら、「この次元の聖闘士星矢のシナリオ」としてもしかしたら解釈は可能になるかもしれないが……どうだろ、続き作れんのかな? もしあったとして、俺は観に行くんかな?

 一応、気に入った点もあったのでフォローにもならないだろうが一応書いておくと、(これは褒めるのと貶すのの表裏一体だが)今作で一番格好良かったのは星矢でも一輝でも、ましてカシオスなんかでもなく、間違いなく辰巳である。……っていうか、あのおっそろしいまでの辰巳推しの流れ、なんだったん? 絶対いらんバトルあったやん。星矢が聖衣をまとうだのまとえないだのと騒いでる傍で、聖衣とか1ミリも関係ないただのハゲが無双してるシーンは流石にネタ要素よ。ほんでこの辰巳がクッソ格好いいアクションを見せてくれるもんだから、前後のつながりとか全無視すると、多分この映画の中で一番いいシーンは辰巳の無双シーンです。グラサンハゲ格好良すぎるし、グラサン外してもイケメン。剣道の防具つけさせなかったスタッフは何考えてんだ(当然の采配)。

 辰巳以外でよかった点というと…………聖衣のデザインは、まぁ、実写化した意味を与えられる部分かな? そりゃまぁ、元の聖衣の方が格好いいとは思うし、無理に実写化するもんじゃないとは思うが、実写にした上で最低限の存在感とリアリティを保持したラインとして、あのデザインはありだと思います。聖衣をペンダントに封じ込めたの物「あっ、これはΩリスペクトですね? そういうことにしときますね!?」とちょっと嬉しくはなった。

 あと、今回私は上映スケジュールの関係で吹き替え版を視聴したのだが、アテナ役に潘めぐみっていうのはちょっとニヤッとする(オタクがニチャァとする)キャスティングですよね。どうせならグラードママをガチママにやってもらってもよかったんだけど、そうなるとややこしくてしょうがないからな。

 

 

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