最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
2日続けて劇場へ。昨日の時点でちょっと匂わせていた「混み合ってる人気作品」は当然これのことでした。あんまり劇場作品を立て続けに摂取するのは身体に良くないと思っているのだが、今回劇場に連続で足を運んだのは、「そういや、今日って暦の上では平日なんか」ってことに気づいたから。明日からが本格的に連休、それなら今日のうちに行ったほうが空いているのでは? ということでさっさと視聴することに。実際、朝早くの回に行ったこともあってそこまで混んでおらず、快適に視聴できました。スケジュールの関係もあり、今回視聴したのは「3D・字幕上映」回。字幕上映はお子さんが大変だから空いてる傾向はあるのかもね。吹き替え版で観てみたい部分もあったので、2回目観るなら吹き替えにしたいところ。 とりあえず折り返し前に一言感想だけ書いておくなら、「ええやんこれ!」ですね。昨日とはテンションがだいぶ違うよ。
<というわけで一応ネタバレ注意ですが、まぁ、さらわれたのをマリオが助けます(ネタバレ)>
いやぁ、こちらの作品は封切り前から海外で大人気という話も聞いていたし、日本国内での評判もぼちぼちの様子。「中身もなんもないバカ映画」という評価もあるようだが、そりゃな、元々マリオに中身求めてる人間なんていねェからな。この映画を「中身がない」とか「筋立てが支離滅裂」なんて評価でこき下ろす意味はないでしょう。しまじろうやハム太郎や怪傑ゾロリにそこまで深いストーリーは求めないやろ。それとおんなじことをワールドワイドでやってるだけや。 実を言うと、今作を観に行くかどうかはちょい微妙だった部分もある。というのも、私はあんまり「マリオフォロワー」ではないのだ。というか任天堂フォロワーじゃないというか、もう家庭用ゲームフォロワーじゃないというか。幼少期はもちろんゲームハードで育ってはいるし、「スーパーマリオワールド」は世間一般の子供達同様にかなりやりこんだ自負はあるのだが、以降はメインハードをPSに移してしまい、それ以降買った任天堂ハードはGBAのみ。子供の帝国である「64→キューブ→Wii→SWITCH」といったハードは一切触れていないので、その間のマリオの進化を何一つ知らないのである。また、これは日本の人口の中でもマイノリティに属すると思うが、友達がいないせいか、「マリカ」「スマブラ」の2つのジャンルはマジで一度たりとも触れたことがない。そう考えると、多分私はマリオを「知らない寄り」の人間なのだと思う。そして、私は「自分が知らないジャンルの作品は極力触れない」というスタンスの人間でもある。今回の映画がおそらくさまざまなマリオ作品のオマージュが散りばめられたお祭り騒ぎのような作品になるであろうことは視聴前から容易に想像できるわけで、「見ても分からんネタが多いなら、損した気になるやん」といういつも通りのメンタリティで忌避しようかと思ってもいた。 しかし、そんな考えが180度ひっくり返ったのは、劇場で予告編を見た時であった。特に予告編ムービーで流れてるピーチチャレンジのあたりだろうか。なんかもう、短い時間の映像だけでも本当に楽しそうでね。「うわぁ、これなら俺の知ってるマリオじゃん」って思ったし、なんならこれを90分流してもらうだけでも、ゲーム同様の楽しさが得られそうだという期待が高まった。そのために、「まぁ、知らないネタがいっぱいあったとしてもマリオはマリオでいてくれるに違いない」と信じて今回の視聴に踏み切ったのである。そして結果は、大成功だった。うん、これは楽しい。 中身のあるなしとか瑣末な問題。何しろ今作は「劇場アニメ」というカテゴリの中でもかなり特殊な、「めっちゃ時間と金をかけたゲームのプロモーションムービー」でしかないのだから。考えてみりゃマリオってのも不思議なタイトルで、こんだけ作品世界のことがよく分かってない状態で人気を維持し続けているコンテンツってのは化け物である。今回の映画でマリオとピーチの馴れ初め、現実世界とキノコ王国の関係性などが描かれて、奇しくも今作も「Beginning」の様相を呈しているが、多分今回描かれた「始まり」すらマリオユニバースの中では「そういう出会いもあったかも」という可能性の一部でしかない。他の作品のマリオはもっとピーチ姫にベッタリかもしれないし、もっと別な次元ではクッパとマリオが同じ店でクッキーを焼いているかもしれない。そんな作品をまるっとひとまとめにして「劇場アニメ」にした時、筋立てなんてものは本当に瑣末な問題でしかない。 あとはもう、見ていて楽しい映像が出てくるかどうかというだけのお話。海外のアニメスタジオにはとんと疎いのだが、今作は「ミニオンズ」などを作っている会社が担当しているとのことで、まさにゲーム的なコロコロとモーションに振り切った映像制作が楽しいし、マリオの「おっさんみたいなのに何故か愛され続ける」という奇妙なキャラクター性が遺憾無く発揮されている。まぁ、ピーチ姫があんまり可愛くないのはナニだが……これも日本の萌えアニメとは一線を画した世界的販売戦略の1つの方向性だろう。大丈夫、ピーチが可愛くなかった分はクッパが全部回収してくれたから。今作のメインヒロインは間違いなくクッパだ。本当に可愛くてしょうがなかった。こんだけ可愛いキャラが「恐怖のラスボス」も担当して「なんとなく戦った、負けた!」で終わる作品、よくもまぁ平気でたれ流せたもんだと思うが、これが成立する永劫のマンネリズムこそが、マリオの最大の強みなのだろう。吹き替え版だと三宅健太が歌ってるんだろうか、それとも歌唱パートは原語版のままかなぁ。 そうそう、作品を観るモチベがちょい上昇したのにはもう1つ理由があって、生まれてこのかた一切触れたことがなかったマリオカートというゲームについて、プレイこそしたことはないが、最近は推し配信者のおかげもあって「ゲーム配信としてのマリカ」を見る機会が増え、今回作中でド派手に展開されたマリカ次元も素直に楽しむことができた。ゴリラのじいさんが前後の脈絡を一切考えずに「カートに乗るんじゃ」って言い出した時には流石に笑ってしまったが、いろんなゲームを接続して90分を紡いでいくのだからしょうがない。そして、やはり現代マリオを語る上でカートは欠かせない存在だったのだろう。見事なレインボーロードでのチェイスは実に愉快な映像。私個人としては数々の配信者の地獄を生み出したゲームとして楽しく見守らせてもらいました。マリオが緑甲羅を手に入れるくだりがやたら細かく描かれてたのと、多分作中で一番笑ったのは「トゲ行きまーす!」ってわざわざ宣言しての青甲羅の殺意があまりに強すぎてコースまでぶっ壊してたところですね。マリオを直撃するトゲ甲羅の動きが最近よく見るアレのまんまだったのでちょっと嬉しかった。ピーチがマリオを犠牲にしてトゲ回避してるんよね。 他にも、多分私が気付けないような細かいネタもたくさんたくさん盛り込まれていたのだろう、「多分スマブラだよなぁ」なんてシーンもいっぱいあったけど、逆におっさんだからこその「ここ、元祖ドンキー」とか「レッキングクルー?!」とか、そういう発見もあるわけですからね。猫マリオは知らない文化だけど、大活躍した狸マリオはちゃんと知ってたから大丈夫。どうせなら地蔵姿も見たかったもんだが。ルイージのマンションっぽい所作とかも正確には知らないけど「多分そういうことなんやろうな」と思ったら案外楽しめるもんで、多分史上最もカロンを恐ろしく描いた作品になっているはず。冷静に考えたら、骨だけの亀が蘇って襲いかかってくるのってめちゃめちゃ怖いな? あとは「キングテレサがめっちゃ可愛い!!」とか、そう言う細かいところはいくらでも探せるかと思います。細かいBGMの使い方とかも徹底したリスペクトがあるし、聞こえてくるだけで盛り上がる曲ってやっぱすごいと思うよ。スターのテーマが荘厳なオケで流されるクライマックス、誰から見たって理想の1シーンでしょうよ。そこに至るまでのマリオの克己のシーンとか、最低限の伏線……というか起承転結を意識したシナリオ構成は別に問題ないと思うし。何も考えずに楽しめて、目を凝らしてディティールを見ていけばどれだけでも深掘りできる。こんなに恵まれた「ファンアイテム」はなかなかないんじゃないかしら。 昨日の「聖闘士星矢」が「大人気作品を別なレイヤーで描く必要があったため、再構築してあり方を世に問う作品」だったとするなら、今作は「大人気作品を大人気のまま、ユーザーの脳内で思い描いていた風景を120%の純度で画面に再現することのみにこだわり抜いた作品」。どちらの姿勢にも良し悪しはあると思うが、たまたま今作はそうして先鋭化させた狙い(セールスポイントともいう)が確実に狙ったところにヒットしたと言う話。これだけのビッグタイトルを1本のオリジナル作品にしなきゃいけないってんだから制作スタッフにも相応のプレッシャーはあったと思うが、見事にそれを乗り越えてマーベラスな景色を見せてくれたんじゃないでしょうか。 ……次の映画はヨッシーアイランドですかねぇ……。個人的には割と物語性の豊富だった「6つの金貨」とか映画化してほしい。……ニーズ少なそう……。
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