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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 千・秋・楽! いやさ大・団・円!!! 最終話! まぁこれ以外の終わり方はないでしょう。シリウスよ永遠なれ!

 もう、あんまり細かく言う必要もない予想も期待も裏切らない最終回。音楽メインのアニメなら「最終話はとっておきのライブを!」というのがすっかり定番の文化となったが、こちらの作品ならもちろん最終話はたっぷりととっておきの舞台を披露する。舞台演劇がテーマの作品ならそれが当たり前。最終話だからって東京タワーをぶっ倒してタワーブリッジにしたりしてはいけないのだ。いや、ごめんなさい、それでもいいです。

 たっぷり時間を使って集大成となる舞台。今作独自の「舞台空間」の演出が常時発動しているので作画クオリティがとんでもないことになっているし、そのクオリティで描かれているシリウスの舞台も常識がぶっ壊れているので色々とんでもない。あんなん、どうやって舞台演出で作り上げてやがるんだ。そりゃ大演劇時代も来るだろうよ。あんなもん、何回も観たいに決まっている。まぁ、おそらくは炸裂していたエフェクトの半分が舞台効果で、残りの半分は八恵やここなのセンスによる幻視のオーバーフローなのだろうが。とにかく短い時間で「集大成となるめちゃおもしろそうな演劇」が描かれればそれでOKなのですよ。この1クールですっかりシリウスに魅入られた我々視聴者なら、「あの新妻八恵とカトリナちゃんと鳳ここながフルスペックで舞台を!?」っていうだけで感涙してひたすらに拝み倒してしまいますからね。

 実際、舞台に立つ者全員が惜しげもなくセンスを垂れ流す舞台は凄まじいものになった。八恵やカトリナに注目は集まりがちだろうが、冒頭を引っ張ったぱんだの仕事ぶりだって堂々たるものだったし、彼女のセンスはおそらく舞台序盤に客の様子を伺って引き込むのに大きなアドバンテージがある。そうしてぱんだが空気を作ってくれているからこそ、残りの若手連中が好きに暴れても壊れない舞台が構築できているのだろう。八恵の演じるクリスティーヌの美少女っぷりも尋常ではなく、千変万化のカトリナさんが男役でそこに絡む。ハァ〜、やっぱこの舞台は一度完全版で見てみたいっすね。スタッフさん、オペラ座の怪人だけで30分とか1時間あるオリジナル映像特典とか作る気ないですかね?

 そうしてあまりにも荘厳すぎる檜舞台が整い、静香は約束されし帰還を果たす。いや、正確にシナリオの流れだけを考えるなら彼女がここで帰ってくることの是非は議論の余地があるのだが、まぁ、前回も言った通りに「ここからソシャゲに繋ぐで帰ってこなきゃいけない」という前提があるなら、こういう形で収めておくのが一番穏当だろう。一応の理屈をつけるなら、前回までの鳳ここなは、我が身から分たれた「半身」である静香と統合され、「2人で1人」になった。今まで足りなかった部分を補い合い、出来上がったのは「1人」である。そしてそこから、柊やシャモさんの言うようにここなのセンスは舞台で「成長」し、今度は「1人が2人」にまで膨れ上がった。これをもって、ここなのセンスは1つの完成を見たと思えばいいのではなかろうか。

 個人的にすごく気に入っているのは、この度の舞台のメイク、ファントムの傷は顔面の右側についてるってこと。前回までの筋を考えれば、舞台に焦がれて闇に足掻くファントムは静香の反映であるかのようにも見えていたのでファントムの「証」は静香を象徴する左側についていてもおかしくなかったと思うのだが、鳳ここなという完成された1人の役者を考えるなら、静香を生み出し、その姿に憧れて貪欲に喰らい尽くしたここな本人こそがファントムたりうる存在である。全てを拾い上げ、愛を成し遂げた1人の青年「エリック」が顔の傷にすら誇りを持ち次の人生へ歩を進めたのと同じく、鳳ここなも、自らの生み出した静香という「異形」を携え、次の舞台へ進んでいくのである。

 ワールドダイスター、其は古よりの定めの名。舞台を司る2人の乙女。

 

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