最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「事情を知らない転校生がグイグイくる。」 4→4 タイトルでわかる通りの一発出オチネタ漫画が原作なので、アニメの方も一発出オチ。それ以上でもそれ以下でもないわけで。 一応、最低限ストーリー的な進展はあった気もするのでそこまで心象が悪化せずには済んだと言える。「グイグイ来てるやつ」がいるのにそれでもまだイジメが続くっていう構図はどうにかならんもんかと思っているが、一応ストーリー後半になるにつれて多少なりともいじめっ子側の態度も変化は見せているわけだし、これがもうちょっと続けばおそらくクラスからいじめがなくなるんだろうな、ということは感じられる。でも、だったらそのゴールに一直線でいいんだよな。このマンネリ化した「お前すげー」状態を維持するためだけにイジメの構図が頑なに維持され、惰性で展開されている様子はやっぱり見ていて気持ちのいいものではない。 個人的にありへんやろ、と思ってしまったのはその中でも特に担任の態度で、西村さんが明らかにハブられている様子を見ているのにちょいと眉根を寄せる程度で問題を大きく取り上げる気すらない。いわば日本の教育現場の最も汚い部分が表れているはずの描写なのだが、本作においてそこはほとんど問題になっていない。「そういう教室なのだ」という前提の下でストーリーが始まっているので、西村さんも先生の様子を問題視しないし、世間的にもこれが普通だという空気で世界が進んでいく。「あくまで漫画の設定なのだ」と言われてもそこが一番気持ち悪い。作者の中で、「そういう世界が成立するのだ」という前提で話を作っているように見えてしまうからだ。こんなシチュエーションラブコメ漫画にいちいちカリカリすんなよ、と思われるかもしれないが、「いじめを問題にすらしない漫画」でいじめを取り扱うのはやっぱりダメな気がするんだ。 というわけで、作品の存在前提そのものが受け入れられなかったので個人的にはやっぱりノーと言わざるを得ない作品。ただ、最初に書いた通りにそこさえ目を瞑ればラブコメとしてはまぁ普通に進展もあり、独特の絵柄の拙さを逆に武器にしているような画面の見せ方なんかはむしろ味わいがあった気もした。こんな牧歌的な絵柄で、なんでこんなテーマを扱ってしまったんだろうなぁ。
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