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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「【推しの子】」 7→7

 とりあえず今かけるべき言葉は「2期はよぅ」しかないですが……責任を持ってやり切った。まずそのことに最大級の賛辞を。

 正直、得点要素の6割くらいはいまだに1話目だったと思っている。あの90分構成の特大スマッシュがず〜〜〜〜っとあとまで尾を引いており、この世界にあるすべての要素をドラマティックに見せていた。いや、あれが仮に3話分割だったとしても結果は変わらなかったのかもしれないが、やはりわずか90分で訪れた怒涛の展開として「アイの死」までを体験させたことによってより強く、より致命的に視聴者の心に刷り込まれたのは間違いないだろう。そう考えると、やはり週に30分ずつのテレビアニメシリーズってのは想像以上に制約の大きい媒体なのだということを思い知らされる。かつて1ヶ月に60分ずつという変則放送をこなした「刀語」も傑作になったし、今やもう、その作品の本質に基づいた放送形態を模索することが最良という時代になっているのかもしれません。

 もちろん、1話目のインパクトを抜きにしても本作は「良作」だったのは間違いない。ことにキャラ作画に対するこだわりは尋常ではなく、「なんとしてもこの作品で社会に爪痕をのこしてやるんだ」という制作側の執念みたいなものがひしひしと感じられた。ここまで作り手側の皆が皆一致団結し、1つの完成形を世に届けられた例というのは近年では稀なものかもしれない。事前の宣伝などから相当に力を入れた「これかけ」作品だったのは間違いないだろうが、そうして露骨に勝負をかけたセールスがガッツリと作品の本質と噛み合った、現代アニメ業界でも稀有な例であろう。

 そうして作り上げられた12話の物語。まだまだ未完結ということもあり、本来ならばそこまで過度に賞賛するのも躊躇われる状態で放置はされている。実際、1話がピークだったせいで後半のアイドルパートあたりは「いいものには違いないけど、まぁ、これくらいならあり得るよね」っていうレベルで落ち着いていた。個人的な感覚で言えばもう1点下げても別に怒られないかな、くらいの平均値だった気もするのだが、そこでワンパン入れた7話の存在が大きかった。評価対象として1話が6割なら、残りの2割くらいが7話かもしれん(残りの2割を好きに割り振ってくれ)。やっぱり要所でああいう演出がビシッと決められちゃうと……オタクは弱いよねぇ。別段目新しいことをやってるわけでもないのだが、絵と、音と、ドラマが綺麗に噛み合いすぎちゃって「あぁ、これしかない完成図だ……」ってなるともうダメよ。うん、このアニメはこれで完成形でした。スタッフの皆さん、私は何も文句を言わずに2期についていきます。

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