最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「おかしな転生」 4 村瀬歩、今期早くも2度目の転生を果たす。現時点で新作2なろう目で2村瀬。村瀬率100%である。こういう被りってあるよね。 というわけで特にひねりもなく第2なろう。いや、一応タイトルでもわかる通りに「お菓子」をテーマに設定しているところはオリジナル要素とも言えるだろうか。こうして改めて作品を並べてみると、原初にして「本好きの下剋上」の設定ってすでに出来上がっていたんだな、というのがよくわかる。「転生後も熱意でもって元いた世界の事象を再現し、夢を叶えようとする」転生者については、およそマインがやっていたことで答えが出てしまっている気がする。それが本だろうがお菓子だろうが、結局後追いに他ならない。もちろん、テンプレができたからとてそれを追いかけるのは悪ではないが、そこにちゃんとフォーマットを踏襲するだけの礼節と、それを打ち破るだけのクリエイティビティが見せられてこそである。 そういう意味では、今作はきちんと設定をなぞる礼節は持ち合わせているように見える。1話時点では結局お菓子作りまで至らなかったが、最低限世界を描写しようとはしていたし、好き放題に作りたいものが作れる現代日本と違い、ナーロッパの文化レベルではお菓子作りも大変だネ! という段階の描写が一通り終わった。ここから転生者の強みを出していく際に、単なる知識マウントで終わらないだけのドラマ作りができればそこから面白さを生み出すことは可能なはずだ。これが万一、知識マウントすら取らずにすべて「超強力な魔力によって云々」とか言い出したらもう末期である。その匂いも若干漂っているので怖くはある。 そして、いつものことながら「異世界」をどれくらい責任を持って描こうとしているかという姿勢については、1話目から懐疑的。私は毎度ピリピリしてしまう「異世界言語概念気にしちゃうおじさん」なので、この世界のものの名前の概念がどうにも整合性が取れていないことにイライラする。「小麦」「大麦」などの概念が同じ名前で呼ばれているのはいい。もしかしたら別な音素で呼ばれている現地語があるかもしれないが、そこはアニメスタッフが「視聴者のことを配慮して」わかりやすい名前に翻訳しているだけだと思えばいいからだ。しかし、それだとしたら「りんご」は「りんご」であるべきだ。そこだけ名前が異なることについて、納得のいく理由が提示できないのであれば、やはり異世界エアプの誹りは免れない(エアプじゃない人間って誰だよ、という疑問は置いといて)。そういう細かいところの積み重ねで、なろう作品は今日も信頼を失っていくのである。 幸か不幸か、1話目時点で映像部分に大きな崩れはない。制作がSynergySPということで、順番で言えば「カワイスギクライシス」の次の作品ということになる。まぁ、別にカワイスギも映像部分が飛び抜けていいなんてことはなかったが……せめて見ていて気にならないくらいのクオリティを維持してくれればいいのだが。
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