最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「夢見る男子は現実主義者」 4 いや、そんなこと言われても……というどうにも気になるタイトルの作品。なんとこちらもなろう出身とのことで、なろう発で異世界も転生も何もかも関係ない作品は「お隣の天使様」に続いて2作目となる。いや、もっとずっと前にもあったかもしれんが。 ぶっちゃけ、ステータスオープンやアイテムボックスや魔力鑑定のないなろうは私の思う「なろう味」が無いので本当にどこから食べたらいいのか悩んでしまうのだが、今作は特にそうした困惑の度合いが大きい。「お隣の天使様」の場合は「あぁ、これは単にメインヒロインにずるずると引き摺り込まれるだけの作品なのだな」ということがタイトルや1話目のデザイン時点で(良くも悪くも)明快だったのであまり悩まずにすんだが、こちらの作品はタイトルが矛盾文だし、1話目の導入から何をテーマにしてどういう筋立てを展開したい作品かも判断がつかない。極端な話、冒頭のサッカーボール謎演出のところから異世界に飛ばされるのかと身構えてしまったし、あそこで何か異能的なものが主人公に芽生えた可能性も若干まだ疑っている。それくらいに、どうにもとりとめがない。 まぁ、おそらくこのまま主人公カップル(未成立)を中心とした恋愛模様が紡がれていくことになると思うのだが……なんなんだろうね、この設定。「これまで押して押して押しまくっていた主人公が、ある日を堺にぴたりと押すのをやめた」というとっかかりのシチュエーションは面白い。そこでヒロインの方が押し相撲の原理で思いっきりつんのめってこちら側に転げてきちゃうという展開も、まぁ分からないではない(めんどくせぇ女だとは思うが)。しかし、この設定を成立させる上で一番重要な、「なぜこの主人公は突然気が変わったのか」の部分にまだ何も説明がなく、そこがすっきりしないことには今のシチュエーションは飲み込めない。いや、本当に単なる気まぐれという可能性もあるのだが……主人公が「ヒロインに気にされる権利」を有しているのは、それまでのプッシュが常人離れした熱量を持っていたからというただ1点が理由。それが急に止まるということはアイデンティティの否定であり、やはりなんらかの理由がなければ今後の押し引きを素直に飲み込むことができないんじゃなかろうか。説明されるのか、本当に「気まぐれ」なのか。その辺りのネタ回し次第で今後のシナリオ評価が変わってきそうだ。 映像は平坦なデザインで、可もなく不可もなく、やや不可寄り。これは好みの問題だろうが、どうにもキャラデザが野暮ったくてヒロイン勢の魅力に欠ける気はする。「お隣の天使様」は途中から作画が壊滅して評価を落としたが、こちらはどうなるだろうか。
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