最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
もう、いっそのことタイトルを「バンドリ 黒の章」とかにすればいいと思う、第9話。このアニメを見て仙水忍が闇堕ちしたと考えればすごく納得いくからね。 これでこの作品が「最終的に宇宙に漂っている巨大な長崎そよの心臓めがけて銀の矢を叩き込めば終わる」みたいな内容だったら話は簡単なのだが、残念ながらそういうアニメではない。誰をやっつけたとしても話は終わらず、そもそも誰もやっつけることは出来ない。ただただ、人と人とがすれ違い、地獄の様相を見せているだけのお話である。そこには性根のねじくれた人間はいるが、決して「本当の意味での悪人」はいない……いや、違うな。みんなしてちょっとずつ悪いから、その悪さが澱のようにどんどん溜まった結果がこの黒の章なのだ。 現在最大のブラックを振り撒く女、長崎そよ。いきなり幼き日からの彼女の生い立ちが語られ、彼女の奇妙な従属体質というか、何かに依存してしまう心境の根っこが語られている。幼き日に母親が離婚したのか再婚したのか、とにかく家庭環境ががらりと代わり、降って湧いたお嬢様生活。なかなか身の丈にも合わぬと思いつつも、誰にでも無難に合わせられる天性の人当たりの良さを武器に、彼女は仮初の安寧を塗り固めていく。そんな中でようやく出会えた本当の関係性がCRYCHICだと思っていたのに、どこかで歯車が狂って瓦解した一時の夢。当初、CRYCHICに関しては「燈がだいぶ引きずっている」という印象を与えており、ファーストライブの成功でなんとか燈がその幻影を乗り越えて新しい一歩を踏み出せたものだとばかり思っていたのだが、実際ははるかに巨大な幻影を抱えたそよが背後に控えていた。前回の祥子による的確な人格攻撃により、完全に仮面を破壊され、何も守るものがなくなってしまったそよ。ある意味で、今回のそよさんは怖いもの知らずの無敵の人。かつてバンドリのメインキャラでここまで「悪役」に堕ち切った人間はいなかっただろう(バンドの解散危機という状況で言うなら、パレオの振る舞いはちょっと危なかったこともあったが)。「ママみ溢れる優しいそよさん」と「目的のためなら笑顔で友人知人を使い倒す長崎そよ」の二面が全く同じ根っこで語られているところが本当に業の深い部分で、ご丁寧に今回の回想シーン、楽しそうにスマホを見ながら寝っ転がるそよさんのカットが、前回の鬼LINEブロック発覚そよさんと全く同じ構図で描かれてるのが最悪である。 そんなそよに対抗すべく立ち上がる椎名立希。彼女はすでに一回「壊れ」を経験しているのでこれ以上最悪の落ち方はしないが、彼女も彼女で決して悪いところがないわけじゃないため、そよさんばかりを悪役に仕立てるわけにはいかない。今回、祥子のお株を奪うかのように、そよが立希に対して「燈ちゃんさえいればいいんでしょ?」というナイスブローを炸裂。ド正論に全く言い返すことが出来ない立希は返り討ちにあい、ブチギレ気味で代理のベースを用立てた。もちろん彼女はそよに対する腹いせ目的ばかりでそんな暴挙に出たわけではない。彼女の中の「燈第一主義」は揺らぐことなどなく、「そよが周りの人間(それはおそらく燈にとって大切な人である)を利用するだけ利用して己が欲望を満たそうとしていた」という事実は、おそらく燈にとってはショックな事実。立希はなんとかそれを燈に伝えずに彼女のバンド活動を続ける方法を模索した。その結果が、「そよはとにかくもう来ないから、切り替えていけ」という指示だったわけだ。残念ながら燈がそんなスパルタに乗れるはずもなく、結局「立希もバンドさえやれればいいのでは?」という最悪の印象を与えた上で、何も解決せず愛音を追い返すという泥沼の結果に繋がった。冷静に考えれば、燈がこんな状況に耐えられるはずがないことくらいは立希もわかりそうなものだが、頭に血が上ったこともあるだろうし、結局立希は「燈が第一」とは言っても、実際は「燈と自分が一緒にバンド活動できることが大事」というエゴイズムで動いている。彼女は彼女で、悪なのである。 そういう意味では今回単なるサンドバック要員になってしまったのが愛音。彼女は物語序盤で散々迷惑かけてたし、過去エピソードで堕ちるとこまで堕とされたのでこれ以上人間性を貶められることはなかったが、「そよには利用されてただけ」「しょうがないとはいえ、そよ(CRYCHIC)と愛音のどちらを選ぶかという選択で、燈がそよに揺れている」という現実を見せられ、またしても自尊心ブレイクを引き起こしてしまった。自分がバンドで一番の下手くそなのは知っている。よりによって直前までスタジオにいた海鈴が超絶ベースを披露してしまったせいで、この世界には楽奈や海鈴といったバケモンばかりだということを強く意識してしまったかもしれない。そんな状態でも燈の手を取れるほど、愛音は強くないのである。今回の彼女は、単に色々抉られただけの可哀想な子。スタジオから逃げ帰るのも致し方なし。 そんな状況にただ嗚咽し、塞ぎ込むだけの燈も結局は成長できなかったということ。いやまぁ、流石にこの修羅場を全部背負えというのは酷な話ではあるのだが……燈にもう少し主体性があれば、そよ・立希・祥子のどこか1つくらいになんらかのブレーキはかけられたかもしれない。依って立つべき中心にいるボーカルがよりによって一番何も決められない。そのことが、今回の地獄の最大の原因。もしかして、祥子や睦もその辺に見切りをつけて解散に至った可能性もゼロじゃないな……。 右を見ても左を見ても地獄。平気なのは今回登場しなかった楽奈ばかり。あ、あと海鈴さんも想像以上にタフなやつでしたね。掛け持ちでヘルプに駆け回るパワー系ベーシスト、どっかのバンドでボーカルやってる気もするが……あの人と違って、こっちのベースは本当にマシンみたいに仕事こなすタイプだからなぁ……レイヤ並の汎用性に八潮瑠唯の合理性を持つ女。これはこれでおもしれー。立希はこの関係性はもっと大事にしたほうがいいとは思うが……我々は知ってるんだよな。こいつが最終的にどこぞの専属ベースに落ち着くってことをよ。いや、仮面かぶってればよそでのヘルプも普通に続けられるか……。 ところで、CRYCHICの結成式って羽沢珈琲店で行われた描写があったわけだが、もしかしてこの街の重要事項って全てあの店で決められてる? ……afterglowの解散式もあそこで行われたりすんのかな……どうなるかな……。
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