最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
これは特に思想とか関係ないことだから平気で書くんですが……上坂ボイスって、「革命で処刑される王族」にすげぇマッチしてるよね。パンがなければソフホーズへご案内。 私の中では何かが納得いったという、残念な勘違いを生み出した作品。何が起こったかというと、今作は見ての通り「令嬢のやり直し物語」である。悪逆の限りを尽くしたいわば「悪(い)役の令嬢」がタイムワープして自分の行いを悔い改め、未来の破滅のフラグを立てないように奮闘する物語。この構造を見た時に私は「ははぁなるほど、これまで私が見てきた乙女ゲームの悪役令嬢ものってぇのは設定がガチガチで矛盾があったが、なるほどこういうシンプルな『人生やり直しもの』からの派生として生まれてしまった歪んだ形態の1つだったのか。原初にこういうわかりやすい構造があったとしたら、そこに余計な装飾が施されていく歴史も納得いくものだ」と思ったわけですよ。この感覚、ご理解いただけますかね? 「はめフラ」にしろ直近の「最強外道ラスボス女王」にしろ、なぜ「乙女ゲーム」「破滅フラグ」なんて面倒なガジェットを使ってるんだろうとずっと疑問に思っていたわけだが、今作みたいな「実際の(?)王族の話」があって、それをゲーム的に簡略化するいかにもなろう的な進化の結果が「悪役令嬢もの」の今の形だと、そういう流れを読み取ったわけですよ。 まぁ、全然違ったんですけどね。確認したら今作のスタート2018年。「はめフラ」が2014年だからあっちの方が圧倒的に早かった。ってことは今作はすでに「悪役令嬢もの」がある程度定着した土壌に改めて投下された「先鋭化させた形」の作品なのか。誰か、真面目になろうの歴史を体系的にまとめてくれる人いません?(ちなみに「悪役令嬢もの 歴史」でググったトップはこちらのサイト。なろうに限らない媒体になるとキリがないし、なろうに限った場合でもWeb上で同時多発的に生まれるなろう作品の歴史検証って難しそうね) というわけで私の浅く狭いなろう理解は何の役にも立たなかったが、とりあえず今作は「悪役令嬢もの」のエッセンスを残しつつ、余計な悩みの種を取り除いてよりシンプルな形を取り、見やすくしたという意味では非常に理知的で、計算された作品ではあると思う。どう考えても「乙女ゲームのキャラが云々」いうよりも「実在の王国の姫が処刑前にタイムワープ」の方が設定としてわかりやすいもの。姫の記憶を「日記」という具体物に転写して「やり直し」の手掛かりにしてるのも明解だし、姫自身の性格が長年の苦闘の記憶から「ちょっとずつ変化している」という加減もちょうど良い。乙女ゲームものの「ゲーム脳」の場合、ぶっちゃけ「キャラ」と「主人公」は別人なのでどうしたって「客観的な視点で見てきた別な人間の人生を追体験する」ところにゲーム臭さというか、設定に踊らされてる感があったが、「自分が実際にやってしまった淡い記憶を、魂の部分は同じ人物のままで少しずつ是正していく」の方がドラマとしてもリアルにはなるだろう。 まぁ、そうは言っても結局やることはいつもの悪役令嬢ものの流れではあるのだが……直近の「ラスボス女王」は悪役令嬢もののフォーマットからシリアスに振り切って「善なる統治者」を描く大河ドラマを目指したのに対し、こちらは周りの人間と「やり直しキャラ」の認識のギャップで笑いをとるギャグに寄せた作風。うまいこと差別化を図り、(少なくともアニメの)過去作には無い方向での刺激を生み出してくれそうではある。 制作はSilver Linkだが、映像クオリティは割と高め。ロココ調(?)をベースとしているであろう華美な画面装飾なども入念だし、コミカルに寄せているおかげでキャラの動かし方も軽快である。普通に考えれば「ギロチン台をマスコットキャラ扱いにして愉快に描く」なんて不謹慎極まりないデザインだが、その辺りもギャグとしてちゃんとラインに乗っているのである。監督は今作が事実上の初監督になる人みたいだが、少なくとも1話目のディレクションは作風に合ってるんじゃなかろうか。あとはまぁ、スタンダードな悪役令嬢もののノリで、どこまでバリエーションを出せるかの勝負ですかね。 ちなみにエンディング後に入ったCMがダイレクトに「はめふら」の劇場版だったのがちょっと笑っちまった。なろうどうし、競合すれども争わず。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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