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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。」 3

 長き旅路の果て、今期もようやく新番チェックがゴールイン(2週間後にすぐプリキュアがくるが)。今期執筆された新番チェックの数は49。これに前クールからの引き継ぎを加えた約10本に2月から再開するリゼロを加え、トータル60本が今期視聴するアニメの本数……なわけがない。無理である。冬クールでこの本数はかなりえげつないぞ……。新番チェックの数だけで言えば10月が59だったのでまだマシなようにも見えるが、そこから秋クールは「N話切り」が13本と史上最多を記録し、視聴本数だけでいえば50程度だった。今期もまぁ、最低でもそのへんまでは落とす予定だし、現状すでに何本かは切っている。そして何が悲しいかって、最後に書いてるこの作品もそんなN話切りの筆頭というところが……。

 先に書いておくと、「杖と剣のウィストリア」と同じBNPicturesなので映像部分は悪くない。まー特段魅力も感じないが、決して崩れてたり、手を抜いてたりはしない出来で、アニメスタッフは与えられた素材をなんとか面白く見せようと必死に頑張ってくれている。

 だが無理だ。今期は特に拒絶反応が明確に出るなろうが多かったなぁ……。今作はお手本のような追放からスタートした上で「ちょっと経験者になったおっさんが若い女の子に経験マウントとって気持ちよくなる」という、もし配信者のコメント欄でやってたら確実にお気持ち返しされるムーブであり、なんかもう、あらゆる部分が気持ち悪くて受け付けられない。そして相変わらず、この世界の仕組みが全く見えてこないのがもやもやもやもやもやもやする。

 今作は他のなろうに比べるとちょっとオリジナル要素を出している部分があり、それが「社会全体の技術水準が現代社会に近い」こと。「配信」なんて言葉がそれを端的に表しており、テレビ的なものやタブレット的なものまで、科学か魔法か錬金術かは知らんが、何かしら「剣と魔法のファンタジー」だけでは終わらないニューナーロッパを舞台にしている。まぁ、そこは何かしらのこだわりがあったのだろう。その部分をうまく他作品との差別化に活用しているのであれば、評価を上げても良いポイントである。

 しかし、残念ながら今作ではその部分がむしろいびつさに繋がっている。「現代社会に近い程度の技術力」がある世界であるなら、当然経済にしろ法にしろ、社会的なシステムだってもっと現代的になっているはずなのだ。確実に貨幣経済は成熟しているだろうし、これだけ通信が発達した社会において社会通念は相当に一般化しているはずだ。そんな世界で、なぜ「冒険者」が冒険者のままなのだろう。ダンジョンのシステムが一切説明されていないのでそこに全部の責任を押し付けてしまえる可能性はあるが、例えば今回主人公パーティが取りに行った魔法石的なものに資産的価値があるなら、ダンジョンを整備し、恒常的に採掘できるシステムを構築した方がよっぽど安定するはず。何故それをわざわざフリーランスの「冒険者」などというシステムを維持して(場合によっては人命に危険が及ぶリスクまで孕みながら)続けているのか。主人公が「5年前に初めて入ったのもここ」と言っていたということは、少なくとも5年間で相当な数の冒険者が探索に潜っており、「フロアボス」などの概念が浸透しているということはもはやそれ専用のマニュアルがあるレベル。「トラップがある」だの「モンスターが沸く」だのという状態は、何故5年間も放置されているのだろう。

 あと、面白いのは主人公が「高難度のクエストは赤字」とか言ってた部分。ほなら受けるなよ。なんでクエスト報酬がその値段で設定されてんだよ。配信されてるからって背伸びしてでもクリアしたかったん? 仲間から搾取されてたなら、事前に見積もり出して「赤が出ない範囲でやります」って言っておけば良かっただけでは? 何で見栄張った? 名誉欲の塊なん? もう、それがモチベだったとしたら追放した幼馴染のこと悪く言うなよ。お前が好きでやっとったんやろ。そんで「Dランクの依頼だったらコスパが見合う」とかいうなら、一生Dランクでええやん。上のランク目指す意味ないやん。

 多分、世界の仕組みは相変わらずガタガタなのだろうと思われるので、いちいちそういうところにイライラしながら視聴するのは苦痛でしかない気がする。映像部分を理由に来週も観るかどうか……。小野勝巳は今期「妖怪学校」も同時並行で監督してて、そっちはバカが振り切れてて割と味のあるアニメになってるし、もう、そっちだけでいいじゃん。なろうにリソース持ってかれるの勘弁してくれ。

 

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○「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」 5

 ??「これで異世界とも縁ができたな」。

 だーいぶ出オチ感のある新たななろう……のようでなろうじゃない、漫画原作らしい異世界作品。基本が「戦隊あるある」で構成されているため、2話目以降でどんだけネタが続くもんか、というのであんまり積極的な加点はしていない。

 ただ、その「出オチ」の「出」の部分は正直よくできてたと思う。少し前にも別方向から「戦隊」をフィーチャーしたアニメを放送していたが、ぶっちゃけあちらは「戦隊」という存在にちょっと捻った方向から切り込んでいて、あまり戦隊好きが喜ぶような構造にはなっていない。むしろ戦隊好きならカチンと来るようなことだってあったかもしれない。そう考えると、やっぱり少年の心を忘れないピュアな戦隊ファンにとって、今作や「こいせか」みたいな構造の方が馴染みやすいとは思うのだ。

 そうして生み出された「戦隊パロディ異世界転生」であるが、ぶっちゃけ、1話目は今作の出来不出来というよりも作中作(?)である「キズナファイブ」の出来が分かっただけである。そして、ここをしっかり作り込んでおかないと何も始まらないという判断なのだろう。どれだけ掘り下げるかも定かじゃない架空の戦隊の造形がよくできている。個人的には変身アイテムが絆創膏で「絆」をテーマにした戦隊というのが「なんか、なくもなさそう」と思えるレベルなのが好き。変身アイテムって子供に馴染みのあるモチーフが使われるので、絆創膏型のおもちゃなんていかにもありそうじゃない。まぁ、最近は変身玩具も単価を上げてクオリティを高める方向性なので、絆創膏だとややちゃちくて販売戦略に乗らない可能性もあるが……。

 他にも無駄なこだわりは色々と見られて、ファンなら一発で分かる通り、戦隊周りのキャストが(若手のレッドを除く)全員戦隊作品経験者で固められている。まぁ、めんどくせーファン目線だと「イエローとピンクは逆やろがい」とか思わないでもないが、わざわざ菊池美香や小宮有紗を連れてきたのはこだわり以外の何ものでもないのでそれだけでも充分な評価。ここでM・A・Oネキじゃなくて絶妙に「声優もやってる役者サイド」を持ってくるあたりが芸コマ。松風雅也は当然の起用として、残り1人が土田大なのがなかなか渋い。その他、中田譲治・稲田さんに杉田と、それぞれに「やったことがある」ポジションでの起用。そして貴重な串田アキラの新録音源。ここまでやられたら、そりゃ「よく頑張りました」と言ってあげないとダメだろう。

 監督は川口敬一郎なのでそんなに大きな手抜かりはないはず。あとは最初に書いた通り、「出オチ」を脱却して1つのおもしろ漫画として引っ張っていけるかが勝負の分かれ目。できれば1クールくらいは頑張ってネタを回して欲しいところだ。

 
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○「Übel Blatt〜ユーベルブラット〜」 5

 タイトルが読めないやーつ。ウムラウトって機種依存文字とかじゃない? ちゃんと表示されてる?

 正直、良くも悪くもあんまり印象が残らない第1話。方向性としてはがっつりダークな方向性を狙っているのは分かりやすいし、映像部分もそれなり、展開の説得力もそれなり。ただ、これは全く作品に責任が無い要素で申し訳ないのだが、どうしても昨今のアニメで「復讐劇」みたいな構造がスタートすると「なろうのザマァ展開の序章」みたいに見えてしまうんだよな。多分そんなことないんだろうけど。

 原作はなろうではなくガンガン系のコミックらしく、その手のアニメにしては珍しく原作は少し前に完結しているらしい。既刊24巻と結構な数が出ているのだが全然知らんかったのでどんな作品なのか全く分からないし、話題性はいかがなものかとちょっと首を捻る部分はあるのだが、もし完結までアニメでやってくれるならそれはそれでありがたい話ではある。ただ、そんだけの枠をもらってるかどうかは謎。たとえば「惑星のさみだれ」なんてコミック10巻を2クールでやらせてもらえてたけどあの状況だったし……24巻分を責任もって作ってもらえるアニメなんて、今のご時世は相当貴重なんじゃなかろうか。それこそ「Dr.STONE」くらいの規模になってしまうしなぁ。

 「ダークファンタジー」というカテゴリで、別に似てもいないのにどうしても比べてしまうのが昨年度の荒くれ作品「ラグナクリムゾン」。もう、あの刺激と衝撃を味わってしまうとちょっとやそっとの「ダーク」っぷりでは満足できない身体にされてしまっており、ふつーの復讐譚とかではそこまで食指が動かない。こっからいかにして「ファンタジー」というベタの極みが広がるフィールドに目を惹く何かを展開できるか。もう完結してる作品に無茶振りしてる気がするが、なんとかモチベが維持できるように頑張ってほしい。

 
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○「君のことが大大大大大好きな100人の彼女(第2期)」 ―

 わざわざこちらで調べるまでもなく、作中で「1期の放送時期とブランクの長さ」を全部説明してくれちゃうという意味不明な親切心を持つアニメ。原作時点でメタネタ満載なので、それがちゃんとアニメでも反映されてるってことなのだろうなぁ。

 というわけで突き抜けておバカな設定が余計なこと考えなくてよかったナイス作品の2期目がスタートだ。いうても久しぶりの再開なのでテンションとか空気感とか忘れちゃってたかもしれないが、ご丁寧にAパートでしっかり「既存の6ヒロイン」をネタにした復習(?)パートがあったおかげでいきなりテンションマックスの状態から帰還が可能に。抜かりない作品である。しかもそのためのネタがこの手の作品では定番とも言える「入れ替わり」ネタで、特にアニメ化によって「中の人」というボーナス要素が付与されているので刺激もいや増す。皆さんはどの組み合わせが好きですか? わたしゃ個人的には瀬戸ちゃんの普段あんまりやらないテンションが好きでしたね。あと「静が入っちゃったせいで結果的に1人だけ楽する富田」がちょっとずるい。

 さぁ、そうしてスタートした第2期。相変わらずバイブリーのお仕事ぶりは見事なもので、今期は「グリザイア」との2本立てではあるが、気づけば前の仕事はこれの1期だったため、まるまる1年間が充電期間だった計算になり、有り余るパワーで作画もゴリゴリ。1期をあれだけの完成度に引き上げたスタッフのお仕事ぶりならおそらくなんの心配もいらないだろう。こんだけヒロインで溢れかえる画面なのに1人たりとも手を抜かずに画面狭しと描き込んでくれてるのは本当に見事だ。

 そしてBパートからは今期分の新キャラの投入展開となる。オープンエンドを見る限りでは今期の追加は4人かな?(公式サイトには「花園家のメイド」もいるから5人かも) 1期が6人だったことを考えるとそこまで多くないように思えるが、最終的にヒロイン10人越えということでやっぱ頭のイカレた設定である。今作の偉いところは、こうして際限なくキャラを増やし続けるのに、(少なくとも現時点では)被ってる感じはないのよね。今回登場した腹ペコちゃんなんてシンプルに「ツンデレ」なのに、ツンデレだけを武器になんとか戦おうとしていた唐音が脅かされてる感じもあんまりしないんだわ。まぁ、唐音さんはツンデレとかいう次元を突破した単なるイカレポンチだからな。まぁ、みんなしてギャグに振り切ってくれればなんでも楽しいからいいや。

 そして腹ペコのCVはなんとブシロードが大事に大事に育てている進藤あまね。この子はねー、ほんとに最初期はダメダメの代名詞みたいな登場だったんだけど、とにかくタフでね。常に自信を持って仕事に邁進してるもんで、次第に色々とついてくるようになっている。今回のキャラもしっかりいいとこで掴んでる感があり、もしかしたらここからあまねすの時代がやってくるのかもしれない。ちなみにエンディング歌唱を見ると更なるヒロイン勢の中に高尾奏音もいたりする。バンドをやりましょう(今のところボーカル・キーボード・ベースが揃った)。

 
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○「キン肉マン 完璧超人始祖編 Season2」 ―

 なんやこのエンディング……まぁ、元を辿れば肉2×9Rock’n Rollとかキン肉マンボとか、アニメのエンディングはコミックソングってのが正しいのよな。……フルコーラスが気になる曲だよ。

 さて、2期もお変わりなくということで、引き続き実況(実況ではない)展開で楽しませてもらおうと思っている。新番チェックが忙しいので1話目は適当にスキップさせてもらうが、きっちり休憩を挟んでの分割ってことで作画リソースも確保されているだろうし、1期のクオリティを見ていれば何も不安はない。強いていうなら、完璧サイドにちょっとずつ笑い声に無理がある連中が出てきてることが心配なくらいか……やっぱ「ジャジャジャ」は無理があるって。いや、ニャガの方が絶対おかしいはずなんだけど、もう我々は「ニャガ」が笑い声として認識されてしまってるんだよな。

 せっかくなので今回の原作からの改変ポイントをちょっとだけピックアップ。

1・ブロッケン、実際にキン肉マンを落とす。原作だと「海に落とされる〜」って言ってたんだけど、どう考えても東京-鳥取間の移動で海の上を通るはずがないので落とされた場所は「池」になっている。まぁ、この辺でもブロッケンの大雑把なとことかが表現できてればちょっとおいしい。

2・ラーメンマンの変な格言、よく分からなかったせいか案の定微妙に改変される。まぁ、「針で刺せば無意味という名の風が戻り出るだけ」でも意味は感じ取れるけども。

3・正義超人と悪魔超人がお互いに文句を言い合うくだりでウォーズマンが参戦。「俺も体の中を対決のステージにされた」って、それはもうちょい正式に抗議していいやつ。まぁ、実際やったのは悪魔騎士だけどさ。いや、でもロビンとかスプリングマンの「いっぺん殺された」に比べればマシなのか? 背骨とか心臓で遊ばれてるんやぞ。

 あと改変ポイントじゃないけど、やっぱスプリングマンのモーションが細かく丁寧で愉快。早くもツンデレさんな雰囲気が出ててとても可愛いです。やっぱスニゲ師匠のスピンオフはアニメ化してほしいんだよなー。

 
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○「どうせ、恋してしまうんだ。」 4

 なんか今期は少女漫画原作が多いな。しかも「なかよし」原作って、だーいぶ珍しくない? って思って確認したら割と最近「ヴァンパイア男子寮」があった。あー、あったなそんなの。ちなみにその前にさかのぼろうとするとなんと「さばげぶっ!」(2014)になるらしい。なんだその温度差。

 さておき、少女漫画なので基本的にはそこまで積極的に摂取しようとは思わないスタート。何しろ「幼馴染の5人組、ヒロイン以外は全員イケメン男子」というあり得ない設定になっており、いつものことながら「そんな都合のいい話あるかい。……いや、でも通常の萌えアニメはこれの性別逆転させただけの設定で腐るほどあるわ……」と申し訳なくなるなど。まぁ、別にイケメンたちが頬を赤らめる様子がそこまで見たいわけではないですからね。

 あとはヒロインのキャラの魅力とかも評価を左右するが、トータルで重要なのは映像部分ということになる。颱風グラフィックスによる映像は背景美術の実写取り込み処理など、ぼかしの入れ方にクセがあるのが特徴で、良くも悪くも印象には残る。その上で今作は全体的にキャラデザやモーションが省エネ気味で、アニメとして惹かれる部分は少ないのが残念。いや、こんだけ真っ当な「恋愛漫画」でモーション云々に多くを求めるのも妙な話だとは思うけど。でも、キャラの表情なんかもちょっと硬いし、中割りの不自然な部分もある気がするんだよな。1話目でこれだと、ちょい抵抗あり。

 ただ、シナリオ段階で興味を惹かれる部分はあり、それが「コロナ下でのドラマ展開」という部分。世界中がコロナに沈んだ2020年からの数年、間違いなく世界史に残る大事件だったし、あれからしばらく、コロナ環境をテーマとした創作も多数発表されただろうが、アニメ化にまでこぎつけた作品はまだ見ていない。今作は執筆開始が2020年の秋からで、コロナによって青春模様を狂わされてしまった若者たちを描いた初のアニメと言える。その辺の要素をどう調理するかはちょっと気になるところだ。まぁ、世界史というにはまだ近すぎるし、あれだけ「実感」を伴ってしまった風景をアニメというフィクションに落とし込むのは逆に難しいかもしれないが……。

 
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○「魔神創造伝ワタル」 4

 多分この作品はYouTubeにもマイクラにも1銭も払ってないわけですよね。まぁ、そういうもんだけど(ジュウオウジャーだってマイクラには1銭も払ってないだろ)。

 点数は低めにつけているが、これは「流石におっさんが真面目に観るアニメとしては子供向けすぎる」というのでちょいとさっ引いてるだけで、客層を考えたらおそらく何も間違ったことをやってない作品だと思う。流石に俺も「あらゆるアニメを見る」とは言いつつも幼児向けのアニメは色々と切って触れないようにしている場合もあり、少し前に「ニンジャラ」は見ようとして途中で挫折したし、「逃走中」はあっという間に切っている。カテゴリとしてはそっちに入る作品なので、あくまで「Not for me」の範疇である。

 ワタルについて「旧作はのぉ」みたいなことを語り始めると歳がバレるからあんまり書かないですが、一言だけ書くなら「どっちかというとグランゾート派」である(歳がバレるとは)。いや、どっちもうろ覚えなんですけどね。これはもう、歳がどうとかじゃなくて家庭環境の問題が大きくて、我が家は幼少期、親がアニメを見せてくれない家庭だったもんであんまりアニメの記憶ってないんですよね。そういう教育が将来的にこんなアニメ・モンスターを生み出してしまうということを、全国の親御さんは肝に銘じてほしいわけだが(レアケ中のレアケやんけ)、とにかく今作に関しては「旧作の思い出があって〜」みたいなこともあんまり語れない。いや、語れるんだけど語り出してもあまり今作の評価にはつながらない。あえて繋げるのであれば、「元祖だって今作だって、真っ直ぐに届くべき層に届けようと知恵を絞った作品なのだろう」という感想があるくらいだ。

 テーマ設定の大上段に構えたのが「動画配信者」というテーマだってぇのがおっちゃんからしたら驚きな事実なわけで、つまり今作を見てほしい幼児・小学校低学年から中学年くらいまでの層に一番響くモチーフが「YouTuber」であることを業界が認めているということ。マイクラについては「いつまでしゃぶる気だ」という気もするのだが、配信者界隈などでも根強い人気を維持してすでに1つの文化になりつつあるようだし、とにかく手堅く、「ウケそうな要素」で固めてきた新時代のワタル。きっと届くべきお子さんはこれに胸躍らせている……と思いたいけどどうなんでしょうね。おじさんたちの一人相撲になってなきゃいいんだけど。

 子供向けという点が強く押されているのは、徹底してシナリオをわかりやすく噛み砕いている演出方向からも明白で、伏線となる描写を何度も繰り返したり、我々おっさん視聴者からすると描写はだいぶ冗長。あんまりノリノリで観るようなアニメでもないだろう。今後「あ、風神丸だ!」みたいな細かい要素で懐かしさを覚えることはあるかもしれないが、作品全体でそこまで盛り上がる展開にはならない気もする。まぁ、ワタル・ヒミコ・シバラク先生あたりが記念出演する、とかいう展開になれば分からんけど。虎王の再登場とか、当時のおねーさん方が喜んじゃったりするのかも?

 個人的に作品の推しポイントをあげておくと、旧作からとにかく思い切ったメカデザインは好きですね。どうしても龍神丸とかのメイン機体に目が行きがちだが、「敵メカが格好良さ度外視のインパクト勝負」ってのはなかなか面白いところで、旧作に負けないヘンテコデザインを期待したい。

 
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○「地縛少年花子くん2」 ―

 テレビ放送は5年ぶりなのだが、1期が深夜枠だったものがなんと日曜夕方番組に移動。逆パターンは多いが、夕方に繰り上がる作品ってのはかなりレアなんじゃなかろうか。どういう理由でそうなったのかは謎だが、まぁ、倫理的に色々問題ないってことでしょう。

 1期目は割と好きだった作品。元々妖怪モチーフの怪談作品ってのが割と好きではあるんだけど、今作はそれに加えてアートワークが非常に独特で、「しっかり作り込まれてるなー」というのが好印象だった。原作のイラストに元からクセがあるのだろうが、アニメ化を任されたのがラルケ、そして安藤正臣というこちらも作家性の強い製作陣だったおかげで効果が乗算になった。いや、単に俺が安藤正臣のファンだからってのはあるかもしれないけど。流石に5年前ともなるとディティールまでは覚えてないんだが、「実は鬼頭明里ヒロインの中で一番好きかもしれない」でお馴染み(?)八尋寧々さんを筆頭に、キャラは元気そうだし今期も楽しめそうである。

 唯一気がかりがあるとすれば、上述の監督である安藤さんのクレジットが外れてスタッフが大きく入れ替えられてしまったこと。5年も経てば致し方ないが、やっぱりあの独特の安藤演出はなりを潜めてしまい、そこは正直がっかりではあるが……まぁ、デザインのクセはまだしっかり再現されているし、別の角度からでも程よいコミカルさが表現できてれば問題はないだろう。少なくとも1話目はちゃんと面白かったですよ。今期も日曜の夕方に楽しみが残ってよかったです。

 そうそう、もひとつ感心したのはオープニング。流石のオーイシマサヨシ、オタクが好きそうな演出をしっかり盛り込んでくれる小技が光るねぇ。1期オープニングの印象的なフレーズをそのまま踏襲した「2期目」に相応しいデザイン。オープニング映像のクレジットで曲タイトルをしっかり「魅せて」くれるデザインも周到だ。こういうこざかしいネタ回しは悔しいけど好き。

 
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○「UniteUp! -Uni:Birth-」 ―

 こちらもCloverWorks作品か。今期の我が家ではClover作品が2連続ってことになります。

 1期の放送が2年前とのことで、まー当然あんまり覚えてない。以前の感想を確認したところ「映像クオリティの高さから最初は割と注目してたけど、やっぱ男性アイドルものだからそこまでのめり込めなかったし、キャストがナニなのも足を引っ張った。挙句放送延期でモチベがちょっと」というのがざっくりした感想で、決して悪い作品じゃなかろうがあんまり追いかける理由もない、くらいの結論だったか。

 2年ぶりの2期目を見ても「まぁ、当時の俺も間違ったことは言ってなさそうだな」という印象で、やはり映像のクオリティの高さから第一印象は良いのだが、事務所に集まったアイドルのキャストに1人2人怪しいのがいるのがどうしても気にかかる。中の人らだって2年間活動を続けてたんだろうから声優としてのスキルを磨いてはいると信じたいのだが、反映されてる人とそうでもない人がいるのかもしれない。

 あとは2期目となると「結成までの物語」は前提になってるわけで、記憶が薄い状態だと個々のキャラの個性を把握しづらいというのも(全面的にこちらの責任だが)ネックといえばネック。主人公チーム以外の掘り下げも進む展開になるだろうが、あんまり広く浅くにならないことは祈っている。

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