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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 腰を据えたお話になってきたのは分かるのだが、はたしてこんな悠長なことで視聴者がついてくるのかと不安になってしまう11話。8話の時と同様に、今回は基本的に敵勢力であるGソサエティについてのみが、描かれている。

 今回は本当に大した内容がなくて、せいぜい元ノーヴルズとしてのリトゥーシャ・パウークコンビの複雑なスタンスが分かったくらいだろうか。まぁ、敵勢力がどのような状態になるのか、ということはきっちり伝わってきたので、決して不必要な回ではないのだが……序盤の「ギャグとパロディで客を捕まえればいいんじゃね?」みたいな無責任なノリと、こうして地道に脇から固めていく描写は完全に乖離してしまっているのであんまりしっくり来ない。もちろん、個人的には今回のようなスタンダードな仕上がりの回の方が、追うべきメッセージ性が分かりやすいので好みのタイプではあるんですけどね。

 で、今回リトゥーシャの手による内部調査の情報が視聴者に開示されるわけだが、その中で明らかになったのは、シャドウワーカーというのがずぼらの集まりである、ということ。アニマリアンのリュビスは元々がさつなイメージだったのでなんの意外性もない(彼女の場合はそれなりに有名な暗殺者だ、という事実の方が驚きだ。だって強そうに見えないんだもん)。意外なのは、その相方であるサフィルが非常にだらけた生活をしているということ。ひょっとしたらあの汚い部屋は彼女なりの合理性の現れなのかもしれないが……相方とのキャラのかき分けがしにくいステータスだけに、あんまり意味があるとは思えない。

 また、そんなずぼらな性格が、もう1組の方のトーチにも言えるというキャラかぶりもどうかと思う。幸いシェイドについてはずぼら属性は与えられていないようだが、代わりに与えられたのは腐女子に投げかける怪しげなやおい臭。うーん、こんな話題になってないアニメで腐向けのサービスがあっても食いつかれない気がするけど……一応寡黙な受け属性と、軽くて手の早い攻め属性っていう組み合わせはスタンダードなものだね。多分、どことなく影のある雰囲気も含めて、トーチの方が人気が出そうではある。

 そして、これらの部下を従えるガクトエルに対しては、シェイドが語っていたように「何者も信頼していない」というボスキャラにありがちな属性も、3本の身辺調査によって示される。普通に考えると、どこかの身辺調査には「身辺調査をしていました」っていう調査報告も入ってきそうなので3つ同時並行で行わせるのは問題がある気がするのだが、報告に来た3人の様子を見ると、どうやらそんなこともなさそう。3組が3組とも、「自分たちだけはガクトエルに信頼されている」と思い込んでいる模様。まぁ、うまいこといってるならいいけどさ。

 ただし、それぞれの信頼のスタンスも、リトゥーシャたちは子供ながらに純粋な憧れ(+祖母の面倒を見てもらっている恩義)、サフィルとシェイドは純粋な忠誠心に支えられているが、トーチの場合は以前リトゥーシャにも傅いていたので、ノーヴルズ全体への畏敬があるみたいだし、リュビスに至ってはそういうことには興味もなさそう。それぞれのキャラクターが一枚岩になっていないあたりがGTOの面々と対比されており、今後のバトルでは大きく影響してきそうだ。

 1クールを終えるところでこのくらいの進度なら、まずまずといったところ。当初心配したようなどうしようもない作品にはならずにすみそうであるが、今回のエピソードを見る限り、どうも敵勢力はこの3組で全員であるようだ。なんか、ちょっとショボい……あと、サフィルの京都弁がホントに聞きづらい。何とかして欲しい。 

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 マスコミ間のどろどろした関係性に、色んな邪推が止まらない第10話。フジテレビが協賛してるこの作品でこの内容って……色々ひどいなぁ。

 前回の「天才子役」が他のエピソードとは完全に孤立していたのと同様、今回の主役である田辺満雄(置鮎龍太郎)はこれまでのエピソードでは1度も登場していなかった孤立キャラクター。前回と同様に独立してエピソードが描かれるのかと思ったのだが、今回は逆に他の回のキャラクターが積極的に絡んでくる、賑やかなエピソードとなった。具体的には、直接田辺と絡んだキャラクターだけでも猪野、岩村の2人、その他坂東もきっちり顔出しで登場しているし、池山も名前が出ているのに加えて義父の野村教授が田辺に絡んでいる。彼が最後に携えていたのは星山の書籍だ。10話までのキャラクターのうち6人がここで登場しているわけだ。他の回と違って田辺は他に顔を出さない一方通行のセッティングになっていたために、何とも不思議な印象を受ける。

 そして、最後まで見るとこの「一方通行」の理由が判明するように出来上がっているのが面白い部分。今回は「伊良部の注射」というこの作品のキーアイテムの能力を逆手に取った、一種の叙述トリックが展開されている。それが、田辺の年齢トリックだ。

 改めて見返すと、アバンで真っ先に注射を打たれるという構成からして今までと違って不自然な部分があり、それに続くように描写される17日のエピソード(岩村に最初にインタビューされ、倒れるシーン)では、田辺の顔はほとんど描画されない。描画されるのは唇を噛むときのアップや目のアップなどで、実はこの時点でよく見ると深い皺が刻まれた「老人」であることは読み取ることが出来るのだ。もちろん、前もって「注射後の田辺」を見てしまっている(前回の予告も同じ効果がある)ために、その映像で「実は田辺が老人である」ことにはなかなか気づけない。そして、18日に目が覚めた田辺はもう青年の姿になっている。これはおそらく、パニック障害で倒れたことによって、既に自らの中に現実との不和が生まれていることの表れだろう(実際、伊良部に「老人」という言葉を出された時に不思議そうな顔をしており、青年の姿は自覚的なイメージになっていることが確認出来る)。もちろん、「動物に変身しないな」という伊良部達の疑問は、「既に田辺は何らかの別なシンボルをまとっている」ということを視聴者に伝えるための伏線となっているわけだ。

 とはいっても、田辺が老人であることは、そこまで劇的などんでん返しとして用意されているわけではない。オチがすんなり入ってくるようにじわじわと視聴者に予期させる準備もそこかしこに用意されており、一番のヒントはやはりたびたび現れる回想シーン(田辺からすると『幻』)だろう。高度成長期を思わせる数々の実写が並び、次第にその中で取材に明け暮れた田辺の姿も現れるようになる。この実写映像の取捨選択も興味深く、例えば「栄光の3番」長島茂雄のイメージは田辺と野球の繋がりも同時に想起させるし、建設途中の東京タワーは、田辺のメディア人としての一面を連想させる。もちろん、これらの映像は昭和の激動の時代を思い起こさせるモチーフとしても機能しており、田辺の年齢を含めたアイデンティティの記述として多重の意味を持っている。社長室で夕日を見てフラッシュバックが起こるというシーンも、沈みかけた夕日が人生の下り坂を進み始めた老齢の田辺のイメージを喚起させる。

 もちろん、そんな細かな描写よりも、田辺を取り巻く数々のイメージが、日本の大妖怪、渡邊恒雄のイメージと被っていることが、「老人」への接続に直接的な役割を果たしているのは間違いない。田辺の経営している大日本新聞社は日本放送=読売新聞であるし、グレートパワーズはジャイアンツだ。ご丁寧に「ナベマン」というあだ名まで明記されており、新聞、メディア、野球と日本の文化の中枢を掌握してきたナベツネを知る人間ならば、ナベマン=ナベツネという対比は絶対に頭から離れない。その「前もって存在する知識」が、最後のオチに自然に結びつくように出来ているわけだ。これはなかなかうまい。もちろん、(フジテレビから見れば)他社のお偉いさんを貶すような内容には出来ないために、「報道人として真摯な姿勢で挑み、現在のメディアの腐敗と脆弱さを嘆くひとかどの文化人」という田辺のキャラクターがきちんと描かれているのも面白い部分ではある。この作品を見た後では、なんかナベツネもいい奴のように見えてくるしな。

 そして、ここまで理解出来たところで、ようやく今回の「一方通行」の理由が分かる。これまでのエピソードで田辺と他のキャラクターの絡みを描いてしまったら、他者視点から「ナベマンが老人であること」が他のエピソードで分かってしまうのだ。そうならないようにするために、田辺はこれまでのエピソードでは登場するわけにいかなかったということだ。

 とまぁ、色々な伏線と余談を挟みつつ、最後には野球場で坂東の打ったホームランボールをアメイジング・グレイスに合わせてキャッチ(未遂)することで、ナベマンは時代の変化を悟り、ゆっくりと老人に戻っていく。今回の症状である「パニック障害」はいまいち理解しにくい症状だったのだが、おそらく伊良部のいうような「権力への固執」が一因としてあり、さらにその固執が「自分が時代を変えなければいけないという義務感」に根ざしたものであることが理解出来る。途中、田辺の時代観は完全に昭和のそれに戻っており、「アメリカの属国として立脚している未熟な日本を変えなければならない」と述べるのだが、この台詞が今の日本でもほとんど変わりなく使えるあたりが、小憎らしい風刺といえるかもしれない。

 今回もなかなか技巧に富んだ面白い回だったが、全てが片付いて老人となった田辺の声もきちんと演じ分けられる置鮎の技量には舌を巻く。じじいになっても格好いい声って、こういうのなんだろうなぁ。

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 タマはせっかくハイパー化しても全然声のトーンが変わらないのが釈然としない第10話。せっかくのキャストなんだからシリアス声にきちんと変身させて少しは有効利用しようよ。「夏目友人帳」のニャンコ先生みたいにさ。

 Gソサエティの強襲の爪痕が甚大で消沈ムードのGTO。ESメンバーは満身創痍、主人公コンビも大切な先輩を失ったことで自暴自棄に。そんな絶望的な状況を打破したのは、ディアの二人を思う真っ直ぐな心だった。……とだけ書くと非常に素直で分かりやすいストーリー展開になるのだが、今回もなんだか釈然としない部分が多い。

 ストーリー上の最大の不満は、なんと言ってもディアの無責任な幼さが、本来ならば全くフォロー出来ない態度であるということ。あの幼さだから人の死を理解出来ないのは仕方ないとしても、消沈するアスクールを見ても何も感じなかったり、突如「わるものをたおしてESメンバーになる」と言い出して外出したり、ジェネティックビーストを見ても策もなく突っ込んでいったり。本能的な恐怖も何もなく、勇気と無謀をはき違えたディアの振る舞いは、幼さを通り越して理不尽である。もちろんわずかな光源から索敵して乗り込んだりするのはディアの真の能力の表れなのだろうが、上記のようなアスクールの復帰を描くならば、ディアはあくまで「守らなければならない存在、トリクシーの遺志を継ぐべききっかけ」として描写されるべきだから、この要素は今のところ不必要であろう。

 そしてもう1つ大切な問題は、トリクシー組の能力が何故アスクール達に引き継がれたのか、という部分。「私たちの中に生きていた」なんて言葉で説明したらイイハナシになるのだが、普通に考えて、アスクールの師匠はトゥイードゥルディたち、クフィーユはアンオウ・エイオウ組なのだから、以前1度だけ出張につきあった程度のトリクシー達から能力を引き継ぐ意味が分からない。まぁ、ESメンバーの能力が「断末魔に接触していた人間に引き継がれる」とかいう性質を持つなら別にいいんだけどさ。少なくとも発動するタイミングでは使った2人もぽかーんとしてたし、周知された事実ではないようだ。

 そして、演出上一番まずいのは、やっぱり視聴している間中「生きていた2人」というサブタイトルがずっと頭に残り続けること。「どうせ生きてたんだろ、さっさと出てこいよ!」という勘違い(だよね?)を前提として見ていると、今回前半の落ち込むアスクールのくだりは全部茶番に見える。中の人がまだ未熟でいまいち感情が出ないこともこの問題に拍車をかけており、死別という大きなイベントがあまり効果を発揮できていないのだ。シナリオの組み方は2人の成長物語としていい方向に持っていこうとしているのだろうが、心理面で突っ込んで理解出来ないせいであんまりしっくりこなかった。勿体ないことこの上ない。

 ま、一番の疑問は「Gソサエティは何をどうしたいんだよ」ってとこなんですけどね。割と元気そうだぞ、GTO。 

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 これまでとは随分イメージの違う演出になっていた第9話。確かにここまでのエピソードに今回の主人公である安川ヒロミが全く登場していなかったのは気になっていたのだが(ひょっとしたら気付かなかっただけでどこかにいたのかもしれないが)、今までのような同時並行演出はここでいったん終わりということなのだろうか。

 今回の患者、安川ヒロミ(羽田野渉)の症状は、残念ながらあまり共感を覚えるようなものではない。勿論「キャラを守らなければ」という防衛意識というのは誰しも多かれ少なかれ持っているものだろうが、流石に一般人はタレントのように自分のイメージに固執する必要は無いので、心の病に発展するようなレベルでの悩みというのは少ない。以前友人と話していて暴露話が盛り上がった時に「お前はそういうこと言っちゃ駄目だ」とたしなめられた記憶があるのだが、他人の押しつけるキャラというのは、時として「知らんがな」という場合だってあるのだ。

 しかし、子役として売れてしまった安川の場合、他者の見る目についてはそれこそ病的なまで染みついており、既に必要無くなった成年後も、それが心から離れなくなってしまった。症状として表れるのは「笑顔」という表情のみなのだが、今回は安川の「表情」が非情に印象的に描かれることで、その深刻さを表現している。序盤は笑顔を崩さない安川の口元よりも上の部分に影がかかってなかなか見えないようになっているし、ビタミン注射を喰らった後には(そして幼少期から既に)、シンボルとして登場したアザラシの顔が頻繁によぎるようになる。これは当然、過去に一世を風靡した「タマちゃん」などから連想される、かわいらしさだけが先行した「客寄せ」商売のメタファーであろう。これらの描き方を複数重ねることによって、序盤の安川は笑顔以外の表情が一切表に出てこないわけだ。

 そして行われる荒療治。とはいえ、放っておいても安川が事務所を首になるのは避けられなかったわけだし、伊良部が助言をせずとも安川が自分のイメージと現実のすりあわせを行うのは必要事項となっていたはず。たまたま都合のいいオーディションで都合のいい流れになったおかげで、「イメージチェンジするんだ!」という一大決心が、逆ベクトルに吹っ切れてあのような結末を迎えることになった。「伊良部の思いきった治療」とはいうものの、あの流れで吹っ切れるようならば、結局今までの路線でもいけてた訳だから……マネージャーの管理が下手だったってことになる? いや、バラエティ番組の出演を受け入れられるようになったのは今回の顛末のおかげなのか。オチの部分の安川がどのようなポジションに落ち着いたのかが分からないために、何がどう治療されたのかがよく分からない展開だった。多分懐かしさとスベリ芸で返り咲いたってことなんだろうけど、絶対あれは芸人生命が短いタイプだぞ。

 とまぁ、本筋はほどほどにしておいて、気になったのは今回からの「別路線」の演出である。例えば、安川は18日に集合の象徴であるファミレスに顔を出していないし、当然他のエピソードのキャラクターも誰1人として顔を見せていない。唯一今回のエピソードに関係があったのは安川が受けたオーディションの原作者である星山純一だが、彼もわざわざ名前を出しておきながら当日のオーディション審査員を欠席している。これまでのエピソードでは「顔を出していること」が明示的に描かれていたのだが、今回は敢えて「顔を出さないこと」を強調しているようにも見える。

 また、毎回バンクのように同じ映像が使われ続けていた注射のシーンが、今回は別アングルの別シチュエーションに書き換えられている。マネージャーが見ていたからついたての陰で注射したとも考えられるが、普通に考えたら注射は隠れてするもんじゃない。打っている時のマユミの恍惚とした表情の追加や、毎度のように汗だくで盛り上がる伊良部のカットの変更など、ことさらに「今までと違う」ことをアピールするような構成になっており、もちろんBGMも定番の物から新しい物へと変更されている。

 他にも、安川は診察中に歯車仕掛けのイスでくるくると回り続けていたり、伊良部がマネージャーの背後に瞬間移動したような描写があったり、伊良部が「ひろ君」の存在に気付いた時には3体の伊良部(大・中・小)が全てオーバーラップして驚く描写があったりと、これまで暗黙のうちに慣例とされていた部分がぶっ壊れたかのような変化が気になる。今後は本当にオムニバスとして作っていくのだとしたら、時系列いじりはあくまで作品の1要素でしかないので無くなっても構いやしないのだが、これまでのような賑やかな雰囲気が無くなってしまうのはちょっと残念。来週登場するキャラクター(置鮎)も過去のエピソードに登場していないので、また単独エピソードになってしまうのかなぁ(一応グレートパワーズはスワローズの対戦相手だったけど)。ただ、ラストシーンで伊良部の病院を訪れたのが誰なのか気になる(流れからすると次回主人公の田辺の来訪なのだろうが、ラストシーンは伊良部の見ているテレビから24日のことであると分かるし、田辺が来訪したのは17日であるはずなので、計算が合わないことになる)。

 最後にキャスト話。マネージャー役は折笠富美子。振り回される苦労人役にもしっくり来ます。不幸が似合う女性は格好いいね。そして今回メインだった羽田野君だが、役が役だけにイケメンの彼が奮起すればするほど中の人が滑ってるみたいに見えて可哀想だった。……いや、おいしいと思うべきなのか…… 

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 とんでもねぇちゃぶ台返しを見せられた気がする第9話。「生きていた、」じゃねぇよ。そこは死んどけ。いや、来週になるまで誰が生きてたのかは分からないけどさ。これでドウェルクとアールヴとかだったらすげぇ。

 前回たちあがった悪の組織、Gソサエティ。いや、主義主張の面から考えれば一概に悪とは言えないかもしれないんだけど、やってることは確実に悪者のそれ。出生に複雑な事情があって考えさせられた前作の「悪」とは随分違う。で、そんな悪のデビュー戦はというと、記念式典を利用して一気にGTO統治に待ったをかけ、あわよくば政治的な実権まで握っちゃおうという、ものすごくおおざっぱで勢い任せな作戦に打って出た。記念式典の警備の杜撰さも凄いが、あの程度の作戦がうまくいっちゃう国民感情もまた凄い。そして、ESメンバーのショボさが凄い。確かに相手は念入りにメンバーの能力を研究して勝負を挑んできたのだから不利なのは間違いなかろうが、ESメンバーたちだって自分が有名人で情報が割れてることくらいは知っているだろうに。これまで何の警戒もせずにのうのうと暮らしてきたのだとしたら……自業自得だよなぁ。

 なんでこんなにストーリーにしっくり来ないかというと、やはりバトルが絡むとこの作品は根本的な部分がショボいからだ。敵味方全ての能力者をまとめても、そこまで独創的な能力者がいるわけじゃなし、一応区別が出来ていても、戦闘シーンでそれを使い分けるわけでなし。アンオウエイオウコンビの退場とか本当に情けない負けっぷりだったし、トリクシートロワジェイン組も能力は面白いのに使い方が単調。全く同じ「時間を止める」能力者が出てきた「戦う司書」の方が(あちらも画の状態が決していいとは言えないのに)まだ見応えがあった。トゥイードゥルディを庇ったドゥルダムのポーズとか、あまりの緊迫感の無さにギャグかと思ってしまったくらいで、細かい部分の作画演出がいちいち目に障る。せっかくシリーズ中で一番シリアスなシーンを描こうというのに、この肩すかし感はどうしたもんだろうか。そして空気の読めない次回予告というとどめ……これは養護しづらいぞ。

 もう、この作品が今から客を引っ張ろうと思ったら、かなり思いきった展開が必要になるだろう。個人的には「生きていた」といって登場するのが伝説のエクリュミコンビっていう展開が一番盛り上がるんだけど、第2案として日野聡ボイスのガクトエルが実は影武者で、本ボスは今回も式典会場で観戦していたおっさんとおばさん、という展開も捨てがたい。声的に見れば確実にあの2人がラスボスクラス。

 あぁ、第3案として「いっそ今後は全部Dr.モロー」という手もある。とにかく何とかしてくれ。 

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 久しぶりに中の人のインパクトがかなり強かった第8話。浪川の時もそうだったけど、中の人のイメージがしっかりあるかどうかで、随分視聴時のイメージも変わるもんだ。

 今回の依頼人、岩村義雄(岩田光央)の症状は「確認脅迫」。「火を消したっけ?」とか「電気消したっけ?」とか「鍵かけたっけ?」とか、この手の不安というのも日常生活では非常になじみ深いものだが、それが度を超えた時に「病気」となってしまう。実際、今回の岩村の症状は発端だけならば誰しも経験したことのあるものだが、タイトルの示す通りに「いてもたっても」いられなくなる段になるとその深刻さがよく見える。「煙草の火を消したか」「ガスを止めたか」などの共感が持てる不安要素から始まり、次第に「煙草の火の粉は飛ばなかったか」「電気のコンセントはショートしないか」などのちょっとついていけない妄想にまで発展することで、それが分かりやすいように演出されているわけだ。

 そんな岩村に対して、普段ならば適当なことばかり言っている伊良部も、実はこれまでよりも具体的な対策方法を何個か提示している。「灰皿をやめてバケツにする」「火災保険に入る」「他人と同居する」なんてのは分かりやすい提案であるし、途中で岩村が実践していた「写メをとって直接視認できるようにして安心感を与える」もおそらく伊良部のアイディアだろう。実際、写メ作戦はわずかながらも効果を現しており、とりあえず「これまで持っていた不安」だけは解消されている。ただまぁ、ラストは「落としたライターが発火しないか」というこれまたとんでもない不安に負けており、しばらくは症状と対策のいたちごっこが続きそうな気配。前回に続いて、病気の完治を予期させないエンディングである。

 実を言うと、今回のシナリオは前回の「ハリネズミ」と構図を同じにしている。それまでは心的に分かりにくい病巣を遠回しに見つけることによって打開する展開ばかりだったのに、最近2話は「別に病んでてもいいじゃない、みんな同じなんだし、役に立つこともあるんだから」という消極的な対策になっている。前回の猪野の場合は他者との意識共有で逼迫感を薄めて、今回は「症状があったからこそのポジティブ要素」を明示することで「何となくおしまい」という雰囲気を出したわけだ。

 ただ、この幕引きはちょっと納得いかない。猪野の先端恐怖症は、他者との差を埋めて心的圧力を和らげることにより、ラストシーンでは回復の兆しを見せているのだが、今回の岩村のラストシーンは、まったく病状が改善されていないことを示すもの。一応住み込み下宿で共同生活を送ることで不安を回避するという解決はほのめかされているものの、それはあくまで作中で試みた「失敗した対策」の延長であり、今後も岩村は予期せぬ不安との戦いを強いられることになるだろう。そこがどうしてもすっきりしないところ。最後にアケミに「脅迫で良かったじゃない」などという直接的な台詞を言わせているのも押しつけがましい感じがして、ちょっとシナリオラインに不備があったのでは、と思わざるを得ない。まぁ、そんなにパターンが増やせるスタイルでもないし、このくらいの引っかかりは致し方ないところかもしれないが。

 とか何とか言いながら、今回は中の人の活躍によって割と楽しく見られたのも事実。世間的に岩田光央と言えば「下ネタ大好き、変態親父」の印象が強いのだが、フリートークを聞くと、意外と気遣いの多いインテリゲンチャであることが分かる(これまた一面的な見方ではあるが)。そんな岩田の一面が面白い形で現れたのが今回の岩村という役で、非常に真面目で、知識を調べ、蓄えることを生業とするルポライターの人生がきちんと伺える。もちろん彼の持ち味であるコミカルな面もしっかり活きており、何度も自宅に駆け戻っては溜息をつくシーンや、ビタミン注射で変身したアライグマの顔でもにゃもにゃと不安と戦う様子など、岩田ならではのキャラ作りが見える。実写の顔写真にちょっと長めのぼさぼさ頭っていうギャップも面白かった。

 今回も一応時系列表を作ってみたが、実はあまり大きな変化はない。最初のうちは面白い要素だと思っていた注射器の量も5本目以上になるとあんまり見えなくなっちゃったし、他者との絡みもほとんど無かったし。気になるのは伊良部の診療室の内装かな。24日にクリスマスパーティーをやることはしってるんだけど、それ以前にも鳥が増えたり、おもちゃが散乱したり、微妙な変化が観察できる。何か意味があるんだろうか。 
<8話時点での時系列表>

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 倍数表現を使うならきちんと何の倍なのかを言った方がいいと思う第8話。一億倍とか一万倍はアバウトなのに、7倍とか8倍は結構リアルな数値ですね。

 前回姿を現した謎の敵対集団「Gソサエティ」。その実態は相変わらず小競り合いの絶えないノーブルズ絡みの、一種の選民組織。そこには過去に登場した2組の能力者が所属しており、さらに今回「姫」と呼ばれる謎のロリっ子能力者コンビ、そして絶対的な支配力を持つ首魁が登場した。能力者3組+その上司という組み合わせは現在のGTOとまったく同じ組成であるが、大きく違うのはトップの持つ政治力だろう。イヴェール局長がどのような能力を持っているかは定かでないが、今回登場したソサエティのボスは、なにやら妙な雰囲気を持った殺傷能力を所持している。白薔薇+赤薔薇→黒薔薇っていう使い方は某ゴールドセイントとイメージが被りすぎるのだが、今回薔薇を使ったのはたまたまだろう。あれだけの距離をものともせずに確実に致命傷を与える手腕はなかなかのもの。今回登場したリトゥーシャというロリっ子ガーディアンもまだ能力が明かされていないが、一応はGSメンバーと同等の能力を持つと考えて良さそうだ。

 で、ようやく悪(?)の組織が登場してシリアスモードも加速していくわけだが、今のところ、非常に単純な権力闘争の図式しか見えてこないので、シナリオラインは非常に単純である。前作のアールヴたちが持つバックグラウンドがいくらか複雑で、そのためにストーリーに起伏が出たことを考えると、今回の分かりやすいセッティングはあまり食指が動かない。「純血か否か」というもめ事は某ガンダムシリーズとも被るし、能力者が2つの組織で特に差別化出来てないのも不安要素。懐かしのアンオウ、エイオウも今回正式に登場してくれているが、どうも「単なる事務仕事を任されてる上役」のイメージしかない(そしてアンオウの髪型は本当に釈然としない)。本格SFの下地を作って見応えのある切った張ったをやってくれればいいんだけど……どうなるかねぇ。敵ボスのガクトエルが今回一言もしゃべらなかったのだが、キャスト的に何かサプライズがあったりするんだろうか。「オール・ハイル・ブリタニア」って言ってくれたらめでたく福山。ヴァルキュリア人をけしかけてもめでたく福山。意外と福山。でもトゥイードゥルダム。 

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 最近「空中ブランコ」で検索来訪してくれる人が増えてて微妙に嬉しい第7話。面白いアニメだと思うのになかなか話題にならんのよね。

 今回の主人公は、1話からもちょいちょい出てきていたゴーグルヤクザ、猪野誠司(高橋広樹)。特徴的なゴーグルのおかげで背景にいてもやたらと目立つキャラクターだったが、今回ようやくメインで登場。アバンからいきなりロシアンルーレットによる脅しをかましたりと、なかなか堂に入ったその筋のモノ……と思ったのもつかの間。彼の症状は先端恐怖症。非常に聞き馴染みのあるこの病名だが、実際に重度の症状に悩まされている人間というのはなかなか見たことがなかった。そして、実際に見ると……結構間抜け。そりゃま、誰だった刃物は怖いんだけど、猪野の場合は冒頭に拳銃突きつけて啖呵切ってるだけに、筆記用具や野菜スティックにまで怯える様は非常に滑稽である。注射後の変身がチワワというのも皮肉が効いており、最後には敵対組織のヤッパのヤスと2人してチワワになってきゅんきゅん怯えているのが可愛らしい。

 今回の治療は、実は非常に珍しいケースである。というのも、これまでのエピソードにおいて、様々な神経症の「原因」は、およそではあるが根本を提示されいてることが多かった。1話から順に並べると「人見知り」「妻の浮気への鬱憤」「執筆ストレス」「台頭する若手への不安」「秘密をしゃべりたい衝動」「孤独感」。しかし、今回の猪野の先端恐怖症の場合、何故そういった病気になってしまったのかという原因が明示されていない。そのため、今回はラストシーンでも病状が完治したという描写はなく、「そのうち慣れる」というぼんやりした幕引きになってる(最後にケーキにフォークを刺したカットを「治った」と見ることは出来るが)。伊良部の治療も、「逆療法で注射を刺そう」とか「サングラスをすればいい」とか、具体的な割には効果が出ないものが多く、いつものように「気がつくとベストの治療をしてたんだね」みたいな達成感が薄い。

 代わりに、「怖がってもいいじゃないの」というある種消極的なメッセージ性みたいなものが伺えるのが今回の新機軸。主人公が刃傷沙汰に関係するヤクザもので、そのヤクザが女から「足を洗えばいい」と再三言われていることから、「刃物が平気でも自慢になんかなりゃしないんだから、苦手なりに生き方を見つけた方がいい」みたいなメッセージが読み込めるのだ。虚勢を張った神経の細いヤクザものよりも、それを尻に敷いてやりくりしている女の方がよっぽど強そうに見えるのは端的な部分である。

 今回は猪野のコミカルなキャラクターも相まってテンポのいい演出が見どころとなっており、敵や子分の前で威勢のいい姿を見せながらも、女の前では一人の悩み多き若者になり、刃物を突きつけられれば滑稽なまでに怯え上がる猪野の表情が面白い。女にやり込められると背中の般若がショボンとしたり、「サンマはやめろよぉ!」と飛び上がって逃げたり、ゴーグルを入手してしたり顔でシャーペンを目に近づけてみたりと、中の人の高橋広樹も、実にのびのびとやっていて楽しそうだった。次回はあの岩田光央が登場。どんな素っ頓狂なキャラクターが飛び出すのか、楽しみです。

 そうそう、サブイベントの話だが、今回1224日に猪野が読んでいる新聞に、坂東が逆転サヨナラを演じたという記事が載っている。確か4話では坂東がベンチから声を出しているシーンで終わっていたはずだが、こういうところで別エピソードのエピローグが見られるというのは面白い趣向。そこで、以前からやりたいと思っていた時系列表を簡単にではあるが自作してみた。まだ見てないエピソードもあるので抜けはあるだろうけど、改めて見ると伊良部の激務っぷりが確認出来る。参考までに今週までを載せておこう。横の行が名前の人物に関わるイベントで、セルの色は何話で描かれたかを表している。 
<第7話時点での時系列表>

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 前回あれだけ打ちのめされておきながら、なんだかんだで見てしまっている第7話。まぁ、今回は小康状態、ってところだろうか。

 ようやくアイネイアースから脱出かなったアスクール達。前作ではあれだけ色んな星を飛び回っていたというのに、彼女たちってば考えてみればほとんどがGTO本局ビル内でうろうろしているという体たらくだったんですね。今回は他人の力を借りてとはいえ、ようやく初任務。ここまで7話もかかっちゃって、制作側は何を伝えようとしているんでしょうね。

 7話目とはいえ、アスクール達にとっては初任務。各々トゥイードゥルディ組、アンオウエイオウ組に鍛えられたなんて小ネタを挟んでいるのに、何故か新キャラであるトリクシー・トロワジェイン組との共同作業。作業内容は密造組織の摘発という安易なものだが、そこにライバル組織のエージェントが登場しててんやわんや、という内容。まだどこかシリアスになりきれていない部分もあるのだが、あんまり急にシリアスオンリーになっちゃうと知恵熱でちゃうので、このくらいが無難かも。っつうかアスクールがいる限りシリアスにはならない気もするね。

 今回の見せ場は、本来サブタイトル通りにGSメンバーの凄いところを見せて見習い連中に頑張ってもらうことだと思ったのだが、戦闘の内容が大味過ぎるためにいまいち面白くない。結局トリクシー組の能力もよく分からなかったし、敵方(中井和哉・飛田展男組)の能力もどっちがどんな能力を持ってるのか分からない。この作品の場合は一人一能力ってわけじゃないから別に何が出来てもいいんだけど、単に戦艦の砲撃でドンパチやってるだけじゃ、盛り上がりゃしないよな。「すごい先輩」のはずの2人もあっさり負けてたし(一応見習い3人を守りながら、っていうハンデはあったんだろうけど)。

 あと、最後にアスクールは何で倒れたんだろう。シーンが分かりにくかったんだけど、防護壁の外にテレポートして非常シャッターを解除してただけじゃないの? テレポートってそんなに体力使うもんなのか? 少なくとも今までのエピソードを見る限りでは使用回数に制限はなかったようだけど。

 何かと伝わりにくい今作。物語を作ろうとする回はまだ好感が持てるのだが、その物語に納得できないとなると、フォローのしようがないぞ。せっかく飛田展男の登場とかで懐かしバロメータがあがってるんだから、もう少し頑張って欲しいところではある。今回ガードロボットの登場で無駄に思い出ししょんぼりとかしちゃったしね。ドナシュラーク…… 

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