最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「上手くなりたい」、第8話。武田綾乃作品でそんなこと言われたら、そりゃもう橋の上をダッシュするしかないですが……どんなジャンルでも、女子高生は常に上を目指す。 さて、一週お休みをいただいたもんで秋山周りのあれこれについては省略する形になってしまったが、まぁ、だいたい1話で1人ずつ問題は解決するし人間性も掘り下げられたのでよしとしておこう。前回分で一番びっくりしたのは花奈がやたら堂々と演技できていたことくらいである。元々朗読が好きな人間だし、ある程度「演じる」ことには慣れているのかもしれませんな。 というわけで今回は、そんな秋山の縁もあってあの西園寺修羅の舞台を観に行ったところから。アニメ的には「日笠がガチでやった朗読(の演技)」を聞くことができる貴重な機会であるが、我々目線だと「日笠だ」というバイアスがかかるのでそれが純然たる西園寺修羅の実力なのかどうかはよく分かりませんね。その分、アニメではダイレクトに効果やイメージをぶっ込むことで「修羅の世界」を構築しており、花奈たちが舞台に何を思ったかはなんとなく窺い知れるようになっている。観覧時に瑞希が薄笑いを浮かべていたのは象徴的だったかもしれませんね。彼女にとっての修羅ってどういう存在なんだろう。また、冒頭の「上手くなりたい」の台詞が花奈から出てきたというのも当然といえば当然だがやっぱり新鮮。これまで「楽しくのんびり、好きな朗読を」というスタンスで生きてきた花奈は、杏に言われるまでは「競技としての朗読」に一切興味が無い様子だったが、いきなり頂点存在を見せつけられたことにより対抗心に火がついた。これはちゃんと杏によって下地ができていたおかげとも言えるね。なんもない状態でいきなり「上手い朗読」を聞かされても感心するだけで終わっていたかもしれないが、しっかり自分で努力を重ね、「技術」がある程度向上したところにぶつけられたからこそ打ちのめされることになる。それでも下を向かず、へつらわず、しっかりと「上手くなりたい」が出てくる花奈は芯の強い子だ。くだんの台詞の時、花奈はまっすぐ前を見ており、杏の方がやや伏目がちだったのは各々の生き様の表れかもね。 とまぁ、朗読部門も発破をかけられた状態だが、今回は春夏秋冬カルテットの最後の1人、冬賀のお当番回。彼の属性は非常に分かりやすく、「大成しない完璧主義者」の類型と言える。いや、別に彼が何かを成したという認識もないので「その卵」くらいなのだが、物作りをする人間にはほんとによくある「もっとよくできるんじゃ」と言い続けてゴールに至らないというタイプ。いや、ゴールはしてたのかな。中学時代の思い出では上級生から勝手に完成形を出されて激怒しており、今回は誰かに邪魔されることもないが締切がギリギリ。このまま提出できなかったら杏の言うとおり「予防線張ってるだけじゃない?」と思われてもしょうがない。また、遊佐浩二ボイスで「なんか勘違いしちゃおらんか?」とか尋ねられたら人格全否定されたみたいな気持ちになっちゃうけど、やっぱりここでも先生たちの言ってることは正論。クリエイターは好き放題できる全能者ではない。あくまで他者に求められるものを求められる形で提出できて、初めて表現が成るのである。 とまぁ、世知辛い話にはなってしまうわけだが……それでも上を目指したい若者の青い情動。それをうまいこと刺激して回してくれたのは今回も花奈だったし、名サポーターの箱山先輩もいい仕事をしている。 「普通なんて嫌だ」という、これまた青っ白い若者の漠然とした反骨心は、どう足掻いたとてゴールに辿り着けるものではない。自分が全能者だと勘違いしているバカ、もしくは本物の天才だったらいいのかもしれないが、大半の人間はどこまで行っても凡人だ。「お前が思いつくようなことは誰かがすでにやっている」のだ。そこをはみ出そうとがむしゃらになることには、実は大した価値はない。しかし若者にはそれが我慢ならぬ。自分の中の「凡」を認めたくないからこそ、過剰に「普通」を嫌って袋小路への進んでしまう。まぁ、冬賀の理想はそこまで閉塞感のあるものではないが、一歩間違ったら今回も「成せずに」終わっていたかもしれないのだから綱渡りだ。周りの人たちの優しさに感謝し、なんとかして、ここから自分なりの特別、「オリジナル」に辿り着けるといいのだけど。 なんだかんだで、とりあえず放送部全員がスタートラインに立った。あとはここからヒロイン勢が何を積み上げていくことになるか。「上手くなりたい」の先には「特別になりたい」があるわけだが……。 PR ![]() ![]() |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(02/28)
(02/27)
(02/27)
(02/27)
(02/25)
(02/23)
(02/21)
(02/19)
(02/18)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|