最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
やはたァ……とがわァ……みすみィィィィ……祐天寺! 第9話ァ!!! 視聴者の多くは同じような状態だと思うんですが、ここ最近の私は、このアニメのことを反芻してるだけで1週間終わります。なんなのこのコールタールみたいなアニメ。 どっから突っ込んだらいいかも全くわからないんですが、結局若葉睦を中心に物語は回っています。ややこしいのは中心にこいつが鎮座しているせい、そしてそれに対して祥子が未だ正しい対処法を見出していないせい。でもそれはしょうがない。誰も正解なんて分からないんだから。 多少強引だが単純化するために二極化させると、現在「CRYCHIC復活派」と「Mujica再生派」の2派閥に分かれて、本当の意味での修羅場を演じている。こんなに「修羅場」という言葉がしっくりくるアニメは初めてだよ、という程度には修羅修羅している。そしてそれぞれの主張には恐ろしいほどのエゴが込められており、当然簡単に解決などできるわけはない。 CRYCHICとMujicaという2つのバンドをどちらも生み出した諸悪(?)の根源、豊川祥子から考えていこう。彼女については、「クソ親父を切る」という選択さえできれば一応問題は処理できる。168億が無ければMujicaを始める必要すらなかったわけで、このアニメも存在しなかった。かつては親父を最優先にしたおかげでCRYCHICが解散する羽目になり、我が身を引き裂く思いで離れたバンドの「全てを忘れ」、父親を救うための存在がAve Mujicaだった。しかし年端もいかぬ少女に出来ることなどたかが知れており、夢は潰えてMujicaが空中分解。無理が祟って後に残ったのは2つのバンドの亡骸だけ。何も出来なかった祥子は弔いだけを考えていたが、「Mujicaの消滅=親父の放棄」なので、まずは父親との縁が切れる。現時点で、祥子が父親をどうこうしたいという意識は表れていない。 するとこの時点でややこしいことに「CRYCHICの復活」は選択肢として復活する。そして彼女には「バンドを殺した」という負い目があり、「CRYCHICの壊滅」については、元メンバーのほとんどがMyGOという拠り所を(あれだけの苦労を伴って)生み出したおかげである程度の禊が済んでいる(長崎が冷たい目でこっちを見ているが)。ただ、彼女の最大の傷は若葉睦という最大の理解者を「壊して」しまったこと。睦を壊した原因であるMujicaを再生させるなどという選択肢があるはずはなく、現在は「睦のために」CRYCHICをやり直したいと考えている。動機が完全に他者にあるというのは、これまで己のためにのみ屍を重ねてきたことを思えば当然の末路か。 転じてその若葉睦はほんとにややこしい状態。睦自身はそこまで難しい話ではない。実は彼女も最大の動機は「祥子の幸せ」であり、「祥ちゃんが苦しむ」というただ1点においてMujica再生は選択肢にない。そしてCRYCHICのやり直しも「祥ちゃんが救われるから」なわけだが、ここだけが少し問題で、睦と祥子はCRYCHICの再生の動機を互いに依存している状態にある。つまり、お互いに「わたくしは別になくても大丈夫ですわ」「私も」という対話が成立すれば、まぁ、ぶっちゃけCRYCHICはなくてもいいのである。まーそもそも長崎そよはあれだけの仕打ちを受けてCRYCHIC復活の夢をメタクソに潰されたわけだし、「昔とは違う」の一言で済ませてくれたのは彼女の最大の優しさとすら言える。また、ご丁寧に祥子を思って「CRYCHICの詩」を書こうとした燈は、もう「CRYCHICの歌」が作れなくなっていることまで提示されている。まぁ、そのことを指摘したのが審判として全く信頼できない三角だったわけだが……おそらく燈もそのことは薄々分かっていたはずだ。改めて確認するが、やはり「CRYCHICの再生は無い」のである。 さて、転じてMujica再興派の戦力はどうなっているか。まず、その筆頭になったのが前回飛び出した「面白すぎる女」八幡海鈴。彼女のクレイジーっぷりは散々迸っていたわけだが、正直、何が彼女をそこまでさせるのかはまだ分からないままだった。「居場所になるバンドへの憧れ」は頭では理解できるが、これまで積み重ねてきた八幡海鈴の悪行を思えば、まだそれが本心だったのかは定かじゃない。この女に「本心」などというものがあるのかどうかすら分かっていない。しかし、今回の顛末でそれがちょっとずつ保証されていくようなヤな確実性がある。 根幹にあるのは「居場所への羨望」。それは間違いない。しかし、そのために彼女1人でどこまで奔走するというのか。まず「モーティスへのギター講習」(正確にはエアギタープレイヤー仕草講習)を行い、バンドとしての体裁を整えるところから始めた。もう、この時点でこいつがおかしいことは分かるのだが、とにかく「入れ物」を作らないことには自分が「入れない」のだ。仮面を被ったお人形に慣れすぎた哀れな傀儡が、必死に糸をたぐろうとしている様子はあまりに滑稽である。 そして半端な形で「モーティスは抱き込んだ」と判断し、続いてにゃむにも「信用取引」を持ちかけるが、祐天寺はどう足掻いてもMujicaを再開する動機がない。自分にとっては間違いない醜聞。「演じること」に対する余計なトラウマを植え付けた地雷。ストーカーじみた空気の読めない粘着を行うめんどくさすぎるベース。何が楽しくてこんなところに戻りたいものか。おそらく、祐天寺がMujicaに戻るとしたら、そこに「一番格好いい自分」がいないとダメだろう。演技では若葉睦に勝てない。それでも同じ板の上で「戦える舞台」があることに気づけば、もしかしたらにゃむは再び戦場へ戻ってくるかも知れない。 しかし、残念ながらガラクタ人形の海鈴にそんな人間の心は分からない。都合よく(?)初華を取り込みついにMujicaの過半数を取り込んだと判断した海鈴は揚々と祥子のところへ。「睦がかわいそう」を最大の要素として取り上げる祥子に対し、「そんなん言うたらモーティスだって可哀想やろがい」というゴネを展開。まぁ、モーティスの言うことを全面的に信じるのであれば「Mujicaの消滅はモーティスの消滅」にもなりうるわけで、一応殺人の罪を訴えることにはなるのだが……それだってモーティスという幼い紛い物が勝手に宣っているだけである。祥子を引き戻す要素としては弱い。当のモーティスはというと、結局CRYCHICとMujicaの間で揺れ動く睦との折り合いがつかず、「互いに殺し合っている」状態に。しまいには睦を封じて自ら「睦を演じる」というおもしれー最終手段に出るが、そんな大根芝居では野良猫に笑われるだけ。決して人間にはなれやしない。もっと根源的なところでの「統合」が必要である。それはつまり、「CRYCHICとMujicaの統合」であろう。より正確に言うなら、「祥子と睦が幸せになれる形でのAve Mujica」。おそらく今作のゴールはそこになるとは思うのだが、おそらくモーティス程度の思慮ではそこに思い至ることはないだろう。 そして、睦と祥子が必死に手を取りあい、なんとか自分の生き様を探す中、海鈴が涙ながらに自分の生きがいを求める中、にゃむがプライドをかけて生き方を定める中、誰の顔も見ず、ただただ狭い殻の中で嗚咽を漏らす人間が1人。さぁ、三角初華。いよいよお前の出番だ。 海鈴のモチベーションがなんとも捉え所が無いのに対し、初華の願望は実にシンプル。そしてそれ以外にないためにただひたすら純度が高い。ANON TOKYOからの情報提供を受け、豊川祥子の紆余曲折を思い、その隣に自分がいないこと、そして、全く相手にされていなかったことを最悪の形で知る初華。ことここに及んで、RiNGに乗り込んだ自分の姿すら、祥子は捉えていなかったではないか。祥子はこれほどまでに自分を軽んじていたのか。いや違う。三角初華は、祥子からの依頼を果たせなかった役立たずだったのだ。「すべてを忘れさせて」というオブリビオニス(忘却)を、顕現させられなかった。だから捨てられた。家庭事情の話かと思っていたかもしれない。「忘れさせるべきこと」が世知辛い世の中の話だったら、楽しくみんなでバンド活動ができて、お金も稼げるMujicaがあればこともなしだと思ったかも知れない。しかし実態はそんなもんじゃなかった。祥子にとってCRYCHICは本当に大切で、後から割って入った自分が簡単に「忘れさせる」ことなどできなかったのだ。その最大要因だった高松燈の詩を改めて認め、祥子にこびりついたCRYCHICの残滓の重さを知る。 ダメだ。自分と祥子が並び立つ場所はMujicaしかないのだ。衣装部屋にあった「オブリビオニス・廃棄」の文字列が深く深く突き刺さる。終わらせるわけにはいかない。どんな手を使っても、Mujicaを取り戻す。もはや「手段のためには目的を選んでいられない」。祥子がどうなろうと、それが初華の幸せなのだから。そのためには、八幡に存分に働いてもらわなければ。ドMの八幡、こいつはいい動きで祥子を追い詰めてくれそうではないか。あの仮面を、また被ってくれそうではないか。それだけで、夢が叶うなら。 「き〜〜んも」。 PR ![]() ![]() |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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