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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ヒロインどうしの繋がりが多すぎる、第6話。毎回「よくもこんなにヒロインズがとめどなく押し寄せるもんだなぁ」と思ってるわけですが、今回もふつーにいっぱい出てきます。個人的にはどうしてもそんな中の双葉さんの立ち回りばっかり気にしてしまうんですが、絶対彼女は今回の話と本質的な関係はないよね。次章以降への伏線張ってるのかしら。

 さておき、ヒロイン数は多いが今回は割と真っ当に赤城郁実という人物が掘り下げられたように思う。どうにも本人がその大願である「利他」の精神を体現するかのように個性を消す「滅私」の姿勢のせいでここまで登場したヒロイン勢に比べると押し出しが弱い印象はあるのだが、逆にそうして咲太との関わりを最低限にしつつ、余白で攻めてくる戦い方は新鮮ではある。「中学時代の咲太自身との対話が描かれているのでは?」という前回の予想も大きく外れてはいなかったようで、赤城曰く、自分の思春期症候群は確実に咲太という存在に関係があるとのこと。中学時代の何かしらが、現在の彼女に(悪)影響を与えている。

 そして、赤城がやや特殊な状態にあるのは、そんな咲太の苦境を見てきたせいか、「思春期症候群」を受け入れる姿勢が割と素直で、「自分はこのような症状(現象)に巻き込まれてしまっている。理由はおそらくこれこれこういうものだし、対処法も知っている」と、全てが自身の中で理屈がついている状態なのだ。過去のヒロイン勢は症候群の発生が無自覚であったり、怯えながら付き合い方に苦しんでいたのに対し、赤城は苦しんでこそいるものの、そこにさしたる理不尽を訴えるでもなく、粛々と「あるもの」として受け入れつつ、何かしらの決着を待っている風である。それは理知的な行動であると見ることもできるかもしれないが、どうにも自分に重きを置かない、「気持ち悪い」ほどの滅私の成れの果てのようにも見える。事実、花楓の時にも見た具体的な「ダメージ」は咲太目線では放っておけるものではなく、1人で抱えるには重すぎるように思える。

 そしてそこに「この症候群はお前に関わりがある」という赤城の宣言。そこまで言われて強引に引き摺り込まれてしまったら、世話焼き人間梓川咲太は介入せざるを得ない。目の前の「知り合い」がどこかで苦しさを覚え、それを訴える相手がいないのだとすれば、それこそ中学時代の自分がフラッシュバックする部分もあるだろう。赤城はおそらく咲太の積極的な介入を望んではいないが、彼こそが一番のショック療法になり得ることもおそらく理解している。だからこそ、あんなにそっけない態度で咲太を「拒否しつつ」土俵にあげたのだろう。本当に、彼女の中では咲太との接し方をまだ決めかねている部分もあるのかもしれない。

 思わせぶりな赤城の態度に、望むと望まざると、咲太は引き摺り込まれていく。そんでこの世界は不思議と、そこまで積極的に調査せずとも厚めの人間関係から勝手に情報が引っ掛かることも多い。花楓の知り合いからは高校時代の赤城の情報が入ってきたし、なんとあの友部さんからも現在の赤城の活動状況が入ってきた。既存の人間関係、ヒロインネットワークがやたらと広範だからこそできる咲太ならではのパワープレイである。さらにそこから元カレにまでつながってしまったり、そりゃ麻衣に言い訳できないくらいに不自然な繋がりだってあってもしょうがないじゃない。咲太の状況を見て膨れっ面の双葉さんも可愛いですね。

 そうしてネットワークの成果物が得られている咲太、さらに他にも「卯月から古賀への合格祝いを横流しする」とか、細かいところでサービスを忘れずにヒロインネットをより頑強な物にしてるあたりが恐ろしい。加えて麻衣さんとは久しぶりに梓川の実家にいってすっかりお嫁さんムーブである。両親との関係性が良好な咲太、今では普通なんだろうけどやっぱりちょっとホッとしますね。

 そして、再び目の前に現れる幻影の如き霧島透子。未だ煙にまくばかりでその存在感は全くはっきりしていないのが不気味である。そして卒アルの小さな手がかりから赤城の違和感に勘づく名探偵咲太。もはや彼が何に気づいて、どのように症候群の内容を推理しているのかは分かりません。症候群の内容は本当に「何が起きても不思議じゃない」ので、ぶっちゃけ1つに絞り込むことは不可能な気はするが……ここはもはや、数多の症候群の実例を目撃してその「肌感」みたいなものを捉えている症候群マイスターである咲太に任せるしかないだろう。

 赤城とのヘンテコな「勝負」の決着、咲太はどのように落とし前をつけるのだろう。

 
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