ドラフト通信No.58 1/6

１月６日　ドラフト模様（ISD×３）
ピック順　【Alessi】→【Thraxi】→【Metallica】→【Sangriter】→【Mei】
 
　あけましておめでとうございます。今年は年が明けても一切新エキスパンションの情報がこねーという、なんかもっさりした年明けになりましたね。みんなしてこれまで色々と無理な手段でリークしてたから、本当にウィザーズも締め付けを厳しくしてるんかなぁ。ま、ようやく来週あたりから公式に情報公開も始まりますので、ぼちぼち楽しみにしたいと思います。
　しかし、「始めよければ」のたとえからすると、この新年一発目のドラフトは今年を占うものになるのでしょうか。最下位の人間はドラフトやめた方がいいのでしょうか。それ以外の人間は今年も元気にドラフトをやればいいのでしょうか。うん、そう思う。


　　　　ＡＬ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＭＴ
ＡＬ　　ー　　○　　×　　○　　○　　３ー１　１
ＴＨ　　×　　ー　　◎　　×　　×　　１ー３　５
ＳＡ　　◎　　×　　ー　　×　　○　　２ー２　３
ＭＥ　　×　　○　　○　　ー　　◎　　３ー１　２
ＭＴ　　×　　◎　　×　　×　　ー　　１ー３　４
 
 
１位　【Alessi】　青白赤　＜カラスの群れ　幻影の掌握　弱者の師＞
 
　年末年始は散々ネット上でドラフト三昧だったらしく、基本的に経験値では他を寄せ付けないこの男。「やっぱりこの環境は圧倒的に速いデッキが強い」という結論を確認しつつも、今回はそこまでスピードに重きを置かないデッキで勝負。本人曰く、「ドローとかしまくって、２体ある「カラスの群れ」に繋いで殴り勝つデッキ」とのことで、実際に、勝った試合のパターンはほとんどそれ。そこまで持ちこたえるために採用された白は一応「速いデッキ」としての機能もそこそこ果たせるので、青白のバランスとしては典型的なものになっていると見ていいだろう。一応今回は「縫い師の見習い」フィーチャーのカードが多数存在しており、そのシナジーだけでも「物騒な群衆」あたりが輝いていたのは見事であった。今回の教訓は、「白に大事なのは、自分のクリーチャーに「信仰の戒め」を使う勇気」だそうな。一理あるな。
 
 
２位　【Mei】　青緑黒　＜邪悪な双子　甲冑のスカーブ　ファルケンラスの貴族＞
 
　どっかでドラフトのデッキ構築についての記事でも読んだんだろーなー、というのが非常に分かりやすい決め打ちデッキメイク。向かった先は最近流行の「青緑発掘」だ。「根囲い」「甲冑のスカーブ」「蜘蛛の発生」と言った必須カード群を引くタイミングは難しいのであるが、決め打ちで他を顧みなかったおかげで、青がかなりけんか腰だった今回でも何とか必要な枚数を確保している。決め技が「掘葬の儀式」に頼りがちなのでマナベースはやや不安を残すのだが、とにかく堪えるデッキ構築になったので、時間をかければ勝てる、という環境への真っ向対立構図がうまく描けたのは成功点といえるだろう。そして、こうしたデッキの場合でも「暗茂みの狼」あたりの早めのビートが怖いのが、この世界の本当に嫌なところである。追伸・金払え。
 
 
３位　【Sangriter】　緑白　＜邪悪な双子　旅の準備　小村の隊長＞
 
　１引きはレアの「邪悪な双子」だが、実は下家と２人でリアルに双子の双子を引いているというミラクルを達成。その後、様子を見ながら一パック目は流し気味のピックをし、２パック目「旅の準備」、５引きで引けちゃった「忌まわしきものの処刑者」あたりで白が空いていると判断し、一気に「白緑旅の準備」スタイルになだれ込んだ。そこそこサイズの人狼やら白のユーティリティを２枚の「旅の準備」で後押ししてブン殴るだけ、というのは分かりやすいアーキタイプ。ただ、そんなところにもワンポイントのおしゃれを飾るのが、毎度お馴染み「審問官のフレイル」！　流石フレイラー。でも、今回のフレイルは１３引きと９引きなんだよね……なんだろう、この人気の乱高下は。
 
 
４位　【Metallica】　白緑赤　＜霊誉の僧兵　煽動する集団　硫黄の流弾＞
 
　ドラフトから足を洗うかどうかと苦悩中の身の上。ひょっとしたら勝率がなかなか伴わないことも原因の一つなんじゃなかろうかと思いつつも、心配性の権化のようなその性格は、やはり戦闘メインのこのゲームではなかなか有利に発揮しづらいものだ、などと端から見ていても思ったり。こりゃ、あれだな。Magicを通じて少しずつ人格改造を心がけていくしかないな。「アタック宣言で明日の強い私になる」をキャッチコピーに、ドラフトからポジティブシンキングを身につけていきましょう。まぁ、ポジティブ過ぎても試合には勝てないと思うけど。でもさ、今回はちゃんと一勝してるわけだし。俺に。あのときプレイしたたった１枚の「緊急の除霊」の爽快感は、他のゲームじゃ味わえないものでしょう？
 
 
５位　【Thraxi】　赤青　＜静かな旅立ち　護符破りの小悪魔　霊炎＞
 
　新年早々最下位でテンションも下がります。でもさ、今回はピック中もなんか気が緩んでてさ。負けるのも致し方ないかな、とも思う。１引きバウンスから、何となく青と赤のスペルメインで集めるピック。これはあれなんですよ。自分の開けたパックに「秘密を掘り下げる者」がいて、こいつを中心に据えつつ、後のパックで「燃え立つ復讐」でも登場すれば、速いデッキを食い物にする火力のデッキが組めるんじゃないかと、そういうアイディアですわな。一応ぼんやりと青の発掘方向の目も残すために「骨塚のワーム」を早めに引いたりね。でもね、やっぱり気が抜けてたんですよ。まさか下家が２引きで「秘密を掘り下げる者」を引いてたなんてね。完全に想像の埒外だったもんだから、両面カードなのにチェックすらしてねぇの。あげく、パックが帰ってきた時点で「カマキリ消えてるやん」ということにすら気づいて無くて、だらだらスペル集めを続けるという……そりゃ勝てませんわ。このデッキ、たまたま「護符破りの小悪魔」が引けたから何となくコンセプトデッキのふりをしてごまかせたけど、奴がいなかったらどんな惨状になっていたことやら。
 
 
 

今回のピック表

 
　【Alessi】（青白赤）→【Thraxi】（赤青）→【Metallica】（白緑赤）
　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　【Mei】（青緑黒）　　　　　　　←　　　　【Sangriter】（緑白）