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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「はるかなレシーブ」 6→5

 よく言えば骨太にして王道、悪く言えばベタで単調。どちらを評価軸にするべきか、悩むところではある。

 突出した要素はありつつも、心に残る作品とまではいかなかったので評点は下げさせてもらった。しかしこれは本作がつまらなかったというわけではなく、「この題材だったらもっと伸び代もあったのかもしれないな」という期待感の表れだと思っていただきたい。1クール見ていて満足感は得られた作品である。

 先に難点を上げてしまうなら、おそらくそれはビーチバレーという題材そのものにあったのだろうと思う。ぶっちゃけ、この競技でバリエーションを出して見せ場を増やすのはすこぶる大変なのである。サーブ・レシーブ・トスにアタック。これだけのルーティンでひたすら試合を描こうとしても、どれだけ動画部分で頑張ったとしても、いつかは限界が来てしまう。ことに今作は「試合の描写」に力を入れており、ラスト3話が丸々決勝戦に費やされていたり、試合のウェイトが非常に大きく、そこで引っ張ろうという意図が見える作品である。そして、実際に作画部分では文句のつけようがなく、カメラワークにしろモーション作画にしろ、平均以上のクオリティを提供してくれていたのは間違いない。しかし、それでも飽きるものは飽きるのだ。こればかりは、競技の性質上如何ともし難いところであった。

 また、これは完全に「お前のせいだろ」と言われたらそれまでなのだが、こうした王道展開のスポ根の中で、ビーチバレーが見せる「エロさ」をどう消化して良いのか分からなくなってしまった。当然「萌え」方向での見せ場も本作の狙うところであり、執拗なお尻描写やたっぷりした乳揺れなど、夏クールにぴったりの素材を提供してくれているのは大変ありがたいものである。放送開始の印象でも「あ〜、これは大変エロぅございますわ〜」と思っていたのは間違いない。ただ、ストーリーが進んで手に汗握るスポ根要素が高まるにつれ、「この子たちはこんなに真剣になっているのに、乳や尻に喜んでていいんだろうか……」という気分になってくる。どっちの意味で興奮するのが正しいのか分からなくなってくる。どちらも楽しめっていうのは男としては難しい部分がありましてですね……。これもまた「試合を真剣に描けば描くほどエロさも増す」というビーチバレーという競技そのものが抱えていた問題点だったのかもしれません。いや、お前の脳の問題だと言われればそれまでなんですが。

 とは言え、ここまであげてきた問題点はあくまで「欲を言えば」という部分であり、繰り返しになるが本作の品質は非常に良い。動画部分もそうだし、まっとうな「バディもの」としての筋立ても分かりやすく、程よい百合設定のようにして友情・努力・勝利を堪能できる。昨今、本筋のスポ根ものでもここまで丁寧に試合経過を刻む作品は減ってきている気がしているので、愚直に試合を展開していく作劇は価値のあるものだ。まぁ、どうしてもその分他の筋立てがあっさりしてしまうわけだが、どこか一点に特化した方が見やすい作品になるのは事実だろう。その部分での舵取りは間違っていたとは思わない。そしてやっぱり、純粋にエロい要素はそれだけで受容できればありがたいのである。

 CMによれば原作は全国大会編進行中とのこと、2期があるとしたらいつ頃になるのか。そもそも製作されるのかは分からないが、これだけシンプルなお話なので時間が経っても中身を忘れるという心配もなかろう。のんびり待たせてもらおうと思う。

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