たほいや譜（19／3／23）①

　これが春休み最後のイベントでしょうかね。遠方から突然ボドゲ熱をたぎらせた患者が来訪し、それに合わせて辞書メンツも揃った（１名体調不良により棄権）。ただ、今回はもう１つの特別企画として「耐久麻雀大会」が翌日に予定されていたため、２日に渡り辞書を開くことができなくなり、２まわしで終了。まぁ、健全な範疇ではなかろうか。プレイしている様子だけ見たら健全さのかけらもないけど。

　ちなみに今回は最初にまとめてお題が提示され、その後まとめて解答を処理する「早回し版」のルールで行われている。まぁ、それでも結局２時間かかってるのであんまり時短にはなってないかもしれないが。やっぱり書記の際の読み上げとかがないと物寂しい部分はある。

 

 

Round１・「しゃーくすきん」

１、（主に鮫皮を用いた事から）西洋靭。

２、他人からの借財を表す証文などを、不当な武力や暴力を用いて台無しにする行為。踏み倒し強盗。

３、ホログラム・カードに用いる凹凸をつけた薄板。

４、１９世紀に西洋中心で活動していた海賊。

５、モヒカンに同じ。

６、濃淡の糸を交互に配して、織目を鮫の皮に似せた綾織物。

７、露頭の形状の一種。露出した基盤岩の連なりが鮫の肌に似る。

　以前「じょーくらっしゃー」を出題したのと同じヤツの出題。流行りなんでしょうか。これはもう、シャークとスキンに分けるしかないんだけども。　②早回し版ということもありスルーされてしまったので、わざわざｾﾂﾒｲｼﾁｬｯﾀ。「しゃっ・きん」を取り出すと、間に「ＡＸＥ」が入ってるんですよ。借金を斧で叩き割る行為なんです。　③概念としてはわかるけど名前なんて知らない「まっその」パターン。辞書に「ホログラムカード」って載ってるだけでなんかテンションあがる。　⑤確かに形状だけ見れば「ジョーズ」の背びれみたいなイメージはあるのか。　⑥言葉で説明されても全然ピンと来ないな。一応こちら参照。

 

 

Round２・「てと」

１、首謀者なしに行われる蜂起。鎮圧が非常に難しいとされる。

２、諸手と両足と。四肢。

３、ベトナムの旧正月。中国に春節に当たる。

４、→チトー。

５、→徒手空拳。

６、ＴＥＴ火薬の通称。

７、（ギリシア語で）四角形。

　２文字出題は難しいんだって。　①詳細不明。説明を聞いても要領を得ず不明。　③調べたらなんか非人道的な事件がヒットした。　④⑤矢印先輩は自宅療養中です。　⑥聞いたことない火薬。「トリ……エネルギッシュ、トルエンとかですかね」「なにそれ強そう」　⑦「テトラ」からだろうからあるいみそのまんま。

 

 

Round３・「とてしゃん」

１、山口県萩市周辺で行われている行事。黒と白の着物を着た鬼があばれまわる。

２、（唐津地方で）最後の人。びり。

３、（古い学生語。「とてもシャン」の約）非常な美人であること。また、その女性。

４、滝行で体を清めること。

５、ドアノブにシャンプーを塗りたくる悪戯。

６、鍛冶屋の俗称。

７、「…ということだ。」落語の締めに用いられる文言。

　聞いたことがありそうで無い単語だった模様。　③「じんげる」などの学生語シリーズ。ちなみにシャンがドイツ語の「美しい」の意らしく、「うんしゃん」なんて言葉もあるらしいので、皆さん有効活用していきましょう。　④「徒手シャン」という記述があるので、多分「シャンプー」からの発想なんだろうが……。「滝行って身を清める目的ではないのでは？」　⑤「取手シャン」。地味に迷惑。　⑦割と人気だった解答。確かに言ってそう。

 

 

Round４・「ひょうひゃく」

１、鳥山石燕が創作した妖怪。人に百日間取り憑くがその間特に何もしない。

２、義太夫節。お俵とお白という名の二人の遊女の愛憎の一節。

３、（俵を百俵担げるほどの）怪力。

４、冗談。滑稽。おどけ。

５、（身内百人の票しか得られないことから）泡沫候補をあざけっていう語。

６、呂布の書き残した兵法書。詳細不明。

７、豹のような跳躍。

　①「憑百」。字はわかるけど意味がないという。　②この場合の「愛」が二人の間に交わされているのかどうかはわかりません。　④漢字だと「表白」らしい。まぁ、だいたい我々のたほいや中の発言は全部ひょうひゃく。　⑥あいつ、本とか書くんだ……全部のページに「陳宮が頑張る」って書いてありそう。　⑦すっごーい。

 

 

Round５・「じしんるい」

１、地震の害から財産を守る目的で設けられた壁。寺社においては南西に位置する塀。

２、祖父、祖母、孫、きょうだいなどを指す語。

３、同じ釜の飯を食して、肛門の感染症にかかった人々。マラリアフレンズ．

４、①地質分類の一。　②地震。　③火山震動、潮汐震動。

５、ハツカネズミ。

６、地類に同じ。

７、（野球用語）テイクワンベースの和称。

　①「地震塁」。「じしんかみなりのま」との関連は不明。　②自分の親類。親と子が含まれてないのは一親等を除外しているからだろうか。　③ここに来て研ぎ上がった伝家の宝刀。一文目だけ読んで「痔・親類かよ！」ってなるのに、二文目で「マラリアって！」というどんでん返しが行われる。単に支離滅裂ともいう（シリだけに！）。「マナリアフレンズ」はたいそう画が綺麗なアニメです。　④問題作。なんと解答欄に語義の１〜３を全て掲載しているという。我々のたほいやの不文律として、基本的に多義の語は第１義のみを書くことになっているので、こうした表記は出題時にＮＧである。ただ、今回出題者がほとんどプレイに参加しない事実上の初心者であったため、事前に確認できずに「もしかしたらこんな書き方しちゃった？」と疑ってしまうのである。小賢しい話だ。　⑥そして「地類」も多義であり、１つ目と２つ目の意味が全然違うっていう……。　⑦「次進塁」。正岡子規が命名。

 

 

Round６・「ふまのたいてん」

１、平安時代の貴族。複数の資料に確認されるが、本名も親類関係も一切不明のため、架空の人物の疑いがある。

２、露天風呂に同じ。

３、すりへってしまわず、永久に伝えられる憲法。大日本帝国憲法の美称とした。

４、権力者がおじけづく様子。

５、古代ギリシア人が空を見上げて過ごす際に用いた防寒具。

６、（マノは々の字）天を戴かざることなし。覇を唱える意。

７、偽聖書の一節。処女降臨したイエスが、本当の母を求めてうつろな目をしてさまよう。

　しばらく京都名物「〜〜の炊いたん」の話題に。やっぱり個人的にはカボチャのタイタンが一番強そうだと思う。　②「不間の戴天」。随分大仰な言い方だ。　③そういえば出題者以外に法学関係の人間がいない今回が最大のチャンスだったん。それにしてもすり減るの早かったな。一応固有名ではないため、現在の日本国憲法も「不磨の大典」ではあるらしい。　⑤「戴天は戴天だよなぁ……」とか思って悩んでたが、解答用紙には「天体のマフ」というナメくさった記述があった。　⑥「不々戴天」。　⑦安定の文体。そして解答用紙にはそっと書き添えられた「whoママの大典」の文字。「やーい！　お前のかーちゃんショージョ！」

 

 

Round７・「ほつまくに」

１、四国の古称の一。ほつまとは古麦の称といわれる。

２、イギリスの隠語。

３、漁業が盛んな地方のこと。

４、すぐれていて、整い具わっている国。日本国の美称。

５、江戸時代に九州で呼ばれていた、中国の蔑称。

６、金言で信者を幸福に導く賢女。

７、淡路島の古称。碇泊に適した地形が多いことによるか。

　②いつも通り「隠語」を「陰語」と書いて訂正される一幕あり。ちなみに意味は「ポーツマス国」らしい。　③⑦なんか微妙にニュアンスが被ってる気がするのはなぜなんでしょうね。マブダチだからですかね。　④先の出題に合わせての美称被せという、ストック持ち特有の小賢しいムーブ。それにしても日本語が不自由である。　⑥「fortune make 尼」の記述あり。「信者って誰の信者なんだよ」。　

 

 

　翌日の麻雀大会の参加者が多かったため、７人ラウンド１回しで解散ムードだったが……後半へ続く。