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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 巴さんが頑張りすぎてて涙が止まらない第23話。いや、カメラテストだってゆーてるやん……そのVは誰が見てくれると思ってるんでしょうか。頑張れ、三十路間近、超頑張れ。

 女将は黙して語らず、着実に終了へと歩を進める喜翠荘。誰一人としてはっきりした閉館の理由が分からず、それなのに誰も問わず。おかげで、結局女将が何を考えてこんな行動に出たのかは確証が得られないまま、「やっぱり資金繰りが」ってことで事態はどんどん進行している。既に片付けなどの準備が始まり、行く当ての無い緒花の居所を工面するところまで時間は流れている。何とも急な話ではないか。その間、みんな何か言いたそうなのに、誰も口に出せないでいるのは、何だかやるせない状況である。菜子は落ち込み、緒花は首をかしげ、民子は道を誤らず。緒花たちが電車の中で開けた弁当の中に、民子の意志はぎっしりと詰まっていた。

 唯一、女将の思惑にある程度目星が付けられそうなのは、実の娘である皐月であろう。彼女には彼女の思惑があり、東京で着実に暗躍を続けている。その結果が、貴子とのネットワークによる例の映画監督包囲網である。おそらくあのおっさんはどこまで行っても犯罪ぎりぎりの企画詐欺を抜け出すことは出来ないのだろう。罪の意識の許すラインをコソコソと渡り歩きながらも、マスコミなどの業界関係者とのコネクションは切ることが出来ず、皐月の見えるところに足跡を残してしまう結果となった。普段ならば「喜翠荘の連中は自分でなんとかしろ」とでも言いそうな皐月だったが、今回は事態が事態だからか、貴子を通じて、情報を漏らしてきた。

 第1のボス戦、映画監督との大立ち回りの舞台は、既に東京では2番目のシンボルとなった過去の意匠、東京タワーである。東京タワー&ラストバトルっていうと「CCさくら」を思い出すけど特に関係無い。高所&人目につく場所、そして緒花や貴子が思い描く「遠くの都会」、東京のシンボルとなったのがこの建物なのだろう。この作品はやたらと電車での移動シーンが描かれることが多いのだが、これは全て、東京と湯乃鷺の距離を示すためのツールであると考えられる。「湯乃鷺と東京は遠い」ことと「緒花と孝一」「緒花と皐月」「皐月とスイ」といった、様々なキャラクターたちの心の距離がシンプルに浮き上がるように出来ているのである。

 そんな「東京」の中心で貴子が見事な背負い投げを決めている一方で、東京タワーを臨むビルの一室、皐月は孝一と一緒にいた。「男子高校生と、その子にふられた女子の母親」という何とも奇妙な組み合わせだが、2人とも「緒花の最大の理解者である」という共通項があり、間に緒花の記憶と記録を挟むことで、とんとん拍子で会話が進むのが面白い。孝一は「緒花をふったわけではない」と皐月に説明し、それを受けた皐月は愛娘の記録ビデオを孝一に提供する。うぶな男子高校生は、密かに思いを繋いでいた人物の姿を久し振りにモニタの中に見て、コーヒーを使って記憶を新たにする儀式を行った。「緒花は過去ではない。自分で洗い流すことが出来る記憶ならば、それは未来に繋がる」。皐月は、そんな孝一の様子に、娘の未来も透かして見るのである。

 「東京」を舞台にした、全く別の次元、全く別の世界の2つの問題が、奇妙なリンクを伴いながら、少しずつ夕暮れの空に収束し、最後の歩道橋で二人は出会う。さぁ、改めて「おとしまえ」をつける時だ。「決意の片思い」を胸に抱いた緒花は、孝一が残した「じゃあな。」に、改めてどんな言葉を届けることになるのだろうか。

 実に微妙な感情の機微が、ど真ん中から少しずらしたような、曰く言い難い風景に落とし込まれていく巧妙な構成、今回は全体的に魅せられるシーンが多かったです。西村監督は、こういうモヤモヤしたもんを作らせたら天下一品ですね。あ、でも、緒花のビデオメッセージは、どう見てもエロ親父がインタビューしてるAVにしか見えませんでしたけどね!

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 なんかキャラ原画おかしくなかったか? 第22話。なーんかみんなして普段よりも丸くて、緒花なんか髪の毛がのぺっとしてる気がした。まぁ、1話の中で統一感があればそれはそれでいいんだけどさ。周りがみんな大人しめの丸い造形になってたから、晴れ姿の貴子さんの化粧がやたら浮いてた気がするのです。

 さて、本作ではすっかり名物となった、「1話前で巻き起こった大問題が翌週にはあっさり解決している」という不可解な現象が今回も発生。あれだけ勝手にこじれたと思った緒花と民子の間の理不尽な亀裂。どうやったら修復出来るのかと固唾をのんで見守っていたが、なんだか不慮の事故からとんとん拍子で女子高生つかみ合いバトルになり、さらっと流れてしまった。民子が徹の前でうっかり大爆発したことで2人の間の問題も(一応は)解決したみたいだし、結婚式と引っかけて男女の問題は万事解決。今回唯一感情が突き抜けたのは熱烈ベーゼの次郎丸くらいなもんである。

 緒花たちの問題が解決したのは、突如学校でかかってきた皐月からの電話がきっかけ。奔放だったと思っていた母親が多彩な男性遍歴を経てたどり着いたたった1人の相手への「叶わぬ片思い」の話を聞き、緒花も自分の恋愛観がどこか歪んでいたことをようやく悟ることが出来た。母を反面教師にしたおかげで緒花は男女の間に必要以上の潔癖さ、つまり「両者の同意」を常に求め続け、その結果、些細なすれ違いから孝一と別れる決心をした。しかし、母の言葉は「そんな必要はなくて、とにかく片思いから始めればいい」と諭した。これにより、緒花は民子の勝手な思い込みを打ち破る信念を獲得し、それが波及して、民子のうじうじも吹き飛ばすことが出来たのだ。「母は強し」とはよく言ったものである。正直、本人の前で告白同然の台詞を吐いてしまった民子が徹と今後どんな距離感でやっていくのかは気がかりであるが、どちらも不器用なくらいにまっすぐなことしか考えられない質なので、案外裏表無しでぶつかった後の方が良い結果が出そうである。

 そして、1つの恋愛模様がまとまったことも祝福しつつ、つつがなく進む縁たちの結婚式。喜翠荘メンバーの尽力もあって、式は素晴らしい想い出を残すことが出来た。貴子は祝福を受け、縁は決意を新たにし、豆じいは頬を赤らめる。うむ、巴さんの必死さが本当に痛々しいくらいだが……頑張れ。まだ20代なんだからチャンスはあるさ! よっ、いい女!

 だが、それだけで終わらせてくれないのが「昼ドラ」である。全てを祝福し、万事が収まるべきところに収まったかのように見えた喜翠荘。しかし、残念ながら女将はそんな簡単なハッピーエンドには満足しなかった。豆じいの進言を受けての発案なのか、それとも以前から既にそのつもりだったのか。自分たちが細腕1本で切り盛りしてきた喜翠荘は、ここで歴史に幕を閉じさせてしまおう、という決意を表したのである。貴子に対して「旅館は継がすつもりがない」と宣言した前回同様、この告知は従業員一同には寝耳に水だ。確かに経営が順風満帆とは言い難いかもしれないが、それなりに上手く回り、未来に希望を持った喜翠荘。その歴史を、女将は受け継がせずに自らの手の中で打ち切ろうという。そこに一体どんな深謀遠慮があるのか。現時点ではスイのみぞ知る。

 さぁ、これが最後の盛り上がりか。次回予告を見る限りでは、とりあえず緒花は孝ちゃん関係を片付ける必要があり、それが終わったらいよいよ女将との決戦、という流れになるのだろうか。案外豆じいが重要なところで鍵を握っていたのが驚きだったが……さて、どのように転がるものか。

 今回はささやかながらも晴れやかな披露宴の様子からエンディングに入る演出が何とも印象的な回。「なーんか貴子の友達、変な声してんな」と思ったら、なんとオープニングを歌っているnano.RIPEのボーカルだったというよく分からないサプライズがあり、祝福の歌がそのままエンディングに繋がった。そのまま晴れやかに次回を迎えられるかと思ったところにCパートの爆弾発言だったから、驚きも一際である。ほんと、分かりやすいところに転換点を用意してくれるので、この作品は親切であることよ。

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 どうかと思うぜエニシング、第21話。ドラマの骨子としてはエニンシング貴子問題の方がメインのはずなんだけど、サブタイトルはこっちなんだよね。流石に「でかい・うざい・キモい」とか3連打で言われるとヘコむよなぁ。

 どうやらあの映画騒動でなんやかんやあってくっつくことになってしまったらしい貴子と縁。男たるものここぞと言うときには頑張ってみるものである。それでついてきてくれるチョロい慈悲深い女性もいるのだから。しかし、当然のことながら結婚の最大の障壁となるのは姑である女将だ。普通の結婚談義だとどちらかというと嫁に来る方の両親を説得するのに時間がかかったりするもんだが、それはまた、別の話。

 なにかと反応の悪い女将に戦々恐々とする縁たちだったが、「式をやれ」というのは、おそらく女将が口にした体面上の問題もありつつ、やはり自分たち夫婦が大事なところで式を挙げられなかったという後悔もあるのだろう。息子夫婦には、どんな形でもいいからきちんとけじめを付けてほしいと考えるのが、母親としての思いであるはずだ。しかし、それもまた縁たち若い者にはプレッシャーになってしまうもので。式場は自前、スタッフも自前で賄うとしても、それを彩る衣装や指輪はどうしようもない。縁は与えられた数少ないカードの中から、なんとか貴子の顔を立てるための最善手を見付けようと必死である。

 そして、そんな意地悪な無理難題みたいなものを押しつけられた貴子は、縁とはまた別の感情を抱いてしまい、親に反対されているなら結婚は諦めよう、という結論に。望んだわけではない結婚辞退を申し出に行くが、それも却下。女将は別に意地悪がしたかったわけではなく、今回のことを1つの契機として、きちんと若い夫婦には「完成形」を目指してほしいという願いがあったのだ。そして、その上で「跡を継がせる気はない」という爆弾発言も残す。その本意は未だくみ取れないが、おそらく、ここで安易に「旅館を任せる」という約束をしてしまうことは、2人のためにならないと考えているのではなかろうか。結婚した程度で将来の保証を与えてしまっては、単なる甘やかし。ゆくゆくは縁に任せる腹づもりだろうが、まだまだ「若女将」たちには試練を残してくれているのだろう。

 甘々な女将と死んだ旦那の回想シーンなど、男女の仲を色々と考えさせてくれるお話だったが、そんな中、面倒極まりない状態になっているのが、徹を巡っての緒花と民子の謎の三角関係である。前回の学園祭イベントまでで民子と緒花の友情パワーは過去最大値まで積み上がっていたはずなのだが、空気を読む能力を持っていない徹の働きにより、なんと決別の象徴たる「死ね」が復活してしまった。そして、こうなってしまった現状が、なんだかめんどくせぇのがやっかいなところである。

 民子は徹が好き。これは自明だし、前回はなけなしの勇気を振り絞ってようやく少しばかりの行動にも出た。しかし、あまりに奥手であるために、徹は一切そのことに気づいていない。徹は、本人は余り意識していない緒花への憧れが少なからずある。なにかとトラブルを巻き起こし、常にアクティブに動き回る「珍獣」緒花は、克己心に富んだ徹には興味深い対象にうつるのだろう。風邪引き・東京イベントなどでは、さりげない徹の好意を示すシーンもちょいちょい登場した。ただ、当然のことながら緒花はそんな気持ちがあるなんて欠片も考えちゃいない。「徹には民子」というセオリーが早々に出来上がっていたおかげで、徹は攻略対象候補にすら入っていないだろう。あくまで、緒花には孝一である。

 しかし、今回あまりの徹の鈍感さとタイミングのまずさのせいで、民子が多少理不尽なキレ方をしてしまった。緒花に一切の責任がないにも関わらず彼女を罵倒し、あげく「徹と付き合え」などという、誰1人として得をしない命令を口に出してしまったのだ。これにより、緒花には「民子が自分と徹の関係性を気にしている」という面倒な情報が伝わり、あげく緒花が徹を意識するきっかけまで与えてしまっている。もう、やぶ蛇どころの騒ぎじゃない。前回の学園祭騒動では結局「正しさ」を貫き通した頑固な民子だが、ことが色恋に及ぶと、何一つ正着打をうてなくなるのは悩ましいもんである。

 結婚を巡る家庭内トラブルに、鈍感男を巡ってのこじれて鬱々とする三角関係。うーむ、本当に一切の容赦がない昼ドラ展開である。ブレない作品だなあ。

 あ、でも巴さんはブレまくりだぞ。「恋愛」「結婚」という話にかこつけて、ついにその捕食対象をワンランク移動させてしまった。っていうか、蓮さんって独り身だったのか。蓮さん、逃げて! ……でも、巴さんに捕まっちゃうならそれはそれで良い気もするなぁ。

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 良い話だと思っていたのに、次回予告で出てきた次のサブタイトルで全部吹き飛んだ第20話。「蘇る、死ね」。……何それ! 蘇るノ? 死ぬノ? どっちナの?! 実態……

 簡潔にまとめると、「女子高生がよってたかってきゃっきゃうふふしながら料理するだけのお話」。さらにまとめると、結名姫の言葉をお借りして「青春やね〜」というだけのお話。うむ、簡単だ。前回あれだけきな臭い状態になっていたというのに、今回それが一切火種として機能していなかった。菜子の方については勝手に菜子がお目々ぐるぐるさせてただけなので幸せな結末を迎えても何の不思議もないが、あれだけ険悪なムードで決裂した連中があっという間に仲直りして食事を共にするのは、外野から見てたら「どないやねん」というお話。民子に怒鳴られてたお前、「てっきりオムライスが嫌いなのかと思ってた」って、どんな判断だ。ちゃんと話を聞け。アホってレベルじゃねぇぞ。

 というわけで、特に今回は大きく動いた事柄もなく。菜子に良さげな友達が1人出来たこと、民子がずっと自分を貫き通して、結局それが曲がらずに万事解決しちゃったから民子が正義みたいに認識されちゃったこと、そしてそれを女将たち大人軍団が暖かく見守っていること。まぁ、それくらいが分かれば良いのではないでしょうか。ハプニングばかりが人生じゃございませんからな。あ、でも緒花の翌日の体重が少し心配にはなったけど……オムライスを大量に押しつけられた時の緒花の顔がやたら可愛かったのが印象的です。民子流のオムライスの作り方は初めて見たなぁ。

 もう、来週の話をしようよ。どうなるんだ、ホビロン封印か? ……そういや、結局豆じいの息子って、なに?

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  あれ? 豆じいの息子さんは? 第19話。なんだよ、あれだけの衝撃(主に巴さんの)を伴って明らかになった事実なのに、その後のネタはないのか。見たかったのになぁ、若い豆じい。ひょっとしたら息子さんは班長大槻みたいなガタイのいいおっさんだったりしてな(声の遺伝的に)。

 先日修学旅行に行ったばかりだと思っていたのに、緒花たちの学校はあっという間に文化祭シーズンを迎えた。以前から「よく分からんけど今時の若者にしちゃテンションの高い奴らだな……」と思っていたクラスメイトたちは、案の定イベント間近で大はしゃぎである。そして、この手の作品で女子高生が開く模擬店といえば、メイド喫茶と相場が決まっているのだ(次点でお化け屋敷)。一応、このクラスには学年のプリンセスこと結名がいるために「姫カフェ」という名前にはなっているが、姫カフェってのは姫が給仕してくれるカフェのことであって、厨房で姫が調理するカフェではない気がする。民子は今のポジションで不満がないみたいだからいいんだけどさ……ほんと、料理が絡むと真面目を通り越してちょっとおかしいレベルの娘よね。

 しかし、「チーム喜翠荘」がイベントに参加して、もめ事が起こらないはずがなかった。本番間近に控えた教室で、猛る民子、キョドる菜子。……あれ? 珍しく我らが緒花ちゃんはトラブルの中心にいませんね。もう、気持ちの悪い夢を見るだけで充分にお仕事を果たしたということなんでしょうか。孝ちゃんは本当にネタ要員以外の何ものでもなくなってしまったなぁ。徹が中途半端にイケメン風のヘタレだから、孝一が出てきてもキャラがどっか被ってる気すらするし。もう、いっそ本当に転校してきて一緒に姫カフェやったらいいのに。

 さておき、とにかく今回のトラブルの中心は緒花じゃない。そして意外にも、結名でもない。菜子と民子が、それぞれ別の教室の別なテンションで、それぞれに問題を抱えているのだ。と言っても、菜子の方は大した問題じゃないけど。前回の一件で多少は物事に自信が持てるようになった(気がする)菜子は、文化祭の委員を任されている。そして、緒花のクラスとは対照的に、菜子のクラスは文化祭とか面倒だから極力楽に済ませたい現代っ子気質。結局、クラスの俊才を利用して半分サボりとすら思えるなおざりな展示会でお茶を濁すことになっており、菜子はそんな俊才と一緒に展示の準備だ。そして、才能がある人間ってのは、どこか変わってる人間が多いのも事実でして。うーん、確かにそれはオムライスじゃなくて……でも道路でもなくて……頑張れ菜子! 喜翠荘にいる人間なら、卓越して人智を越えちゃった言語センスが備わっているはずなんだ! グルグルお目々が実に可愛らしいぞ!

 そして、より深刻なのが民子の献立計画の方。実は修学旅行の時の告白タイムが伏線……というか問題として尾を引いていて、あのときに民子がフッた男に懸想している女子が、厨房チームに紛れ込んでいた模様。そして、正直ついていけないオムライス騒動である。まぁ、誰が見ても民子の方に分があるよなぁ。オムライスさんの方の言い分はよく分からんしなぁ。自分が惚れた男をふっといたくせに、その上メニューから得意料理を削るとは何事だ、って、どんないちゃもんだよ。どう考えてもレンジとホットプレートじゃオムライスはきつかろうて(いや、サバはいいのか、って意見もあるが)。普段は堅物の民子がトラブルの原因になってることも多いけど、今回ばかりは民子に非はない。まぁ、ちょっと突っ走り過ぎの感はあるけど、クラスの人間だって民子に任せている時点である程度は覚悟していたことだろう。実際、あの子が教室を飛び出した後も、困り顔で民子の周りを取り巻いていた連中もいるわけで、全部が全部民子の敵、って状態でもなさそう。うーむ、女子高生って面倒くせぇな。

 ま、なんやかんや言ってこれまで巻き起こってきた数々のトラブルと比べたら些細な事件である。今後、格段に鬱陶しくなった縁を巴さんがどのように扱うのか、という問題と同じくらいの比重で見守っていくことにしよう。そして、豆じいの息子の正体とは? 次週に続く!(?)

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 きなこもちときもなこちは似てるけど、キャラクターと中の人も何だか似てる気がする第18話。いや、身長的に。なこちと並んだ時の緒花の小ささが際立って見えるのですよ。どこぞのネタ画像で、伊藤かな恵・大亀あすか・悠木碧・竹達彩奈で豊崎を取り囲む、っていうのがあったんだけど、あいなまさんのスタイルの良さは際立ってますよね。

 というわけで、今回はあいなま回、もとい、なこち回。今期も絶好調で「魔乳秘剣帖」「ゆるゆり」と豊崎キャラは花盛りですが、そんな中でそこそこ控えめなキャラだったのが、この押水菜子であった。緒花が猪突猛進、民子も一心不乱、結名が唯我独尊で各々好き勝手やっている中で、どうしても菜子だけは強く押し出して来ないイメージがあった。しかし、なぜそのような配置になっていたのかが、今回ようやく明らかになったわけだ。つまり、菜子が前面に出ると、とてつもなく痛い子だからである。今回だって、「なかなか引っ込み思案が直らないなぁ」と思い悩み、給料アップや友達とのショッピングをきっかけに自己啓発を試みる、というだけのシンプルな筋立てであるはずなのに、何故かそのモチーフに人魚姫を絡めて自分ワールドに突入したり、思いあまってお大尽プレイに突入したりと、どうにも振り切れ方がおかしい子。なるほど、こんなんだから変人緒花や民子ともうまくやっていけるのであろう。

 なこちファンにはたまらない回だったとは思うのだが、前回までの重々しい雰囲気はどこ吹く風の完全ギャグ回だったために、ところどころにちりばめられたネタの数々を回収するだけでも忙しい。特に菜子の人魚イメージ映像の時の気持ち悪さは突出しており、蓮さんフィッシュの違和感はとてつもないものである。本作は映像のレベルが非常に高くて、どの画面にもこだわりが溢れているのであるが、そんなこだわりが全力で異物を描いてしまったら、そりゃぁ気持ち悪くなるのは道理である(でも、何故か豆じいの方は案外フィットしていたりもする)。

 その他、珍しく女子高生4人ががっつり絡んだ回でもあるので、4者4様の個性も良く出ている。喜翠荘トリオが浮世離れしすぎているせいで、普段は天然お嬢キャラで通しているはずの結名が突っ込み役に回らざるを得ない様子など、見ているだけでも可哀想になってくる。菜子のいう通りに、菜子自身も緒花も民子も「友達が多くない」タイプなのは間違い無かろうが、こんな連中と付き合ってるってことは、多分結名もそこまで親友が多いタイプじゃねーな。そして、菜子を更衣室に押し込んだ時の「ハウス!」の意味が分からん。石川県民は(ナンパ野郎共も含めて)県民全員がおかしな言語センスを有しているんだろうか。

 結局、オチとしては「あんたは自分らしくしてればいいじゃない」というすごくフツーの結論でめでたくキモナコチが誕生しただけなのであるが、今後の喜翠荘の未来を思うと、あんまりハッピーエンドに見えないのが気になるところである。菜子が自信を得て好きに仕事に邁進すると、なんだか失敗する様子しか想像出来ないんだけど。菜子たちはもうそろそろ進路とか考えなきゃいけない歳だと思うんだけど、一体どういう未来予想図を描いているんだろうね。

 そうそう、気になるといえば、何とも不思議な押水家の実態ですかね。家族構成は両親、菜子、小学校低学年くらいの弟、更に小さくて幼稚園児くらいの妹、そして赤ん坊の子供4人で6人家族。菜子だけやたら歳が離れているけど、ご両親は見た感じ案外若くて、せいぜい40前後ってところだろうか。父母ともに教育者らしく、菜子に家事を任せきりで2人してアツい教育論を戦わせている。わざわざ仕事の議論を持ち帰ってるってことは職場は違うと思うけど、菜子が「そういう話は学校で」って言ってることから考えて、教育委員会とかじゃなくてどちらも現場勤務か。

 以上の実情から推察するに、当然職場結婚で一緒になった夫婦で、第一子の菜子については、デキ婚とか、不測の事態による結婚。その後生活が安定するまでは菜子の子育てと蓄財に励み、歳を重ねて余裕が出てきたところで改めて家族計画、子だくさん、という流れではなかろうか。つまり、しばらく一人っ子を経験している菜子は幼少期の間に引っ込み思案な性格が形成されてしまったわけだが、両親の教育の賜物か、弟たちの面倒を見る姉気質はきっちり養われた。両親も、菜子がよく出来た娘だから安心して仕事に邁進しているのであろう。唯一の謎は、「お母さんの乳は別に大きくない」ことである。なこちの胸は隔世遺伝か……ちなみにお母さんの中の人はみっここと新井里美。母子揃って「ジャッジメントですの!」。職場にいったらサテンサン!

 さらに余談だが、押水弟の中の人は水原薫、そして妹の中の人は、今回初めてスタッフロールで目に止まった「慶長佑香」という人。これまでもちょろちょろ本作では登場していたようだが、物々しい名前を今回初めて認識しました。「どんな人なんだろう……」と思って所属事務所である俳協の公式プロフィールを見ると、「所持資格」の欄に「危険物取扱責任者乙・ヨガインストラクター」。……なにもんやねん。

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  真夏の昼の夢、第17話。シナリオ的には予定調和の展開と言ったところですが、昼ドラとして有名な本作の割には、意外にも丸く収まる良いお話になりました。今回の「縁編」とでもいうべき2本は、男の子目線だとかなり印象深い、いいエピソードになったと思っとります。

 映画騒動はやはり詐欺。あれだけの準備とはったりをかました詐欺行為ってのも実に手が込んでいて「元が取れるんかいな」と思ったが、やはり映画撮影云々とかになると相当な額が動くんでしょうな。監督以外のスタッフもどうやらほとんどが担ぎ上げられた善意の第三者だったらしいので、痛い目を見たのは喜翠荘のみ、といったところだろうか。遠隔地で聞きかじった程度の皐月でも手に入れられる情報を貴子がチェックしなかったのは片手落ちとしかいいようがないが、こういう「花形職業」みたいな業界って、一般人は分からないコトだらけだからねぇ。意外に嘘みたいな詐欺の手口でも騙されてしまうもんなんですよ。

 しかし、そんな手痛い被害にも、終わった後の喜翠荘は案外元気。それもこれも、縁が1人で全てを抱え、従業員や来客たちにことの大きさを伝播させなかったことによる。もちろんすちゃらか3人娘たちは撮影の中止を残念に思ってはいるみたいだが、その裏で動いたであろう巨額の資金については特に知らされていないのだろう。「自分で全てをやる」と宣言した縁なりの、一応のけじめの付け方だったのだろう(知らされなかった次郎丸は不憫だが……)。

 さて、今回は誰がどう見ても縁(と貴子)が主人公の物語になっていた。そして、前回に続き、そこに現れるのは家業を巡って展開される1つの「家族劇」である。2話ともあの西村純二の手による脚本・コンテだったこともあり、一貫したコンセプトで構築されたプロットが、様々な内面性を巧みに描き出していて実に見事である。読み解くことは難しくなかろうが、改めて「家族」のあり方について、どのように描出されたのかを確認していこう。

 主人公となった縁は、女性に手を上げようとしたら逆に反撃されるという、本当にどこまで言ってもヘタレ要素が無くならない駄目な奴。しかし、今回のことで「喜翠荘のために何かをやろうという意志」は本物であることが確認されたし、その熱意を認められ、女将からはきちんとフォローが得られた。前回「全権を任せる」と縁に判断を委ねた女将は、今回の一件をもって、息子を正式な喜翠荘の後継者として認定する儀式としたのである。結果的にはその結果は思わしくないものになってしまったが、そのことはあまり重要ではない。あくまで、「喜翠荘のために力を尽くせるか」というのが重要なのである。

 経営者としての先人たる女将、その女将の軛から逃れるために飛び出し、新たな道を追い求めた皐月、そしてそんな女性2人の後を必死に追いかける縁、その傍らの貴子。この4人の関係性は、今回もプールのモチーフで描かれている。前回の回想では、「浮き輪がなければプールにも入れない縁」が、「プールサイドで見下ろす女将」と「プールから跳ね上がる皐月」を見上げるという構図が印象的だったが、今回の回想においては、ついに皐月はプールから上がり、一人「外の世界」へと歩き出している。代わりに、現在の時間において縁がプールの中に引きずり込んだ人物こそが、貴子だったのである。

 縁は、未だにあの日のプールから自力で上がることすら出来ず、一方的に落ちるばかり。それは、貴子の手を借りても結局変わらず、憧れたあの日の皐月の背中を追いかけることは叶わない。しかし、既にプールに「足がつく」ようになった縁は浮き輪を使わずにプールに立つことが出来るようになったし、そこから必死に引き揚げようとしてくれる貴子という女性もいる。そして、現時点においては、未熟な縁も、向こう見ずの貴子も、2人でプールの中をもがき続けるしかない。あの夏の日、プールサイドの皐月ははるか高みを滑空する戦闘機を見つめ、まだ見ぬ世界に狙いを定めた。今回の貴子と縁も、1対に並んだ2機の戦闘機に、2人の未来を思うのである。四十万の家の人間しか入り込まなかったプールの中に初めて飛び込んだ貴子は、今後も縁と共に、この家における新たな女性像を刻んでいくことになるのではなかろうか。

 今回初めて「今は母さんでいいよ」と「母親であること」を許容した女将、そして、外界からの視線を常に送り続けながら、喜翠荘の経営とは完全に決別し、姉としてのバックアップを約束した皐月。面倒ながらも力強い女性達に支えられ、喜翠荘はまたやり直せるに違いない。あとは、本当の主人公である最後の「四十万の女」、緒花が何をしたいかである。ま、今回は完全に観客でしかなかったけどねー。

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  夏ですな……第16話。この作品は画面のクオリティが半端じゃなく高いので、うだるような日本の夏の暑さが画面からにじみ出てくるように感じられる。日本海側はフェーン現象のせいでまた無闇に暑いんだわ。そういえば、この作品って季節感がリアルとリンクしてるんだね。緒花が喜翠荘に移ってきたのが春先のことだから……まだ湯乃鷺生活は3ヶ月くらいってことなのかな。

 前回の予告通り、今回から縁がメインのエピソード。野郎がメインという時点で心躍らないような予感がしていたのだが、ちゃんと女の子もはっちゃけているので決してそんなことはない。むしろ脇に回ってぎゃーぎゃー騒いでいる方が女子高生トリオはお気楽でいい感じかもしれない。難しいドラマで頭抱えて唸るのは大人たちの仕事です、ってなもんで。緒花は完全に外野で馬鹿やってるだけだったけど、実は菜子の方が馬鹿度合いは加速してるんだよね。結局今期のあいなまはエロ・馬鹿枠オンリーか? 尻がエロいのよ、この子。

 「喜翠荘に映画が!」という今回の事件。本当に連ドラで起こりそうないかにもな展開は、これまでずっと経営状態に頭を抱えてきた縁が起こした、一発逆転、起死回生の一手。いつも通りに及び腰でことに及んではいたものの、女将のゴーサインを受け、貴子から強力なバックアップを得ることで、縁もようやく一人前の仕事が出来るようになってきた。着実に夢に向かって歩を進め、まさに湯乃鷺レボリューションが起こるか、起こらないか。普段女性陣(というか緒花)がメインの場合、どんな苦境でも最終的には気合いで乗り切ってしまうだろう、という安心感があるわけだが、野郎どもが主人公の場合、逆に「必ずどこかでつまずくんだろうな」という真反対の安心感があるため、そのターニングポイントを探す視聴体勢になるのが自然の成り行き。当初は1話完結だと思って観ていたので「詐欺展開か、それとも誰かが病気で倒れたりするのか」と思っていたが、どうやら撮影自体は順調に進んでいる様子。映画自体もそこそこパワーがあることは確かみたいなので、こけるとしたら縁が一人で切り盛りした他の旅館組合との折衝面でのトラブルかねぇ。真夏の日差しの中で電話のベルが鳴り続けるラストは、なんだか妙なトラウマが刺激されるおっかないシチュエーションである。このままじゃミズノちゃんが島から出られない!

 冗談はさておき、今回はあくまで縁のお話ということで、とっ散らかって色々な突っ込みポイントがありながらも、実は案外しっかり男の子の物語が彫り込まれている。女子高生トリオがプール掃除できゃっきゃうふふだったり、最萌えキャラである蓮さんが可愛すぎたり、豆じいと女将の仲睦まじさがほっこりしたり、そういう部分にばかり目をやっては駄目だ。あ、結名が組合の会議に出てたのも前回の続きでちょっとした成長物語なんでしょうね。

 違う、縁の話だ。縁は大学時代に貴子と映画制作のサークルに参加していたという過去があるらしく、「喜翠荘で映画を」というアイディアは、女将からは出てこない、この2人のオリジナル。そこに息子の小さなこだわりと信念が感じられたからこそ、女将は珍しくすんなりGOサインを出したのかもしれない。これまでは完全に貴子に踊らされる格好で奇策を弄していた縁だったが、今回の件だけは、自分の持つ何らかの才能が活かせるかもしれない仕事なのだ。それが証拠に、初めて縁は「若旦那」らしい働きが出来るようになり、自分よりも明らかに若輩者である次郎丸に対しては、熱く語って訓戒するまでの立ち位置になっている。見たところ撮影準備も順調なようだし、主演女優は女将の年季の入った所作を見て何か感じ入るところもあった模様。老舗旅館を舞台にした「地元密着映画」も、ひょっとしたら案外良いアイディアなのかもしれない。一昔前には「おくりびと」で似たようなブームも起こったしねぇ。

 だがしかし、だがしかしだ。未だにくすぶり続ける、縁の奇妙な劣等感と、今一歩が踏み出しきれない押しの弱さは、最後の電話のベルを待たずとも、幾ばくかの不安を残すのも事実である。彼が大学時代に撮ったという唯一の作品には、「プールと女子中学生」というファクターが強くしがらみとして現れており、それは幼少の頃の原体験が現れていると自己分析している。そして、この「幼い頃のプール」の映像は、これまで描かれてきた「四十万の女」の物語を改めて踏襲する内容になっているのが興味深い。

 具体的には、まずプールにいる縁は幼い姿なのでどこか頼りなく、浮き輪の中に収まって太陽を見上げている状態。プールサイドには若かりし頃の女将が佇んでいるが、真夏の日差しが逆光になり、その表情までは読み取れない。幼い縁は、必死に母親に呼びかけるも、絶対的に「上」にいる女将は返事をしてくれない。そして、そんな隔たりを持った2人の間に飛び出してくるのが、スクール水着姿の中学生、皐月である。彼女の姿も強烈な逆光のおかげで表情までは読み取れないが、躍動感溢れるジャンプによって水面から高々と飛び上がり、女将同様に後光が射した状態。この3つのシルエットが、喜翠荘という施設や、四十万という血族そのものの関係性を表しているのである。

 彼岸におり、高所から微動だにせず縁を見下ろす、圧倒的な存在として描かれる女将。そんな女将の前でも臆することなく、高みを目指し躍動する存在が皐月。そして、自らの力で浮くことも出来ず、そんな2人の女性をただ見つめるだけの縁。「原体験」とはいうものの、どちらかといえば、この風景が表すものは、縁を現在まで縛り続けるコンプレックスなのではなかろうか。

 そんな「四十万の女」に対するコンプレックスは、今ようやく打開の時を迎えようとしている。新たな映画が「縁の手によって」出来上がれば、大学時代の「処女作」は打ち破られ、縁はようやくあのときのプールから上がることが出来る。此度のミッションは、喜翠荘の命運を賭けた商売であると同時に、縁の旅館経営者としての人生をも左右する、奇妙な形の大舞台となったのだ。さぁ、縁はこの重責を、無事に乗り越えることが出来るのだろうか。待て次回。

 余談だが、最近色んなところで斧アツシの声を聞いている気がする。この低音はどこにいてもインパクトがあるせいで耳に残りやすいのかな。ただ、ここ最近のメイン役は魔乳胸則だったりするから胡散臭い。どう聞いてもその内メガトーンを呼び出しそうだし。おかげで今回の映画プロディーサーも胡散臭くて仕方なかったわ。

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  もじゃ毛バースト、第15話。てっきりサブタイトルから豆じいがものすごいところでサポートに来る話かと思ってたのに……全然関係無かった。当たり前か。一番印象に残った部分は、「結名さん、最低2泊の旅行の割に、なんか荷物少なくね?」です。嘘です。多分マンゴーアイスチキン南蛮添えです。

 前回のエピソードで、「効率化を狙う旅館経営」と「従業員を人として見た旅館経営」という2極対立を狙い、そこから緒花たちのイデオロギーを計るのが目的なのかと思っていたのだが、結局、そうした部分については主人公補正がかかるのが意外と早かった。色々とハプニングは起こっているはずなのだが、それがあまり大事にならずに穏便に収束するだけだったので、肩すかしを食らったというのが正直なところ。それもこれも絶大なるシャワー丼の効果なのか……すごい言葉だな、シャワー丼。ものすごく興味深い語形成なのだが、いかんせんサンプルとして特異すぎるからあんまり参考にならないのが悔やまれる。ホビロン・ボンボるに続き、いちいちおかしな言葉を考えないと気が済まない世界なんだろうな。ただいまンボル〜。

 さておき、結局今回の肩すかしの主犯格となったのは、前回かき混ぜるだけかき混ぜてくれた結名であった。「旅館の仕事は嫌いだからやらない」と言ってのけ、そのまま我が道を突き進むものかと思っていたが、番頭さんが意外にクールで素っ気なくしてくれちゃったおかげで、お嬢様としては面白くなかった模様。ツンデレというにも幼すぎるような態度で、初めての旅館の仕事にチャレンジする流れを自らで作ってしまった。ふーむ、そこは徹底して袖にして欲しかったものだが。前回までの余裕ぶった超然とした態度は、回りからちやほやされて女王様で居られたが故のものだったらしい。ひとたび他人に目を離されると、自分の方を見て欲しくて容易く食いついてしまう。なーんだ、意外とお子様じゃないか。

 結名のお子様ツンデレを誘発させたのは、窮地に陥ってもある程度冷静に行動出来た番頭さんの努力の賜ではある。また、もじゃ毛こと暴走機関車緒花が走り出したせいで、自然とみんなの目がそちらに向いてしまったことも一因だったろう。本当に、自分が注目されないのが嫌な性分なのだ。そして、実際に風呂掃除に参加してみると、なんとこれが初めての労働経験。大変には違いないが、万全のアフターケアを受けて「仕事も案外悪くない」とのご感想。単なる食わず嫌いならぬやらず嫌いだったのか。そりゃまぁ、接客業でお客さんに喜んでもらうっていう経験は、いつ誰がやっても悪い気はしないもんですよ。何だか妙な展開だったが、結名にとっては小さくとも大きな一歩。これで福屋旅館も、跡取りの心配はしなくてよくなるのかな?

 今回は、ある程度恣意的に「福屋の娘」たる結名と「喜翠荘の娘」たる緒花が比較されている。自分から率先してハプニングに飛び込み、機転を利かせて苦境を乗り越えて見せた緒花と、完全に受け身体勢で意に沿わぬ仕事に巻き込まれ、初めてであるが故になかなかうまくいかない結名。番頭さんは「同じはずなのに違うもんだな」という感想を漏らし、2人の娘っこの吟味をしてみせた。ただ、流石にこの比較は結名には酷だろう。確かに血筋としては同じ「旅館の娘」には違いないが、かたやずっと大旅館の娘として生まれ育った箱入りであり、かたや怪物じみた母親に引きずり回され、実際に旅館に関わりだしたのは最近という、雑草みたいな娘。そりゃ、強度に差があるのは当たり前なのである。どう考えても、修学旅行中に旅館の中居を志望する女子高生の方が普通はおかしいだろうに。

 それでももじゃ毛は止まらない。この猪突猛進っぷりは相変わらずの四十万の血であるが、そんな全力疾走の中にも、いつの間にやら身についた中居のノウハウなど、女将の指導が行き届いていたのが分かるのはにくい演出。とっさのトラブルにも動じずに機転を利かせられるアドリブ力は天性の肝っ玉の強さによってもたらされたものだろうが、接客業では最も重要な要素である。番頭さん、真剣に嫁に貰う算段をしてみるといいかもしれません。一応喜翠荘は跡取り息子がいるから大丈夫かもしれませんよ。

 そして、今回最大のクライマックスとなるのが、緒花たちにも、そして視聴者たちにもご褒美となった、女子高生4人のお風呂シーンである。旅館ものというジャンルのおかげでお風呂サービスの多い本作であるが、今回は広い露天風呂に友達同士というシチュエーションが開放的にさせたのか、いつもよりも更にきわどいあれやこれが目白押し。なんだその不自然な形の木の枝は! でもまぁ、緒花の場合はエロっていうより全裸ギャグって言う方が正しい気もするけどね……何にせよ眼福。みんなで鼻から吸って口から出す練習をしておきましょう。

 次回は……縁のメイン回? なんだろうな、この心躍らない感じは。

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