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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱり美由梨と華が元気だと安心して観られる第20話。いや、今回は別に特別面白い回というわけではなかったんだけど、保険医が無事に正体を現して見せ場が出来たので、それを記念して記事だけ立ててみました。そこまで重要な立ち位置じゃないみたいだけど、ちゃんとキーパーソンになって痴態をさらしてくれたので良かったです。もっとエロいことすればいいじゃない!

 今回は保険医と一緒に新任教師の新田(CVは成田剣!)もきちんと正体を現すことでストーリーがクライマックスに向かっていることが分かる。そして、サーシャが主人公補正(?)で第四階梯まで上り詰めてしまったことで、ちょっと置いてけぼりの感があったカーチャにムチを入れる回でもある。まぁ、割と序盤の戦闘からカーチャは負けパターンが多かったけどね……やっぱり銅のクェイサーっていうのがいまいち使いづらいんだな。

 タイトル通りにハリボテの烙印を押された偽りの女王が苦悩している様が描かれているわけだが、個人的にはその脇で一喜一憂している華を観るのが楽しい。小学生の友達と戯れるカーチャを陰から見守っている華は、一本芯の通ったロリペドっぷりが勇ましく、単純に「可愛い物好き」の美由梨との対比でその病巣がきちんと確認出来る。サーシャに完全に見下されたところに「あいつはチートキャラになっちゃったから仕方ないですよ」と身も蓋もないフォローをいれにいくあたり、愛情としてはストレートですわ。実際、チートはチートだと思うし。ただ、何で元々不良の元締めだったような女の子が「チート」なんて妙な単語を知っていたのかは謎。

 今回のバトルシーンはリジーが化け物に変身させられてのモンスターバトルという妙な内容だったので、いささかチープな画面でも何とか乗り切れた感。何が起こったかよく分からないけど、鳳が死んだあとのリジーの扱いの不憫さはやるせないものがあるな。聖乳すら吸わずに一蹴して見せたサーシャが、冷酷とか冷静以前に無茶苦茶いやな奴に見えるのがこの作品の難点である。

 そうそう、今更だけど書いてなかったので改めて付記しておくと、新オープニングはかなりのお気に入りです。特にサーシャとリジーの剣戟シーンの躍動感は見応え充分で、リジーの背中と肩のしなり具合が見どころだ。鳳の出すナトリウム炎のエフェクトも好き。誰が描いたんだろうと思ったら、コンテが小野学でした。こんなとこで仕事してるとは。あ、もちろん高橋丈夫の手によるエンディングアニメも好きですよ。前期EDのメインモチーフが「風呂桶」だったけど、後期版はより直接的に「ダブルベッド」。ホントにこの人の描くエンディングは賑やかよね。

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 雨に濡れそぼつ第5話。今回は梅がメインのお話で、主人公(?)はどんどんやることがなくなっております。「特に何もしてないのに分け前をもらう」→「仕事先の紹介」→「住み込みの場所の紹介」ときて、今回はサナトリウムへの案内までしてもらっているというのに……野菜喰え野菜。

 前回ラストで描かれたかどわかしは、五葉が設立するきっかけとなった初めて物語。梅の個人的な腹いせに弥一が一枚噛み、面白そうだったおたけがのり、便利屋として松吉が呼ばれる、という流れ。この時点で、梅は単に仕返しのつもりでコトに及んだわけで、他の連中のように一大誘拐団になろうなどとはつゆも思わず。そんな梅が、ずぶずぶと五葉に沈み込む動機が、今回のメインテーマである。

 頼りない政之助視点もあって、梅というキャラクターのナイスガイっぷりがよく出ていて印象深い今回のお話。相変わらずうまいのは、やはり積極的に梅に絡んで過去話をせがむわけでもないし、梅自身もありがたみをうったえながら昔語りをするわけではない。あくまでさりげなく、出自や過去の過ち、そして昔の仲間との関わり合いなどのファクターを結びつけることによって、次第に梅という人間の内面が見えてくるという構成。例えば、気付けばわざわざ手料理を運んでやるくらいに政之助に入れ込んでしまっている梅だが、最初は頼りなさそうな政之助を相手に、つっけんどんな態度でちょっと怖い人くらいのイメージだったはず。それが気付けば一味の中でも一番気を遣ってくれるポジションになっているのは、やはりおたけの言葉通り、彼の世話好きが高じた結果。悪党であった過去があろうと、梅の本質は、一味の中でも特異な、純粋な善意である。

 そうした政之助との関係の変化を先に描いておくことで、メインのエピソードである仙吉との関係性もすんなり入ってくるようになってくる。梅にとって、過去の兄貴筋に当たる仙吉の窮状は他人事ではない。「自分が先に足抜けしてしまったせいで法度を破らなければならなかった人間が居た」「その人間も、今や自分と同じようにカタギの生活を望んでいる」といったシチュエーションを無視することが出来ず、自分のことを小童呼ばわりしていた仙吉に金を渡すことで、梅は「悪事に荷担することの肩代わり」を引き受ける。自分も娘が大事なので出来れば胡散臭い連中とは関わりたくないだろうが、それでも、現時点で行き詰まっている仲間を助けないわけにはいかない。この選択をしてしまうのが、優しい梅という男なのだ。雨の中の彼の描写が凄く真に迫っていて、画面をフレームアウトしそうになったりすることで現れる彼の歩速の変化や、いきなり肩を掴んで金だけを押しつける不器用さに、彼の逡巡と決断がきれいに表れる。いきなり押しつけられた仙吉のリアクションが、感動や戸惑いではなく、絶句だったのも印象的だ。この作品は、本当に雨がよく似合う。

 他にも、今回は松吉と梅の関係性がちょっと不思議なバランスであることも面白い描写で表されていたり、ご隠居の器の大きさが台詞の一言一言からにじみ出してきたり、丁寧な描写が心に染みる。雨の縁側で仙吉を見下ろすご隠居が、いかにもオノナツメらしい、陰影のゴリゴリしたシャープなデザインで本当に迫力があった。いやぁ、惚れ惚れしますわ。

 今回のお話のおかげで、改めて「さらい屋」というのがあくまで「裏稼業」あるという当たり前の事実がはっきりと確認出来た。普段も政之助が渋っていることからきれいな立場でないことは分かっているわけだが、回も進んで、少しずつそうした罪の意識は薄れている頃合い。改めて「梅が苦渋の決断で裏の世界に身を転じた」ことが描かれることで、そうした「慣れ」に今一度のブレーキがかかり、「さらい屋」というこの作品の中軸のスタンスが見つめ直せる。なかなか上手い構成ですよ。さ〜て、来週のさらい屋五葉は? 

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男の色香、というものについて少し考えてみたりする第4話。この作品の場合には、やっぱり櫻井孝宏のパワーってのが大きい気がする。今回のエピソードは特に弥一と他のキャラの絡みが紹介されるわけだけど、弥一×松吉とか、弥一×政之助で腐女子が叫んだりしないもんだろうか。

 前回の近江屋の一件で、政之助は当然の解雇。用心棒の依頼を受けて目の前で警護対象をあっさりさらわれているわけで、普通なら賠償請求されても文句は言えないような状況だが、ありがたいことに給料をもらってしまっている。敵を作らない人柄ってのは重要ですね。

 そして次なる斡旋先は、なんと弥一の居座っている女郎屋だ。一応用心棒という名目ではあるが、慣れない生活で身体までおかしくなってしまい、ただでさえ頼りない朴念仁が更に弱々しく。既に先生っていうよりも愛玩動物みたいな扱い。でもまぁ、これまで野郎ばかりでじっとりとした空気が漂っていたので、女郎屋の描写が増えて少しでも華が出れば視聴者としては嬉しい部分ではあります。まぁ、このキャラデザでは萌えとかとはかけ離れた世界なんですけどね。

 そして、今回はそんな政之助の右往左往している様子を描きながら、少しずつではあるが弥一という謎の人物にもメスを入れ始めた。冒頭で流れた松吉との出会いのエピソードは文句なしの色男であるし、その他おたけや梅などからも、「昔世話になったんだ」と口を揃えて証言されている。女郎屋の女将にも必要以上の金を渡しているので迷惑をかけている様子もないし、彼が敵対すべきは、世の理にちょっと反した、あくどい連中だけのようだ。前回までは「近江屋は単なるターゲット」という見方をしていたわけだが、今回「米の相場に関わっていた」という事実を明かしており、一応「義賊」としての立場もこっそり補強してある。

 今回面白かったのは、義賊としての五葉のスタンスもそうだが、歩き回って人の話を聞いている政之助は、特に五葉の内情に迫ろうという強い意志があるわけではないという部分。何となくフラフラと関係者を渡り歩いているうちに、少しずつ弥一という人物の外側から皮をはいでいくような状態になっている。義を重んじる人柄、たくさんの人達に恩を預ける人柄、そして自らを傷つけても飄々としている剛胆な人柄。そうした、弥一を形成する様々なファクターが、政之助というインタビュアーを経て、色々な角度から埋められていく。こうしてあまり押しつけの要素を作らず、少しずつキャラクターを掘り下げていくプロセスは、実に丁寧で好感の持てる作りだ。

 また、弥一自身が口を開かない「出自のこと」についても、いくらか遠回しながらも、面白い掘り下げ方がなされている。例えば「普段本当のことはなかなか話さない弥一が簡単にしゃべったということは、近江屋の一件は金目当てではないのでは?」と看破してみせた政之助に対し、弥一は「バカだから気に入ってるんだが」と独りごちる。政之助の勘が変なところで的を射てしまっていることを、さりげなく弥一に漏らさせるワンシーンだ。

 他にも、遊女達と政之助の話を壁を隔てた弥一が聞いており、「女の声は良く響く」と繰り返してみせるシーンでは、弥一が当然「イチさんの過去は知っているのか」だとか「お互い訳ありだから詮索は野暮ってもんだ」などと遊女達が言っていたのも、弥一に耳にちゃんと届いていたことを示唆している。弥一の発言によって政之助もそれを遠回しに牽制されており、結果的に政之助は「出自のこと」を口に出来ずに「人柄のこと」しか聞けなかったのである。このあたりの、やんわりとした腹の探り合いが、静かなテンポで(そして櫻井孝宏の重めの声で)展開するだけで、なんだかドキドキしてしまう。

 相変わらず静かで、重苦しい空気が支配し続けるこの作品だが、決して無駄な描写があるわけではなく、信頼と疑惑を持つ様々な人間関係が興味深い形で表出する仕上がりになっている。なんだかんだで、毎回楽しみではあります。

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 ハイテンションな関西弁が2人もまとめて登場すると正直鬱陶しい第18話。一応確認したら弼役の興津和幸も六実役の黒河奈美も関西弁ネイティブですな。どうりで喧しくなるはずだ。

 14話で一度登場して美由梨相手に好き放題やっていっただけの2人であるが、前回のエピソードで対鳳戦が一段落し、少しギャグのテイストに戻すために正式に登場。転校初日から様々な面でサーシャに絡み、また元のように賑やかなこの作品の良いところが……と思ったのだが、なーんかもっさりしてるのが気になってしまったのでわざわざ記事を書いてみた。

 この作品の場合、地上波放送では肝心な部分(?)を全てカットしていらんアップや静止画、あげくの果ては背景画などで尺を繋ぐという無茶な構成になっているわけだが、慣れというのは怖いもので、いつの間にかそうした切れ切れの展開も平気で見られるようになり、修正が入るであろう箇所を想像しながら楽しむという、確実におかしな視聴体制も確立した。勢いのあるシーンなら、どこか画や音声を飛ばされても、何となくスルー出来るだけの余地が残されているのだ。

 ただ、今回はそうした「修正が入るが故の残念さ」とはまた違った、もやっとした残念さが終始画面を覆っていた。まるで衛星中継でも繋がっているかのようなテンポの悪い繋ぎや、明らかにチェックが間に合っていないへにゃっとした作画。いっそ富士山でも映してもらった方があきらめがつくのに、無駄に画を止めることで稼いだ間尺など、どうにも納得いかない部分が多かった。折角元気な弼と六実というキャラクターの顔見せで、アクション、エロ、ギャグと3拍子そろった展開が見せられたはずなのに、そのどれもが調子っぱずれで、なんだか凄く損した気分である。これの前に放送してる「メイド様」のテンポは相変わらず気持ちいいくらいのものなので(流石は桜井弘明である)、この対比は残念至極。でもこれって無修正版で直る要素じゃないんだよなぁ。

 早く黄金のクェイサーに帰ってきてほしいです。今まで正直そこまで評価していなかった豊崎愛生さんだったのだが、流石にあの演技は感心したのですよ。この作品だけで「燈」「右乳」「左乳」「黄金のクェイサー」の4役(?)ですよ。

 そうそう、今回はサトリナ声の生徒会長に、さぁやボイスの保険医と、なんかピンポイントで私を狙ってるんじゃないかと思えるくらいに素敵なキャスティングでたまりませんでした。エンドロールで何故か保険医が最序盤にクレジットされてたんだけど……ひょっとして重要なキャラだったりする? ラスボスになったりする?!

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政之助の不憫さ、情けなさが救いようのない第3話。江戸時代でも現代でも、ニートになる人間ってのはそれなりの理由があるわけでね……

 いつの間にやら米問屋の用心棒として雇われることに成功した政之助。松吉の口添えがあったおかげとはいえ、これまでは口入屋で「用心棒にこだわってたら仕事なんかねぇよクズ」と鼻で笑われていたわけで、御店の庭まで進出していただけでもエラい進歩ではある。ま、単に時期が良かったんだろうけど。松吉が「腕は立つらしいですよ」と作り笑顔でごり押しするのを見ても一切の疑問を持たず、「良い人かもしれん」と惚れ気味の政之助。ほんと、どこまでも駄目な男。

 しかし、人畜無害も受け取り方次第では美点。気付けば御店で子供と仲良くなっており、そのおかげで誘拐計画が変更、実にスムーズに仕事が一件片付きました。五葉の皆さんからの評判は上々ですが、もちろん政之助本人は薬物大福喰って寝ていただけです。無駄にでかい図体を小さく縮こまらせる政之助の心中は他の面々も分かっており、おたけは「ほら、大福でも食べなよ」と死者にむち打つような素晴らしい嫌がらせを披露。梅もなんだか愉快そうでした。いい連中なんだけど、この底意地の悪さは政之助には苦痛だろうなぁ。一人だけいまいち納得いかない様子なのは松吉で、自分が色々と苦労して情報集めをしているのに、「新メンバー」の政之助は単に昼間はごろごろしておこぼれに与っているだけ。しかも自分が五葉だという情報すら初耳のようで、その常軌を逸した鈍くささにイライラしている。でも、本人にやる気がないんだから仕方ないよねぇ。

 ま、多分今回の一件でせっかく見つけた新しい用心棒の仕事も首でしょう。サブタイトルの通りに「徐々に巻き込」まれているマサさん、彼に本当の幸せが訪れるのはいつの日のことでしょう。今回のエピソードを見る限りでは、近所で子供の面倒見てる方がよっぽど性にあってそうだけどね。

 そして、断片的に挟まれた重苦しい回想シーンが、今後の展開や、五葉のメンバーの心理面に大きな影響を与えそう。最初は今回誘拐された子供の話なのかと思ったのだが、どうやら幼い頃の弥一の記憶らしい。弥一を誘拐し、一歩間違えば殺されるところまで陥れたのは、また別な「弥一」という男。両親に裏切られた弥一の生い立ちは、同情すべきものなのか、忌むべきものなのか。単なるのんびりニート侍物語で終わる作品ではないようです。

 今回も、執拗に描かれる「江戸の日常」の風景が目に優しい。町を行き交う町人のモブの描写にもこだわりが感じられるし、少し皮が厚めの大福なんかの小道具も、気が利いている。また、あまり斬った張ったで見せる作品ではないので、政之助の人柄に合わせたのんびりした作劇が終始意識されており、例えば政之助が階段を転がり落ちるシーンなんかは、普通に描けばいいのに意図的にカットして「動き」や「騒々しさ」を排除している。こういうこだわりは、本当に見ていて楽しいです。

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相変わらずじっとり、しっぽり進んでいます第2話。この緊張感を維持しながらもゆっくりと流れる空気は、なかなか他の作品には無いものですな。

 五葉のメンバーと顔合わせを終え、次第に政之助が引きずり込まれていく様子を描く今回。何とも奇妙なのは、弥一以外のメンバーは政之助の「役に立つ部分」を見ておらず、本来なら情けをかけてやる必要が無いという点。梅の態度なんかはそれが分かりやすくて、最初はひどくぶっきらぼうな接し方をしており、おたけとの関係を見て味噌汁をこぼしたり、色々ときつくあたっているシーンも見受けられる。しかし、おたけは最初から政之助に対して親しげに接していた。これは彼女の人柄もあるだろうが、単にウブな政之助をいじるのが楽しかった、というのもあるだろう。

 そんな微妙な立ち位置の政之助が少しずつ打ち解けていく最低限の条件となったのは、やはり弥一の信頼だろう。弥一に言われたからこそ梅も邪険に扱うことが出来なかったわけだし、おたけも彼の太鼓判があればこそ、政之助で遊んでみようという気になったはず。五葉という組織の中心にはやはり弥一という厳然たる存在があるということを、少しずつ人間関係を解題しながら伝えてくれている。

 きっかけさえあれば、人畜無害の政之助との関係性は次第に良いものへと変わっていく。梅もいつの間にかあれやこれやと気にかけてくれるようになっているし、落ち葉拾いをするおたけとの関係性も、最初の頃よりもずっと自然なものになった。当人はまだメンバーになるという踏ん切りはついていないようだが、弥一の手練手管で丸め込まれる流れを見ると、あの店に腰を据えるのもそう遠い未来ではなさそうだ。

 で、この政之助のスタンスだが……現代でいうなら完全にニートのそれ。派遣切りにあって職を探すも余計なプライドが邪魔して職種を選んでしまって八方ふさがり。今回は五葉へ加わることへの抵抗感から渋々人足の仕事にも就いてみたが、やっぱり駄目。普通に考えると、自宅を警備して最期を迎えるタイプの人間。それが気付けば悪党共の集団に丸め込まれ、片棒を担ぐようになっているという……結構まずい流れだ。幸い五葉は「いい奴ら」だったから良かったものの、一歩間違えたら転落人生まっしぐらじゃないか。この情けなさは……実に共感が持てます。江戸を舞台にしたニートの社会復帰物語。それがこの作品なのかもしれません。

 相変わらず四季を感じさせる美術がきれいなこの作品。今回のコンテは宮地昌幸氏。少しずつ固められていく江戸の雰囲気が、いい感じに身に染みます。

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 これまではずっと放って置いたんだが、中盤以降俄然面白くなってるのがこの作品。前回の温泉回も楽しかったのだが、今回はバカが突き抜けてここ最近の作品の中では断トツの愉快な回になっていたので、プッシュの意味も込めて記事を立ててみた。

 というわけで、川澄綾子という役者がいかに便利ですさまじいかが端的に伝わってくる14話。この作品って、乳吸いとかの設定は別にすると、サーシャがクェイサーと格好いいバトルを繰り広げるオサレ作品じゃなかったんか。気付けばどんどんアホさに磨きがかかっており、今回のエピソードなんか、バトルシーンのダイナミックさに加えてギャグの展開も逸品。多分無修正版になればエロもこれまで通りに安定した馬鹿さ加減を発揮してくれるだろう。冒頭の豊崎劇場、もとい、燈の「リハビリ」は多分2つの乳を使っての人形劇みたいなことをやってたんだろう、と思う。こうして修正がかかってる部分で実際に何が起こってるのかを想像するのも、一歩上のレベルのこの作品の楽しみ方ですがな。まぁ、歪んでるのは知ってますけど。

 今回は美由梨大活躍ということで期待大のエピソードだったわけだが、期待を裏切らない、いやさ、期待以上の勢い任せの展開に大満足。冒頭から訳の分からない展開が続き、特にフォローもないまま終わっていく投げっぱなし感はたまらないものがあるが、その間にも華がやるべきことを前部やり、カーチャの最後の転換ぶりっ子の様子なんかもギャップが全面に出ている愉快なシーン。どの場面もなんだかやけにキャラが活き活きしていて、「もうこの作品は悲哀に満ちたバトル展開なんかよりもこうやってタライを落としまくるギャグバトルだけでええんちゃうんかなー」と思えてしまう。まぁ、水銀編は大好きだったけどさ。このままのクオリティで最後までやりきってくれたら最高です。金子監督、頑張ってください。

 そうそう、前回からオープンエンドが変わったのだが、相変わらずオープニングは格好いいし、エンディングも前期からのモチーフの繋ぎが見事な仕上がり。高橋丈夫はエンディングでも平気で画面を動かしてくるからエンドテロップが見にくくて仕方ないのだが、その分勢いがあって楽しいです。そういや、前回からエンドカードも変わりだしたのかな? のりにのってる作品です。 

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 あ〜ッてなる、本当にあ〜ッ!!ってなる最終話。もう、この2人ったらどうしたらいいのかしら!

 前回突然の宝探しエピソードでシナリオラインがやや外れたところに行ってしまい、今回最終回でどういう締め方をしてくれるのかと気にしてはいたのだが、まさかの「本当に何もしない」エンド。30分画面を見続けていても、ただひたすら、お互いの声が届かない電話とにらめっこしてやきもきしている純夏と汐がいるだけだ。痴話喧嘩もなければのろけ話もきゃっきゃうふふもない。まして女子部の華々しい日常なんてあるはずもない。何気ない、口にすれば本当に一言で片付いてしまうような2人の関係を、「電話」というたった1つのツールで引っ張って引っ張って引っ張って、落としてみせた。この脚本、倉田じゃなきゃ恐ろしくて上げられないぞ。

 そして、このエピソードを見せられただけで「あ〜ッ」ってなる自分が嫌になる。駄目だ。本当に、この2人のもやもやを見ているだけで、楽しいんだもの。この2人の、これが見たいんだもの。前回のエピソードのおかげなのかどうか、今回の汐は随分はっきりと純夏への気持ちを自分で意識するようになっている。電話をかけたいけど、「別に相手は単なる友達だから」という自制心でもって電話をかけないつもりだったのに、待ち焦がれる気持ちに嘘はつけず、次第に不機嫌になり、気もそぞろになり、耐えきれずにボタンを押してしまう。図書館でぼんやりとしている描写も電話が気になって長時間集中できなかったことを示していたし、しかも純夏が出るまで相当長い間呼び出してましたよ。一度は諦めて切ったのに、そのすぐ後にまたかけ直し。履歴を確認すれば、もう「何となく声が聞きたくて」というレベルの焦がれ方じゃない。本当に「電話をかけただけ」のエピソードなのに、汐の気持ちの決定的な変化は、恐ろしいまでに描写されているのである。もう、花束持って駆けつけるしかないよ、純夏さん。

 そして、焦がれる気持ちは純夏も同じ。親戚の手前、あまりはっちゃけることも出来ない純夏だが、電話が壊れてしまった後の一瞬の暴走モードはそれまで溜めに溜めた本能の抑制しきれなかった部分。どうせ電話が掛かったって「着いたよ」くらいしか言うことが無いはずなのに、それでもかけずにはいられない。これはまぁ、いつもの純夏さんですけど。

 そして最後の台詞の意味深なことと言ったら。「アタシの声、聞こえる?」と繰り返し尋ねる純夏に対し、汐は一言「良く聞こえる」と。彼女の耳に届いた純夏の「声」の中身とは何なのか。もう、妄想するだけで丼飯十杯は軽い。「なかなか繋がらなかったもの」が「繋がった」瞬間。このためだけの最終話。そしてそのためだけの1クール。純夏さん。これからも頑張って下さい。

 原作が未完なので、アニメが未完なのは当然だと思っていたが、未完を「見事な未完」で片付けるこの脚本。本当にしたたかで、正しいと思えるだけの説得力を持っている。予想を裏切りつつ、期待は裏切らないこの手際。流石の倉田英之先生でしたとさ。残りのサブキャラが全然出なくて可哀想、という見方もあるんだけど、必要なものとそうでないものの取捨選択の結果だからね。キョリちゃん、最後の最後まで食い物の話しかしてませんでした。 

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 死ぬまでチョップは色々と大変そうな気がする最終話。ついにこの作品では初のギャグ一切無しのエピソードであり、嫌でも最終回であることを意識させる出来になっている。

 前回からの流れで完全に分かってはいたことだが、基本的に本作の中心となっているのはニンフ。空から送られてきた2体の新手により、乗り越えかけていた「マスター」への忠誠心がうずく。そして、そんなニンフの葛藤をどこまで知っているのか、イカロスは智樹へ別れを告げてニンフの救出へ。不意打ちにより一度は膝を屈するが、自分を縛り付けていた最大の鎖、「兵器であることへの罪悪感」を智樹によって解き放たれ、その圧倒的な戦力でもって、敵勢力を一蹴する。ニンフを縛り付けていた「鎖」も智樹と仲間達によって打破し、雪降る空美町で、物語は大団円を迎える……

 とまぁ、非常に「らしい」エンディングであるが、こうして書いてみると、改めて様々な疑問、未解決な点が残されていることが分かる。最も大きな未解決要素は、なんといっても「空の男」に対して何の接触も持っていない部分である。今回の一件でイカロスとニンフは様々な意味でマスターから解放されたわけだが、わざわざ追っ手を差し向けてきたことから察するに、彼はイカロスを諦めるつもりはないらしい。今後も引き続き智樹達は脅威にさらされることになるだろう。ニンフについては「廃棄する」と言っていたのでそこまで執着はないのかもしれないが、今回の一件でニンフが「空の男」に裏切られたのはあくまで2体の追っ手達が約束を違えた部分だけ。「空の男」への彼女の忠誠心が根底から揺らぐような要素ではない。ただ、彼女の場合は羽根をむしり取られるという決定的な仕打ちも受けているため、空への回帰という基本理念自体が断たれている可能性もあるが。

 他にもシナリオ上の謎はたくさんあって、例えば「何故イカロスが落ちてきたのか」という最も根源的な謎。空の男のいる天界と「ダウナー」と呼ばれる人間達のすむ地上の関係性。空の男の目的に、イカロスが過去に犯した罪について。英四郎がこだわっていた空に浮かぶ何か(空の男の住居だろうか)についても、結局全く触れられていない。大団円のように見えてはいるのだが、実際、あのごたごたのあとに智樹達がすべきことを考えると、物語は全く解決していないと言ってもいい状態なのだ。

 しかし、この作品の良いところは、それでも「終わらせた」実感が得られる部分。上述のような留意点は、今回描かれるべきメインプロットを考えるならば、結局は些末なことなのだ。原作が未完というのも大きな理由だが、実際空に何があろうと、イカロスが過去に何をしていようと、智樹達には関係ないことである。イカロスとニンフの2人の悩みさえ解決できれば、次の日からでもすぐにあのお馬鹿な日々は戻ってくるのだ。「馬鹿シナリオがメインで、シリアスはあくまでそのサポート」という本作の貫いてきた基本姿勢があればこそ、今回のエピソードは「大団円」たり得た。そういう意味では、本作のシリーズ構成は実に見事なものである。

 そして、今回のエピソード1つ取っても、その演出の気配りは実に行き届いている。今回「最終回」としてやるべきことは1つだけで、それは2体のエンジェロイドを縛り付ける「鎖」をそれぞれ解き放ってやること。ニンフの場合はそれが分かりやすく、冒頭で提示されたのが「空の男」への忠誠心という強固な「鎖」。これを2体の追っ手コンビが具現化させ、さらに手ひどい裏切りによってニンフ自身に「断ち切る意志」を芽生えさせる。そこに智樹達が駆けつけて手斧による明確な「寸断」が行われたことで、彼女を縛り付けていた「鎖」は確実に打ち砕かれた。よく考えるとあのシーンで智樹達が「とりあえず鎖を切ろうぜ」みたいな流れになった意味は分からないのだが(これまでだってニンフはずっと鎖を付けてたわけで)、仲間達が力を合わせて1つの敵を打破するといういかにも最終回らしい展開のおかげで、ビジュアル的にも分かりやすく目的を達成することが出来た。

 そしてもう1本、イカロスをつなぎ止める「鎖」は、智樹に嘘をついていたこと、そして自身が兵器であることへの苦悩。彼女は、1度はそれにたえきれず、智樹に別れを告げる決心をしている。これはニンフを助けるためには「兵器」に立ち戻らざるを得ないことを理解しており、兵器となってしまう場合には、智樹達との関係を犠牲にしなければいけないと判断したためだ。そういう意味では、イカロスの選択肢はニンフ>智樹であったといえる(もちろん、ニンフ無しでは智樹達との関係性が成立しないと考えたためであろうが)。そして、クライマックスでは智樹が全てを許容することでイカロスの鎖を解き放つわけだが、ここで非常に面白い働きをするのが、イカロスの「感情」という側面だ。

 これまで数回のエピソードで、イカロスは「人間になりたい」という願いを強く打ち出してきた。結局彼女は望むような「感情」を得ることが出来ずに悩んでいたわけだが、最終話では「兵器」と「人間」の間を揺れ動く過程で、この「感情」を手にすることとなる。具体的な演出を確認すると、まず、智樹に別れを告げるシーンでは奇妙なサンタのお面をつけて言葉を詰まらせる。そこでは確実に「泣いているであろう」と思われるのであるが、智樹が呆然として面を取ると、そこには相変わらず表情を強ばらせたイカロスがいるだけ。この時点で、イカロスが人間ではないことが明確に示される。そしてニンフとの対峙の中で追っ手の不意打ちをくらい、イカロスは地面に伏すのだが、目の前で蹂躙されるニンフを見ても、まだイカロスの表情は張り付いたもの。少女のように泣き叫ぶニンフの悲痛な表情との対比も相まって、まだここでも彼女は機械のままだ。そして、転機が訪れるのは智樹との対話のシーン。「お前が兵器でも構わない」と智樹に諭され、イカロスは初めて、笑顔と涙を手に入れる。この、彼女が顔をくしゃくしゃにするたった1つのカットが、これまでの13話を総括する、この物語の「大団円」と言ってしまっていいだろう。緊迫感のある中で、非常に鮮烈なシーンであった。

 もちろん、それ以外にもやけに迫力のある戦闘シーン、ウラヌスシステムのいかにもな発現シークエンスなど、CGを使った描写にも無駄に力を入れてきた本作の面目躍如。全てを出し切った、実に見事な最終回であった。

 これは是非、続編が期待したいところですよね。次は何を飛ばそうか。 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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