○「転生ゴブリンだけど質問ある?」 2
ほんでこれはなろうじゃないんかい。現代アニメ業界に生まれた1つの奇跡やで。
実は、前にどっかで噂は聞いたことがあったんだよな。「なんかすごいなろう作品がある」って(実際はなろうじゃなかったのだが)。この「寿命7日のゴブリン」の設定の馬鹿馬鹿しさというか、支離滅裂さというか、一切の想像力の無さというか……人間ってフィクションを作れって言われた時に逆にここまで強くなれるのかと感心してしまう。調べればこの原作者、名誉なろう作家として名を馳せる人物で、これまで多数のなろうクソアニメを生み出してきたクリエイターだというではないか。なるほど、この圧倒的な独創性、かのもやしダンジョンの作者だと言われたら納得せざるを得ない。これは「一周回って」ツッコミ続けながら視聴したらギャグとして面白くなる可能性すら出てしまっているのが恐ろしいが、私は「一周回って」はダメだと思っているので、当然この作品はダメである。この作者の作品がガンガンアニメ化されているのが、現代日本の病巣を象徴しているのだろうな……。
おそらくその辺を検索すればこの作品の異常性はそこかしこでみんなが突っ込んでるだろうから端折るが、アニメ化に際して際立ったのは「7日で死ぬ」ゴブリンたちの「弔い」の概念だろうか。第1話、最初の爺さんの死と殺人ゴブリンの死で止め画で1分くらい消費してんだよ。「毎日最低でも数十体規模で死にまくる種族がいちいち弔いだしてたらそれだけで人生終わるやろがい」というシナリオ的なツッコミに加え、「そこアニメで引っ張る?!」というアニメ演出のおかしさ、2つの異常性が楽しめるすげぇシーン。
そう、今作はシナリオがおかしいのは保証済みなわけだが、それを描くためのアニメーションも相当にイカレている。なんだろ、ものすげぇ歪んでて、なんか怖いんだよ。今回戦闘シーンと呼べるパートは主人公VS騎士団の1箇所だけだったのだが、その動くシーンは一応「ちゃんと動いてますよ」みたいな風に見えるの。でもなんか変なモーション作画なの。そこで「なんか気持ち悪いけど……動いてるのを責めるのはお門違いか?」って思ったら、それ以外のシーンは全部びっくりするくらい止め画なの。オープニングとか見ると分かりやすいけど、なんならスライドショーなの。パワポとかに画像素材ぶっ込んで自動編集でアニメーションつけたみたいな出来なの。やたらと画面分割するんだけど分割してる演出意図がわかんないの。イマジナリーラインの概念とかも無いの。出てくる1枚絵の意図がいちいち分かんないの。全部怖いの。どうやったらこんなん出てくるん? 制作スタジオは「BAKKKA」っていう謎のクレジットがあって、検索したら「株式会社ばっか。」っていうところがヒットするんだけど、少なくともうちのブラウザだと公式ページに行ってもなんも表示されないの。怖いよ。もしかして俺、ホラーの渦中にいる? 見たら呪われるアニメ? まじで助けて。
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