|
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
これぞシビュラさんの本気、第8話。やっぱり局長の目が光ると何かが変わりますな。縢さんの幻影が未だ辺りを漂っているかのようである。 予定通りにあっさり明かされた鹿矛囲の真実。そんなんでええんかと思うようなオチだったが、まぁ、無くもないような……いや、無いだろ。その生い立ちだからってスキャンされないのはまずいだろ。シビュラシステムって別に個人の生い立ちは関係無いやんけ。鹿矛囲が生き返ったなら生き返ったときに改めて認識するように調整しろよ。鹿矛囲だって「スキャンされるように努力した」って言ってるんだから。……むー、まぁ、免罪体質すら上回る「透明人間体質」の正解としてはこれくらいがギリギリなのかねぇ。そりゃま、そんなイレギュラー扱いされたなら鹿矛囲さんがキレるのもしょうがないかもしれんな。 鹿矛囲(の代弁者となった枅岢さん)と雑賀さんの雑談のおかげで色々と過去の設定も明かされており、集団監視システムとしてのパノプティコンの存在と、それが原因となった飛行機事故と鹿矛囲の恨みの根幹。そしてそこにちらつく東金財団の存在。これまで別々に動いていたと思われていたシビュラ・鹿矛囲・東金のすべてが少しずつ繋がっていく。こうして裏側を聞いてみると鹿矛囲の目的意識というのは非常にまっとうな(少なくとも感情的には理解出来る)ものではなかろうか。自分を人間として見てくれないシビュラ、そして事故の原因を作り、フランケンシュタインのごとく自分の身体を作った東金財団。言ってしまえば「今の世の中の全部が憎い」のが鹿矛囲という存在。そして鹿矛囲というのは既に一個人の名ではなく、彼の志を受けた184名の死者と、その代替物としての「身代わり」の集団の総称となっている。彼らは自分を人としてみないシビュラをぶち壊し、そのついでに、仇である東金財団もぶっ潰す狙いである。さぁ、シビュラに認識されず、さばけない大量の「イレギュラー」を相手に、シビュラ様はどのように動くというのか。なお、スキャンされない理由は別にいいとして、鹿矛囲が他人の色相までコントロール出来る能力を持っている理由はめちゃくちゃ適当である。「スキャンされないからこそ禁断の技術も知っちゃったよ」ってそれでいいのか。シビュラはそんなもんがあることを問題視しろよ。 さておき、そんな特異な鹿矛囲という怪物を産みだしてしまった飛行機事故と東金財団の問題だが、これに別角度からアプローチしていた人間がもう一人。もちろん、我らが霜月美佳ちゃんその人である。東金の部屋への不法侵入からヒントを得た彼女は、東金朔夜という怪人物を探るうちに、知らず知らず引き返せないところまで足を突っ込んでしまっていた。飛行機事故における東金財団の関与にいち早く気付き、そこに産みだされた「もう一人の怪物」である東金本人に行き着く。鹿矛囲は財団の力によって望まず産みだされた怪物であったが、東金朔夜は、財団が望む1つの実験過程で産みだされたものであると考えられる。「色相を保つ鹿矛囲」に対して、「色相を濁らせる東金」という対称性。彼は、かの槙島を代表とする免罪体質というシビュラ最大の難題に対し、「色相を濁らせる」ことで対処しようという1つのテストケースだったわけだ。 なるほど、「脳の移植・摘出」という東金財団の特許技術は、なにも鹿矛囲のようなフランケンシュタインの怪物を産みだすためのものではない。そのものずばり、シビュラというシステムを運用し、進化させるための根底を成す技術である。東金美沙子という朔夜の母は、特許を取得し、技術発展のためにそのままシビュラの主要構成要素としてこの都市のシステム深くに潜っていたのである。自分の研究から産みだされたシビュラによって、更なる安定運用を目指すために。そして、シビュラだけでも充分に機能するはずだった世界の中で、免罪体質や鹿矛囲といったイレギュラーが登場したときのための「外付け安全装置」としての東金の存在。シビュラを、局長を指して「母さん」と呼ぶ朔夜は、純粋にシビュラの申し子である。彼の任務はシビュラの保護であり、うっかり近づいた愚か者を組み伏したり、鹿矛囲の追跡に尽力したり、シビュラ始まって以来のイレギュラーである常守朱に張り付いたりしているわけだ。むー、デンジャラス。彼らにとっては、鹿矛囲も槙島も常守も、すべて「シビュラに沿わぬもの」という意味では同等の存在。朱ちゃんは今のところシビュラとは共闘態勢を見せているので消してはいないが、彼女をいじくり回し、免罪体質の謎さえ解けてしまえば、もう用済みになってしまうのは避けられないだろう。東金フィーバーはいつ起こってもおかしくないのである。 で、そんな深淵を除いちゃった可哀想な美佳ちゃん。いや、普通にその謎を同僚である常守さんに報告しておけばここまでひどい目にあわずにすんだかもしれないのだが、彼女が自分だけで掴んだ情報をどう活かしたらいいかと考えて、選んだ答えは「これであのあばずれを左遷しちゃえばあたしハッピーじゃない?」という最低最悪のもの。カフェでノートパソコンを開きながら意気揚々と「カタカタッ!ターン!!」やっている彼女の残念リア充っぷりは見ていて痛々しくなる。最悪の選択と知らずに浮き浮きしてるアホな女の子ってのは、これはこれで萌えるものがありますね。報告書の内容だって、シビュラがあんな存在であるっていうことを一切知らない平和な脳みそであることを除けば、割と的を射たものにはなっていたのだし、決して単なる馬鹿ではないんです。でも、どこまで言っても美佳ちゃんは美佳ちゃん。局長の「やっちゃったなー」みたいな告白の時のぽかん顔とか、その後のびーびー泣きわめく姿を見て気分爽快になった視聴者も多いことだろう。なんとか、最終回までに彼女の汚名返上爆あげ回があるといいですね(まぁ、無くてもいいけどその場合には存分に悲惨な死に方をしてほしいところである)。 さぁ、いよいよおおっぴらに動き始めた東金、これまでの下準備がすべて揃い、いよいよ最大級のテロに走ると思われる鹿矛囲。2人の悪魔を相手に、朱ちゃんはどうなってしまうのだろうか。いよいよおばあちゃんがロックオンされたのはマジでまずい。年寄りを利用するのはなぁ。 あ、あと作画なんとかして下さい。なんでそれなりに人気もでた作品の2期目だってのにこうも作画がガタガタになるのか……このキャラ原画って動かすの難しいのかなぁ。 PR 問題児しかいねぇな、第7話。なんか、だんだん美佳ちゃんが一番まともな人間なんじゃないかと思い始めている俺がいる。 前回までが荒事編で、今回は事件の方はちょいと一息、残された痕跡を捜査するパートということなるだろうか。結局、ドローン研究所でのドンパチは公安側が完敗した形となり、奪われたドミネーターは八丁、更に三係は全滅してるし、せっかく見つけた鹿矛囲も朱ちゃんのボーンヘッドで取り逃がしてしまっている。収穫といえば鹿矛囲の根城の1つを見つけたことくらいだが、わざわざあそこにおびき出されての事件なのだから、鹿矛囲だってあそこが見られることは計算の上だろう。「なりすまし」に関しても、既に代議士が捕まったところである程度はバレる想定であるし、今回登場した枅岢という名の医者も、見つかることは予定していたようなそぶりを見せている。一見すると一係のお手柄のように見える成長なんちゃらホロのミッシングリンクも、鹿矛囲からしてみれば見つかっても問題無い手がかりだったということだ。 「流石にそんな万能の犯罪者なんておらんやろ」と文句を言いたくなるところだが、どうやら鹿矛囲のプランは常識的な犯罪のレベルを超えている。とにかくどこを探してもトラップだらけの状態なのだ。なるほど、ここまで周到に準備した上での計画実行なのだとしたら、常守が振り回されるのもしょうがないのかもしれない。まず、前提条件として「何故か分からないが」鹿矛囲自身はシビュラに認識されない透明人間スキルを有している。航空機事故の唯一の生き残りという出自が関係しているのだろうか。そして、彼は桁外れのメンタルケア技術もある。これにより、鹿矛囲に協力する犯罪者(信者)たちは透明にまではならずとも「見えなく」なることが可能である。更に臓器パーツの合成など、「見えない」のをいい事にこの世界では考えられないような大胆な変異を起こすことも可能であり、数々の「過去の亡霊」を公安回りにも送り込んでいる。一番の驚きは、何と言っても1期からいるはずのあのセラピストのあんちゃんだろう。そりゃまぁ、2期になってからやたら怪しかったわけだが、彼すらも既に計画の一部に含まれていた。はたして1期の頃からそうだったのか……。 捜査陣とシビュラを包囲する「見つからない子供たち」。その根底にあるのは過去の飛行機事故であるが、さて、これが鹿矛囲という1つの信仰を産みだすに至った経緯はどういったものなのだろうか。彼の目的はまだ謎に包まれたままだが、流石に「失った友人達を現世に蘇らせるため」なんてセンチな理由でシミュレーションホロだらけの犯罪に手を染めているわけではないだろう。彼はシビュラシステムに並々ならぬ敵意を持っているようだし、過去の事故を巡って、なにか一悶着あったのかもしれない。当時の執刀医である枅岢氏も鹿矛囲に協力していることを考えれば、それは事故そのものよりも事故の処理についてのトラブルか? そりゃまぁ、「一度にクラスメイトたち185人を失う」なんてとんでもない経験をしてしまったら、まともな色相なんて維持出来るはずがないだろうし、幼い鹿矛囲を巡ってあれやこれやとシビュラが面倒を起こした可能性は低くないが……。さぁ、どうなるでしょうね。 そして、そんな鹿矛囲軍団だけでも手におえない状態だというのに、叩けば叩くほどに出るわ出るわの身内の埃。絶賛ハイテンション中の東金さんがその先陣を切ってヤバさを際だたせている。美佳ちゃんの不法侵入など当然筒抜けだったし、朱ちゃんににじり寄るその視線も実に不穏。発掘された過去の人事ファイルには、既に十数年前に執行官として働いていた実績があり、その時代には「すべての担当執行官の色相をめちゃめちゃにし、ドミネーターをぶっぱした」という素晴らしい記録が残されている。そして彼が10歳ではじき出した犯罪係数は圧巻の769。エリミネーター発動条件が300であるから、この数字がどれだけとんでもないものかがよく分かる。しかも10歳児が。やべぇ。なお、彼は20歳になったときに地味にセラピストの資格も取得していたりする。まあ、どっちかっていうと色相を改善するためじゃなくていじくり回すために勉強してたんだろうね。普通に考えると、担当監視官をぶっ壊すのが趣味の「クラッシャー」ってことになるのだろうが、はたしてそれだけの存在なのかどうか。東金製薬との関わり合いも気になるところだ。 東金だけでも美佳ちゃんはピリピリなのに、残った1人の雛河も案の定色々やべぇ。「重度の鬱病」というところから問題がスタートしているらしく、お薬の力でなんとか制御しつつ、ホロの技術やらなんやらを学んで必死に更正を目指した(かどうかはさだかじゃない)が、当然のように色相は濁りっぱなしで、転げ転げた執行官。当然、「単にそれだけじゃ執行官まで落ちてこない」とのことで……こいつも何かやりやがったね。一番のポイントはやっぱり朱ちゃんのことを「お姉ちゃん」と呼んだ一幕でしょうか。なーんか、ものすごく生臭い匂いがしてくるような……常守さん、変態から人気有りすぎやろ。 というわけで、美佳ちゃんが一番まともな可能性がぐんぐん上がってきていますよ。今回も「大事な事実が上まであがってなかったのは私のせいじゃないから!」と部下に切れてごまかすいい感じの最低エピソードがありましたが、もう、それくらいの「現実の上司にもあるある」ネタではむしろホッとするくらいですよ。ま、彼女が有能なら捜査がもう一歩二歩先に進んでいたのは間違いないと思うけども。そんな美佳ちゃんが懐いているのは六合塚さんなわけですが……相変わらずの良い濡れ場やなぁ。ええ身体しとる。唐之杜さんとのピロートークはもっと艶っぽい奴でお願いします。あ、でもこのアニメで一番萌えるのっておっさんな気もするな。唐之杜さん、雑賀さんの謎のアダルトトークが捗るのです。今回更に枅岢っていう新しいおっさんも加わりました。メンタルクリニックのおっさんが江原さん、今回のおっさんが菅生さん。キャストもいいところ狙ってくるのよねぇ。そのうち田中信夫とかが暴れ始めそう(願望)。 宜野座ナックル>ドミネーター、第6話。こないだやってたニコ生特番見てからというもの、もうギノさんが気になってしょうがないです。タンクトップ万歳。 相変わらずのスピード展開で一切退屈させない。今回も見どころは山盛りで、考えなきゃいけないことも山盛りである。個人的ナンバーワントピックは、何と言っても完全に宗旨替えを完了した酒々井さんの勇姿だろう。黒一色の公安のスーツを脱ぎ捨て、扇情的なワインレッドのボディスーツに着替えた酒々井さん。彼女の色はすっかり「鹿矛囲教」に染まっており、かつての同僚を撃ち殺すのにもなんら躊躇いは無い。陶酔しきって悪堕ちしちゃった女性を見るのは本当にゾクゾクするのです。「役に立つなら私の身体をいくらでも使って」である。さぁ、どんどん薄い本を厚くしようじゃないか。これで上司が槙島さんだと、ある程度楽しんだ後は放置プレイになるのだが、現時点では鹿矛囲は「信者」を無下にうち捨てるということはしていないので、酒々井さんはメンタルケア施設の時のおっさんのように幸せなままでユダとしての一生を終えられそうなのがまた楽しみである。青柳さんとの差を考えると、マジで彼女は浮かばれないよなぁ……。 鹿矛囲の目的は1つ1つ浮き彫りになっていく。今回の事件の目的は「ドミネーターの回収」だと朱ちゃんは分析していた(そして彼女の分析なので多分正解である)。倉庫番FPSゲームに公安の連中を一気に引き込み、そこで酒々井さんのドミネーターを基点として一網打尽。まさにドミネーターの倍々ゲーム。これによって、シビュラ世界の根幹の1つであるドミネーターが多数鹿矛囲の手に渡ることになった。彼が何故ドミネーターに固執するのかを考えてみると、大きく分けて2つの意味があるだろう。1つは、今回の戦闘でも明らかだったことであるが、ドミネーターはこと執行官との対戦では充分な武器になるため。相手が自分(や酒々井さん)にドミネーターをふるえず、一方的に虐殺出来る武器であるというのはこれ以上無い皮肉である。もちろん、普通の実弾武器でも同じことが可能なのだからこうした理由は副次的なものであり、最大の理由は「シビュラへの反抗の象徴」としての機能があげられるだろう。本来裁かれるはずの反逆者はシビュラが裁けず、法の番人がことごとく法治システムによって虐殺されていくという現実。更に、ドミネーターはそうした現場での情報を逐一シビュラへ送信しているため、シビュラ本体へのこれ以上無いメッセージを伝えることが可能である。まぁ、あとは単純にテレビ的に「ドミネーター対ドミネーター」っていう構図がやりたかった、ってのもあるかもしれないけど。この作品の象徴は間違いなくあの異形の銃だからね。 今回ドミネーター(とドローン)によって三係の連中が虐殺されていく様を見て、「明らかに酒々井さんは反逆者側になったって分かるんだから、シビュラは彼女のドミネーターだけでも機能を停止させろよ」と思ったものだが、考えてみれば、法の番人たるドミネーターをそうした現場判断で1丁ずつ動かしたり止めたりすることは、シビュラという大きすぎる体制には無理なのかもしれない。1丁の例外を認め始めたら、すべての執行官は犯罪係数が余裕でアウトなわけで、「シビュラがシビュラ以外の基準を採用している」という自己矛盾を起こしてしまう。そうしたシステムとしての頑なさこそが、鹿矛囲につけいられる隙として現れているのだろう。そう考えると、1期のラストでシビュラに例外を認めさせてドミネーターのモードを固定させた朱ちゃんてやっぱりすげぇんだな。 さて、その他の面々。まずは今回現場ではなく本部で活動を続けていた一係の待機組。ニコ生特番でも明らかになった「嫌われてひかれたら大勝利」の霜月。今週も相変わらずのひどさで我々を苛立たせてくれる。ただ、東金の私室に侵入しての調査活動は彼女独自の手柄であり、最終的に常守VS東金の対決になった際には、彼女の存在がキーになってくる可能性はある。また、「ホロを解除したら色相がヤバいことになるやんけ!」っていう彼女の懸念は、珍しく(一面的には)正論である。まぁ、「このままドローンを放っておいてもあかんで」っていう雑賀さんの意見ももっともなので、今回の件は仕方なかっただろうけど。唐之杜さんに文句を言うわけではないが、乗っ取られたドローンシステムの中から、よりによってホロ加工のシステムを真っ先に解除せんでも、外部からのシステム接続を遮断する方向に動けば良かったのではないかね。まぁ、そうできないように鹿矛囲が仕込んでいたってことなんだろうけども。ホロの専門家である雛河をもってしてもギリギリで解除出来たホロ装置の方だって、そう簡単には解除出来ないようには作られてたはずだしなぁ。今回の件は、「ホロだけ解除させる」ところまでが鹿矛囲の想定内だったんだろうか。だとしたら、「民衆の色相を維持する」っていうのは鹿矛囲の目的意識の中には無いんだな。あと、雑賀さんや唐之杜さんにも当然無い。雑賀さんがどんどん調子に乗って好き勝手始めてるのがなんか笑える。「だって山路さんだからしょうがない」(byキャスト一同)。 そして、同様に「悪いおっさん」枠で赤マル急上昇中なのが、何と言っても東金さんである。新たな常守ファンクラブ会員の急先鋒であり、執拗なまでの彼女の色相へのこだわりと、「だからこそ黒く染めたい」という一言に表れる彼の目的意識。やっぱり、彼の興味は「人の心理」そのものであるようだ。現在は大人しくしているが、シビュラとの折り合いがついた後の彼のトチ狂いっぷりは期待して待ちたいところ。前門の鹿矛囲、後門の東金(あと上空のシビュラ、中央通用門あたりに雛河が混じっている可能性も)。朱ちゃんも変な連中にばっかり好かれて大変やな。そりゃあんな霜月でも可愛く思えるはずやで。ちなみに、ラストシーンで東金に鹿矛囲を撃たせなかった彼女の判断については非難の声もあるかもしれないが(実際明らかなミスなのだが)、キーとなるのはその直前の「汚れ仕事は俺たちの仕事だ」という東金の一言である。かつて、同じ台詞を言ってそのまま闇に消えた同僚の影を、彼女が無視出来るはずがない。これ以上他人の手を汚して、自分の無力感を助長させるわけにはいかないという彼女なりの精一杯の抵抗だろう。はやく帰って来て下さい、狡噛さん。あと槙島さん。 雑賀さんと唐之杜さんのコンビに無敵臭しかしないよ、第5話。いや、多分一切共同作業なんてしないんだろうけども。雑賀さんを勢い任せに捜査チームに引き込んだのって、なんかいきなりジョーカーぶっ込んで戦ってるみたいな気もするけど、それでも対鹿矛囲戦では有利がつかないのかしら。本当の意味でのジョーカーは狡噛さんのはずだったけど、すっかり朱ちゃんがそのポジションだからなぁ。 色々起こりすぎていて大変な世界である。1期に比べると明らかに動いている人数が増えたので、視線が散ってしまうのは少々忙しい。1期は2話で1つの事件を解決しながら少しずつ槙島さんが出てくるっていうテンポもじっくり見られる要因になってたんだろうけども、それ以外は「犯人1人」と一係メンバーとの戦いが基本だったからねぇ。今回は二係が一係と合流して(離反者とか脱落者が多すぎるけど)、更に面倒くせぇ三係まで出てきたので、捜査側だけでもかなりの人数。それにくわえて鹿矛囲側も槙島と違って同時並行で複数の事件を起こしているので、犯人側の人数もジワジワ増えるのである。毎回死亡退場してるはずなんだけど。 さて、今回も1人ずつキャラを分けて見ていくが、実は中心人物となっている朱ちゃんの動向は割と分かりやすい。前回の薬局襲撃事件のおかげで、これまでぼんやりとした仮想の「透明人間」でしかなかった鹿矛囲の存在が浮き彫りになり、更に青柳さんの最期などを鑑みて、敵の照準が公安そのものに向けられていることをはっきりと認識した(実際に鹿矛囲が敵対しているのはシビュラそのものであるが、まぁ、公安を敵視していることとほぼ同義であろう)。1つ1つ手がかりを残して監視官たちの歩みをコントロールする鹿矛囲の策にのせられるのは本意ではなかろうが、現状は与えられた手がかりを追い続けるしかない。薬局の男からの線はほぼ切れてしまったので、残されたのは鹿矛囲と接触があったと思われる増田代議士(仮)。彼の証言から得られた敵の懐へ、罠と分かりながら飛び込んでいく。それなりの人員で武装していったのが彼女なりの対策であり、局長を説得して強引ながらも鹿矛囲への最短ルートを突っ走っているのだからやはり図抜けて優秀なのは間違いないのだが、あくまで鹿矛囲の想定内で動くしかないのでやや不利ではある。一発逆転があるとしたら、新たな戦力である雑賀先生の働きや、未だ腹の底を見せないシビュラ本体の動きが鹿矛囲の想定を乗り越えられるかどうかにかかっているだろう。 そんな朱ちゃんの回りの人間の方が何かと騒がしい。まず、毎度お馴染みお騒がせ少女、霜月さん。職務を放棄して怯え震えてゲロっていた失態は彼女のなかではさっさと無かったことになっているのか、今回も上っ面だけでは有能気取りでなんとか常守さんに痛い目を見せてやろうときゃんきゃん吠え回っている。たまたま現場で東金の怪しい動きを見たのも良いことに、「自分、ルールを守る優秀で素直な社畜っすから」というアピールのために局長に直談判。「あの先輩、駄目っすわ、問題っすわ」と陰口、更に「東金もあかんで」とチクリ。こういうところの行動力だけがやたらあるあたり、流石シビュラで公安への適正判定を貰えたエリートさんである。……まぁ、女子校育ちのお嬢さんでしたけども。ただ、残念ながらシビュラさんたちにとってこんな小娘の妄言なんかよりも朱ちゃんの動向の方がよっぽど大事だし、東金のことなんてドミネーターに記録が残ってるんだから知ってるに決まってる。「喰われるな……」という意味深な発言で、既に小娘いらない宣言である。ここから彼女が一発逆転してメインヒロインの座を勝ち取るなんてこたぁないんだろうなぁ……。それこそ、ギノさんが父親の命を賭した行動で今の状態になったみたいに、朱ちゃんが彼女のために命までなげうってくれたら、ひょっとしたら確変入る可能性はあるけど……いや、ないなぁ。作中では全然描写されてなかったけど、こいつの色相って今どうなってるのよ。もう、パラライザー起動するぐらいには濁ってそうだよな。あ、でも困った時には優しい六合塚おねーさんのところで百合分をチャージするから大丈夫なのかな。美佳ちゃん的には「おねーさまぁ、私を可愛がって!」なんだろうけど、六合塚さんは「なんかこの後輩(上司)、やけに馴れ馴れしいな……」くらいしか思ってなさそう。頭撫でてるタイミングで今晩唐之杜さんと何して遊ぶか考えてそう。 そんな美佳ちゃんにチェックされた東金であるが、やはり腹に一物。いや、二物三物。朱ちゃんにドミネーターを向けたことは、別に反逆の意思があるわけではなくて純粋な興味による検温作業である。そして、そのチェックはあらゆる事象に及んでおり、忍び込んだ自室からは、なんかもう色々出てきた。顔写真に赤丸で一瞬「めっちゃファンなの?!」と思ってしまったが、色々メモってあることから考えると骨相学的な検討でもしていたのだろうか。どうやら彼の興味は常守監視官そのものであるようだが、ひょっとしたら免罪体質に興味があるのかな。自身は色相をコントロールせずに「史上最高値の犯罪係数」をたたき出したという過去を持っているわけで、係数の動かない常守朱という人間は、非常に重要なサンプルなのかもしれない。ってことは、東金の目的意識はシビュラと似たようなものか。っつうかシビュラ側のお目付役? まぁ、それにしちゃぁアプローチが人間くさいけども。とりあえず現状は「優秀な捜査官」ポジションで役に立ってくれているので良いヤツなんじゃなかろうか。1期なら狡噛さんがやってたポジションだからね。2期はそこにギノさんが入るかと思ってたのに……ギノさん出番少ないなぁ。 その他、二係の人らがやむを得ない人事異動で色々あって、青柳さん殺害実行犯になっちゃった可哀想な人がすげぇ悩んでたりするけど、個人的にはやっぱり酒々井さんが気になる。もう、すっかり鹿矛囲に寝取られてしまっているのだよ。堅物だった女が籠絡されて優しい顔をして悪の側についてるシチュエーション、たまりません。しかもCV井上麻里奈でね。中の人もきゃんきゃん言わせてみたい。中の人つながりで言えば夜空が小鷹に籠絡されてるっていう図式だからな……肉はどこにいるのでしょう。人肉だったら朱ちゃんが潜伏した工場にいっぱいぶら下がってたみたいだけど。結局、鹿矛囲の本職ってなんなんだろう。色々敏腕すぎて彼の中心がまだ見えてこないんだよね。酒々井さんとの会話を聞く限り、メンタルセラピーの腕前に関しては本物っぽいんだけども。これ、マジで「シビュラの行っているメンタルケアは間違っているので、ボクが一から皆さんの精神状態を管理して正常にしてあげます」っていう目的だけが動機だったらすげぇな。ある意味潔いけども。流石にもう少しラージサイズの夢を持っていてほしい。 そんな鹿矛囲のお膳立てで始まってしまった、リアル狙撃ソシャゲ地獄。もう「軍事用ドローン開発工場」の時点で嫌な予感しかしなかったわけだが、そりゃそうなるわな。1期なんて単なる工場用の管理ドローンで殺されかけてたわけだしな。軍事用の管理施設なんてセキュリティも万全の状態で警備してるような気がするのだが、そんなところもやすやすとハックして地獄絵図にしちゃう鹿矛囲さんマジ優秀。まー、サイコパスのチェックが出来る前提でしか管理してないから問題が頻発してるんだろうけども。ただ、今回のドローンゲーム作戦はちょっとこれまでの鹿矛囲の動向と違っていてちぐはぐな印象を受ける。監視官自身にドミネーターを向けたり、青柳さんの色相を徹底的に濁らせて公安の手で狙撃させたり、そういうこれまでの「残虐行為」は一応何らかの実験であるようなことが示唆されていたのだけど、今回の「一般人が悪意を持たずに操作しているゲーム端末を人殺しの兵器にする」っていう作戦は、特に「意味もなく悪趣味」なんだよね。暇を持てあました槙島さんなら、そういうプランを作ったサイコ野郎の支援を楽しむために実行した可能性はあるけど、「神」と崇められ、民衆の苦しみをシビュラに訴えようとしている(はずの)鹿矛囲の行動としては何か違和感がある。これもまた「シビュラの無意味さ」を示すための示威行動であると言えなくもないが(色相が濁ってない状態でも平気で人殺しが出来るんだぞ、と示すことが目的?)。でもちょっとつながりが薄いか。 ただでさえエグい内容が多いので、単に演出のための演出で刺激だけを与えているんじゃないと思いたいところである。来週の決戦で色々見えてくるかねぇ。 エグいよぅ……第4話。これまで以上に、今作今シリーズの方向性を決定づけるエピソードとなった。これで、まだ4話だというのに残念作画でなかったら決定的な話数になったんだろうけども……今期も危ういのか、しっかりしろ作画班。 嗚呼、青柳の人生とは何だったのか。サブタイトルにある「ヨブ」とは何なのかが気になってググってみると、旧約聖書に登場する、「神への信仰を貫き通した人物」とのことである。信心を無上のものとし、ただひたすらに信仰を続けたヨブは、そこに疑念を抱くものから様々な苦難を与えられ、神からもまた試練を与えられた。最終的に、ヨブはその心のあり方を認められて幸せな結末を迎えるのだが(それ故に「救済」であるが)、今回の話における青柳監視官には一切の救済が訪れていないことは、何とも悪意の籠もった名付けである。いや、正直言うと、このまま色相が濁り続けてギノさんのハードモードみたいな人生を歩み続けるのかとも思っていたので、彼女のあまりに不幸な人生がここで幕を下ろしたことも、1つの救済と言えるのかもしれないが。……それでもなぁ、やるせないなぁ。……黒の下着が実にセクシーでした……。 この途方もない胸くその悪さは、今期のテーマが「シビュラの破壊」と直接的に結びついているためであろう。腹の立つ要素はすべて「シビュラ」に向けられており、たった1つの異分子である鹿矛囲の存在から始まって崩壊を始めたシビュラ神話と、それにすがる無数の人々の愚かさが、滑稽を通り越して哀れであり、苛立たしく見えるのである。元々1期の頃から視聴者視点ではシビュラの滑稽さは見えていたわけだが、それはあくまでメタ視点でのお話であり、作品世界内では「シビュラの絶対性」は(槙島と常守の存在を除いては)揺るがないものであった。しかし、鹿矛囲はその絶対神話を作品世界内でぶち壊そうと目論んでいるわけで、社会を支えるシステムそのものが歪み始めた世界では、そこに依拠する度合いが高ければ高いほど、その姿は苛立たしく滑稽になるのである。 今回そうした「滑稽さ」が如実に描かれたのは大きく3つのサイドに分かれる。1人目は、言わずと知れた霜月監視官。彼女の情けなさ、苛立たしさは順調に育まれており、今期ではどこぞのアンジュ姫と並んで2大胸くそヒロインとして大活躍。単なるシビュラ至上主義(この世界の一般傾向である)ならば「社会が悪い」と諦めもつこうが、彼女の場合はこれに輪をかけた権威主義的傾向があり、「シビュラを基準とする」のではなく、「シビュラに責任を転嫁して考えを放棄する」という、いわばこの世界におけるゆとり世代みたいな思考回路の持ち主である。シビュラを是としない朱ちゃんを軽んじるだけならまだしも、彼女の場合、すべての判断はシビュラのおかげであり、シビュラのせいであり、シビュラのためである。ひたすらに自己弁護を繰り返して現実を見ない彼女は現場に出てもさっぱり役に立たず、最悪の方向へ足を引っ張ることしかしない。こうした人物像は、ものの見事に「打倒すべきシビュラ」を体現した所産といえるだろう。今まではまだ辛うじて「ちょっと可愛い」から許されてきたが(?)、今回は作画崩れで可愛い要素すらなくなったので、もう本当に腹が立ってたまらないのである。ある意味、実に良いキャラクター造形である。 もう少し全体的な目線で見れば、当然のことながら公安全体も「シビュラの犬」であり続ける滑稽な存在である。霜月のようにはっきりと「愚かさ」が提示されているわけではないが、鹿矛囲の目論見通りに青柳さんを狙撃してしまうその判断、そしてクライマックスとなったスプラッタシューティング劇場、どれもこれも、現実世界の常識に照らし合わせたら常軌を逸した行動だ。そして、三係を中心としたこの愚かな立ち回りの根源には、シビュラの象徴たる禾生局長が控えているのである。彼女(つまりシビュラ)の判断は、今回の事件を明るみに出さず、すべて公安の力でもみ消してしまうこと。つまり、彼女は「シビュラの限界」を見せつけた鹿矛囲の意図を理解し、突きつけられたシビュラの穴についても自覚的であるということだ。今回の事件の犯人だった美馬という男(CV:江原正士)は、シビュラに認められず、メンタルケアを続けてひたすら薬物を摂取した結果、感情そのものを喪失してしまった(と本人は捉えている)。局長たちは「都市伝説」というレッテルを貼ったが、無理矢理薬物で感情を抑えることに副作用がないはずがないわけで、実際にそうした患者は不特定多数存在しており、シビュラ社会が続いていればその数は確実に増えていくだろう。つまり、現行のシビュラシステムは、先細りで破滅的なシステムでもあるのだ。もちろん、局長はそんな事実は認めないし、極力鹿矛囲の存在を消す方向に動くに違いない。しかし「透明人間」の力を持つ鹿矛囲を相手に、こうした欺瞞が一体どこまで通用するものか。あれだけ凄惨な事件現場、最終的には美馬までもがエリミネーターで除去されたというのに、真犯人である鹿矛囲が堂々と顔を出し、特に身を隠そうともしていなかったのが象徴的である。鹿矛囲は、その存在自体がシビュラの網の目をくぐり抜ける天敵であるのだ。 そして、こうした鹿矛囲とシビュラの戦いの中、信念を守り抜くために最後まで戦い続けたのが、青柳という女性であった。この世界には今、2つの信心がある。1つは、美馬が持ち続けた「鹿矛囲への思慕」である。正確を期すなら、おそらく今回のサブタイトルである「ヨブの救済」は美馬に向けられたものと解釈する方が自然である。彼は窮地に訪れて救いを与えてくれた鹿矛囲をただひたすらに信じ、彼の教えのために戦い、すべてをまっとうした結果として、自分の望むものを手に入れてこの世を去った。彼の信心でもって、鹿矛囲は更にワンランク上の戦術的要素を手に入れることになり、「神への奉公」も見事に結実している。対して、最後の最後まで「平和のため」に戦い続けた青柳監視官を待っていたものは、ギリギリまで信じ続けたドミネーターという兵器による虐殺である。彼女があれだけの異常事態においても、ひたすらドミネーターを信じ続けたことを愚かしいと見る向きもあるかもしれない。だが、彼女の判断する「正義」の基準はそこにしかなく、これは彼女個人ではなく社会の問題であった。むしろ、そこまでして頼みにしていたドミネーターを最後にはかなぐり捨てて、自らの手で美馬に立ち向かったところに彼女の「救済」はあったのかもしれない。 しかし、そうして手放したドミネーターは、無情にも彼女を悪だと断定した。エリアストレスにより、係数は美馬をも上回った彼女は、既に監視官ではなく、一人の潜在犯でしかなかった。シビュラを手放し、一人の人間としての自分を信じたことで、彼女はシビュラの庇護下から突き放されてしまったのである。すべて鹿矛囲の思惑通りとはいえ、どこまでも救われない、一切の「救済」を与えられない結末。本当にやるせない、最悪の結末だ。彼女の生き様にこそ、此度の「鹿矛囲対シビュラ」の理不尽のすべてが詰まっている。はたして、朱ちゃんは彼女の無念を晴らすことが出来るのか。彼女が最期に掴んだ「人間の意思」を受け継いでくれるのか。何か1つでも、彼女の死が反撃の一手に繋がることを望むものである。 相変わらずいいシチュ作るなぁ、第3話。当方、基本属性はMですが、陵辱展開も嫌いじゃありません。肉体的リョナは駄目だけど、精神的な加虐による背徳感はたまらないものです。 勝手な想像だが、今作は脚本が虚淵の手を離れて他の人間に「次のプロットを考えて下さい」と手渡された時、まず最初に「シビュラの脆弱さとは何か」を徹底的に考えたのではなかろうか。この世界のすべてを形作っているのは非常にシンプルなシビュラという絶対存在であり、1期はその独自性、不変性を描きながら、槙島や常守といったイレギュラーな存在を交えていくことで、「世界に抗する」物語を作り上げていった。土台として必要だったのはなんといっても「シビュラの絶対性」であり、それが浸透すればするほどに、イレギュラーな存在である各々のキャラクターが彫り込まれていくというデザインである。シビュラシステム自体はおそらくSFの設定としてそこまで新規なものではなかっただろうが、それを単なるフォーマットとして画一的に処理するのではなく、「もしシビュラが実装されたら」のイメージをなるべく拡大し、そこに少量の異分子を混ぜ込むことで、逆に不変性を際だたせるという作劇方法でもって、独自の世界を築き上げたわけである。 翻って、此度の2期では、既に「シビュラVS常守」という形式は完成しており、シビュラは「抗するべき絶対存在」ではなく、ただ1つの「変容した対人構造」として、朱ちゃんと肩を並べる存在になっている。システムの構成上、そこには「人としての脆弱さ」があることは前提条件であり、もう積極的に否定する必要はない。だからこそ、1期では頑なだった「シビュラを守る」世界観は一度排除し、こうして何とも頼りないシビュラが描かれるようになっているわけだ。槙島はあくまで「絶対的なシビュラを逃れる唯一無二のイレギュラー」だったが、今回の敵キャラである鹿矛囲は自分以外の人間の色相すらも操作し、「世界を壊す」ことが出来る。こうして作られた「シビュラの大穴」は、おそらく最終的には朱ちゃんがシビュラと対峙する際にも意味を持つことになるのだろう。 そして、作劇の方策上、「何がシビュラの弱点か」を考えるところからシナリオが始まっていると思われるわけである。冒頭、酒々井さんが拘束され、自身のドミネーターで狙われるシチュエーションは非常に分かりやすい「対シビュラ」の姿勢の表れであり、「シビュラは個を守らず、使用者を守らない」という端的な側面が分かりやすく表れているシチュエーション。この場面を思いついて描いてくれただけでも、各方面からの満足感は高いのです。「気持ちの上では抗っているはずなのに、身体はいうことを聞かない(ビクンビクン)」って、定番すぎるエロシチュエーションですからね。井上麻里奈が拘束された上で精神的に籠絡されていく様が実に背徳的であり、実にエロい。なんだか作画も今回は様々なシーンで力が入っており、力いっぱい嗜虐属性をかき立てる表情が揃っている。こういう退廃的な空気が蔓延している本作はたまらなく好きなのです。麻里奈の悲鳴だけを着メロとかにしたいくらい。 さ、個人的な趣味趣向はおいとくとしても、着実に世界は破壊の方向へと進んでいる。鹿矛囲の手によって墜とされた酒々井さん。目玉を奪われたのは今後の認証打破とかに使うためかしら。ひょっとしたら、まだ生体部品として本人と接続された状態を維持しており、今後は鹿矛囲が酒々井さんのサイコパスをそのまま流用してしまうとか? ものすげぇグロのはずなんだけど、彼女のサービス満点のエロ表情のせいでなんだかごまかされてしまう。唇の描写がいちいちエロいねん。そして、そんな酒々井さんの身を案じる青柳監視官の真っ逆さま人生もなかなかそそられる部分。同じような境遇(予定)のギノさんのところに人生相談に行っていたが、確実にそれって終了フラグである。監視官なんて仕事は色相混濁のまっただ中に飛び込むお仕事なわけで、「上手くこなしてキャリア組へのステップ」なんて野望はなかなか実現するものじゃない。あげく今回はまんまと罠にはまり、見知らぬおっさんからボコ殴りの刑に。「シビュラへの不審感」は留まるところを知らない(なお、スーツ姿の凛々しいおねーさんが馬乗りになってボコ殴られるシチュエーションもなかなかそそるものがあるよね)。 鹿矛囲の能力は、(今のところ不明だが)人心掌握術の1つ、マジで単なる「メンタルヘルス」の拡張みたいなところがあり、酒々井さんのサイコパスが下がったのシーンからもそれが薬や遺伝子操作みたいな外的要因でないことは想像出来る。いわば「悪いと思わなきゃ悪い事じゃないんだから」みたいな洗脳術なのだろうか。今回の薬局のおっさんや前回の爆弾さんの言動についてはそれで一応説明出来る。ただ、今回の代議士の件はやや微妙で、「鹿矛囲によって安定していたサイコパスが演説途中でキャンセルされて本来の怪しい状態に戻った」ってことなのだろうか。そして最大の謎である「透明人間」。仮に色相を操れる人間でも、シビュラの生体認証自体を残り越えることは不可能(のはず)なので、その辺はまだもうひとネタあるってことだろう。まー、1期の頃からチェック装置を上手く回避して外を出歩いてた奴は割といるんだけどね。そもそも狡噛さんがまだ捕まってない時点でお察しなんだけどね。 そんな鹿矛囲に対抗する一係の面々。美佳ちゃんは今回も特に何もやって無くて「この先輩、局長とタイマン張れる立場ってどういうことやねん」と羨ましがってたくらいなので放っておくとして、まずはびっくりの素性が明らかになった東金。「史上最高の犯罪係数」って、なんだか映画のあおりみたいなキャッチコピーであるが、なかなかそそられる売り文句である。シビュラ自体にも目を付けられているようだが、やはり一筋縄ではいかない存在のようだ。今回は前面的に朱ちゃんに協力的な姿勢を見せており、「話の分かる優秀な執行官」でしかないが、おそらく精神的な闇は深く、いい意味でも悪い意味でもかなりのポテンシャルのある人物。出来れば黒幕希望。 ギノさんは、槙島事件の時に負傷した左肩が痛々しい。親父さんも義手だったのでおそろいだが、親父さんって肩から全部そうなってたかどうかは覚えてないなぁ。なんか、頑張れば爆熱ゴッドフィンガーくらいなら撃てそう。そして、そんなギノさんに心配される朱ちゃんだが、相変わらずの冷静沈着。今回美佳ちゃんが計測したときに係数が23くらいだった。免罪体質恐るべし。自室への落書き事件については当然仲間に通報、捜査してもらっているわけだが、「お前がやったとしか考えられへんやんけ」との意見にも「まぁ、そう見えるだろうな」とどこ吹く風。昔の朱ちゃんだったら慌てふためいて否定してたんだろうけど、もうすっかり狡噛の領域。「どうせシビュラは私を裁けない」って分かってるから、ってのもあるんだろうけど。そして、そんな狡噛式捜査スタイルを踏襲するなら、当然相談すべきはあの人、雑賀先生である。 なんと、雑賀先生は出頭する形で収容施設に保護されていたとのこと。その事実にはちょっと驚きだが、そういえば1期の最後に「見つかったら犯罪係数で一発アウトだよ」と漏らしていたので、槙島事変の時の狡噛との絡みで逃げ切れないと判断したのだろう。かつての弥生ちゃんなんかと同じように、「犯罪係数はヤバイけど殺す必要はないよ」みたいな人間を保護する施設にかくまわれている。シビュラの本質を考えるなら、こういう人材が大事なのは間違いないので、ひょっとしたらそのうちシビュラから直々にスカウトが来てもおかしくないですね。ただ、弥生ちゃんが収容されてたのは本当に独房みたいなところだったのに、雑賀先生、良い部屋過ぎませんかね。なんで今まで隠居生活してたんだろう、って疑問に思うレベル。まぁ、体制が嫌いなんだからしょうがないんけども。1期の頃の主要キャラがこうしてまた絡んでくれると、自然に盛り上がってる感が出て良いですね。あとは狡噛さんがどこで絡んでくるかだよなぁ。 サブタイトルが一瞬「忍び寄る虚淵」に見えた第2話。忍び寄らずに堂々としててもええんやで。 引き続き、新体制となった一係の内情について描いていく展開。そして、新しい脅威についても。前作の槙島は免罪体質という大きな武器を持つ「個」であり、そこから「群」に派生するためにはシンプルに破滅思想を説いて仲間を集めていた。しかし、あくまで彼はチェグソンや王陵璃華子といった「欲求の萌芽」を持つ人間の背中をそっと押す役割を務めていただけで、彼自身が凄まじい能力を持って影響を与えたというわけではない。静かなカリスマが、類い希なるセンスでもって、ちょっと世間からずれた人間に道を与えていただけである。しかし、どうも今度の敵キャラは様子が違うようだ。今回の被害者(加害者?)は、思想的にはそこまで「ズレた」キャラにはなっておらず、1期だったら1話目で不幸な最期を遂げたおっちゃんくらいのキャラだろう。大きな異常性から犯罪行為に突き動かされたわけではない。それにも関わらず、「色相が戻る」という不可解な現象を黒幕に与えられてしまったがために人生が歪んでしまった。そりゃそうだ。色相が人為的に変わるものであるなら、結局は槙島暴動の時と同じように治安そのものが成り立たなくなる。それがたった1人の人間に対してのものであっても、ゆるがせに出来ないはずのシビュラが成り立たなくなったとあれば、それはもう、立派なモラルハザードである。更に、今回は朱ちゃんの私室にまで乱入して「What Color?」の書き込みを残しており、犯人は公安と、ひいてはシビュラそのものと戦う気満々のようである。槙島はいわば「シビュラをおちょくる」のが目的の(最大規模での)「愉快犯」だったが、今回はもっとストレートなテロリストのようだ。さて、どうしたものか。いかに免罪体質で色相が濁らない朱ちゃんといえども、流石に自宅ストーカーまでされたらやばいんじゃなかろうか。うっかり煙草セラピーの量が増えちゃうレベルですよ。 さて、その他、2期からの追加キャラについての描写もたくさん見られたので確認していこう。まず一係メンバーで一番影が薄いのが、元々ホロデザイナーだったという過去を持つらしい雛河。今のところ、「なんでそこにいるのか分からない」レベルの存在なのだが、少数精鋭の一係に抜擢されてるんだから、それなりに理由はあるのだろう。声とか。……流石に槙島さんとの関係は無いと思われるが……どういう含意があるんだろうか。シビュラシステムの正体を考えると、「槙島の何らかの情報」を移植した他人がいてもおかしくはない気もするが……単なるレッドヘリングなのか、意味があるのか。「ダンガンロンパ」における狛枝ポジションといえる。 対照的に、この2話目で割と前に出てきたのが、CV藤原啓治の東金(とうがね)。こちらも一係に配属されたバックグラウンドは明かされていないが、今回の爆破事件の被害者との関連が触れられていた。正直、今回の事件そのものがずっと後を引くとは思えないのでバックグラウンドにはあまり伏線はなさそうなのだが、どちらかというと「デコイ相手に格闘訓練をする肉体派」「たばこを嗜む」というあたりが狡噛を思わせる配置になっているのがポイントだろう。彼との接点が増えるほど、朱ちゃんは狡噛のことを思い出しそう。煙草セラピーによって「煙草→狡噛の記憶」という接続を強化し、これによって「東金→煙草→狡噛」というつながりが生まれている。まぁ「似たキャラ」なんだからやっぱり最終的には白兵戦で狡噛とやり合うことになりそうな気はするんだけども。 そして、新キャラじゃないけど今回めいっぱい可哀想だったのが二係の青柳さん。1期の頃から一係全体にも狡噛にも理解を示してくれたとてもいい人だったのに、今回はその狡噛も関わった縢失踪事件の時のように、部下1人が射殺、容疑者が執行官というどん底展開に。視聴者は事の顛末を見ているので何が起こったか知っているわけだが、直属の上司である彼女はまだなにも知らない(知ってたらそっちの方がショックかもしれないけど)。着実に「シビュラへの不審感」を募らせている最前線の人物であり、今回の黒幕の「シビュラとの戦い」ではこの人が重要な役割を担いそうである。 あと、1期の頃からギノさんのメンタルケアを担当してくれていたセラピストのあんちゃんが今回再登場して思わせぶりな仕事をしていたのだが、彼にも何か裏があったりするんだろうか。1期の頃のお話では「単なるギノさんの相談役」だったのは間違いないと思うのだが……どうしてもCVのせいで疑ってしまうのは良くない傾向である。この世界でメンタルケアしてる連中って全員どこか胡散臭いからなぁ。 あ、あといちいちイラッとする新人の霜月さんね。朱ちゃんサイドから見たらとてもとても迷惑で鬱陶しい奴なのだが、実際にシビュラ至上主義の公権力側から見たら(つまり一般的なこの世界の住人の目線で見たら)、彼女の方がいちいち正しいことを言っているのは間違いない。そして、上司だろうが先輩だろうが遠慮なく食ってかかる行動力も、ある意味では尊敬に値するものだ。ただ、結局は「まだまだ若いから……」というそれだけの話なのよね。ギノさんはこれだけ血気にはやって頭の固い彼女を見て、一体どんな気持ちでしょうね。六合塚さんの言っていた「経験による判断」って、ギノさんがかつて忌み嫌っていた父親の「デカの勘」ってやつなんだよなぁ。……ギノさん、このシリーズの最終回まで生きてるといいなぁ……。 で、そんな中でも今回一番気になったシーンは、やっぱり六合塚さんと会話した時の美佳ちゃんの表情だよね! なんでそんな簡単に頬を染めちゃうかな! そりゃ確かに弥生さんは美人だけども! 憧れるけども! この世界は百合ばっかりか! いや、レズばっかりか! 弥生さんは既に唐之杜さんのお手つきだから駄目だよ! まぁ、三人で組んずほぐれつなら大歓迎だけど。中の人的には、常守さんのところに飛び込みたいところなんだろうけどな。あと、尊敬すべきラジオの魔神(青柳さんの中の人)も同じ現場にいます。あやねるドッキドキやで。多分御前には乳もまれとるで。 チェインバーさんの侠気に思わずもらい泣き、最終話。このアニメの主人公、チェインバーさんだったんだな……。惜しい男を無くしたものだ。 ストライカーの狂い方は、ある意味非常にシンプルなものだった。どうやらクーゲルは船団形成をはじめた直後にはまだ生存していたようだ。彼がレドと同じようにこの世界のあり方、自分のあり方に悩んだのかどうかは分からないが、あくまで彼も人間だ。おそらくはそこまでトチ狂った希望があったとは思われない。「現状で可能な限り、組織的で効率の良い集団組成を考えよう」くらいのニュアンスだったのではなかろうか。しかし、残念ながら風土病によって彼は志半ばでこの世を去った。残されたのは、考えることを仕事にしているはずだが、考え思い至ることの出来ない機械のみ。ストライカーは、クーゲルの提言を全て「彼女なりに」解釈し、結果的にあの船団を産みだすに至った。別に悪気があったわけではない。あくまでも彼女が産みだされた同盟の倫理観でもってこの世界を睥睨したならば、あまりにも無駄とムラが多すぎたのだ。それを運営しやすいようにまとめるのには宗教という形が一番手っ取り早く、自らが超越的な力で「神」として君臨することが、組織の運営、並びにヒディアーズの殲滅に最も効率が良かったのであろう。どこまで言っても機械は機械。彼女の意志で何かを願ったわけではないのだから、そこに憎しみを求めるのはお門違いというもの。 しかし、そんな純粋な遂行意識も、やはり場所が変われば単なる圧政になる。地球の人々が求めていたものはストライカーの願うような「思考を放棄した上での安寧」ではなく、自分たちの足で立ち、自分たちの頭で考えて生きていく面倒臭い世界である。効率化を極めた世界で産みだされた機械には決して到達出来ない領域が、地球には存在していた。 しかし、やはりミライ科学は恐ろしい。そんな不可侵の領域にまで食い込んでしまったマシンキャリバーが1台存在した。レドの「啓発」だけを目的とし、レドと共に悩み、成長した機体、チェインバーである。何が正しいか、などという白黒を付けることは出来ない。人間にだって出来ないのだから、機械に出来るはずがない。しかし、チェインバーにとって、レドの成長こそが全ての結果であり、レドが至った結論が、彼にとっての理想となる。これまで全ての正否判断に同盟の基準、大原則を掲げてきた彼であったが、この度ストライカーの提言に対し、初めて反論を行った。突如漏れ出した「懐疑提言」に、思わず鳥肌全開である。その後のチェインバーの行動は、全てレドのために費やされた。どう考えても機械の領域を超えたような選択も含まれていたような気もするが、多少ぶっ飛んだところは全て「ミライ科学すげぇ!」ということで解決するだろう。最終的にはレドが「啓発を完了させた完成品」であるとの判断をくだし、レドが生きるための世界を残すために、チェインバーは自らの最後の仕事を全うした。もちろん、彼にだって「レドが完成を見たのか」「レドがパイロットとして相応しくないのか」などといった判断は出来るはずがないのだが、彼なりの最善手を機械の言葉で翻訳したがために、あんなツンデレになってしまったのだ。末期の捨て台詞は、きっと彼のAIがフル回転で相応しい語彙を探し求めたのだろう。結局、そこから出てきた一言は、彼もまた、ガルガンティア船団で育ち、立派な乗組員として成長したことを表すものであった。偉大なる戦友に、今一度弔意を表したい。 さて、そんな主人公チェインバーの活躍は言わずもがなだが、その傍らで、他のキャラクターたちも粛々と最終回の準備を整えていた。レドは戦う決意を固めたし、ピニオンはこの期に及んで男前度数をアップさせるために仲間達を逃がして自分だけは貴い犠牲になる目論見。ただ、野放図なラケージ姐さんのおかげでこれは叶いませんでした。そしてちょっと突飛過ぎる気がしたけど、何故かガルガンティア船団にも搭載されていたミライ兵器、「天のはしご」。リジットさんが責任者としてわざわざ操縦桿を握り、案外迷い無く斉射。多分、ストライカーさえ居なければガルガンティアは放っておいても最強だった気がするぞ。そして、レドを奮い立たせる大事な役目は当然エイミーのものである。光線系の技や実体弾が飛びまくるばけもんどうしの戦場に貧弱な飛行機械単体で突っ込んでくる命知らずぶりであるが、今回メカ戦以外で一番作画に気合いが入っていたのは、滑空するエイミーがレドと顔を合わせて振り返る一連のカットである。流石のメインヒロイン。彼女の一声が無かったらレドはそのままチェインバーと心中していた可能性もあるので、やはり大事なお仕事であった。 最終的には、異分子となるチェインバー・ストライカーの2体が消滅したことにより、この世界にはただ1人、レドだけが残される結果となった。しかし、彼にはもうチェインバーの支援は必要無い。自分が何故地球に飛ばされてしまったのか、宇宙での戦争は一体どうなっているのか、まだまだ分からないことばかりではあるが、現状を受け入れた彼は、きっとガルガンティアで新しい希望を見つけていくのだろう。「最終回でレドは宇宙に帰ってしまうのか?!」なんて疑問も始まった当初は議論されていたが、この「居残りエンド」が一番お話としてはすっきりするし、ハッピーエンドに見える。是非とも、エイミーたちと末永くお幸せに。 余裕の反乱、第12話。終わらせに来てますなぁ。レッドロブスターかっこいいな。あれ、操縦者は大丈夫なんか。 レドの葛藤に集約されるクライマックス。事態はとてもシンプルで、銀河同盟の先鋭化した合理政策を理想とするクーゲル船団に与するのか、それとも地球人が独自に培ってきた(現代文明に近い)新たな生活基盤を理想とするガルガンティア船団に与するのか。まぁ、シナリオ上の要請を考えればそんな二元論に選択の余地はなく、レドは反旗を翻すことを決意する。その裏には色々な契機はあったが、まぁ、分かりやすい流れである。そこからマシンキャリバー2体のバトルが幕を開け、仲間達のサポートのおかげで機体の性能差をなんとか覆してレドが勝ちそうだよ、というお話である。 今回進展した最大のサプライズと言えば、もちろんラストで明かされたクーゲル中佐の真実である。レドは幸運にも地球に転移した際にも五体満足で居られたわけだが、誰もかれもがそんなラッキーなわけじゃない。転移のタイミングで無理をしたのか、それとも以前言っていたように地球の風土病に冒されてしまったのか。彼らの技術力を考えれば前者のような気がするが、とにかく既にクーゲルは物言わぬ存在になってしまっていた。そんな彼の意志を引き継いだのか、現在のクーゲル船団を動かしていたのは実際にはストライカーの方であった。なるほど、そう考えれば納得出来る要素もいくつか確認出来る。 一番分かりやすいのは、クーゲル船団の度を超えた統制模様にある。いかにも「機械的な」処理によって統制された大船団は、前回までは同盟の教えを遵守するクーゲルの信念によるものかと思われていたわけだが、実際にはまさに「機械による統治」だったわけである。マシンキャリバーは非常に高性能なAIなのは間違いないが、それでも人間の思考からはほど遠いものであることはチェインバーが嫌と言うほど教えてくれている。ストライカーはヒディアーズとの戦いに明け暮れる殺伐とした同盟の理念のみで構築されたものであり、それが地球人類を最適化しようと行動すれば、どこかに歪みが生じるのは避けられなかったのであろう。結果的には、狂気じみた「理性による支配」を目指した時代に即さない組織が形成されるに至ったわけだ。 こうしてみると、段階を踏んだこれまでの「理性と本能」の対比構造の構築はなかなか気の利いた脚本だったことが分かる。元々レドはチェインバーと思想を同じくし、ガルガンティアの面々とは相容れない部分が多かったわけだが、少しずつチェインバーと話が合わなくなってくることでレドの変化が描出されており、それが今回の反乱に繋がっている。「理性」が同盟側の旗印であり、「本能」がヒディアーズの活動目標という分かれ方も明示的で、レドはヒディアーズに感情移入することで、すっかり「感情の生き物」としての自分を意識する状態へと追いやられていたわけだ。対決を決意するまでの流れとしては充分理解出来るものになっているだろう。 ただ、その構図を丁寧に作り上げてきただけに、今回の事件はなんだか余計だった気がしないでもない。ピニオンやフランジの苦悩が浮き彫りになればある程度外堀は埋まるわけで、謎の大量投身自殺のくだりは、いかにも唐突である。雨というのは非常に効果的なツールで、レドが初めて見たガルガンティアでの共同作業のシーンと対比させることで、クーゲル船団の狂気じみた「おかしさ」を表す作用がある。今回の事件も「群のためならば個を犠牲にする船団の教義」を端的に表してレドの背中を押すことが目的だったと思われるが、いかにクーゲル船団とて、あのような行動に出る意味が分からない。何一つ合理的な「意味」が無いのだ。「生け贄」という行為は古くから宗教的祭礼では当たり前のように行われてきたことだが、群を成す際に意味があっても、それは理性による行為とはいえない。ストライカーが本当に理性に依拠した共同体作りを目指していたとするなら、あのような習わしを作るためには特別な理由が必要になる。最もシンプルなのが「反乱分子を抑えるための見せしめとしての処刑」というものだが、穏やかな表情の子どもが含まれていたということは純粋に信教から来る行為であるように見える。口減らしだとしても若年層が犠牲になる意味が分からないし、あのような形で個体数を減らすことは、ストライカーの目指す方向性には合致しないのではなかろうか。 まぁ、アニメ的には「インパクトがでかいから」と言われればそれまでなのだけれども。とにかくショッキングな光景を目の当たりにして、レドとピニオンが同時に反乱を決意。何故かフリースタイルで活動出来ていたラケージ様も煽るだけ煽って参戦した(彼女の存在も本当に謎である)。相手が尊敬すべき先輩だったとしたらまだまだくすぶっている感情も多かったのだろうが、単なるマシンキャリバーの暴走であると分かれば、もうあんまり悩む理由も無い。愛するガルガンティア船団の安否もあることだし、後は暴れ回るストライカーを倒してエイミー達を守れれば大団円ってことになるだろう。ガルガンティア側でも色々と動きがあるようだし、最終話は割と綺麗にまとまってくれるんじゃないだろうか。しかし、まさかここにきてメルティに活躍の機会が与えられるとはおもわなんだなぁ。 |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(05/21)
(05/20)
(05/19)
(05/19)
(05/18)
(05/17)
(05/17)
(05/16)
(05/16)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
最新CM
[05/19 な]
[05/18 不折正方形]
[05/17 朝美砂織]
[05/14 不折正方形]
[05/14 な]
アーカイブ
|

