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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
緊急で動画を回していません。熱に浮かされて筆を取ります。これは流石に、何かを吐き出さないと内圧で自死してしまう。受けた衝撃は、その場ですぐに記録すべきだ。 知らない人のために簡単に状況を説明しておく。先日、「バンドリ」プロジェクトの新しいアプリゲーム「Our Notes」がリリースされた。リリース日にはサーバーがパンクして全然接続できなかったり、ようやく接続が落ち着いてきたと思ったら発表されたイベントの仕様で非難が巻き起こったりとバタバタしっぱなしであるが、まぁ、ソシャゲのリリース直後なんて往々にしてそんなもんだろう。私はゲームガチ勢ではないのでせいぜい落ち着くまで静観させてもらうつもりだ。 しかし、そんな中でSNS界隈がざわつき始めた。なんでも、バンドストーリーの様子がおかしいと。今回のゲームでは、すでにアニメ放送を終えて一通り物語を語り終えた3バンド(MyGO、Mujica、ゆめみた)に加えて、完全新規のバンドとしてmillsage(みるさーじゅ)と一家Dumb Rock!(いっかだんらん)が追加。全く新しい世界、新しい物語が始まった。当然そのバンドがどんな存在なのか、バンド結成に至るまでの物語が読めるようになっており、今回のリリースですでに5バンド全てのバンドストーリーが最後まで実装されている。ファンたちも少しずつアプリを触りながら、その物語を読み始めたわけだ。私はというと、新規2バンドではどっちかというと家団の方が好みにあっていたので、そっちからちょこちょこストーリーを読んでいこうかな、くらいでのんびり構えていたのだが、界隈でリリース前からmillsageを推していた人たちに異変。どうやら、最後までストーリーを読むととんでもないことになると。そんな話だった。信頼できる受け手の人たちが次々に意味深な発信と共に地に伏していく様子を見て「何事かが起こった」と判断し、私も急ぎmillsageストーリーを追った(全20話で相当長い上に、一応ちょこちょこバンドを強化しないと最後まで読めないのでちょいめんどかったが)。そうしてようやく先ごろ読み終わったのだが……。 なるほど、これはどうしたものだ。これまで数々のシナリオで私の心を揺さぶってきたバンドリプロジェクト。最近ではアニメマイムジで新時代のバンドリの方向性を示し、そこでも多大な傷を負わされたわけだが……話が違う。そりゃマイムジだって地獄のようなストーリーだったし、直近のゆめみたではシリーズ初となる純然たる悪役・ビオラを生み出してこれまた話題を呼んだが、刺激の強いストーリーは盛大に吹き上がる活火山みたいなもんで、覚悟を決めて警戒してれば逃げられる部分もある。しかし、millsageストーリーは違った。……ねぇ、なんでこれを最初から全部読める状態で、リリース直後のアプリに搭載してるの? これから俺たちは、millsageとどうやって生きていけばいいの? 正直、打ちのめされている。しかし多くは語れない。別にネタバレがどうとかじゃないんだ。こんなもん、あらすじでざっと紹介されてどうこうなるもんじゃないのだし、もし、時間と精神に余裕がありそうな人は、是非「Our Notes」をDLして私と同じ目に遭ってほしい。ブシロードと話し合うのは、それからだ。
<以下、ネタバレ配慮のために折り返し。最後の通知となるが、millsageシナリオを読破せずにこれ以降のテキストを読むべきではない。もし読んでしまった場合に私は責任を取れない>
本当に、これからどうするんだろうね……。アプリ、リリースしたわけですよ。ガルパはまもなく10周年を迎えるわけで、アワノだって5年10年と末長くお付き合いしていくゲームになるはず。ただ、millsageのストーリーってここからどうやって紡いでいくつもりなんだろう。何を描かれたところで、その裏にある悲痛のみが我々の脳内を支配してしまうと思うのだが……我々は今後、汐見蛍という少女を真正面から見る機会が訪れるのだろうか。もし、彼女が「幸せに」なれたのなら、その瞬間にこのバンドは完結する。いや、違うか、そこからが本当の始まりなのか。「ハッピーエンド」が早く訪れてくれることを祈るしかない。 物語序盤からちょっと怖いと思っていたのは、millsageのストーリーが沢海奏多という人物の「死」をベースとした物語になっている点。人の生き死にって太古の昔から物語の構成要素としては欠かせないファクターだけど、まぁデリケートじゃないですか。正直、19話までのストーリーってある程度類型的ではあるので理解はしやすいけど、これだって考えようによっては色々と悩ましい「死者に縛られた物語」なんですよ。道中一番「縛られて」いたのは間違いなくまほろ。彼女の苦闘が(本来ならそうなってほしかったが)バンドストーリーの中心にあり、奏多の夢を引き継がんと必死になるまほろに救済を与える「天使」汐見蛍という、とても「都合のいい」物語になっている。 でもまぁ、お話なんてそれでいいんですよ。結局は「死人に口なし」。奏多の遺志がどんなものか、彼女の死後に何を成すか、それは結局生者が決めるしかないことで、苦しむまほろを見て「そんなことを奏多は望んでない!」というのも自由だし、「バンドを続けなきゃ奏多がいなくなっちゃう」と思うのも自由。それぞれのメンバーが「自分の中の奏多」といかに折り合いをつけるか。ドライな言い方だが、結局は「死者を下敷きとした物語」はそこに帰結する。 その結果、19話までである程度綺麗な結論は得られたわけですよ。一番「残されて」いるのは引き続きまほろさんで、彼女は自分の弱さを認めた上で、「自分が奏多の夢を妨げた」という罪の意識と向き合ってひとまずはそれを乗り越えた。いや、乗り越えてもいないのだろうが、ひとまず「今生きてる仲間たち」のことも考えて、皆が一番幸せになれそうな選択をした。このまほろの選択は間違いなく「成長譚」であり、ここまでが既存のバンドリ的にも理想的なストーリーである。 ちなみに余計なことだが他の連中の内実も考えてみると、今のところ一番謎が多い朋花については、まぁ、本人も言ってる通りに「奏多の代替物としての蛍を捕まえたからオールOK」としておこう。おそらく今後朋花の内面にも容赦無くメスは入ると思うが(そうしてもらわないと困るが)、現状はこのバケモンも望んだmillsageが手に入ったはずだ。 好感度ランキングぶっちぎりのなつめ先輩についても、「奏多が残した音楽、あたしたちが受け継いだぜ……」というシンプルな達成感で現状は満足できるはず。メンバーの中では実は一番俯瞰でものが見られる伊沢なつめ。ライバルだった奏多を失ったことはもちろん悲しいが、多分彼女が一番「しけたツラしても奏多に笑われるだけだ!」というマインドがあるはず。そして琴平凪は……こいつがちょっと怖いのだが、彼女の最大のモチベはどうみてもまほろ。自分の失策で一時はまほろを苦しめてしまったが、なんとか彼女がその苦しみを乗り越えて立ち上がってくれたことで、凪も救われている。まほろが認めた新しいmillsageの在り方に、一旦は満足しているはず。そして汐見蛍は、無事にメンバー4人が「幸せ」になり、悲願を果たして大満足……というのが19話である。 しかし20話。あってはならないその一節。内容はシンプルなものだ。秘匿されていた死者の呪詛が明かされる。皆から神聖視され、目標に、拠り所になっていた沢海奏多が抱えていた弱さの実態。いや、これを弱さというのも酷だろう。人が死に向き合う時の心情など、そりゃこうなって当然なのだ。むしろそれをおくびにも出さずに旅立った奏多は、本当に強い人物だった。しかし、そんな彼女の綻びが、よりによって最悪の場所に滲み出てしまった。そう、彼女の遺志を継ぎ、何事かを成し遂げたと思っていた、最も無垢な「天使」のところに。 改めて「死人に口なし」という言葉を持ち出そう。優先すべきは死者より生者。今を生きる人間の最大幸福を目指して生きる方が生産的。たとえmillsageが奏多を失ったとしても、皆が同じ方向を向きながら、再生させたmillsageは価値あるものだ。なつめが、まほろが、そして凪が、これによって「幸せ」になろうとしている。 しかし、その発端となった蛍の行動はよりにもよって「奏多の代弁者として」であった。「奏多はこう言っていた」「奏多ならきっとこうするはず」。そんな思いから突っ走り、まほろにあれだけの苦しみを与えて、ようやく作り上げた新生millsage。いわば「死人の口から」生まれたバンドだ。しかし、その「死者の口」はまやかしだった。millsageは棺桶であるべきだった。奏多の人生と共に葬られるべきだった。それが、死者の最後の願い。蛍は、完全に「間違えた」。 ここで汐見蛍が取るべき選択肢は多くはない。見つけてしまったものはしょうがない。全てをメンバーに打ち明け、改めて今後を話し合うこともできたはずだ。もしかしたらそっちの方が、millsageという看板をおろしてしまえた方が、5人のためには楽だったのかもしれない。しかし、「他者を不幸にすること」を極度に恐れる14歳の少女に、今更そんなことを切り出すことはできなかった。自分の勘違いのせいで生み出してしまったバンド。「虹色」の果てに辿り着いてしまった偽りの希望。全ては自分の責任。天才が気まぐれに作ってしまった幻影の船。しかしすでに、そこに乗り合わせてしまった人たちがいるのだ。 蛍の決断は、「死者の口をつぐむこと」。死人に口なし。蛍が明かさなければ弱音を呪詛として残し、millsageの活動を邪魔する奏多は存在しないことになる。もはや目の前の人たちの不幸など見ることはできない。汐見蛍は、その無垢な精神で自らを捻じ曲げ、穢した。楽壇の天使は終わりを告げるラッパを叩き壊した。もはや後戻りはできない。 4人のメンバーは「それぞれの思う奏多」と、そしてもちろん蛍と共に新たなmillsageを作っていく。それはいわば「6人の幸せ」のためのバンドだ。しかし蛍だけは違う。罪を償うため、蛍は自己の幸せを絶対の禁忌と定めた。4人の幸せのために、自らを殺した。自分が「殺した」奏多の存在を思えば、それは当然の罰なのだ。そこまでしないと、調和は取れないのだ。もちろん、残りの4人はそんなことを知らず、「6人のmillsage」だと信じて疑わない。バンドはまだ、全く成っていない。こんなにも醜悪で、罪深くて、悲しいバンドが、他にあるだろうか。 このバンドは、このストーリーは始まったばかり。今後我々はイベントなどと称して彼女たちの人生を観測していくことになる。汐見蛍という少女の「贖罪」を見届けることになる。あまりに苦しい、その旅路を。 ……蛇足にはなるが、個人的には汐見蛍という怪物の他に、和泉朋花の物語も当然気になるところではあるが、実はキャラの立ち位置からして一番気にかけているのは琴平凪である。彼女が最も重要視しているのは間違いなくまほろ。そのまほろが、バンドリ名物である「持たざる者の苦悩」を一通りクリアし、「ちょっと歯車がズレた世界線の羽沢つぐみ」みたいな動きを見せてくれたわけだが、その隣で「親友を救えなかった奥沢美咲」みたいなスタンスの凪が立っている。彼女の「幸せ」ってなんなのだろう。彼女の中でまほろの存在、奏多の存在が今どれくらいのウェイトを占めているのだろう。案外、蛍を救えるキーパーソンは彼女なのかもしれない。 さらにさらに余談だが、このストーリーを叩きつけられ、改めてバンドリの公式ページの彼女たちの紹介文を確認すると嗚咽が漏れる。まほろの紹介文の「自分たちで結成したバンドでの日々を誰よりも大切に思っている」もちょっとした叙述トリックであるが、なんといってもバンド紹介の「それぞれの“幸せ”を追い求めて、音を鳴らすバンド」という一文。この一文の「それぞれ」に蛍自身が含まれていないなんて、初見で誰が分かるだろう。蛍は間違いなく幸せを求めている。まほろの、凪の、なつめの、朋花の、そして奏多の。 1000のコサージュを重ねたその先に、最後のひとひらの幸せが見つかる日を、待ち続けている。「一度しかない人生の中、幸せと祝福がありますように」。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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