「手札が多めのビクトリア」 5→5
最終回があったと思ったらまさかの総集編だったでござる。いや、でもそうだよな。先週の話で完全にハッピーエンドで完結してたもんな……あれ、でもアニメ2期あるらしいし、そもそも原作は未完らしいですよ? ……これ以上何かやる必要あるか?
ということで、なろう作品としては珍しく「綺麗に完結したな」と思った作品だったのだけど、完結はしてないらしい。まぁ、「一旦完結」くらいのイメージでまとめていくと、起承転結がはっきりしてるのでシナリオ部分に不満が出なかった、というのが積極的なプラス要素ではなかろうか。「組織を抜け、追われている(かもしれない)凄腕エージェント」なんてはるか昔から子供達の憧れの的だし、別にチートってほどチートでもないので振り翳してドヤ顔するでもない。主体的に動ける一人前の女性の物語なので、いわゆる悪女ものとか聖女ものみたいにちやほやされることをメインにした浮ついたなろう感も出ない。まぁ、直近だと「SAKAMOTO DAYS」みたいな「抜け忍設定」はバトル漫画なんかでは定番のデザインなので別に斬新さはないのだが、ヤな匂いがしないというだけで視聴にストレスがないのでとても助かる。
個人的に最大のセールスポイントは「影のあるいい女・安済知佳」と「ちょいとこまっしゃくれたとても良い子・若山詩音」という完璧なメイン2人の配置。ちかぺのビクトリアはほんとに押し付けがましくないというか、チートじみたものを持ちながらもしっかりと人として地に足をつけた喜び・悲しみ・悩みを抱えていたところは主人公としての魅力に繋がったし、ノンナさんは生意気なところもありつつ、本当に「母親」思いでよくできたお子さん。そりゃもう、こんなシングルマザー世帯がいたら男たるもの「俺が守ってやりたい」と思っちゃうのはしょうがない。男女間の情愛もベースにしきつつ、家族愛にこだわりを見せた「ホームドラマ」としても割と満足感があったのである。
抜け忍設定もそこまで無茶苦茶なトンチキエージェントバトルにならずにじっとりと、影のある描写が徹底していたので統制が取れていたのだが、その分、画面に派手さがなくなってしまうのは痛し痒し。アニメとしての押し出しはほぼ無い状態だったので、「アニメとして面白かったか」と言われるともうちょい贅沢したくなる部分はある。いや、どうやったらもっと盛り上がるかって聞かれると改善案も特にないのだけど……動画枚数の多い作品じゃないのだから、ベースとなる作画レベルはもう1つあげてもらえるとよかったのだが。
まぁ、そこはないものねだりかもしれない。身の丈にあったほどよきバランスだったと言われればそうかもしれないしね。……こうなるとますます、「ある程度満足したんだけど、アニメ2期ってなに?」という疑問がどんどん膨らむんだよな……ビクトリアのモチベを考えたら、ここから先の人生で絶対に目立つ騒ぎは起こさないだろうし、組織もそこまでビクトリアを追おうとはしてないし……こっから先、単なる凸凹ファミリーものとして進行するんだろうか? それもどうなんだろう……ひたすら「うちの娘が可愛すぎる!」って流れにする手もあるな。……うん、じゃぁそれで。
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