たほいや譜（21／06／11）

　そういや最近、あいつ姿見せねぇな。もう、のたれ死んだかな。

 

 

Round１・「じょうじゅ」（not 成就）

１、十歳の祝い。せいじゅ。

２、承り授けること。転じて、承り授かること。

３、サファイアの漢語名。

４、儒家に教えを乞うこと。餓鬼道・畜生道に落ちるとして忌む。

５、人の寿命の長さを上・中・下に分けた、その最も長いもの。１

６、幼年期シムノンの一人称。

　いきなり同音異義語問題から。「じょうじゅ」の見出し語は「成就」とこれの２つだけです。　①「群青」から「青」だけとってジョウと読み、青い時代の祝い。　②転じるならちゃんと転じろよ！　いや、転じているのか？！　転じてるわ！（転じすぎた男の末路）。　③「群青」から「青」だけとってジョウと読み、青い宝石。いくらなんでもそんなところで被らんでも。ちなみにサファイアの漢語名は「碧玉」もしくは「青玉」だそうです。　⑤「これ、死んだ後しかわからない奴だよね」「まぁ、安心するんじゃない？　『下寿』はクリアしたわー、みたいに」。ちなみに上寿は120歳だそうな。いつの時代のどこの国の文化なのだろう。　⑥はっきり「ジョルジュ」って発音できないからね。

 

 

Round２・「いぎょうのおに」（問題不成立）

１、異国で死んだ者の魂。またそのような者。

２、異郷で鬼籍に入った人。他国で死んだ人。

３、（森鴎外による翻題）→『オペラ座の怪人』。

４、二足歩行でない鬼。牛鬼など。

５、平賀源内をたたえていう語。

６、功名心の旺盛な人物を揶揄した語。虚栄家。

７、生き、死地に秘み入りゐる鬼。

　上記の通り、久しぶりに不成立となった問題。というのも、出題者がお題をストックする際にメモを誤ったらしく、正確な広辞苑の表記は「いきょうのおに」だったのである。ついでに言うと、どうせ①②のどっちかだろ、ってんでここに答えが集中したが、例によって矢印先輩と広辞苑の一騎打ちで、およそ矢印先輩が大勝した。私もわんわん泣いたものだが、のちに無効試合であると分かり歓喜した。　③流石に鬼は言い過ぎちゃうか？　「これ、消しきれない……」「お前の中の鴎外の評価が高すぎるのか、低すぎるのか」。　④「牛鬼だったら八足歩行か。確かに異形やな」「異形じゃない鬼の方が難しくないか？」。今確認したら牛鬼、八足じゃなくて六足だった……ごめん、サバ読んでた……。　⑤源内、（特に我々の中では）間違いなく偉業の鬼。このブログ、「平賀源内」で検索かけると２０件近い記事がヒットする（当然全部たほいや譜）。　⑥これも「偉業の鬼」。　⑦意味なんて二の次ですよ！　思いついた時にはマジで「これは被るよなぁ、しかも一言一句同じになるから問題不成立になるかもなぁ」って思った。そのための対策で読点を打っている。「これ、イ行じゃなくてイ段の鬼なんだよなぁ……」。

 

 

Round２−２・「そしたいよう」

１、エジプト神話における太陽神、ラーの現出を言い伝えた暦伝。元来信仰の対象であった太陽が人々の旅路を妨げる邪として降りかかる。悪神正機譚の祖として知られる。

２、蘇軾、子思、太白、楊堅の四名蹟。

３、あらい枝と大きい葉。

４、虚言に惑わされて、初志を貫徹できない様。またそのような環境。

５、粗筋と大要。

６、周囲を囲んで歌を浴びせられると、たとえそれが敵であっても仲間に入りたくなってしまう現象。

７、（な）されるがまま。

８、 神が生み出した際、運次第で質が変わる太陽。神によっては、最高の太陽を作るために、サイコロを振り続けたり、石を錬金し続けたりする。

　①もう、お題を聞いた時からこれしか思いつかなかったので。　③「なんで『粗い』は漢字じゃねぇんだよ」って疑問が出ていたが、なるほどこれだったらひらがなで書くわ。　④よくわからなくて後で作成者に聞いたところ、「『ウソ』と『ヨタ』に『イシ』が囲まれてるんだ」という「そうでもねぇよ！」な答えをいただきました。　⑤なかなか「大要」って言葉使うチャンスもないよな。　⑥「楚、したいよぅ！」「そもそもお前が楚じゃねぇか」。　⑦この括弧の使い方は初めて見た。「『したいように』だろうけど……ソは何？」「そなたとかの其じゃない？」「じゃぁ、（な）は汝のナ？」　⑧ここを見てお気づきだと思いますが、この問題からシーチキン先生が参加しています。神のくせにサイコロを振るな。

 

 

Round３・「かためがあく」（第１義を問うもの）

＜かためがあく②＝黒星続きの力士がやっと1勝する＞

１、視力がなかった者が視力を持つこと。

２、梅雨が明ける。

３、信号機に初めて電気が通る。

４、囲碁において、上級者が許していた置き石を一つ取り除く。腕の上がるのをいう。

５、すこし文字が読める。

６、（初めに中心の目を開けることから）ビンゴ会。

７、 →能ある鷹は爪隠す。

８、仏が片方の目を開けること。転じて、光明が差すこと。

　これも衝撃的な問題で、見出し語の意味が２つあるのだが、そのうち、②はなんと力士の星取りを意味する。それじゃぁ最初に書かれている意味は？　という問題。この時点で「かため」は「片目」が確定しているわけで、意味なんてそんなに変化できないだろうと思うのだが……全外しでした……。我々は某ニキの接待のためにたほいややってるとちゃうねんぞ！　①「どういう状況？」「ほら、白内障の手術とか……」「なくなってるところから得るのは難しいやろ」。　②時節柄良い解答。「片目が開いた程度で梅雨が明けるなら、両目が開いたらどうなってしまうんや！」「２日晴れるだけじゃね？」。　③気持ちはわかるが、どの時代のどこで使われたんだろう。　④相撲の方が白星黒星だからそのまま転じて囲碁へ。　⑥なんと素朴なお言葉でしょう。「あく」が動作動詞なのに、なんで意味が状態動詞になるんや。「出典が枕草子ですね」「あの女は信用できん！」。　⑥これ好き。もう、聞いた時にこれが正解でいいや、って思った。ひとしきりアツくなっちゃったので話題に出したミルクボーイのネタを。こんなんなんぼ見ててもいいですからね。　⑦「邪気眼的な奴をもうちょい格調高くしてみました」「格調上がるとこうなるか？」。　

 

 

Round４・「やんぴー」

１、中国の敏腕プロデューサー。「ウチのアイドルは、童貞100%、処女100%」を売り文句にしていたが、自身が所属するアイドル全員に手を出していたことが発覚し、「ヤンチャＰ」との汚名を与えられ、業界を去った。

２、ヤンキーポリスの略で、不良警官の意。八十年代、竹の子族の流行時にそれを取り締まる警察官を嘲った語として広まった。

３、ヤン・ヨーステンの愛称。

４、フランスの詩人。作曲家。代表作(音)「ツァラトゥストラはそのように語った」

５、関西人が親しみを込めて呼ぶピーマンのこと。

６、（中）羊皮紙。

７、（中国語から）羊の皮。また、そのなめし革。シープスキン。

８、旧日本たばこ公社の公式キャラクター。親友の缶ぴー、ロンぴー、ショッぴーとともに、正義のニコチン玉で悪を成敗した。公社の民営化に伴い消滅。

　①出題者、誰かから提出された解答を受け取って爆笑していたのだが、これだったのだろうか。これじゃないことを祈る。「アイドルが童貞って言われて、ファンは嬉しいのか？」「まぁ、ヤリチン100%って言われるよりは」。　③だいぶ仲良くならないと呼べないやつやぞ。　⑤関西人もピーマンのことをピーやんとは呼ばん。　⑥⑦本日２度目の、矢印先輩を当てろのコーナー。こちらは割と突破できた。　⑧何言ってるかさっぱり分からなかったので、喫煙者に質問したら丁寧に答えてくれました。まるでこの答えを書いたことがあるかのようにね。

 

 

Round５・「ふうさん」（問題不成立）

１、（「ふうてん」から）生活基盤の定まらない者。ぷうさん。

２、疑わしい。わざとらしい。うさんくさい。

３、ヤママユ科のガ。中国南部・インドに産し、ややヤママユガに似る。

４、烏有先生の英訳のMr. Whoの和訳。だれかさん。

５、風に乗ったかのように疾く参じること。

６、製糸のために一時冷所にて保管される蚕の繭。また、その保管作業。

７、飛散。霧散。

８、（「風俗三昧」の略）絶倫社長。どしゃぶりの男根。

　先ほど「いぎょうのおに」で問題が不成立になった男のリベンジ出題がこちら。「ぷーさん」の出題がもう７年も前なのですよ……。こうやって過去のワードを振り返るたびに「うわー、『ちぇえ』と同じ回かー」とか思い出振り返れちゃう年寄り軍団怖い。　②「胡散臭い」から「うさん」が来るのはなんとなくわかるが、「ふ」はなんやねん、という話になったところでズバッと「腐・胡散」だという答えが出された。多分人類史上初の表記……だと思ったら、なんと前例が……。しかもこれ３ヶ月前のスレじゃん！　惜しい！　っつうかなんだこのスレ！？　③これ、「ヤママユガ科」ならわかるけど「ヤママユ科」はおかしいやろ、ってんで弾いた人間がいたのだが、なんとまさかまさか、出題者の表記ミスで「ヤママユガ科」が正解。クレームが入り、おそらく史上初、出した問題が２問連続で不成立にされるというとんでもない記録が樹立された。つまり、この日のたほいやは６問やってるように見せかけて４問しかやってない。せっかく広辞苑から「やややままゆがににる」とかいうすげぇ文字列を見つけてきたのに……。　⑤「風参」。「ただいま風参！」とか使ってみたい気もする。　⑥「冷所で保管はせんやろ」と言われていたが、加工の途中で一回冷凍する工程があるのです。　⑦なんの説明もしていない説明文。どうせ「飛散」を調べると「霧散。風散」って載ってるんやろ？　⑧本日最後にして最大の爆撃ワードが生み出された。本人は「濡れっぱなしで乾く暇もない」みたいな事を書きたかったらしいのだが、そこからこのワードが出てくるセンスは本当に凄まじい。この後のお絵描きゲームでは、当然のように「どしゃぶりの男根」を描かされるかわいそうなやつがいたという……。

 

 

　次週以降。社畜ダンサーが不定期参加になるとのことで、多少たほいやモチベは低減しそうです。人集まりそうならやるけども。